028 世界をどう把握するか
こんちくは。技術者と面談しました。実は、発明が完成する前から接触ができるという貴重な体験です。私にも技術者としての、つまり発明者としての経験はありますが、最近のシステムの組み立て方には興味があります。幸運なことです。その技術者から「このシステムは世界をどう捉えるかなんです。そこにかかっているのです。」との言葉がありました。問題を解決するために、現実世界のある部分を抽象的*1に表現し、それを計算機システム上で逆に具体化するという2段階が計算機関係の技術者によって常に行われています(と思っています)。第1段階の抽象化の際の視点は、実は第2段階の計算機システム上で問題を解決するという先を見越しての把握のことです。この視点がないと解決するのは困難なことでしょう。優秀な技術者は、問題の把握(現実の抽象化)のために、確固としたシステムアーキテクチャという思想を持ち合わせています。これは、発明把握の方法と家族のように似ていると考えました。単に発明であるからこれを表現するのでなく、視点を持つべきであるということです。発明は現実にはない思想ですから、視点がなければ存在できないと考えます*2。この部分、けっこう似ていると思いました。けっこう荷の重い仕事ではあるのですが、今後の発展が楽しみなところです。*1 「抽象」というと、何かあいまいなことにしてしまうという感じがありますが、「ある要素を抜き出して、把握したり概念にまとめ上げたりする思考形式」(ベネッセ表現読解国語辞典 ( 著者: 沖森卓也 / 中村幸弘 | 出版社: ベネッセコーポレーション )より)です。本質の把握には、必要なものです。*2 視点については2005年1月16日からの3日間のブログ参照ください。「今宵はここまでにいたしとうござりまする」(流行語大賞 1988年 流行語部門・金賞)。【縁起物 クリック2つ】 人気blogランキング ブログポポタル 【感謝】