047 真偽の判断
こんちくは。「人生に偶然はない」フロイトならば、必然のみか、というと、疑問。もちろん、偶然と必然との間はあるのだが。ということで、関係ありそうで、全然関係のないはなし。技術的範囲に属するか属さないか 対象物件が特許発明の技術的範囲に属するか属さないかは0か1であり、中間は存在しないはずである*1。 しかし、「類似している」、「黒(技術的範囲に属する)の確率70%である」等と人は言う。ここでの「確率」とは、判断する人の確信度を表わすものまたは将来的に裁判になった場合の予測の確からしさを表わすものである。なお、50%であるとは、発明である思想と現実世界とが独立ということである。まったくわからないということだ。 「はっきりと属している。または属していない」と言えずに、「類似している。黒の確率70%である」等と人は言うのはなぜか。(1)「私が把握している限りの事情のもとでは」という条件下のことだからである。(2)ある事実を完全には把握していない場合であっても、なお、その事実について何ごとかを知っているからである。(3)事実を完全には把握していないのであるから、その確率は0.5のはずである。 しかし、0または1へふれるのは、私の過去の経験または他の人の反応を予測できるからである。「他の人の反応」が真であるか偽であるかの尺度だからである。 このことは「皆がそう思えば、それが正しい」という言葉になって現われている。*1「中間は存在しないはずである」という前提が間違いかもしれない。本来、技術的範囲に属するかという問題は、確率的にしか答えることができないのかもしれない。とすれば、「技術的範囲に属するか属さないか」と問うのは、言葉の経済性の要請かもしれない。「今宵はここまでにいたしとうござりまする」(流行語大賞 1988年 流行語部門・金賞)。【縁起物 クリック2つ】 人気blogランキング ブログポポタル 【感謝】