今日の1枚…Half Moon Bay
■Half Moon Bay/Bill Evans(1973)京都では今日の五山の送り火にてお盆が終わる。うちの近くでも、食べ物屋は店の前に席を出したりして、そこから送り火を眺めたりしていた。うちからは角度的にあんまり見えないんだよな…エヴァンスは1929年8月16日にニュージャージー州でこの世に生を受けた。今日が生きていれば74回目の誕生日だった。彼の死後、未発表音源が続々と発表されてきて、さすがにここ数年はそのペースも鈍った感もあるが、それでも時々あらたな音源の発掘のニュースを耳にする。彼が完ぺき主義者であったがゆえに、生前に発表される事がなかったものや、発売予定であったものや…このアルバムもそういった未発表音源のひとつで、98年に発表されたものだ。この73年という年は生前はスタジオ録音は行われておらず、空白の年となっていたが、死後に、このアルバムや「Eloquence」等のライブアルバムが発表となった。簡単なメンバー紹介のあと、メロディアスに『Waltz For Debby』から。相変わらず美しいタッチだ。ライブという事もあり、新しい曲に挑戦するのではなく、おなじみのナンバーからとなっている。私がここで一番すきなのが、ルグランの美しいバラード、『What Are You Doing The Rest Of Your Life』だ。邦題に訳すと、”これからの人生”となるか。意味深なタイトルだ。エレピでの、アルバム「From Left To Right」の録音もいいが、この演奏もいい。ルグランの音ではなく、既にエヴァンスの音になっている。落ち着いた感じの『Quiet Now』を経て『Who Can I Turn To』『How My Heart Sings』そして最後は『Someday My Prince Will Come』。凡庸な面もあるゴメスが結構、いい音を出している。1.Introductions2.Waltz For Debby3.Time Remembered4.Very Early5.Autumn Leaves6.What Are You Doing The Rest Of Your Life7.Quiet Now8.Who Can I Turn To9.How My Heart Sings10.Someday My Prince Will Comeうーん、書きながら寝てしまいそうなので、今日はこれくらいにしておくかzzz…