ドリームキャッチャー
ちょうど昨年と同じ日に、ドリームキャッチャーを作ったことを思い出す。悪い夢は、このくもの巣が、からめとってくれて、朝露で溶かしてしまう。いい夢だけが、素通りしてやってくる。年収めの、年に一度のこのイベント会場は、PTパフォーマンスと同じ場所。そこに倍以上のお客さんが埋め尽くす。大きなドリームキャッチャーが、吹き抜けのプロペラの風を受けて時折回転する。夢はどの方向からやってくるのだろう。。最後には、会場みんなで、輪になり、感謝の祈りと共に、歌い踊る。受け取り、放ち、愛に満ちた世界を祈る。縁というのは不思議なもので、昨年のこの日には、今日のわたしを想像すらできなかった。。この会場でPTパフォーマンスを実現させたことも、この近くにスタジオを持つことも。。わたしの枕元には、数年前につくった、ドリームキャッチャーがある。それぞれに思い出深い。。が、その時のいつを切り取っても、今のわたしは知らなかった。プレイバックシアターというものにも、まだ出会っていなかった。わたしがプレイバックシアターという名前を眼にしたのは、北京女性会議の報告書でのこと。その当時わたしは、CAP(子どもへの暴力防止プログラム)を提供していた。PETAなど、演劇を手法としたワークショップには出会うのだが、生のPTに、身近なところで出会うことがなかった。不思議なものだ。。夢がどんな形でいつ現実になるかは、想像などできない。でも、キャッチする気でさえいれば、それはやってくる。見過ごさないで、ちゃんと準備をして待っていれば。。根気の要る、美しいくもの巣を、あきらめないで作っていることが必要だ。老いも若きも、みなが夢を持ち続けている限り、ドリーミングなことは起こりうるのだから。。