ブラッシュアップ
今日は、丸一日企画WSの参加者した。同じ内容でも、ファシリテーターによって、こんなにも違うのかと、素敵な人物をまた一人知れて、嬉しくなった。丁寧に自分自身を見ていきながら、シェアすることで、また一段とブラッシュアップされる。足を痛めていたので、ずっと座りっぱなしの作業は、有難いことでもあったけど、わたしはじっとしていることが、かなりの苦手だと、再確認する。グループワークでは、かなり集中して、他のメンバーのプランニングに向き合い、そのどれもが、かなり具体的に面白い企画として、目の前に立ち上がった気がして、なんだか、お産婆さんのような気分になった。逆子をもどしたり、ひっひっふーと一緒に呼吸を練習したり、出産に必要な情報を提供したり、産後の不安材料を取り除くという、唯一無二の子ども「企画プラン」を誕生するために。もしくは、生まれかわりの儀式に携わるシャーマンのように。わたしも、そんなお産婆さんメンバーの力を借りながら、臨月を迎えている。このまま、この場で完成させたかったけれど、今回の時間設定では無理なので、お持ち帰り。あとは、各自、個人作業になる。ここまで、手助けしてもらえれば、もう十分ということなのだろう。生むのは自分自身だ。他人の企画をダメ出しするのは簡単だ。「そんなのつまんない。」「あぁ、似たようなこと他でもしてるね。」「よくわからない。なに?それ」その反対の方向性を持って、他人の企画を見る。「何をプラスすれば面白くなるだろう。」「どんな独自性の要素が必要だろう。」「わかりやすく伝えるには?」自分の企画も他人の企画も、そういう視点から見ると、全く違った展開になる。それは、プランニングだけでなく、自分自身や他人に対しても同じだ。「なぜ出来ないのだろう?」ではなく「どうしたら出来るようになるだろう?」生産性を高める建設的なコーチングの手法。ポジティブシンキングでいるとき、わたしは意欲的になり、自分の中にこんなにもエネルギーがあったのかと驚く。どんどんと活性化されて、古い硬い殻が剥がれ落ちていく。ケーキ作りで粉を篩(ふるい)にかけるが、何度も篩(ふるい)にかけると、仕上がりに差が出る。ふるいにかけずに簡単に作るホームメイドケーキも好きだが、洗練された卓越した技術のプロのケーキもまた魅力的だ。手間を惜しまず、繰り返し繰り返し、ふるう作業。自分自身に対しても、ブラッシュアップしていきたい。磨いて磨いて、相手の顔がくっきりと映るくらいに。それがファシリテーターとしての存在のあり方だと思うから。