泡盛に酔いしれて
昨夜は那覇に戻ってきて、宿泊所である船員会館でお疲れサマ会。その後、各自のフリータイムとなった。私は主催者の一人と数人で、喜納昌吉のライブハウス『チャクラ』へ。みんなで歌って踊って、おきなわを満喫!!見よう見まねで一緒に踊っていると、その動きに喚起されて、思考や感情はどんどんと遠ざかる。もう感覚だけが、わたしの身体に充満する。音楽が身体の中に響いて、連打される『三羽』のリズムと一体になる。毎日が「祭り」・・・。忙しく頭を駆け巡る思考は、なんともくだらなく思えて、どんな苦しみや悲しみ、怒りさえも、この歌と踊りの中にあっては、持ち続けることができなくなる。もしかしたら、こうして琉球の人々は、泣きながら笑い、怒りながらも歌い踊り続けてきたのだろうかと思う。憎しみは、いつしか暖かい笑みに変り、ただ「いのち」在ることの、喜びと、感謝に、満ち溢れてくる。ライブが終わったあと、喜納昌吉ご本人は不在だったが、流されていたVTRに、目が釘付けになる。『すべての武器を楽器に 戦争よりも祭りを』先ほどの「祭り」の感覚の余韻を身体に感じながら、世界中にこのスローガンを伝える喜納昌吉のVTRを見ていると、肌の色や文化の違いなどは些細な目先だけのことに思える。言葉なんて要らない、人は人を愛することが自然であって、暴力という表現が、なんて不器用なんだろうと思う。人の自然な姿、子を愛し、親を愛し、夫(妻)を愛すること、憎悪はその裏返しに過ぎない。他人を傷つけ、自分を傷つける手段しか知らない今の私たちは、まずは手をとりあい、一緒に歌い踊ることから始めたい。