20040501僕の業務(3)
なんで、ヤリ損なったんやろう? ずーっと考えながら運転している。いや、Bに関しては、フラれたというより、イージーミスした、という方が正しい。じゃ、なんでイージーミスしたんやろう?振り返ると、「このM&A相手がベストなのか、チェックしたい。登録者リストを作ってほしい」とお客様にいわれていた3月末頃。その時点で、登録者リストをつくってれば防げたミスだ。また、つくって、自分なりに結果を分析すれば、防げたミスだ。前回、僕は出資者のために働いているつもりはない、と書いた。しかし、そこには、最も重要な項目が欠如していた。もう、そこに全てが表象されてる。持ち合わせていなければいけない、あるべき意識が欠如していたんだ。『(9)コストの妥当性』の次に、必ず記されないといけないもの。『(10)採算』だ。今回、この最も重要な項目への注意を怠っていた。「出資する前提」とどこかで勝手に思い込んでいた。だから、完膚なきまでに叩きのめされてしまった。僕は、この一年で、executionマシーンに成り下がっていた。誰に命令されるでもなく、勝手に成り下がっていた。これに思いを馳せることを、僕は最初から放棄していた。そう、最初からだ。全く気が回らなかった。これに思いを馳せなかった。もう、ハナから、完全に眼中に入ってなかった。なぜ? なぜ、思いを馳せ切れなかったのだろう。第一に、慢心だ。慢心からきたミスだ。『(9)採算』を書き忘れ、「出資者のために働いていると思ってない」なんて、平気で書ける、その慢心。ちょうど一年経過し、それなりに馴染んできた。そこから生まれた緩慢さ(緊張の喪失)からくる慢心。おごり高ぶるのではなく、ただ単純な馴れからくる、本当にもう、ごくごく低レベルな、単純なる慢心。第二に、自ら考えることを放棄していた。出資者サイド出身とは思えない、相当の意識欠如。本来は僕達が一番最初に気づき、提言を行うべきポイントではないか。僕は、この一年で、executionマシーンに成り下がった。極端に言うと、パワポマシーンだ。誰に命令されるでもなく、勝手に成り下がった結果、「自らが出資者だったら・・・」と思いを馳せる、頭を使う、その意識を放棄していた。その結果、本件で、最もお客様が気にするであろう『総資産の増加』。・「いかにB/Sを構築する」ことにつながる話・大きな借入を招き入れる結果になる ・B/Sの肥大化につながる話・他の投資機会を4~5個見逃す結果になる。本当にいいのか? → 本件は、本件に限った単純なエクイティベースのROIじゃなくて、 事後のROA(対金融機関交渉はB/Sでの勝負となる) も、投資家にとって重要な指標である最初からやり直しだ。マインドから建て直す必要がある。以上