雨と雪だらけの箱根
1日目。天気が悪いと思っていたけれど、宮の下の富士屋ホテルでお茶を飲んだときには、まだ雨だから、ましだったのですね。ジョン・レノンも泊ったというホテルは、オリエンタルな飾り付けが個性的でした。冷たい雨が降っていて、どこにも行けそうにないので、ゆっくり見て回りました。そして、早めに宿に行って、温泉にゆっくり浸かりました。2日目。雨は雪に変わっていました。それでも道路には積もっていなかったので、山を越えて芦ノ湖へ向かったのですが、考えが甘かったです。標高が上がるにつれ、だんだん道路が雪に覆われていき、スリップして道路わきに突っ込んでいる車もいて、とても怖い思いをしました。スタッドレスタイヤでなかったら、どうなったことか。車から撮った写真。雪の多いところでは、写真を撮るゆとりがありませんでした。なんとか芦ノ湖についたときは、緊張で疲れていました。成川美術館に入りこんで、ほっとします。春が描かれた日本画を見た後は、一面が大きな窓になって眺めのいいティーラウンジで、ゆっくりしました。お客さんも少なかったので、お店の人に、雪道の走り方なども、教えてもらいました。ねずみ色で、寒々しい芦ノ湖。天気がいいと富士山まで見えるらしいのですが、この日は対岸さえ見えませんでした。しばらく、暖かい避難所のような美術館でゆっくりしましたが、どこにも行けないので、早めに戻ることにしました。帰りも怖かった!その後、小田原まで下って、鈴廣が経営する「かまぼこの里」に行き、かまぼこを買いました。こちらは雨でした。そして、また早めに宿に帰りました。宿の庭はこんな感じになっていました。この日は雪見温泉です。3日目。何と、雪は一晩中降り続いていました。ますます道路は危険になっていたので、もうどこにも行けません。早めに箱根の山をあとにして、小田原で、ういろうと魚の干物を買って帰りました。旅行に行く前は、雨を心配していたのですが、雨男はみごと雪男に昇格し、とんでもない天気になりました。しかし、雨男のくせに雨が嫌いで、いつも文句ばかり言う夫が、あまりに迫力のある雪に、文句を言うことも忘れていたので、そこそこ平和でした。行きたかったところにはほとんど行けませんでしたが、忘れらない旅行の一つになったことは、間違いありません(笑)宿の窓から見えていた木は、帰る頃にはこんな姿になっていました。