[本の話]の記事一覧 | 令和そぞろ歩き

閃光

　【新品】映画音楽(邦画) ロストクライム-閃光- サウンドトラック【10P22Apr11】【画】先日、ＤＶＤを観たので、原作の小説を読んでみた。大筋は、両方とも同じだ。1968年12月10日に起きた3億円事件。その真相が、現在の殺人事件の動機になっているというストーリー。ただ、小説は、3億円事件の犯人たちの事情が一人一人詳細に書かれているので、イメージしやすかった。結末も、主人公が、小説では、刑事の手によって闇に葬られたりせず、前向きな選択をしている。こちらのほうが、救いがあって良かったどちらにしろ、組織に固執する警察は、恐ろしい気がしたが・・・【中古】afb【古本】閃光／永瀬隼介

2011.04.26

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忘れられた花園（下）

【送料無料】忘れられた花園（下）下巻を読み終わった面白かったが、上巻の失速感は失われた感じ・・・ありがちな結末に、ありがちなロマンスといったところか。オーストラリアの港に置き去りにされた娘ネルとそれを連れだした作家のイライザの真意が一番の謎だったが、なんだか読めてしまったし・・・ネルの母親にしても読者はわかっているのに、カサンドラは変な方向に考えて必要以上にを紙面を費やしている感じすらした。ちょっと残念だ。

2011.04.11

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忘れられた花園（上）

【送料無料】忘れられた花園（上）「忘れられた花園」の上巻を読み終わった久しぶりにワクワクさせられる物語だ。舞台はオーストラリアとロンドン。1913年、オーストラリアの港に少女が一人置き去りにされていた。少女は自分の名前もわからず、気のいい夫婦に引き取られることになる。ネルと呼ばれるようになり、過去をすべて忘れた彼女は、幸せに暮らしていた。21歳の誕生日に真実を知らされるまでは・・・ネルの孫カサンドラは、祖母の死後、イギリスのコンウォールの土地を相続することになる。祖母が養女だったことも知らされていなかったカサンドラは、祖母が辿りつけなかった真実を求めて、イギリスへと向かう。時代は、行ったり来たりする。疑問の答えを教えてくれるような感じで。下巻がとても楽しみだ

2011.04.09

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アイスクリン強し

【送料無料】アイスクリン強し先日、「若様組まいる」を読んだので前作の「アイスクリン強し」を借りてみた。時間的には、私の読んだ順になっている。登場人物は、ダブっている人が多い。どちらかというと、「若様組まいる」を読んでいたほうが、人物像ははっきりする気がする。「アイスクリン強し」は連作集だが、全編につながる謎として、匿名の手紙の存在がある。でも、結果からいうと、手紙はなくても良かったような・・・差出人は、最初からわかっているようなものだし。軽い読み物として読めばいいのかもしれない

2011.04.09

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還らざる日々

【送料無料】還らざる日々（上）ロバート・ゴダートの小説。読み直しなのだが、ほとんど覚えていないのが、我ながら凄いさて、物語は、ハリーが母親の葬儀のためイギリスに戻ったところから始まる。葬儀の後の片付けのため、妻と娘をカナダに帰して、彼は一人母親の家に残った。たまたま50年ぶりの空軍の同窓会に誘われ、スコットランドの城へ。行く途中、仲間の一人が行方不明に。やがて、死体で見つかる。同窓会には、とんでもない陰謀が隠されていた。ハリーは、69歳だが、年齢を感じさせない。ハリーが登場するシリーズは、前に2作ほどあったと思う。いずれも、巻き込まれ型の冒険小説といった感じだろうか・・・ロバート・ゴタートは一気読みしてしまう数少ない作家。どんどん書いて欲しいものだ。【送料無料】還らざる日々（下）

2011.03.26

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ハメット

【送料無料】ハメット作家のダシール・ハメットを主人公にした小説。ハードボイルドの香りがぷんぷんする。1928年、サンフランシスコ。元探偵のハメットは、昔の仲間に調査協力を頼まれる。その矢先、その仲間が殺される。市からの依頼を改めて受けたハメットは、犯人を探すため、政治の深い闇に踏み込んでいく。こういう小説は、基本的に苦手。犯人はなんとなくわかってしまった。推理小説というよりは、雰囲気を楽しむ小説かな。

2011.03.24

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夜愁

【送料無料】夜愁（上）昨夜は余震がひどかった眠れない夜には読書ということで、今度はサラ・ウォーターズの「夜愁」を読み返してみた。始まりは、1947年。大戦後2年経ったロンドンの日常が描かれる。男装して街をぶらつくケイ。血縁関係のない叔父さんと2人で暮らすダンカン。妻のある男性と付き合っているダンカンの姉、ヴィヴィアン。ヴィヴィアンの仕事の同僚で、作家のジュリアと暮らすヘレン。彼らの運命が、時を遡って、どのように交錯していたかが明らかになっていく。1947年から、戦時中の1941年へ。ほんの数年なのに、全く違った人生が訪れている。幸せな人は誰もいないような気がする。空虚な時間が流れているだけだ。読み終わると、時間通りに読み直してみたくなる物語だった。【送料無料】夜愁（下）

2011.03.23

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動く指

【送料無料】動く指読む本がないので、家にある本を読み返している。「動く指」は、アガサ・クリスティの小説。ミス・マープルものだが、登場するのは、本当に最後のほうなので、すっかり忘れて読んでいた。相変わらず、編み物をしながら、推理をするスタイルだ。さて、この物語は、ロンドン暮らしの兄妹が、兄の療養のため、田舎にやってくるところから始まる。最初は、物珍しかった田舎暮らしも、悪意のある匿名の手紙があちこちに届けられるようになり、穏やかな生活とは程遠いものとなる。やがて、弁護士夫人が自殺、その家のメイドが殺される。一癖も二癖もあるこの村の人々の誰が犯人なのか？犯人は、ちょっと唐突な感じでわかる。ミステリーだが、イギリスの牧歌的な村の様子が、堪能できる一冊だ。

2011.03.21

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麒麟の翼

【送料無料】麒麟の翼加賀恭一郎シリーズの最新作。東京日本橋で、男性が胸をナイフで刺されて死ぬという事件が起きる。その男性は、刺されてから自分で歩き欄干にある麒麟像まで来たらしい。加賀恭一郎は、従弟である警視庁の松宮と組んで捜査に当たることになる。刑事の地道な捜査から、真実が見えてくる。殺された男性の会社関係、家族、そして、嘘。筋を通した結末は、読者も納得する事だろう。加賀の私生活では、父親の3回忌を周囲からせっつかれ、言い負かされる姿も見られる。飄々と生きているだけではない人間味もあって魅力的だ。加賀恭一郎シリーズの次回作が、待ち遠しい

2011.03.19

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若様組まいる

【送料無料】若様組まいる余震が続いているし、原発も怖い今日この頃・・・外での活動がままならない時は、とりあえず、読書。まだ、本屋も再開しないが、本、欲しいな！！さて、こちらは、震災前に読んだ本。明治が始まって、20年経っても、幕末の遺恨がつきまとう。世が世なら、旗本の若様だが、今は養う家臣はそのままで、収入のほうがままならない。新政府には、旧幕臣というだけで、差別をうける。とはいえ、就職はしなければならない。「若様組」の長瀬が選んだのは、警察官。仲間ともども、試験に合格し、巡査教習所に入ったはいいが、教習所内の人間関係は困難。ピストル強盗の犯人も、どうやらこの教習所と関係があるらしい・・・後味のいい1冊だった。「アイスクリン強し」の続編らしい。そちらも読んでみようかな

2011.03.18

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グラスホッパー

【送料無料】グラスホッパー先日、「マリアビートル」を読んだので、読み直してみた登場人物で関連しているのは、鈴木と寺原、そして殺し屋がストーリーの主要人物であること。物語は、妻を面白半分に殺された鈴木の復讐が中心になっている。けれど、鈴木の思惑通りにはいかない。寺原の息子が「押し屋」という殺し屋に殺され、その目撃者が鈴木。「押し屋」は有名なわりに顔などを知る者がいないため、「押し屋」を探す殺し屋達に、鈴木が追われることになる。幽霊が当たり前のように出てくるが、違和感はない。物語は、3人の視点で描かれ、ノンストップで進んで行く。もう一度、「マリアビートル」を読みたくなった

2011.03.17

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一刀斎夢録

【送料無料】一刀斎夢録（上）新撰組の斉藤一。明治も生き抜いたこともあり、興味深い人物だ。京都、江戸、会津、戊辰戦争から西南戦争へ。新撰組から警察官へ。名前も変えて生きた。この物語は、斉藤一とその弟子市村鉄之助を中心に描かれる。運命のいたずらで、西南戦争の戦場で、敵味方で出会うことになる二人。なんとも悲しい結末だ坂本龍馬の暗殺も斉藤一の仕業になっていたが、この物語の一部でしかなかった。面白く読めた【送料無料】一刀斎夢録（下）

2011.03.05

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最後の仇討

【送料無料】遺恨あり明治十三年最後の仇討先日、テレビ朝日で放映された「遺恨あり」の原作を読んでみた。吉村昭著「敵討」のなかに収録されている。ドラマがとても良かったので読む気になったのだが、小説はその背景が詳細に書かれていて、物語が深まった感じだ臼井亘理が暗殺されるに至った理由や暗殺者達におとがめなしとされた事情についても言及されている。明治以降の政情を考えれば、臼井亘理の暗殺は、藩にとっても大きな損失だったように思う。ドラマでは、臼井六郎の内面を丁寧に描いていた分、そこまではわからなかった。下女のなかとの協力関係は脚色のようだが、それがドラマをより魅力的にしていた。違いはいろいろあるが、小説は小説で良く、ドラマはドラマで良かったので、素材は生かされていたと思う。こういう良質の時代劇をもっと観たいものだ

2011.03.03

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風のなかの櫻香

【送料無料】風のなかの櫻香久しぶりに、内田康夫さんの本を読んだ。櫻香と書いて、さくらこと読む。随分、古風な名前だが、まだ中学生だ。いつものように、浅見光彦が登場するが、いつもとちょっと趣が違う。舞台は、遷都1300年祭に沸く奈良。尼寺の取材に出掛けた浅見が、尼僧の養女櫻香の出自をめぐる事件に遭遇する。警察では、また容疑者扱いされたりするが、今回はあまり警察と行動を共にしない。誘拐事件にあっては、通報もしない。関係者の御家柄や事情を慮って、慎重に行動するのだ。雰囲気も古式ゆかしい感じで、なんとなく大正ロマンのような・・・かなり強引な結末だが、読後感は悪くなかった

2011.02.27

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マリアビートル

【送料無料】マリアビートル新幹線はやての車中で繰り広げられる物語。登場人物は、酒浸りの元殺し屋「木村」。狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」「檸檬」。運の悪い殺し屋「七尾」。それぞれが、それぞれの理由で北に向かっているのだが、なんの因果か交錯することになる。なかでも、王子の邪悪さは、群を抜いている。ほかの人達は、殺人者とはいっても愛嬌がありユーモアさえ感じられる。王子はとにかく他者の不幸を楽しみたいタイプで自分の幸運を信じているから始末が悪い私は、この王子を誰かやっつけてくれないかなとばかり読みながら考えていたので、老人夫婦にいいようにされて、少しは気が晴れた「グラスホッパー」続編と言われているので、読み直してみようと思った

2011.02.26

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婢伝五稜郭

【送料無料】婢伝五稜郭五稜郭と言えば、函館戦争。榎本武揚が負けた後の函館は、官軍が残党狩りとして虐殺を行っていた。病院も例外ではなく、動けない怪我人や医師までもが犠牲になった。志乃は、看護婦として江戸からやってきて、その現場にいた。思いを寄せる医師を目の前で殺され、その場は逃げたが、やがて、復讐を誓う・・・混乱の中の函館。明治も始まったばかりで、新政府の意向も責任者も二転三転する混乱期。執拗なまでに殺人者の志乃を探す官軍のあり様は、どこか矛盾している。逃亡者の未来は決して明るくはないが、逃げ切ってほしいと想わせるヒロインだった

2011.02.25

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らくだい魔女はプリンセス

【送料無料】らくだい魔女はプリンセス娘は、今、「らくだい魔女」シリーズに夢中だ小学校は、朝読書の時間があり、本なら持って行ってもいいので、あるだけ持って登校している。娘に言わせると、「巻が進むごとに面白くなる！」とのこと。友達にも貸してあげているようで、「また、1巻から読みたいって！」と言われるらしい。13巻あるのだが、今、9巻目。1ヶ月に1冊は、本を買ってあげるが、ちょっと追いつかない。おこずかいをもらう度、このシリーズを買っている感じだ。終わってしまうと、つまらないもの・・・今が楽しい時かもね

2011.02.24

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行きずりの街

【送料無料】行きずりの街昨年映画化され、今まで読んだことがなかったので、買ってみた。出版当初、話題になり、日本ミステリー・ベスト1に輝いた。でも、苦手な感じがして、どこかで敬遠していた。読み始めると、読みやすかった。4日間くらいの話だ。主人公は、教え子と結婚したことで学校を追われ、今は塾の講師をしている。塾の生徒が行方不明になり、東京へとやってくる。捜索を進めるうちに、自分の過去と対峙することになり、元の職場のいざこざにも巻き込まれてしまう・・・ハードボイルドは、苦手だでも、自己陶酔というよりは、自己嫌悪のなかで戦う主人公は、あまりかっこよくはない。そのぶん人間味があって、応援したくなる感じだ。意外だったのは、ハッピーエンドだったこと。私にしたら、よかったけれど

2011.02.21

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大聖堂-果てしなき世界（全3巻）

【送料無料】大聖堂-果てしなき世界BOXセット（全3巻）「大聖堂」がＢＳで放映されるので再読しようと思ったら、続編が出ていた全３巻で、読み応えのある大河ロマンだ。主人公は、マーティン、カリス、グヴェンダ。生まれも育ちも違うが、子どもの頃から縁があり、大人になっても縁が切れない。大聖堂のあるキングズブリッジの街も１３００年代になると、いろいろな変化が訪れる。マーティンは建築職人として街の活性化になるように橋をかけようとする。教会の力は強く、その仕事も図面も横取りされてしまう。カリスは、いとこの修道院長の策略で魔女裁判にかけられ、修道女になるしか道はなくなる。グヴェンダは、夫の相続するべき土地を取り戻すために、あらゆる犠牲を払うことになる。兄弟、親戚でも自分の利益のためには、容赦がない。親は牛を手に入れるために娘を売る。逃げてくるとまた売ろうとする。なんともひどい話だが、娘は自分の力で生きようとする。この時代の人々の生きる力は凄いと思う全3巻、一気に読み終わったとても面白かったので、おススメだ

2011.02.13

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最後の証人

【送料無料】最後の証人「このミス」で大賞をとった著者の小説。物語は、裁判と犯人の行動が交互に出てくる。小説だからできる被告人が誰なのか、犯人の最終目的が何なのかを隠す手法。あっと言わせる仕掛けなのだと思うが、なんとなくあざといなと思わされた。中心にある交通事故は、読者の怒りを感じさせ最後までひっぱるのに十分だとは思うので、隠さなくてもいいような気がした。本自体は、読みやすいので、すぐ読み終わった

2011.02.13

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カッコウの卵は誰のもの

【送料無料】カッコウの卵は誰のもの東野圭吾さんの小説。今回は、遺伝子が大きな鍵になっている。相変わらず、読みやすい物語だった。優秀なスポーツ選手は、遺伝子を調べて見つけて育てれば、オリンピックでメダルも狙える。ありそうな話だ。風美は出生の秘密があるが、自分の意志でスキー選手になった。かたや、遺伝子の優秀さから、夢をあきらめて、クロスカントリーの選手にならざるおえなかった伸吾。この二人が物語を引っ張る。だが、肝心の殺人事件のほうがとってつけたような感じで、ちょっと残念遺伝子は、殺人がなくてもミステリーになりえるかな

2011.02.04

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大聖堂

【送料無料】大聖堂（上）この本は、2月5日午後10時から、ＢＳｈｉで放映されるドラマの原作だ。12世紀のイングランドを舞台にした、壮大な歴史ドラマ。発売当初、読んだ記憶があるが、この大河ロマンに酔いしれた記憶が・・・わが家は、録画が今不調リアルタイムで観られればだが、チャンネル争いの厳しい時間帯だし。まずは、本を再読してみるとするかな

2011.02.03

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あんじゅう

【送料無料】あんじゅう三島屋変調百物語シリーズの2作目。百物語というだけあって、不思議な話ばかりだ。おちかは、過去に起こった出来事で心に深い傷を負った。心配した両親が江戸の親戚の家三島屋に行儀見習いに行かせることにした。おちかの事情を慮った三島屋は百物語を集めさせることにした。というのが、1作目。今回は、百物語集めも評判になり、聞いてもらいたい人々が列をなすほどになる。紹介者を通して、話を聞いていたおちかだが、自分から話を聞いてみたい人を座敷にあげるようになる。少しずつ心の傷も癒されているようだし、人間関係も広がって、シリーズはまだ続くのだろう。眠る前に1話ずつ読むのがいいかもしれないと思った

2011.01.30

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抱擁、あるいはライスには塩を

【送料無料】抱擁、あるいはライスには塩を3世代、百年にわたるある家族の物語。風変りな一族というのが相応しい柳島家。祖父母に叔父、叔母、両親がいて、父親の違う姉、兄、母親の違う弟と暮らす陸子。大学生になるまで、自宅学習というのが家庭の方針。父親の一言で、陸子は、兄と弟と小学校に通うことになる。適応できず、3カ月でもとの生活に戻るが、妙な敗北感が残ったというのが第1章。この物語は、視点を変え、時代も行ったり来たりする。お金で不自由した事がない人達だが、あまりにも普通とかけ離れているので、不倫の話もたいしたことがないような気になってくる。何事も自然に受け止めるというのは、逆に不自然だ。この家族のひとりひとりの人生は、辻褄はあっていても幸せとは思えなかった。この別世界の物語は、四の五の言わず、ただ堪能すればいいのかもしれないな

2011.01.27

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やじきた学園道中記2　（1）

【送料無料】やじきた学園道中記2（1）昔、好きだったマンガの2が出ていたので、買ってみた。内容を詳しく覚えてはいないが、読んだことがあるような気がする・・・新作ではないのかな？まあ、懐かしいし、楽しく読めた。続きが、楽しみだ

2011.01.26

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カウントダウン

【送料無料】カウントダウン政治の話なので、最初、読みずらいかなと思っていた。けれど、そこは佐々木譲。読み始めたら、一気に読んでしまった。物語は、夕張と双子と言われるほど境遇の似ている幌岡市が舞台。ご多分にもれず、財政の悪化がささやかれているが、表面上は、第三セクターも黒字との報告が上がっている。市議の森下は、現市長の6期目当選を阻止するため、市長選出馬を決意。現市長派からの妨害工作などを受けながらも、後援者達と選挙戦を戦っていく。100億以上の負債がありながら、毎年、黒字の報告書を出していた仕組みは、いかにもありそうだ。政治に期待するのは難しいが、こういうトップが次々と生まれれば、日本も変わるかもしれない

2011.01.23

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エアーズ家の没落

【送料無料】エアーズ家の没落（上）サラ・ウォルターズの翻訳本は、全部読んでいると思う。雰囲気のある作風が好きだし、作品は長編ばかりなので、その世界を堪能できる。さて、「エアーズ家の没落」は、ある領主館が舞台。昔は華やかな場所だったのが、今は土地を切り売りして、日々の生活にも事欠くほど落ちぶれた。昔両親が領主館で働いていてその思い出を忘れられずにいる医者が、その領主館の息子の診察に訪れる。息子は、何かに脅え精神を病むようになる。息子が病院に収容されると、残された母親と娘にも奇妙な出来事が起こるようになる。この領主館にいるのは、亡霊か？それとも？推理小説ではない。では、なにかと言われると、難しい・・・最後まで読んでみても、はっきりしないが、はっきりさせようがないような・・・読んだ人に感想を聞いてみたい1冊だ

2011.01.21

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パパ　トールド　ミー

【楽天ポイント5倍】【レビューを書いて500ポイントゲット】【中古本】Papa tlod me　パパトールドミー［B6版］（全27巻）漫画全巻セット【中古】最近、娘はマンガに夢中だ。おこづかいは、ほとんどマンガにつぎ込んでいる。そうは言っても、財源には限度があるので、読むものがなくなって、最近は、私の持っているマンガに興味を持ち始めた。とはいっても、私の持っているマンガは、あまりない。「のだめカンタービレ」と「パパ　トールド　ミー」くらい。のだめは全巻そろっているが、「パパ　トールド　ミー」は後半の数冊しかない。ほぼ絶版状態だから、今更、手に入れるのも困難だ。なのに、娘は、「パパ　トールド　ミー」を読みたいと言う確かに、主人公は小学生。どことなく浮世離れした主人公は、娘の好みに違いない。ネットだと全巻購入も可能だが・・・あきらめるのを待つとするかな。

2011.01.19

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ゆんでめて

【送料無料】ゆんでめてしゃばけシリーズ第9弾今回も連作だが、時間がどんどん遡っていく趣向。最後に、この趣向の意味がわかる仕組み物語は、若旦那が分かれ道を右に進んだことから起こる。屏風のぞきが行方不明になり、なんとか見つけ出そうとする若旦那。行方不明の原因が、過去の自分の行動のせいとは知らずに・・・最後まで読まないと、理解できないところがある。逆に、最後まで読んで読みなおすと、なるほどと思える結局、次回作では、この巻はなかったことになるのかな？結婚話もあったのにね

2011.01.18

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デセプション・ポイント

デセプション・ポイント（上）ダン・ブラウンの著作。今回は、大統領選に利用されるＮＡＳＡの発見が鍵を握っている。主人公は、現大統領の部下でありながら対立候補の娘という難しい立場。大統領の命令でＮＡＳＡの発見の真偽を確かめるように言われる。ＮＡＳＡの大発見とは、氷の中にある隕石のことだった！誰が味方で、敵なのか、全くわからない。手に汗握るストーリー展開だ。予算をめぐる問題はアメリカでも深刻のようだ。面白く読めた

2011.01.12

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プラチナデータ

【送料無料】プラチナデータ東野圭吾さんの小説。今回も警察が舞台だが、ちょっと違う。物語は、ＤＮＡをデータベース化し、それを捜査に役立てるシステムを警察が導入。次々と犯人が逮捕される。しかし、「ＮＦ13」という検索不可能な事件が発生。そんな時、システムの開発者が殺害される。容疑者は警察関係者だった。プラチナデータとは何か？そこには、国家の陰謀が見え隠れしていた！こういうシステムが実用化されれば、確かにプラチナデータが作られる恐れはあると思った。面白く読めた一冊だった

2011.01.11

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ブルー・ゴールド

【中古】afb【古本】ブルー・ゴールド／真保裕一「ブルー・ゴールド」とは、水を指すようだ。水をとりまく環境は、国によって全く変わる。日本は、恵まれているが、利権争いも起こっているのが現実。この本を読むと、現在の状況が見えてくる。いちおうミステリーの要素もあるが、主役は水。いろんな意味で、興味深い1冊だった

2010.12.30

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フリーター、家を買う　本の感想

【送料無料】フリーター、家を買う。先日までドラマを観ていた。それで、興味を持って、原作を読んでみた。主人公は、ドラマと同じでフリーター。家族のほうは、ドラマのほうがふくらませてある感じ。特に、姉の嫁姑問題などは、出てこない。それでも、本は本で面白かった読みやすいので、すぐに読み終えた。本はちょっと、という若者に読んでもらいたい1冊だ

2010.12.23

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殺す手紙

【送料無料】殺す手紙ポール・アルテの作品は、前にも読んだような気がする。この小説は、ちょっとヒッチコックの映画のような感じだ。主人公のラルフは、友人からの手紙を受け取る。常軌を逸したその内容に当惑しつつも、その手紙通りの行動をとることにする。指定時刻に空き家でランタンを灯し、警官に尋問され、一気に事件に巻き込まれる。殺人パーティで見かけた女性は亡き妻に似ているし、手紙の差出人はその屋敷で殺されていた。何が本当で、何が嘘なのか・・・ラルフは、どんな役割を担っていたのだろうか？考える間もないストーリーだが、読み進めていくと、主人公に違和感を覚え始める。なにしろ、皆、怪しいのだ。古き良きミステリーといった趣かな

2010.12.21

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禁猟区

【送料無料】禁猟区乃南アサさんの小説を久しぶりに読んだ。連作小説だが、警察官の犯罪という点が一致している。主人公は、監察の人間だ。刑事という職業のせいか、感覚が麻痺して、犯罪とは思わずに、悪に手を染める。いかにもありそうな犯罪で、なかなか面白く読んだ警察小説もまだまだ新しい舞台がありそうだ

2010.12.18

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コクリコ坂から

ジブリで映画化だそうだ。その昔、なかよしを愛読していたので、この少女漫画は覚えている。とても好きな漫画だった細かいところは覚えていないけれど、両親不在の家庭で、家事をこなす長女は偉いなと、子どもながらに思っていた。そんなに有名な漫画ではなかったような・・・今更ながら、宮崎監督のアンテナは凄いなと思う。どういう形で漫画が生まれ変わるのか、楽しみだ

2010.12.17

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ソウルケイジ

ソウルケイジ読み終わっても、タイトルの意味がわからなかった魂の刑事という意味か？なんだろう？さて、本書は、「ストロベリー・ナイト」の姫川玲子シリーズの第2作。前作ほどグロテスクではないし、緊迫感もないので、かなり読みやすい。本筋の姫川班の視点と、事件関係者の視点が、交互に入ってきて、答えがすぐにわかる仕組み。完璧な悪党と虐げられる人達。犯罪の動機としては、ありがちな感じだ。姫川と部下の微妙な恋愛関係は、正直、緊張感を殺いでいるような気もした。まだシリーズは続くようなので、もう少し読んでみようかな

2010.12.16

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シューマンの指

【送料無料】シューマンの指表紙を見て、ドキッとする人がいると思う・・・鍵盤にリアルな血痕私がこの本を読んでいる最中、二人ほどこの血痕に眉をひそめた。物語は、私と天才ピアニスト永嶺修人を中心に描かれる。永嶺修人はある事件で指を切断してしまう。しかし、外国で、修人のピアノを聞いたという手紙が、私の元に届く・・・この小説のなかで、何が現実で、何が虚構なのか、読後少し戸惑った。詳しすぎるほどのシューマンの解説は、楽曲を聞いてみたい気持ちにさせるちゃんと理解するには、一度読んだだけでは、足りないかもしれないな

2010.12.13

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皮膚の下の頭蓋骨

皮膚の下の頭蓋骨女探偵コーデリア・グレイシリーズの2作目。前作が、「女には向かない職業」だったのに比べると、かなりテイストの違うタイトルだ。コーデリアは、女優からの依頼を受け、個人所有の島へ。脅迫状を受け取っている女優の周囲には、彼女に恨みを持つものが多い。舞台初日、女優は殺される。コーデリアは、第一発見者となる。島の暗い歴史、入り組んだ人間関係・・・クリスティなどの英国ミステリの趣があるが、1980年代の話だ。第二次世界大戦の爪後を残す島に、当事者が訪れる設定も、謎を深めるのに一役買っている。コーデリアは、真実を追い求める純粋な女性だ。自らの危険も顧みず、人々の力になろうとするある意味珍しい種類の探偵。読書の醍醐味が味わえる一冊だ

2010.12.08

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マンチュリアン・リポート

マンチュリアン・リポート張作霖爆殺事件の真相とは？が主題の物語。「蒼穹の昴」から続くシリーズなので、登場人物のその後に触れられている点は、嬉しい張作霖爆殺事件については、関東軍の仕業だと知られているから、違う視点が出てくるのかと思いきや、その辺は定説通り。ただ、張作霖その人の運命になぞらえて、事件をみているので、テイストが違っているのは、確かだ。語り手の一人（？）が、蒸気機関車というのには、ちょっと驚いた良くも悪くも浅田ワールドは、堪能できるだろう

2010.11.30

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目線

目線旅行に持っていった一冊。ドラマ化されると聞き、読んでみた。まず思ったのは、著者が最後のほうまで隠そうとしている犯人の身体的特徴が、映像では初めからわかってしまうということ。本のプロローグで、誰かがけがをしたことはわかるようにはなっているが。本としては、最後まで動機も犯人もわからない。著者が犯人を隠すように書いているせいでもあるし、読み手としては、ちょっと不満だ。犯人の失言が犯人を特定する材料となるのだが・・・私としては、全体的に消化不良の印象がぬぐえないドラマのほうが、納得できるものになるのを、期待しよう

2010.11.28

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アソシエイト　下

アソシエイト（下巻）下巻は、いよいよ主人公が、法律事務所で働き始める。友人の力を借りて、自分を脅迫している組織を調査するが、なかなかうまくいかない。そんな時、レイプ事件の当事者ともいうべき男がアルコール依存症から立ち直り、被害者に謝罪したいと言い出す。カイルは止めるが、彼の決意は固く被害者に会いに行く途中、何者かに殺害される。協力してくれていた友人が手を引くなか、カイルは自分で凄腕の弁護士を雇い、父親にも助けを求める。そして、反撃に出るが・・・スッキリする終わり方とは、言えない。組織に迫ることもできないままだ。この小説は、映画化が決まっていると言う。結末は、変えたほうがいいかもしれないな

2010.11.19

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アソシエイト　上

アソシエイト（上巻）ジャン・グリシャムの作品は、面白い。読む本がない時には、最適ださて、今回の「アソシエイト」は、優秀で志も高い、弁護士志望のカイルが主人公。ロースクール卒業目前に、数年前のレイプ事件のビデオを盾に脅迫され、大きな訴訟を抱える弁護士事務所に就職することになる。謎の組織は、これから起こる訴訟のスパイとして利用するつもりらしい。カイルは、不安を抱えながらも、反撃の機会を窺う・・・というのが、上巻。カイル自身はビデオに映っていただけで、レイプ事件とは無関係なのに、一人だけ脅迫を受ける立場になる。アメリカの訴訟はこんなところから始まっているのかと思うと、空恐ろしいこれからのカイルの反撃に期待しよう

2010.11.18

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乙女の密告

第143回芥川賞を受賞した本作！！【BOOK】「乙女の密告/赤染晶子」芥川賞受賞ということで読んでみた。本当に芥川賞を獲ったのかと疑いたくなる作品だ時代がかった少女趣味というのも、もっとちゃんと表現できるような気がする・・・それとも、わざとシニカルに描いて見せたのか・・・深読みできる物語ではあるが。なんにしても、面白くは読めなかった。芥川賞はどういう方向に行くのか、ちょっと心配になった。

2010.11.15

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ブレイズメス1990

ブレイズメス1990海堂尊さんの本は、ミステリーでない場合がある。この小説も、医療の現場を舞台にしているが、ミステリーではない。ただ、1990年の話で、おなじみのメンバーの過去が描かれているから、読んでみて損はないかもしれないが。この物語の主軸になる天城医師は、とても極端なキャラクターで、ちょっとついていけなかったバチスタのメンバーのほうが、普通にみえてくる・・・次回作に期待するとしよう

2010.11.13

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ロスト・シンボル　上・下

【映画化決定！】ロスト・シンボル　上下巻セット著：ダン・ブラウン／訳：越前敏弥この本は、犯人が一体何者か？という謎がメインの物語のようにも思える。フリーメイソンとか、ラングドンお得意の分野の謎ときも随所にあるのだが、マラークという名の誘拐犯が何を狙っているのか、いまひとつよくわからないまま、ストーリーはどんどん進行してしまう。ＣＩＡの警備局長サトウというのも曲者で、誰が味方なのかわからない・・・上を読んでしばらくしてから下を読んだので、ちょっと興味が薄れてしまったかもしれないがこれから読まれる人には、上下一気に読んでもらいたいものだ

2010.11.08

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1Q84 BOOK2

1Q84 BOOK2 （7月-9月）やっと「1Ｑ８４　ＢＯＯＫ２」の順番が回ってきた私が、図書館で予約したのは、随分後だったが、まだ後に予約者がいるようだ。さほど、続きが気になっていない証拠かもしれないな・・・ＢＯＯＫ２は、思ったほど動きがない。この本は、ＢＯＯＫ１の続きというだけの巻なのか・・・もう少し、すっきりできるかと期待したが、そうはいかなかった青豆と天吾、二人は会えるのか？青豆は、拳銃の引き金を引いたのか？疑問だけ提示して、終わってしまったような・・・ＢＯＯＫ３に期待しよう

2010.11.01

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妖精の家具、おつくりします。

妖精の家具、おつくりします。子ども達に、毎月、本を1冊買ってあげることにしている。息子は毎月欲しがらないが、読みたいものがみつかるとまとめて買うので、平均すると公平な金額になるような気がする・・・ファンタジーの大作は、結構高いものださて、今日は、天気もイマイチなので、家族みんなで巣ごもりしていた。私は、娘の自由帳がなくなったので、運動も兼ねて、歩きで書店まで行くことにした。娘も動きやすい格好に着替えて、小雨の中を、傘もささずに出発した。雨は降ったり止んだりなので、あまり気にならなかった。書店に着くと、お客は私たちだけで、静かなものだった。自由帳は、いつもと同じものを選んだ。娘が、本を読んでいたので、「来月分を、買ってあげてもいいよ」と言ってみた娘は喜んで選び始めた。この書店は、広くないので、本自体はあまり多くない。でも、書店の方針がわかるような選書をしていて、好感が持てる。娘は、「妖精の家具、おつくりします」という児童書を選んだ。著者は、あんびるやすこさん。ルルとララシリーズが人気の作家さんだ。帰りも小雨が降っていたが、娘はご機嫌家に着くと、早速、本を読み、気に入ったイラストを描写し始めた。「アリエッティの家具みたい」と、言っていた。今夜は、お絵かきで終わってしまうかもしれないな・・・

2010.10.31

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大奥　1～3

大奥 1映画化されたので、原作の漫画に興味を持った漫画を読むのは、久しぶりだ。話は、男女逆転の時代劇。史実がベースにあるので、どう辻褄をあわせるのかなと思ったが、著者は一枚上手のようだ吉宗の時代には、当たり前となったこの現象。当然理由はあるわけで、きちんとその理由を見せてくれる・・・面白いなあ続きも読むとしよう

2010.10.21

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小さいおうち

第143回直木賞受賞作！【BOOK】「小さいおうち/中島京子」直木賞を受賞したということで、読んでみることにした。中島京子さんの著書を読むのは、初めてださて、本書は、昭和初期の上流家庭に女中として奉公した女性の手記が、ほとんどを占めている。戦争へと日本が突き進んだ時代、家庭の中でだけ生きていた女性は、どこかのんびりとした生活を送っている。ちょっと、意外な感じだ・・・美しい奥様と年上の旦那様には、どうやら夫婦関係がないらしい。再婚の奥様には、一人連れ子がいて、主人公にとてもなついている。あまりにも奥様の近い位置にいた女中は、奥様の秘密に気付いてしまう・・・「ちいさいおうち」と言えば、私の中では、バージニア・リー・バートンの絵本。周囲の移り変わりから、完全に取り残されたちいさいおうちが印象的だった。本書にも、ちいさいおうちがでてくるが・・・手記は必ずしも事実を書くとは限らない。それを、再認識した。

2010.10.21

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