すみれの香りに魅せられて [ トレイシー・アン・ウォレン ]
【送料無料】すみれの香りに魅せられて [ トレイシー・アン・ウォレン ]スパイ物は、久しぶりだ。並行して、「レッドスパロー上」も読んでいたのだが、だいぶ趣が違う。【送料無料】レッド・スパロー(上) [ ジェイソン・マシューズ ]まあ共通点といえば、ヒロインが二人とも、家族のためにスパイをせざる負えなくなっているということぐらいか・・・・・それは、さておき・・・・・バイロン・シリーズ最終話。前作で家族の中でも変り種の数学者として個性的だったドレークの話だ。フランスの女スパイとしてドレークの屋敷に女中頭として潜入したセバスチャン。父親と弟を脅迫のネタにされ、仕方なく引き受けた仕事だった。22歳なのに29歳と偽ってはいるが、ドレークの興味を惹いてしまう。ドレークの開発した英国軍の使っている暗号を探すのが目的だったのだが・・・・・人間ドラマに焦点を絞っているので、数学や暗号の細かい説明は皆無に近い。そのせいで、スパイ物のリアリティが感じられないのはちょっと残念。最終話に相応しく、大団円だったので、よしとしようかな。