皆老後が心配ですよ・・・
今日は主人と一緒に祖母を買い物に連れて行きました。私 「婆ちゃん・・買い物に行く?」祖母 「付いて行こうか・・・」主人がちょっとお疲れ気味なので短時間で済むように近くのスーパーにしました。それでも祖母は大満足です。祖母にショッピングカートを握らせて、転ばないように私がカートの前を握って進みます。商品を一つ一つ手にしては一生懸命に見ています。祖母 「キュウリ買おうか・・」私 「キュウリはまだ家にあったよ・・」祖母 「そうか・・・じゃ・・ウナギを買おう。お父さんが好きじゃけ。あっミョウガも好きじゃけ買ってやろう・・」私 「うん、うん、きっとお義父さん喜ぶよ~」昔、私が嫁ぐ前は祖母が食事の支度をしていました。祖母はウナギは食べません。なのに義父の好みの物をかごに入れて行きます。認知症になっても家族の食べ物の好みを覚えているようです。一通り買い物が終わり、祖母はニコニコしながらまたカートを押しながら駐車場の車まで行きます。主人が買い物袋を持ち、私が祖母のカートを引張って歩く姿は電車ごっこをしているようです。スーパーの隣には焼き鳥やたこ焼きなどを売っている小さなお店があります。いつもここでの買い物の後はそこで焼き鳥を数本買って主人と車の中で食べます。でも今日は祖母が一緒なので「今日はいらないよ」と主人が言っていました。でも・・お店の前を通るときに店のおばさんと目が合ってしまいました。目で (今日は買わないの?)って訴えているような気がして、やっぱり買って帰ることにしました。私 「くださいな・・・あっ・・今日はバーベキューがある!」美味しいけど手間がかかるのであまり作らず、すぐに売切れてしまうものです。おばさん 「そうなんよ~・あんたが好きなのにいつも売り切れじゃけ・・今日はあるから声かけたものかどうか迷ってたんよ~」私 「きゃはははは・・・お気遣いいただきまして~・・じゃ4本全部くださいね」おばさん 「あいよ!」用意してもらいながら、祖母の話になり、おばさんの話になりました。おばさん 「あんたが看てあげてじゃけお婆さん幸せよ~・・・うちは子供が二人いるけど遠くに住んでいるし、どうしたらいいか、将来が不安でしょうがない・・」と言い出しました。私が母を施設に預けていることを話すと、介護保険はどうしたらいいのか・・とか、施設ってどんなところか・・とか、かかる費用はどのぐらいか・・とかいろんなことを訊いてきます。話が聞こえたのか、店のお肉屋さんのお兄さんや周りにいたお客さんまで集まってきてしまいました。今日は車に主人と祖母が待っているので、あまり長話はできません。また今度・・・ということで急いで車まで戻りました。時間にして10分ぐらい・・・でも認知症の祖母にとっては長い時間です。私 「ごめん、ごめん・・皆に捕まっちゃって・・・お婆ちゃん大丈夫だった?」主人 「大丈夫・・寝てるよ・・」祖母はニコニコ顔のまま、うとうとしています。よかった~それにしても、ちょっとの立ち話で人が集まっちゃうなんて老後のことに不安を持っている人がこんなにいるんだな・・って思いました。政府はもっと詳しい内容をメディアなどを通して知らせるべきだ・・・と思いました。私も母の介護保険の申請に初めて市役所に行った時に「どんなサービスをご希望ですか?」といきなり言われて「何て言ったら良いのだろう・・とにかく今はすごく困ってるんだけど・・」と思って戸惑ったことがあります。あれではレストランに行ってメニューも見せずに「ご注文は何ですか?」と訊かれている様なものです。申請に行くのは介護の素人が多いと思います。その立場に立って細かく保険でカバーできる内容を教えてあげるべきだ・・と思います。こんな短時間の立ち話だけで人が集まってきちゃうんなら、講演会でもしようかな・・なんて思ったりして・・・ははは、私には無理無理ふまじめ介護