RF2900メインテナンスしました
まずはメイテナンスの前にブラシとハンディ型掃除機を使って、各部に残っていた埃やゴミを可能な限り取り除きました。だいぶ綺麗になったので分解した状態の一部を紹介します。まず最初は裏蓋の内側で、ロッドアンテナと外部アンテナ端子、アース端子の接続の様子です。何だか手の込んだ感じです。画像は撮らなかったのですが、ロッドアンテナの左右回転が重すぎたので、内部を清掃してSETTEN01を塗り接触抵抗の低減と潤滑性アップの対策を施しました。続いてやはり裏蓋部分の電池マイナス電極周辺です。ここにもコイルが付いていました。何の目的だろう?続いて、清掃及び一部部品交換したAC電源部分です。定電圧回路は別の基板にあります。本機の電源部はダイオード2本を使った全波整流回路です。ダイオードをショットキーバリアー型へ交換、ノイズ防止コンデンサと整流用ケミコンも交換してあります。一部を拡大した画像が下の画像です。次はAM周波数変換、AM/FMの中間周波増幅段周辺の画像です。こんなラジオ用のICを作ったんですね~。ICの型番AN・・・・と言うのは松下電器と言うか正確には松下電子部品の製品です。右下に見える白い部品は、AM回路用のセラミックフィルターです。動作しないFMフロントエンド部分を拡大しました。デジタルの周波数表示がちゃんと出ているので、局部発振回路(以下、局発)は生きているはずだと目星を付けました。もしも正常に動作していれば、ザーザーという音(クエンチングノイズと言います)が聞こえるはずですが、全くの無音です。従って不良が疑われる部品、ここではFET(2SK49)×2、周波数変換用トランジスタ:2SA838を交換します。具体的には以下の通り交換する事としました。・高周波増幅用2SK49 → 2SK161・周波数変換用トランジスタ2SA838 → 2SA781・局発のバッファー?2SK49 → 2SK49交換する部品が写っている画像です。ついでにAM高周波増幅用FETと、AMのRFゲインコントロール用トランジスタも交換することに。・高周波増幅用2SK104 → 2SK161・RFゲインコントロール2SC945 → 2SC1815-Y上の画像を撮ってから、この基板を取り外し、部品交換を始めました。外した部品はこちら。正しく組み上げたつもりでも、実際に音が出るまでは緊張しますね~。組み上げた状態がこちら。無事にAM放送を受信でき、FMもクエンチングノイズが聞こえるようになりました。復活した~\(^O^)/今日色々とメンテしたRF/IF基板も、何本かの抵抗を金属皮膜抵抗へ交換すれば、多少はSN比が良くなるはずです。またAF基板(低周波増幅回路)は、SN比と音質改善の要です。サービスマニュアル通りに作業して無事基板を取り外しできたので、次回はAF基板の取り外しと一部の部品交換や、FM受信周波数帯の調整にチャレンジしたいと思います。本日の作業では、ハンダ吸い取り器と新たに購入したブースト付きハンダごて:H-600を使いました。H-600は速熱タイプで普段の熱量:19Wですが、ブーストボタンを押すと130Wの熱量になります。今日は基板を外すために、シールド板へハンダ付けされた配線を外す必要があり、ブースト機能を使い1本のハンダごてで作業が終わりました。こんなに便利なら、もっと早くに買っておけば良かった(^^ゞホーザン[H-600-230]即熱ハンダゴテ 230V【ポイント5倍】ホーザン [H-600-230] 即熱ハンダゴ...価格:2,780円(税込、送料別)ハンダ吸い取り器はこれを使っています。ポータブル型自動ハンダ吸取器【限定特価品】価格:19,900円(税込、送料別)