SACDプレーヤーのOPアンプ交換など
久しぶりにSACDプレーヤー:SCD-777ESの中を開けてOPアンプを二つ交換しました。以前にこの部分を触った時、OPアンプの取り付けをハンダ付けではなくソケットにしていたので、交換は楽に済みました。取り外したのはMUSE01(JRC)、取り付けたのはLT1364CN8(Linear Technology)です。私は電子回路技術者ではありませんのでOPアンプについてそれほど詳しく解説出来ませんが、両OPアンプの相違点を端的に言うと以下のようになります。MUSE01:オーディオ用に特化して新日本無線が開発した接合型FET入力タイプLT1364CN8:広帯域アンプ、RFアンプなどに応用可能、高スルーレートのバイポーラー入力タイプもう少しだけ詳しく言うとMUSE01:利得帯域幅積/3.3MHz、スルーレート12V/μsLT1364CN8:利得帯域幅積/70MHz、スルーレート1000V/μsとなり、MUSE01よりもLT1364CN8の方が高い周波数まで増幅でき、増幅信号の立ち上がり、立ち下がりが速い訳です。MUSE01の音質に不満があった訳ではなく、LT1364CN8を試したかったというのが交換の理由です。何号か前のオーディオアクセサリー誌でOPアンプ交換の記事がありその中でLT1364CN8が紹介されていました。データシートを見ると上述のように特性が劇的に異なる物だったため、どうしても好奇心を抑えられず比較した次第です。まだ数時間聴き込んだだけですが、オーディオ用として特に違和感はありません。交換後は低域が少し抑えめになり、私には聴きやすいと感じました。OPアンプの特性や構造の違いは全く無視して単純な置き換えで聴き比べていますので、私の評価は参考としてご理解下さい。試聴したのはSACDハイブリッドディスクとSACD-SHM仕様が主体で、16bit-CDも数枚聴いてみました。ついでにセレクターとヘッドホンアンプを繋いでいるRCAケーブルも、自作ケーブル2組を切り替え試聴できるように設定して、今まで使っていた8N-Cuケーブルはいったん取り外しました。2組のケーブルの内訳は以下の通りです。ゾノトーン製ケーブル+nextgenRCAプラグカルダス製ケーブル+FP-108(R) RCAプラグOPアンプもケーブルも以外と良い感じなので、暫く使って様子をみます。