大人目線の教育目標を見直そう(11/27)
同調圧力を拡大生産している よく小学校で目にする文言がある。略すると「ニコ」、「ハキ」、「キビ」、「ドン」である。自分はずっとこのような教育目標に疑問を感じていた。 そりゃ、全部の児童がこのように表現し行動できるならばとても素晴らしい学校には違いない。でも、実際の人間はこうはいかないのだ。まして、社会生活経験の少ない小学生ならばなおさらそうだ。このような学校教育目標(目指す児童像)は、あくまでも大人目線、もっと言えば教師目線の目標なのだ。 ニコニコ笑顔の子ども、はきはき返事をしてくれる子ども、きびきび動いてくれる子ども、どんどん前向きに挑戦する子ども。手がかからなくて、教師の学級経営も教科指導ももとてもやりやすいだろう。 だけど、それは無理な要求であって、みんながこの目標を行動で示せるならば、それは洗脳された軍隊と同じではないか。 心の中に辛さや悲しみがあってニコニコできない子もいる。一つのことに集中していて、次の行動にハキハキと移れない子もいる。また方法が分からなかったり、丁寧にやろうとしてキビキビ物事を処理できない子もいる。いろんなことが気になり気持の切り替えができずドンドン前向きに進めない子もいる。 そんな児童ををいつも気にかけて、支援してあげるのが教師たる者の役割なのだ。教師が気持ちよくなるための目標ではなく、子どもがそれぞれなりに達成感を感じて意欲的になるのを待つことがもっと大切なことだと考える。 日本の学校はとても同調圧力が強くて、子どもの個性の芽をつぶしている。強い同調圧力が、子ども同士のいじめを生み出す原因ともなっている。もう十分だ、そろそろそれに気付いてほしいものだ。↓ランキングに参加しています。良かったら下をクリックして下さい。写真日記ランキング学校ってなんだ! 日本の教育はなぜ息苦しいのか (講談社現代新書) [ 工藤 勇一 ]価格:990円(税込、送料無料) (2023/12/1時点)楽天で購入