日本は「小さな島国」ではない(4/13)
世界に貢献できる人材の育成 先月ある新聞の一面のコラム記事に、「日本は小さい島国・・・」と書かれていた。まだこんな間違った表現が、知識人と言われる新聞界の人にも残っているのは残念である。日本以外の「外国」は殆どが大国という思い込みがあるのだ。 こんなすり込みはどこに由来するのか。考えてみると、江戸から明治にへと日本が近代国家として出発してゆく過程にあっただろう。アメリカからペリーが率いてきた黒船(蒸気船)によって日本は開国させられた。また、北から南下政策で日本に迫っていたロシアもあった。この二大国が日本人に日本は「小さな島国」というイメージを焼き付けた。「メルカトル図法の世界地図で見る日本」(この地図で見ると、ユーラシア大陸の果てにある「小さな島国」に見える) 日本の面積は世界陸地のわずか2.5%だが、ランキングでは第61位だ。また、東アジアで最大の島国で世界の島国ランキングでも4位なのだ。世界最小国(最下位)のバチカン市国が第194位だから、日本は上位3分の1に入っている。これをみても日本は「小さな島国」ではない。 人口の面ではどうか。総務省は4月12日、2022年10月1日時点での人口推計を公表した。それによると日本の総人口は、1億2,494万7千人で、前年に比べ55.6万人(-0.44%)減少し、12年連続の減少となった。都道府県別でみると、人口が増加したのは東京都のみで、他の46道府県は人口減だった。「日本の人口の推移」(江戸時代の近世から明治維新以降、近代国家になってゆき人口も増加した) これを世界ランキングで見るとどうだろう。国連人口基金が発表した「世界人口白書」によると、2022年の世界の総人口は79億5400万人で、日本は1億2,560万人(総務省発表と若干違う)で順位は世界で11位だった。人口大国ベスト3は、中国、インド、アメリカの順となっている。今ウクライナ戦争で非難の的となっているロシアは1億4,580万人で日本より順位ではわずか2つ上の第9位なのだ。 国内総生産(GDP)は世界第3位である。アメリカが1位で、以下中国、日本、ドイツ、インドで、この5か国がベストファイブである。中国やインドの経済成長は著しいが、両国は人口が日本の10倍以上ある人口大国である。日本には少子高齢化をはじめ生産拠点の国外移転など課題は多い。しかし、GDPは3位に位置しているのだ。自国を「小さな島国」と卑下する必要はない。 日本人のメンタリティやモラルは世界の人々からリスペクトされている。WBC(ワールド・ベースボール・クラッシック)では優勝という結果だけでなく、応援の態度なども含めて日本人の総合的な人間性の素晴らしさをアピールした。 そういった「人間力」は数字に表れない日本の国力である。それらを自信をもって世界に発信できるよう、教育の段階からその内容や方法を含め総合的に考えてゆくべきだ。世界に貢献できる人材こそが日本の大きな資源なのだ。↓ランキングに参加しています。クリックをお願いします。写真日記ランキングレイメイ藤井 しゃべる国旗付き地球儀 トイ 25径 全回転 OYV403 国旗イラストつきのしゃべる地球儀!知育玩具/クリスマス/入学祝/学習用地球儀/送料無料価格:16,060円(税込、送料無料) (2023/4/19時点)楽天で購入