『ALWAYS 3丁目の夕日'64』を3Dで観る(1/25)
■東京オリンピックの頃の日本 『ALWAYS 3丁目の夕日'64』は、2005年公開の『ALWAYS 3丁目の夕日』、2007年の『ALWAYS 続・3丁目の夕日』の続編である。 冒頭は東京オリンピックの開会式のテレビ中継の場面から始まる。「鈴木オート」にはカラーテレビが入るが、売れない作家茶川竜之介の家にはやっと白黒テレビが入ったばかりという設定である。 「シネマトゥデイ映画ニュース」によれば、『ALWAYS 3丁目の夕日'64』は1月21日に公開され、2日間で観客42万1,274人と観客動員数で首位に立ったという。そのうち、3D上映では15万5,665人を動員したそうだ。「平日とあって、観客数はほどほど...」(これは映画館のロビーのスナップ、放映されているのは予告編) 昭和の庶民生活を描く映画に3Dは必要ないような気もする。しかし、結果的には3D効果は目が疲れない程度に抑えられ、印象的なシーンでは3Dの良さが生かされていた。 前作までは、人物と、背景のCGとの違和感が気になっていた。しかし、今回3Dになったことでその違和感が解消されたような感じがした。 一番印象的なシーンは東京タワーの俯瞰シーン。最頂部のアンテナ部分が手が届くように目の前に飛び出してくる。東京タワーの一番てっぺんはこんな4角の輪が重なっていたのかと妙に感心した。 また、堤真一が演じる「鈴木オート」の社長が食事中にごはん粒を飛ばすシーンでは、3D効果で観客に降りかかるようにごはんが飛び散ったそうだ。でも、自分はそのシーンは居眠りをしていて見落としてしまった(笑)。 あと、エンディングの模型飛行機のシーンも印象的だった。画面から飛び出してきて体のわきを通り過ぎていくのだ。 3D映画は後方座席の中央部で見るほうが一番いいそうだ。 今回はネットで座席指定をしていたのだが、座席を前から4列目にしていた。ところが、目が疲れるし、メガネをはずして裸眼で見ると映像が二重に見える気がした。 そこで、空いていた後ろの席に移った。そうすると、3Dの効果がよく確認できたし、裸眼でも自然に2Dで見えるということがよくわかった。 テーマパークでは観たことがあるが、映画館で3D作品を観たのは初めてだった。なかなかよかった。今まで喰わず嫌いだったかもしれない。でもどちらかというと、今までの3D映画作品に自分が興味をひかれる内容のものがなかったというのが正しいだろう。 これから、自宅のシアターの3D化計画も一気に加速するかもしれない。