7年前の元日はインド洋上で迎えた(1/1)
今年はどんな年になるか 新型コロナは第8波のピークを迎え、収束の気配は見えない。ウクライナ戦争はもうすぐ開戦1年だが、今春には戦局面でも多国間外交の面でも変化のきざしが予想される。悪化している日中関係、日韓関係の動向からも目が離せない。 今年2023年も、この数年間と同じような多難な年になりそうだ。何が起こっても、動じないで冷静に事象の真実を求め続けることが大切となる。ところで、7年前(2016年)の元日はスリランカを経てモルジブに向かうインド洋上で迎えた。「7年前の初日の出」(ちょっと寝過ごして太陽は水平線をかなり上がっていた) 2016年1月1日正午、船は北緯5度33分、東経88度58分、気温28度、海水温30度、次の寄港地モルディブのマーレをめざして16,4ノットでインド洋を西航していた。このデータは毎日張り出される本船の航路図に書かれたものだ。「洋上での餅つき」(気温28度の正月、餅つき大会が行われ餅は乗客にふるまわれた) 元日の夕食のメニューは「おせち」料理だった。多分この「おせち」の材料はシンガポールで仕入れた冷凍ネタだろう。新鮮さには欠けていたけど、シェフをはじめレストランスタッフの心配りが嬉しい。「インド洋上でのおせち」(毎日が単調な海上の旅では、食事が貴重なリフレッシュの時間なのだ) 日本での新型コロナウィルス感染第1号は2020年1月16日、中国・武漢から帰国した神奈川県の男性だった。2月5日には、大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗客10人に感染が確認された。同船は、2020年1月20日、横浜港を出発し、鹿児島、香港、などに寄港し、2月3日に横浜港に帰港していた。 感染者が発見されて以降、乗客・乗員は船内にとどめ置かれ、14日間の検疫が開始された。この時点でクルーズ船には、乗客2,666人、乗員1,045人、合計3,711人が乗船していた。その後、乗員・乗客の感染が確認され、最終的には乗員乗客の2割が感染し、7名が死亡している。 クルーズ船は隔離された空間である。初期対応のまずさも指摘されている。しかし、新型コロナウィルスに対する防御策も確立していない時期で、多くの感染者が出たのも仕方がない面がある。とにかく乗員・乗客にとっては恐怖の日々だった。 クルーズ船での感染が、コロナウィルスを知らしめる契機となったことで、クルーズ船に対する警戒心は日本人には強い。現在は短期間(数日程度)のクルーズは運行しているが、多くの国を訪問し寄港する世界一周のクルーズは休止中だ。 現時点においても、世界一周のクルーズは実施されていない。我々が乗ったジャパングレイス(旅行社)のカジュアルな世界一周クルーズは、2023年4月の以降これまで通り年3回のクルーズを発表しているが、新型コロナウィルスが沈静化する見込みはなく、実施できるかどうか不透明感が強い。 ともかく、また未踏の地であるオセアニアに関しては行きたいと思っているが、いつのことになるかわからない。日本沿岸一周のツーリングも、九州や離島を残している。早く安心して旅ができるようになってほしと願うばかりだ。 ↓ランキングに参加しています。応援のクリックをお願いします。写真日記ランキングCRUISE2022年秋号【電子書籍】[ クルーズ編集部 ]価格:1320円 (2023/1/12時点)楽天で購入※ここで紹介している書籍は電子書籍です