名古屋市街を抜けて大阪泉大津港へ…(7/31)
太平洋岸ひとり旅も最終盤 渥美半島と知多半島はカニのハサミのように三河湾を抱え込んでいる。愛知県の地形を特色づけている2つの半島。昨夜はその西側の知多半島の根っこにある東海市のホテルに泊まった。 9時10分、ホテルを出て少し走ると、オドメーターが20,000kmを示した。8年間で2万キロ、年平均2,500kmしか走っていない。そのほとんどが日帰りも含めたツーリングでの走行である。 知多半島道路を南下して中部国際空港付近まで走ってみた。「セントレア」の愛称で呼ばれるこの中部国際空港は、滑走路が1本だけということもあって需要は低迷している。茨城県の成田国際空港付近を走ったとき、1,2分おきに離陸していた光景と比べるとちょっとさびしい。「セントレア中部国際空港を望む」(伊勢湾を埋め立てて2005年2月に開港したが、新幹線と競合する国内便が減少し低迷している) 知多半島を北上して名古屋市内に入る。熱田神宮前や国際会議場前などのある熱田区や港区を走る。ガソリンスタンドで伊勢湾岸自動車道のICを尋ね、11時30分ごろ往路でも使った名港中央ICから伊勢湾岸道に乗った。すぐに木曽川と揖斐川にかかる橋を渡って愛知県から三重県に入った。 四日市北JCTからは東名阪自動車道に入り、亀山ICを降りて名阪国道に入る。天理ICからは西名阪自動車道と阪和自動車道を経由するのが最短距離である。天理ICを降りて西名阪自動車道に乗るところで、ナビが熱中症にかかったのか、とんでもない細い山道に入り込んでしまった。「しばし森林浴」(炎暑の中を走ってきたため、木々を抜ける風がひんやりして気持ちよかった) 思えば、数年前にこのコースを走ったときもこの細い道に入り込んだような気がする。ナビの地図が古くなって新しい道路に対応していないようだ。 15時前、西名阪自動車道の香芝SAで休憩する。なにわナンバーの金色のハーレー乗りのお年寄りから「佐賀からですか」と声をかけられる。どこに行っても「佐賀ナンバー」から話は始まる。このかたは40歳からバイクに戻って、この金色ハーレーで4台目ということだった。 西名阪から阪和自動車道に入ると、今日の目的地の泉大津港はもうすぐ近くだ。出るICを間違って一つ前で降りたため、数Kmほど下道(したみち)を走ることになった。「都会の空」(ほんとうなら、この左へのカーブを走っていたはずと見上げながら信号待ち) 15時45分、17時30分の出航時間に十分余裕をもって泉大津港に着いた。この泉大津港は最近の遠距離ツーリングではよく中継地点として使う港だ。「泉大津港にて」(泉大津と新門司を結ぶ阪九フェリー、今夜の宿は向こうに見える「つくし」である) 乗船待ちのバイクは8台ほどだった。17時過ぎに乗船していつものようにすぐ大浴場に入る。そして、ゆっくりお湯につかりながら出港していく港の夕景を眺める。この時間は、何ともいえない充足感に満たされる時間である。「瀬戸内海のハイライト」(見慣れた光景だけど、この明石海峡大橋は全長3,911m、中央支間1,991mの世界最長の橋なのだ) この阪九フェリーは手頃な料金の2等シングルルームがあるのがいい。ただ、船内の設備や雰囲気は名古屋~仙台~苫小牧を結ぶ太平洋フェリーには及ばない。特にトラックドライバーや子ども連れが多いため、話し声や走り回る音で船内が騒々しいことがやや難点である。 wifiが使えが、やたらに速度が遅くて使い物にならない。ブログの更新をあきらめて荷物の整理もそこそこにベッドに入る。 本日の走行は254.6km。