4thジェネレーション「1982」
日本に輸入されている4thジェネレーションのパイプ煙草のレポートとしては最後の四つ目になる「1982」を今回は吸ってみます。販売店の情報によると、ベリー系とバニラの着香煙草だそうです。早速開けてみましょう。 開封時の香りは、確かにバニラとベリー系の混合のように感じますが、予想よりもダークで重いイメージの香りで、ちょっと何かの花の香りのようでもあり、薬品的でもあります。カットは、明るい茶色のリボンカットと、黒いラフカット、それに小さなフレイクのような欠片とが混ざっていて、湿気はやや少なく感じます。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、砂糖をまぶした果物のような円やかな甘味が来ました。開封時の香りから想像していたよりも円やかで角が取れていて、ちょっと上品な感じのする甘さです。香りは、バニラが主体で、ベリー系は演出に回っている雰囲気です。そして全体として上品で落ち着いた甘い喫味に仕上がっていて、例えば夕食後のまったりとした時間に吸うのに適している喫味だと思います。 火付きと火持ちは良好で、燃え過ぎたりとかもしない感じなので、随分と吸いやすい煙草です。ただ、燃え進みはちょっと早い感じはします。 喫煙中盤も喫味はほとんど変化しませんが、円やかな甘味の源泉が、混ざっていた小さなフレイク状の葉にあるのではないかと思えてきました。この煙草の甘味が、適度に熟成されて角がとれたバージニア葉の甘味に近い感じがするからです。 喫煙終盤も着香がしっかり残った喫味が続きます。ここまで続くのは、着香が深いのに加えて、着香の内容とベースの葉の味の相性が良いからなのだと思います。実際、良く出来た非着香の煙草で味わえる円やかな甘味は、この煙草の甘味に近い感じがします。そういう意味で、この煙草の着香は非常に良く出来ていると思います。 という事で喫煙終了。後味はちょっと果物系の甘味で、残り香はバニラでした。 全体的に見て、非常に落ち着いた円やかな甘い喫味が最後まで味わえる美味しい煙草でした。バニラ系の甘い着香が嫌いでなければ、かなり楽しめると思います。 この煙草は、日本に輸入されている4thジェネレーションの四つの銘柄の中では最も新しいブレンドだそうで、もしかしたら一番完成度が高いかも知れません。40g缶で2,150円(50g換算で約2,688円)と、ちょっとお高めの価格ですが、納得できるだけのクオリティーがあると思います。[納得できる煙草ブログは此方 Click!]