柘製作所カタログ2024「TSUGE SMOKING STYLE BOOK 2024」
柘製作所の2024年版カタログ(有料1,000円)「TSUGE SMOKING STYLE BOOK 2024」を購入しました。 毎回そうですが、大変力の入った有料カタログで、読み物とかも楽しめます。 で、今回のカタログ内容について、パイプスモーカーの私としての注目アイテムが幾つかあって、その一つ目が、新たに加わった二つのシステムパイプです。 システムパイプ1機種目「ツゲ・デリンジャー」は、シャンク内で煙道がZ型に折り返される事によって長さを稼ぐと共に、9mmフィルター又は螺旋型アルミフィルター「クルクール」を二つ挿入できるようになっています。パイプとしての容姿に疑問は残りますが、非常に強力に煙を冷やす事が出来そうなので、クールスモーキングがしやすそうです。 システムパイプ2機種目は「ツゲ・システムキャラバッシュ」と名付けられています。ブライヤ材でキャラバッシュパイプと同じ構造に作ってあります。これは、今年の初めにレポートしたラットレーのパイプ「デビルズカット」のリバースキャラバッシュ構造と基本的には同じなのですが、チャンバー室がシャンク内ではなく、火皿直下に設けられているのが特徴で、柘製作所ではここに煙草を詰めてフィルター代わりにする事も提案しています。ただ、この火皿直下のチャンバー室に煙草を詰めてフィルター代わりにするという形式については、以前から柘製作所のラインアップに存在し、今回はそれをリバースキャラバッシュ構造に寄せた形にしたとも言えます。 また、このパイプでは本体底面に金属パーツが嵌められていて、シッタータイプのパイプとして使えるようになっているのですが、この金属パーツは底面から外して、ボウルトップに蓋として嵌める事も出来るようになっています。ですから、外に持ち出して使うパイプとして、かなり使いやすそうです。 私の注目アイテム二つ目は、「手雛(てびな)」と名付けられた新しいパイプシリーズ3機種です。どれもシャンクが短く、コロコロした可愛い形に仕上げられていて、手に持つと嬉しくなりそうなパイプです。シャンクが短い所を非常に長いエボナイト製のマウスピースで補う形なので、煙を冷却する能力は低そうですが、持ってて面白いかも知れません。 三つ目の注目アイテムは、新製品ではなさそうなのですが、湿度計付きの煙草ジャーです。50g用と100g以上用の二つがあり、どちらもステンレス製です。この煙草ジャーの蓋には、その面積を殆ど占めるくらい大きなアナログ湿度計が嵌まっており、煙草保管時の湿度管理がしやすくなっています。ただ、湿度計のために蓋上面が平らになっておらず、ジャーを縦に積み重ねるという事が出来ないので、置き方には制限があります。 注目アイテムは、大体こんな感じでしょうか。後、カタログとして気になる点を一つ。 このカタログではパイプ煙草ラインアップをフレーバータイプ(着香煙草)とイングリッシュタイプ(非着香煙草)に分けて掲載しているのですが、こういう分け方に対して、私は少々異論があります。 フレーバータイプという分類は良いとしても、非着香煙草とラタキア物を全て「イングリッシュ」としてしまうのは、ちょっと違うような気がします。また、ラタキア物の場合、ラタキア入り着香煙草というのも存在するので、これを非着香枠に入れてしまうのもどうかと思います。 更に、私としてはラタキア物は非ラタキア物とは別のタイミング&別のパイプで吸っているので、ラタキア物の括りは別にして欲しかったというのがあります。 ただ、まぁ、この辺は色々な考え方がありますから、致命的な欠点という程の事でもありませんが・・・。 という事で柘カタログ2024を買いましたという話でした。カタログとしての機能に加えて、煙草関連書籍としても楽しめるので、買ってみても良いのではないでしょうか。[楽しめる煙草ブログは此方 Click!]