ダビドフ「アルゼンチーナ」
昨年末にダビドフからパウチ入りのパイプ煙草「ディスカバリー」シリーズ3銘柄がリリースされましたが、それらは50g入りで2,400円と、缶入りのパイプ煙草と同様の価格帯になっています。パウチ入りという事で、日本で売られているダビドフのパイプ煙草の中では最もグラム単価が安いのは確かなのですが、他社のパウチ物と比べると2倍くらいの価格です。果たして、その価格に見合った内容がこの煙草にあるのでしょうか。とにかく試してみましょう。・・・という事で、新製品3銘柄の内、今回は「アルゼンチーナ」を吸ってみます。 開封時の香りは、薄い南国フルーツ系で、ラールセンの「ファイン&エレガント」に少し似ています。随分と上品、悪く言えばちょっと水っぽい香りで、・・・う~ん、爽やか系と言えない事もないかなぁ・・・。カットは細かいラフカットとリボンカットの混合で、ラフカットの方は真っ黒、リボンカットの方は薄茶色です。湿気は普通だと思います。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、軽めの南国フルーツ系の香りが最初に来ました。ちょっと柑橘系のようでもあり、桃っぽい所もあって、押し付けがましくもなく、なかなか良い香りです。味の方も果物系なのですが、甘さよりも酸味の方を強く感じます。味は明らかに柑橘系で、酸っぱめの夏みかんを思い出す味になっています。 火付きと火持ちには特段の問題はなさそうです。燃えにくい訳でもなく、燃え過ぎるような感じもありませんから、イージーに喫煙できます。 喫煙中盤以降も同じ喫味が続きます。香りは南国フルーツで、味は酸味の強い柑橘系です。で、とても上品で洗練された喫味だと思うのですが、それだけに少し薄くてパンチに欠けるような側面もあります。 結局最後まで喫味に大きな変化はなく、そのまま喫煙終了。後味は柑橘系の酸味が残り、残り香は南国フルーツ系でした。 全体的に見て、軽いフルーツ系の香りと酸味の強い柑橘系の味を終始味わえる良く出来た着香煙草だったと思います。味も香りもちょっと薄いかなと感じるくらい上品で、そういう意味では高級ブランド=ダビドフらしい仕上がりになっていると思います。 個人的には、もう少し甘味が強い方が好みなのですが、価格なりの内容のある着香煙草だと言えると思います。ですから逆に、どうしてこの内容&価格の煙草が缶ではなくパウチで発売になったのかが疑問になってきました。ダビドフの缶入りの煙草の最低価格は2,500円(「ブルーミクスチャー」他)で、今回のパウチが2,400円ですから、もう100円高くして缶入りにしても良かったのではないでしょうか。出来るだけ安く市場に供給するという目的なのかも知れませんが、イメージ的にはどうなんだろうという気がします。 まぁ、入れ物の形態はともかくとして、少なくとも価格なりの内容のある着香煙草だと思います。[内容のある煙草ブログは此方 Click!]