機械式時計と煙草でブログ！

[パイプ煙草インプレ] カテゴリの記事

全967件 (967件中 801-850件目)

< 1 ... 12 13 14 15 16 17 18 19 20 >

• 

  キャプテンベスター「バニラ」

  　重量単価で考えると日本で販売されているパイプ煙草の中では最も安いのではないかと思われるキャプテンベスターのシリーズですが、実際にはあまり注目されていないように思われます。また、同シリーズの中でも「ハニー＆ラム」は比較的良く目にするのに対して、同シリーズの他の銘柄はほとんど姿を見かけません。もしかして、誰も吸いたくないほど不味いのでしょうか。　今回はその謎を解きます。（笑）　開封時の香りは、溶かしたバターのような香りを伴ったバニラ香で、非常にクリーミーな感じがします。カットは、普通サイズの縮れたリボンカットで、湿気は普通ぐらいです。　これを火皿内径20mmのパイプに普通に詰めて着火しますと、最初はやはりバター交じりのバニラ香が来ます。味の方は、少しクリームっぽい甘さなのですが、いきなりドスッと来る程ではなく、やや抑え気味で控えめな甘さです。やや出汁っぽい風味も感じますので、意外に味に奥行きがあります。　火着き・火持ちは良好ですが、やはりやや燃えが速いようで、ともすると過燃焼気味になったバージニア特有のアルカリ的刺激が舌にピリピリ来ます。気持ち抑え気味に吸った方が良さそうです。　喫煙中盤でも基本的に喫味は同じで、慎重に吸っている分には普通に美味しく吸えます。そして、喫煙終盤になると、着香分が抜けてきて、ベースとなっているバージニア葉の紅茶系の甘味が顔を覗かせてきます。安い煙草なので、煙草本来の甘味は薄っぺらいのだろうと思っていたのですが、意外に煙草の元の味も感じ取れます。　うむ、そんなに悪い煙草ではなさそうです。　という事で、喫煙終了。後味はソフトな甘さで、残り香はバニラでした。　全体的に見て、価格の割には非常にオーソドックスな欧州系着香煙草で、価格を感じさせない美味しさでした。もちろん、高価格帯の煙草とは比べようもありませんが、最低価格だから味も最低という訳ではなかったです。そういう意味で、常喫にしても良いだけの内容＆価格ではあると思います。　ただ、やはり普通と言えば普通のパイプ煙草ですし、バニラ着香というのも有触れていますから、話題にはしにくい銘柄であるのは確かです。　地味にリーズナブルな銘柄と言えるのではないでしょうか。[注目の煙草ブログは此方 Click!]

  2013.09.03

  コメント(2)

• 

  マックバレン「ミクスチャー」

  　マックバレンの「ミクスチャー」です。パウチには「スコッティッシュ・ブレンド」とも書かれています。こういう名前からは、古典的でベーシックな煙草が想像されますが、果たしてどんな煙草なのでしょう。　開封時の香りは、浅めに熟成させた干草の腐敗臭がメインですが、微かに洋酒系の香りも感じられます。香り立ちは弱い方です。カットは、比較的細かく崩したブロークン・フレイクがメインで、同社の「バージニアNo.1」よりも少し細かいです。これにラフカットのブラックキャベンディッシュが少し混ざります。　手触りは比較的乾燥しています。　ブロークン・フレイクという事で、フレイクを詰めるような感覚で、わざとラフにパイプに詰めて着火します。そうして最初に来る煙は・・・、う～む、洋酒系というかシャンパン的な風味が少しあって、軽めの紅茶っぽい甘さと干草系の軽い腐敗臭があります。微妙な混ぜ物はありますが、ほとんどバージニア・ストレートに近い非着香煙草というような感触です。そういう意味で、同社の「バージニアNo.1」に近い喫味ですが、今回の「ミクスチャー」の方が少し派手さがあって面白いように思います。　ネットショップのこの煙草に対する説明書きには、「3種類のタバコ葉を最も平均的に調合。スッコチ風味の模範的なパイプタバコ。」とあるのですが、そう言われてみれば確かにそんなような喫味です。スコッチ風味は強くは感じませんが、模範的なパイプ煙草ではあります。　火着き・火持ちは良好で、且つベースがフレイクなので、燃え過ぎる感じはありません。燃え進みは少し遅い方だと感じます。　喫煙中盤になり、洋酒系の風味はほとんど消え、あまり熟成の深くないバージニアの味と香りが支配的になります。酸味というか渋みというか、そういう喫味があるので、甘味は重厚な類ではなく、スプーン半分程度の砂糖を入れた紅茶ぐらいの喫味です。　これぐらいサッパリした喫味であれば、かなり常喫向きに思われます。　喫煙終盤も基本的には中盤と同じ喫味が続き、そのまま喫煙終了。後味は薄い紅茶系で、残り香はバージニア系煙草の干草系でした。　全体的に見て、微妙に洋酒系の風味はありますが、ほとんどバージニア・ストレートに近い喫味で、非常にベーシックな煙草だったと思います。同社の「バージニアNo.1」と良く似た煙草で、「バージニアNo.1」を少量の洋酒でちょっと派手にした煙草と言えると思います。　「バージニアNo.1」との比較で言えば、価格が全く同じですし、方向性もそっくりで、ちょっと派手なのが「ミクスチャー」、よりベーシックなのが「バージニアNo.1」といった所でしょうか。この二つの銘柄を交互に吸って常喫にするというのも有り得る選択だと思います。　「バージニアNo.1」では退屈過ぎるが、常喫できるベーシックな煙草が欲しいという方には、この煙草はベストな選択になるかも知れません。私個人としては、今回の「ミクスチャー」の方が「バージニアNo.1」より楽しいです。[模範的な煙草ブログは此方 Click!]

  2013.08.28

  コメント(0)

• 

  7Seas・レギュラー　再び

  　マックバレンの「7Seas・レギュラー」を開封しました。この煙草を吸うのは、二度目になります。前回吸った時のレポートは、以下のページです。「７Sｅａｓ　レギュラーブレンド」　煙草の味などに関しては前回のレポートをご参照いただくとして、今回はこの煙草の周辺的なお話を幾つか・・・。　・・・この煙草は、１パウチで890円と買いやすい価格設定になっています。ですから、煙草購入予算が中途半端に余ったり足りなかったりした際に、それを補いつつ購入するのに都合が良いです。けれども、１パウチに40gしか入っていないので、50g換算だと1,112.5円となり、最低価格のパイプ煙草という訳ではない事が分かります。これより重量単価が安いパイプ煙草には、「キャプテンベスター」シリーズ50g1,050円があります。　もしパイプ煙草の煙草税が今後も継続して上げられていくようだと、この煙草のように小分けにして１パウチの価格を抑える銘柄が増えてくるかも知れません。実際、最近輸入が増えている手巻き用のシャグでは、35gぐらいの内容量で、１パウチ当たりの価格を低く抑えている銘柄が、かなり増えてきています。　・・・日本で販売されているマックバレンの「7Seas」シリーズは、「レギュラー」「ゴールド」「ロイヤル」「チェリー」の４銘柄ですが、海外ではこれに加えて「ブラック」というのが販売されています。「7 Seas Black Blend」　この「ブラック」は、ブレンドとしてはバージニアベースのブラックキャベンディッシュのみの構成になっているらしく、海外での評価はそこそこあるようです。　「7Seas」シリーズは、買いやすい価格でそれなりに日本でも人気があるらしく、最初に発売された３銘柄に遅れて、後から「チェリー」が加わったぐらいですから、「ブラック」についても日本に輸入すれば良いのではないかと考えています。買いやすい価格のパイプ煙草の選択肢が増えるのは大歓迎なのですが、どうでしょう？　・・・と、まぁ、そんなこんなで、今回はこの辺で。m(__)m[大歓迎の煙草ブログは此方 Click!]

  2013.08.19

  コメント(2)

• 

  ボルクムリーフ「オリジナル」（旧ウルトラライト）

  　ボルクムリーフのパウチ物パイプ煙草は、最近パッケージがリニューアルされましたが、名前も微妙に変わっています。今回の「オリジナル」は、パッケージ変更前は「ウルトラライト」と呼ばれていました。「ライト」とか「マイルド」とかの語句を煙草の名前としては使用できないようにする規制が世界的に増えており、そうした流れに合わせた名称変更なのだろうと思います。　ボルクムリーフのシリーズについては、これまで色々と試してきました。どの銘柄も大筋でなかなか良い煙草でした。今回の銘柄は、「オリジナル」と名付けられるくらいですから、ボルクムリーフ・シリーズのベーシック銘柄という位置付けになるのかも知れません。　開封時の香りは、蜂蜜系と果物系＆柑橘系の混ざった爽やかな甘い香りで、非常にオーソドックスな着香煙草に感じられます。カットは、細めのリボンカットと細かいラフカットが中心で、やや乾いた手触りです。　この煙草を火皿内径22mmのパイプに詰めて着火しますと、全体として非常に軽快な喫味が来ます。香りは少しシャープな柑橘系が薄く漂い、味の方は甘さ控えめで酸味のある果物系が、やはり薄く舌に絡みます。レモンの蜂蜜漬けを微炭酸ソーダで割って飲んでいるような雰囲気です。　ですから、喫味から言えば、ベースの煙草の味が前面に出ているようなイメージがある「オリジナル」という名前よりも、軽快な味が楽しめそうな「ウルトラライト」という名前の方が適切なのではないかと思われます。　火着き・火持ちは良好で、やや燃え過ぎるくらいです。過燃焼にならないように、少し意識的に弱く吸った方が良いかも知れません。　喫煙中盤を過ぎた辺りから、喫味に少しコクが出てきます。とは言え、基本的には軽い喫味である事には変化はありません。着香分が抜けてきて、ベースの煙草の味が出てきている感じなのですが、それもやはり軽いので、そういう風に感じるのだと思います。　で、結局このまま喫煙終了。後味は軽く果物系で、残り香も同様でした。　全体的に見て、ベーシックな煙草というよりは、軽く常喫できる欧州系着香煙草といった風情です。コッテリしたしつこさは着香分にもベースの煙草にもなく、咥えっぱなしでスースー吸える煙草です。本当に甘さ控えめ微炭酸レモンジュース的な煙草です。　こうした喫味であれば、着香好きの常喫にはちょうど良い煙草であるように思います。「ガツン」とか「ドシッ」とした所が微塵もなく、とても気楽に何となく美味しく吸えます。　名前から想像していたような煙草らしい喫味ではなく、むしろ爽やかな着香を楽しむ煙草でしたが、肩肘張らずに、スッキリとリラックスして楽しめる良い煙草だと思います。[適切な煙草ブログは此方 Click!]

  2013.08.10

  コメント(0)

• 

  マックバレン「オリジナル・チョイス」

  　マックバレンの「チョイス」シリーズを吸うのは、これが２銘柄目になります。前は「メロウ・チョイス」を吸っていて、それは個性的ではありませんでしたが、なかなかの着香煙草でした。今回の「オリジナル・チョイス」は、あの「メロウ・チョイス」よりも前から販売されている銘柄ですから、よりベーシックな煙草だと思われますが、果たしてどうでしょうか。　開封時の香りは、蜂蜜入りミルクチョコレートといった感じで、強い割りには嫌味のない香りに仕上がっているように思います。　カットは、リボンカットとラフカットの混合で、大きさは標準的、湿気はやや強めといった感じです。真っ黒なラフカットのブラックキャベンディッシュが半分以上を占めているように見えます。　これを火皿内径22mmの大振りなパイプに詰めて吸い始めますと、開封時とは少し異なるミルクキャラメルっぽい香りが来ます。一方、味の方は、想像したほど甘くはないのですが、やはりミルクキャラメル系の味がします。注意深く吸うと、蜂蜜由来のような花の香りが微妙に混ざっているのが感じられ、それが香りに華やかさを加えています。　火着きは少し悪いですが、火持ちは普通ですから、序盤を乗り切れば後は平和に喫煙が出来ます。　喫煙中盤過ぎまでは、序盤とほぼ同じ喫味が続きますが、そこからやや金属的な感触が出てきます。着香分が抜けてベースの煙草の味が出てきた風なのですが、ベースの煙草自体の甘味は強くはなさそうです。やはりこの辺が、あまり上級の煙草の葉を使えないパウチ入り安煙草の限界かも知れません。　喫煙終盤では、着香分の甘さは残るものの、煙草感は希薄で、前述の金属的な喫味が支配的になります。そして喫煙終了。　後味は、アルミ箔に包まれたミルクキャラメルといった雰囲気で、残り香はやはりミルクキャラメル系でした。　全体的に見て、ミルクキャラメル系の着香分の味と香りは、嫌味もなく割りと上品で好感が持てるのですが、その奥にあるベースの煙草の味にやや物足りなさを感じる喫煙になりました。　ですから、食後の軽いデザートのような感じで楽しむには向いていますが、ドッシリと腰を据えて吸うには浅薄過ぎるといった雰囲気です。　個人的には、しばらくラタキア・ブレンド（飛鳥）を吸っていた後にこの銘柄を吸いましたので、目先が変わって良かったのですが、この系統を連続して吸って行っていたら、ちょっと辛かったかも知れません。　とは言え、比較的オーソドックスな着香煙草なので、誰でも取っ付きやすい内容ではあったかと思います。　肩肘張らずに気楽に吸って下さい。[取っ付きやすい煙草ブログは此方 Click!]

  2013.08.03

  コメント(2)

• 

  飛鳥

  　久しぶりにラタキア銘柄を吸ってみます。　私はそうでもないのですが、夏になるとラタキア銘柄を吸いたくなるという話は良く聞かれます。また、JTのパイプ煙草銘柄で未喫になっている物も残り少なくなってきたので、今回の「飛鳥」を選んでみた次第です。　「飛鳥」は今でこそマックバレンで製造されていますが、国内産だった頃は、日本初のラタキア銘柄として、その地位を確固たるものにしていました。今の「飛鳥」は当時とは違っているだろうとは思いますが、それでもJTパイプ煙草の主力の一つではありますから、試しておいて損はないでしょう。　開封時の香りは、ラタキアの腐敗臭もありますが、どちらかと言えば深く熟成させたオリエント葉の鰹出汁的な匂いの方を強く感じます。ラタキア銘柄としては、取っ付きやすい方だと思います。　カットは普通サイズのラフカットで、やや乾燥気味の手触りです。　これを火皿内径20mmのパイプに普通に詰めて着火しますと、開封時と同じような香りが最初に来ます。オリエント葉の出汁系の匂いの中に、少しラタキアの糸を引くような腐敗臭が混ざります。味は、オリエント系の角の取れた甘味に、少し砂糖的な甘味も感じます。どこかに薄っすらと微妙な着香感があって、それはバニラか蜂蜜辺りを想起させます。　火付き・火持ちはやや悪く、喫煙序盤の再着火は多めになっているように思います。また、燃え進みも遅い感じがします。　喫煙序盤から中盤にかけて、舌への刺すような刺激を強めに感じます。燃え進みが早くないので、煙の温度によるものではなく、アルカリかバーレー葉による刺激だと思うのですが、ちょっと気になります。　この喫煙中盤の段階での味と香りは、基本的には序盤とほとんど変わりません。元々の着香感が非常に希薄なので、変化がないのは当たり前です。　喫煙中盤になると、玉葱を弱火で炒めて甘味を出したような風味が微妙に混ざってくるような感じがします。ラタキアを上手に吸うと、玉葱を炒めたような匂いが出ると某氏が仰っていたのですが、なるほどこれがその玉葱かと納得できます。　喫煙終盤になって、不思議と金属的な風味が混ざってきました。バージニアを過燃焼させた際に出る金属的な風味とは少し違って、タールの堆積によるコクのようでもあり、銅板を舐めているような雰囲気でもあり、少しザラッとした硬質の舌触りです。ただ、全体的には序盤からの喫味にコクが深まったような雰囲気なので、気にしなければ気になりません。　という事で喫煙終了。後味は砂糖入りの鰹出汁で、残り香は炒めた玉葱でした。　全体的に見て、比較的オーソドックスなラタキアブレンドだと思いますが、ラタキアよりもオリエントの方が強く感じました。これぐらいラタキアの腐敗臭が弱ければ、ラタキア銘柄の入門には最適であるように思われます。　「飛鳥」は、45g入りパウチで1,250円と、他のJTパイプ煙草（50g入り1,200円）より少し高い価格設定になっています。それだけ良質な葉を使用しているという事なのでしょうが、それを明確に感じ取れるほどではありませんでした。ですが逆に安っぽいという感じでもなく、割りと普通に美味しく吸える範疇だと思います。そういう意味では、常喫向けでもあると思いますし、ラタキア入門向きでもあります。　際立ったインパクトはありませんが、それなりに良い煙草だと思います。[良い煙草ブログは此方 Click!]

  2013.07.27

  コメント(2)

• 

  ボルクムリーフ「モルトウィスキー」

  　ボルクムリーフの旧パッケージの在庫品なのですが「モルトウィスキー」を買ってきました。ボルクムリーフは色々と種類があって、私もこれまでに幾つも試してきましたが、そのどれもがそこそこの内容のある煙草であったと思っています。今回の「モルトウィスキー」はどうでしょうか。　開封時の香りは、ウィスキー等の洋酒系の香りはほとんどなく、むしろ蜂蜜っぽい香りを中心に、発酵した干草系の匂いが混ざるといった雰囲気です。カットは細めのリボンカットと細かいラフカットの混合で、やや乾燥気味の手触りです。　・・・う～む、そう言えば以前に同シリーズの「ウィスキー」を試した際は、ウィスキーらしさはほとんど感じませんでした。今回の「モルトウィスキー」も同じような感じになりそうな予感がします。　この煙草を火皿内径22mmのパイプに詰めて吸い始めますと、角の取れた円やかで控えめな甘味が来ます。その甘味は、紅茶系のようでもあり三温糖のようでもあり、なかなか良いです。少し深く熟成された煙草の臭みが洋酒系の風味で中和され、ちょうど良い甘さだけが残ったというような雰囲気でもあります。そのため、逆にウィスキーらしさもほとんど感じられず、また香り立ちも強くありません。　う～む、やっぱりこの煙草もウィスキーっぽさはありません。　火点き・火持ちは良い方で、かと言って過燃焼気味になる様子もなく、かなり快適に喫煙できます。　喫煙中盤でも基本的には同じ喫味が続きます。味に濃厚さは感じられませんから、そこまで上質な葉を使用している訳ではなさそうですが、十分に美味しいと感じられる内容はあります。そういう意味では、何も考えずに常喫するには適していると言えます。飽きにくい味だと思います。　という事で、そのまま終盤まで行って喫煙終了。後味は柔らかく甘味が残り、残り香は薄く紅茶＆干草系でした。　全体的に見て、ウィスキー感はなく、やや薄味ではありますが、円やかな甘さを最初から最後まで安定して楽しめる良質の煙草だと思います。常喫向きです。　ただ、こうした性格は同シリーズの「ウィスキー」とほぼ同じで、そういう意味ではシリーズ内での棲み分けには成功していないように思います。「ウィスキー」を吸ったのが、もう１年半も前なので正確な事は言えないのですが、「ウィスキー」と今回の「モルトウィスキー」では、本当に並行して吸い比べないと分からない程度にしか違いがないように思います。もっとも、価格も同じなので、違いがなくても吸う側からしてみれば何の問題もありませんが・・・。　ボルクムリーフの「ウィスキー」は200g缶が輸入されるほどの定番＆人気煙草ですが、今回の「モルトウィスキー」はそれに取って代わっても良いと思わせる内容になっていると思います。　ウィスキー感を求めない限り、良い煙草だと思います。[内容のある煙草ブログは此方 Click!]

  2013.07.13

  コメント(0)

• 

  ゴルールデンブレンド「ブラックチェリー」

  　いやぁ、如何にも着香ベタベタな雰囲気の漂う名前です。今回のレポートはゴールデンブレンド「ブラックチェリー」です。ダークな赤いパウチが、重厚な着香感を想像させます。　開封時の香りは、確かにチェリー系がメインなのですが、少しメープルシロップ的な部分も感じます。また、「ブラック云々」と言う割りには、それほど強烈な香り立ちではありません。　カットは薄茶色のリボンカットを中心に、ブラックキャベンディッシュの黒いラフカットが混ざるような感じで、大きさは標準的、湿気も標準的だと思います。　これを火皿内径22mmのパイプに普通に詰めて着火します。そうしますと、開封時よりも強いチェリー香と、酸味のあるチェリー味付きの砂糖のような甘味が来ます。これに微妙にメープルシロップ入りのガムのような風味が加わり、全体としてデザート菓子のような喫味になっています。　喫煙中盤を過ぎた辺りから、着香感が少し薄まり、バージニア系の軽快な甘味が顔を覗かせてきます。とは言え、メインのチェリー着香は相変わらず中心にあり続け、しっかりした着香煙草の雰囲気は継続します。　喫煙終盤でも、中盤と同じような喫味が続き、結局そのまま喫煙終了。後味も残り香もチェリー系でした。　全体的に見て、開封時の香りから想像されるよりもずっと強くて深いチェリー着香の煙草でした。欧州系というよりアメリカ系の着香だと思います。もっとも、ベースの煙草の味も生かされており、そういう意味では欧州系の流れにはあると思います。　私個人としては、チェリーの着香というのは、やや煙草らしからぬ面が多分にあると感じているので、余計にチェリーを強く感じてしまう側面はあろうかと思うのですが、それを差し引いて考えてもかなり強い着香であったと思います。ですから、多少好みが分かれるところではないでしょうか。　強いチェリー着香に抵抗のない方でしたら、かなり楽しめる銘柄だと思います。[強烈な煙草ブログは此方 Click!]

  2013.07.02

  コメント(2)

• 

  メローブリーズ・マイルドアロマティック

  　昨年の１月に「メローブリーズ・フルアロマティック」についてはレポートしました。今回は、その姉妹品である「マイルドアロマティック」です。どんな煙草なのでしょう。　開封時の香りは、堆肥臭と漬物臭、鰹出汁臭に微妙に洋酒系の香りが混ざったような感じで、香り立ちはかなり弱いです。パウチの口に鼻を突っ込まないとほとんど匂いを嗅げません。　カットはラフカットが中心で、少しリボンカットが混ざります。湿気はかなり強めに感じます。　これを火皿内径22mmのパイプに普通に詰めて着火しますと・・・、ムムッ、何も来ない、ってか火が点きません。火着きと火持ちが極端に悪くて、ほとんど火種を維持できません。　それでも無理して強めのドロー＆ブローを繰り返しておりますと、ちょっと漬物的な酸味の中に、果物的な微妙な甘味がある事が分かります。香りの方は、一瞬何かの花のようでもあり、さりとて堆肥臭もありで、香り立ち自体が弱い事もあって、何だか良く分かりません。（笑）　喫煙序盤を過ぎて火種が安定してくると、味も割りと明確に分かるようになってきます。比較的深めに熟成されたバージニア系の甘さに、漬物系の酸味が加わり、そこに微かに洋酒系と蜂蜜系の風味が混ざります。ただ、味の濃度としては薄く、割りと控えめです。この段階でも、香りの方はやはり控えめです。　ボウルから立ち上る煙は、少し刺激が強く、鼻に直接入れると少しヒリヒリします。この辺の性格は、同シリーズの「フルアロマティック」も同じでした。　喫煙中盤を過ぎた辺りから、少し蜂蜜系の味が前に出てくるように感じます。とは言え、決して濃厚には来ず、あくまで控えめです。どうもこの控えめな喫味は、このまま最後まで行きそうな雰囲気です。　・・・で、結局そのまま喫煙終了。後味は少し蜂蜜っぽい感じで、残り香はだいぶ希薄でした。　全体的に見て、名前の「マイルド」の通り、終始一貫して薄味の煙草でした。こういう喫味だと、何にも考えずに常喫するのに向いていると思うのですが、そういう吸い方をするには序盤の火着き・火持ちの悪さが致命的です。ソフトでフレンドリーな喫味の割りに扱いが難しい煙草というのは、評価するのが難しいところです。　味や香りの割りに扱いが難しいというのは、昨年試した同銘柄の「フルアロマティック」も同様で、このシリーズの特色なのかも知れません。このシリーズに適した詰め方なりドローの強弱なりが身に付けば、常喫で行けると思います。　という事で、・・・う～ん、まぁ、よろしいんじゃないですか。[フレンドリーな煙草ブログは此方 Click!]

  2013.06.25

  コメント(0)

• 

  小粋・出水刻

  　JTの限定刻み煙草の第三段、鹿児島県出水市で栽培されている在来種「出水葉」の単葉からなる刻み煙草「小粋・出水刻」です。５月の末に発売になっていましたので、ちょっと遅れてのレポートになります。　パッケージは一連の限定刻みと同デザインの色違いで、中のチャック付きアルミ蒸着袋も同様です。　開封時の香りは、そこそこ熟成させたバージニア系の干草臭に、畳表か線香のような香りが混ざり、実に和風の雰囲気です。この香りは、レギュラーの「小粋」と比べると、少し荒削りで洗練されていない感じですが、同じような方向性であるのは確かです。もしかしたら、レギュラー「小粋」の香りの中心は、この出水葉が担っているのかも知れません。　刻みは、これまでの限定刻みと同様に、レギュラー「小粋」よりも少し太く、手巻き用シャグよりかは細いです。「宝船」「黒船」よりも少し細いイメージです。　この「出水刻」を、開封直後に全長20cmほどの竹羅宇キセルに乗せて着火しますと、意外に硬質なコクのある味が来ます。甘味はそれほど強くなく、むしろコクで吸わせる雰囲気です。また、バーレーキックを思わせる刺激が少しあり、煙を喉から鼻に抜くと、鼻が少しチリチリします。　開封直後の手触りも考慮すると、ちょっと湿度が足りていないような感触に思えます。　香りは少し線香のようで、かなり和風です。ただし、香りの厚みはそれほど感じず、ちょっと硬質な香りです。でも、良い香りは良い香りですから、周囲の評判は良いのではないかと思われます。　という事で、これで限定の刻み煙草３銘柄が出揃いました。前に出た「松川刻」と「達磨刻」は、まだ各２パックずつ残してありますし、何れも単葉銘柄なので、ブレンド遊びがこれから楽しめそうです。　ただその前に、暫く吸っていなかったレギュラー「小粋」を吸っておかないと、基準が定まりません。ですから、今回の「出水刻」１パックとレギュラー「小粋」１パックを吸い終ってから、ブレンド遊びをしたいと思います。　請う、ご期待！（笑）[評判の良い煙草ブログは此方 Click!]

  2013.06.20

  コメント(4)

• 

  ホルガー・ダンスケ「ロイヤル・ネイビー・フレイク」

  　ホルガー・ダンスケの「ロイヤル・ネイビー・フレイク」です。「ネイビー」と名付けられたパイプ煙草は多いですが、それらは何れもバージニアもしくはバージニア＆ペリクのフレイク物である事がほとんどです。バージニア好きの方にしてみれば、ほぼ間違いのない選択であろうと思います。で、その中でもホルガー・ダンスケの「ロイヤル・ネイビー・フレイク」はどんな感じなのでしょう。　開封時の香りは、熟成の浅いバージニア系のそれなのですが、少し桃のような果物の香りがします。これは私の好きな「エリンモア・フレイク」に近い感触で、ちょっと期待させます。　フレイクの大きさは、缶の口いっぱいの面積があり、缶を開けて上からみると、１枚のフレイクが完全に上を覆っているように見えます。フレイク自体は少し乾燥気味で、手触りはオーリック「ゴールデン・スライスド」ぐらいにパリパリしています。　フレイクを缶から出そうとすると、乾いていて崩れやすい上に、缶の開口部いっぱいにフレイクの大きさがあるので、崩さずに取り出すことが困難でした。ですから、フレイクが一缶に何枚入っているかは数えませんでした。多分10枚前後のような気がします。　このフレイクを折り畳んで、火皿内径20mmのパイプに詰めます。そうしますと、割りと硬めに詰めても１枚のフレイクが入り切りませんでした。フレイク2/3ぐらいがイイところでしょうか。　で、着火して吸い始めますと、ちょっと角の取れた桃のような優しい甘味が最初に来ました。浅い熟成のバージニア特有の紅茶のような甘味でもあるのですが、果物系の酸味があって、それが桃のような甘味の基になっているようです。　これは美味しいですねぇ。　火着き・火持ちは、フレイクにしては良い方だと思います。特にストレスを感じるような事はありません。　この煙草は基本的に非着香なので、喫煙中盤になっても味わいが大きく変る事はありません。この段階でも、紅茶系＋桃の甘味という大枠は同じです。ただ、燃え進んだ事によるタールの蓄積で、味に少し重量感が出てきます。コクが増して煙草感が強まってきたとも言えます。　で、やっぱり美味しいです。こういう味は好きです。　喫煙終盤になり、味の中に微妙な塩気を感じるようになりました。ちょうど甘味を強調するためにお菓子に少しだけ入れられた塩のように、この煙草の味の中に感じる塩気も、煙草の甘味を際立たせているように感じます。　という事で喫煙終了。後味は軽快な紅茶のような雰囲気で、残り香は藁を焼いたような香ばしさが微妙にありました。　全体的に見て、桃のような甘さと果物系の酸味が印象的な美味しいフレイクでした。この喫味は、「エリンモア・フレイク」に近く、またオーリック「ゴールデン・スライスド」のような感触にも思われる、非常に美味しいものです。　喫煙時間は２時間近くになりましたから、内径20mmのパイプで吸ったにしては長くなりましたが、圧縮された煙草であるフレイクである事を考えると当然かと思われます。一方、その長い喫煙時間の割りには、火着き・火持ちでは何の問題もなかったので、非常に良く出来た煙草だと言えます。　「エリンモア・フレイク」に良く似た喫味なので、私としては非常に好感の持てる煙草です。「エリンモア・フレイク」はオレンジのような爽やかな柑橘系の味が美味しく、今回のホルガー・ダンスケ「ロイヤル・ネイビー・フレイク」は桃の柔らかい甘味が美味しい煙草です。ですから「エリンモア・フレイク」がお好きな方は、この煙草もきっと気に入ると思います。　オススメです。[オススメの煙草ブログは此方 Click!]

  2013.06.02

  コメント(0)

• 

  マクレーランド「バージニアウッズ」

  　マクレーランド社のパイプ煙草をレポートするのは、これが初めてだと思います。けれども実は、この「バージニアウッズ」については、未報告ではありますが、以前に人から少し分けてもらって吸った事があり、だいたいの中身に関しては既に知っています。逆に、そういう馴染みがあるので、マクレーランドの煙草の最初のレポート用に選んだとも言えます。　開封時の香りは、マクレーランド特有の例のケチャップ臭に、何かの木のような香りが混ざります。カットはリボンで、湿気は強めに感じます。　これを火皿内径20mmのパイプに普通に詰めて着火しますと、最初に来るのは、やはり例のケチャップ臭です。以前に人から貰って初めて吸った時は、これがあの名高いマクレーランドのケチャップかと、随分感動したものです。（笑）　味の方も、基本的には甘いケチャップ味なのですが、何か樽に漬け込んで熟成させたかのような深みのあるケチャップ味です。角が取れて丸みがあるのです。　火着き・火持ちは、煙草に強い湿気を感じる割りには良好で、且つ燃え過ぎるという雰囲気もありません。丁度良い感じです。　吸い進んでケチャップ味に慣れてくると、その向こうにほとんど砂糖のような甘味がある事に気付きます。これはほどほどに熟成を効かせたバージニア系の煙草に特有の紅茶のような味のなかにある甘味と同質のもののように思われますが、ケチャップ味の中で適度に円やかになっていて、非常に美味しいです。　この甘味は、喫煙終盤でケチャップ味が益々薄くなってくる頃には、完全に味の中心部分を担うようになります。甘いケチャップと言うより、ケチャップ風味の砂糖になっていくといった雰囲気です。　で、結局このまま喫煙終了。後味はやはりケチャップ風味で、残り香もややケチャップ香でした。　全体的に見て、確かにバージニア系煙草らしい甘味がしっかりとある煙草なのですが、その甘味の部分以外はほぼ完全にケチャップ味な煙草でした。マクレーランドの他の銘柄は未体験なので、このマクレーランド特有のケチャップ味の出方が標準的なものなのかどうか判断できませんが、ほとんどケチャップと砂糖の味だけの比較的純粋な味であったように思います。　で、こうして味わった後に改めて「バージニアウッズ」の葉っぱを眺めてみると、その茶色がケチャップによって着色された赤みがかった色にも感じられ、ちょっと不思議な思いがします。　私個人はなかなか美味しいと思う煙草なのですが、ケチャップ味に抵抗があるような人には向かないかも知れません。[純粋な煙草ブログは此方 Click!]

  2013.05.24

  コメント(4)

• 

  更に1792

  　少し乾かして解してパイプに詰めても、火着き・火持ちが悪い「1792フレイク」を、更に吸いやすくする工夫をしてみます。それは、例の「ゴールデンバット」とのブレンドです。　「1792」を１枚ほど缶から出し、室内で30分ほど乾燥させます。その後で良く解し、更に一つまみの「ゴールデンバット」と良く混ぜ合わせます。これで、内径21mmのパイプにちょうど収まるくらいの量になります。　詰める硬さは、普通のパイプ煙草並みにしました。　これで吸ってみますと、序盤の火着き・火持ちの問題はほぼ解消され、ほとんど普通のパイプ煙草と同様に吸えるようになりました。火着き・火持ちの改善という意味では大成功です。　一方、味と香りについては、「ゴールデンバット」によってかなり薄まりはするのですが、バットの味が邪魔をするという雰囲気はありません。単に薄くなった「1792」を吸っているという感じです。「ゴールデンバット」と「1792」の相性は良いです。　元々の「1792」は、漢方薬的な匂いが鼻に付く事があるクセの強さがあるので、むしろこれぐらい薄めた方が吸いやすいような気がします。特に、連日吸うような消費の仕方をするとなると、薄めないと飽きてしまいそうです。　クセの強さが「1792」の「味」だとすると、それを多少とも殺してしまう今回の吸い方は、決してオススメできる類ではありませんが、クセの強さで吸わなくなるよりは良いのではないでしょうか。　ある意味、ちょっと貧乏臭い対応策ではありますが・・・。orz[連日の煙草ブログは此方 Click!]

  2013.05.19

  コメント(0)

• 

  再び1792

  　先回吸い方に失敗したSG「1792フレイク」を、吸い方を変えてリベンジします。　先回はフレイク１枚半を折り畳んでパイプに詰めましたが、今から思えば、ほとんど２枚近い量を入れたような気がします。ですから今回は量を減らして、１枚＋α程度のフレイクを詰める事にします。　また、今回は折り畳んで詰めるのではなく、良く解してから、割りと緩めに詰めます。これで、圧縮された煙草に特有の火着きの悪さを解消しようという訳です。更に、煙草を詰める30分以上前から煙草を缶から取り出しておき、強過ぎる湿気を出来るだけ抜いておくという工夫もしました。　使用するパイプは先回と同様に、火皿内径20mmくらいの物で、実際に詰めてみますと、何となく丁度良い感じにフレイク１枚＋αの量が入りました。そして着火と・・・。　う～む、火着きも火持ちも多少改善したものの、一般的なレベルと比較すると、まだまだ最悪の類です。しかも、着火の際の吸い込みで、えらく不味い煙が来ます。過燃焼厳禁です。　味は、ナッツ系である事は同じなのですが、ある程度安定して吸えるようになると、深めに熟成されて角の取れた干草系の甘味もかなり感じ取れます。香りも、ナッツ系と漢方薬系の他に干草系の匂いも混ざるようになり、これならこれでまぁまぁOKという雰囲気になります。　喫煙中盤になると、火種も普通レベルに近いほど安定し、やっとパイプを吸ってる気になれます。味にもコクが加わってきて、甘いと言うより、塩気のないマカダミアナッツを食べているような喫味になります。　この段階では、漢方薬系の匂いに完全に慣れたのか、ほとんど気にならなくなります。　という事で、このまま喫煙終了。喫煙時間も１時間半ほどに収まり、普通になりました。後味と残り香については、先日とほぼ同様です。　全体的に見て、なかなか手強い煙草です。火着きと火持ちの悪さを解消する工夫をしないと、そもそもマトモな喫煙が出来ませんし、漢方薬的な匂いにもある程度慣れてこないと美味しい喫煙にはなりません。こういう煙草だと、万人受けする人気銘柄には、なかなかなれないでしょう。　嵌る人は嵌るかも知れませんが、いわゆる「クセ」の強い煙草という感じです。[工夫もした煙草ブログは此方 Click!]

  2013.05.18

  コメント(0)

• 

  サミュエル・ガーウィズ「1792フレイク」

  　今回は、サミュエル・ガーウィズ（SG）の「1792フレイク」です。SGのフレイク物はちょっと久し振りです。この煙草も、人気煙草メーカーの商品でありながら、意外と言及される事が少ない気がします。　開封時の香りは、・・・う～ん、これは何だろう？　ナッツ系の香りのようでもありますし、風邪薬とか漢方薬の匂いのようにも思えます。この銘柄の輸入元解説文にはドライフルーツ系の香りと書かれているのですが・・・、確かにそう言われればそうかも知れないのですが、もっと薬っぽい、「天然薬草成分配合！」的な匂いです。　缶の中に入っているフレイクは、上の写真のような大きさで、これが多分20枚くらいあります。ただ、割りとグチャッと入れられていて、形が崩れ掛かっている物も多く、正確な枚数は不明でした。　フレイクの湿気は、SGらしく、かなり強めに感じます。　で、このフレイク１枚半を、火皿内径20mmのパイプに折り畳んで詰めて、着火しま・・・せん。火着きが悪くて、序盤は全く火種が維持できません。(TT)　あぁ、そうでした、SGのフレイクは火着き・火持ちで苦労する煙草でした。　何度も再着火を繰り返しながらエッチラオッチラと吸っていきますと、開封時と同じような漢方薬的な匂いと、少しナッツ系の抑えられた甘味を感知できます。　火着き・火持ちは最悪で、少なくとも序盤は全く吸えません。余りに火持ちが悪いので、遂には着火剤として解した「ゴールデンバット」を喫煙途中で上から乗せて対策しました。ですから、中盤以降の味には微妙に「ゴールデンバット」の味が混ざる事になってしまいました。orz　「ゴールデンバット」を上から投入して再着火した後は、比較的安定して吸えるようになりました。この段階では、鼻が慣れてきたのか、あの漢方薬のような匂いは弱まり、且つナッツ系の抑えた甘さの味をコンスタントに味わえます。　ただ、バットが燃え尽きて以降は、序盤ほどではないにしろ火持ちは悪く、ちょっとしたタンパーワークで直ぐに火が消えます。ちょっと気難しい煙草です。　で、結局このまま終盤まで行って喫煙終了。最後まで火持ちの悪さが続きました。ただ、喫煙時間が３時間くらいになりましたし、完全に最後まで吸い切らない内にニコチン酔いに襲われましたから、量を詰め過ぎたのが悪かったのかも知れません。　後味はナッツ系で、あの漢方薬っぽい匂いは、残り香の中にも少し残りました。　どうも、今回の喫煙は失敗だったように思います。詰め過ぎと湿気で最後まで快適には吸えませんでしたので、喫味に関しても適切に引き出せていたかどうかも怪しいところです。　次は、詰め方を変えてリベンジしたいと思います。[正確な煙草ブログは此方 Click!]

  2013.05.17

  コメント(3)

• 

  ブラックバニラ・フレイク

  　パウチ入りの「ダニッシュ・ブラックバニラ」については、以前にレポートした事があります。で、同じ銘柄には丸缶入りのものと、今回の角缶入りフレイクが別にあり、好みによって選べるようになっています。けれども価格には大きな差があり、パウチ入りはグラム単価25円で、丸缶は同34円、フレイクは同40円となっています。今回のフレイクは、この価格差ほどの内容の差があるのかどうか気になるところです。　開封時の香りは、蜂蜜、バニラ、果物といった香りの混合で、少し酸味も感じられますから、比較的軽快な甘さの香りです。詰められているフレイクは非常に脆く、そのままの形で取り出すのが困難でした。上の写真は、フレイク２枚分を取り出して並べたものですが、ご覧の通り、取り出す端から崩れていくような感じです。ですから、フレイクとしては比較的乾燥している方なのかも知れません。取り出す際にフレイクが崩れるので、今回はフレイクが何枚入っているのかを数えませんでした。　このフレイク２枚を適当に折り畳んで、火皿内径22mmのパイプに詰めて吸い始めますと、最初に来るのはやはり開封時と同じような香りでした。バニラと蜂蜜と何かの果物を混ぜたような軽快な甘い香りです。何かの花のような香りもあります。口の中に来る味もだいたいそういう風で、非常に甘いのですが、微かな酸味のために、くどい甘さにはなっていません。　パウチの「ブラックバニラ」を吸ったのは、もう２年も前の事なので、その時に感じた味を思い出して今回のフレイクと比較するのは困難なのですが、当時のレポート記事を読む限り、大筋では同じ喫味のように思われます。ただ、パウチのレポートの際は、少しネガティブな部分も感じているのですが、今回はそこまでネガティブな感じを受けません。強い着香煙草の中でも、比較的上品な味わいのように感じるのです。　フレイクは、一般的に普通のカットの煙草よりも燃焼が遅くなりがちなのですが、もしかするとその辺が上品な喫味に繋がっているのかも知れません。　火着きと火持ちは、フレイクにしては良い方だと思いますが、一般的なラフカットやリボンカットの煙草に比べると悪い方だと思います。ただ、それだけにゆっくり少しずつ燃えるので、クール・スモーキングはしやすいです。　喫煙中盤でも上品な甘さの喫味はあまり変化しません。着香はかなり深くかけてあるようで、この段階でもベースの煙草の味よりも着香の味の方が先行しているように思います。　喫煙終盤でやっとベースの煙草の味が認識できるようになりますが、支配的なのはやはり着香成分の方の味です。ただベースの煙草は、ちゃんと軽快な甘味の乗った上質の煙草であるのは分かります。　という事で喫煙終了。後味は軽く蜂蜜とバニラで、残り香は軽快なバニラでした。全体的に見て、美味しい着香分を最後まで楽しめる良質の煙草でした。ただ、フレイクなりに詰めるのが楽だとか、燃えるのが遅くてクール・スモーキングしやすいとかの長所はありますが、パウチの「ブラックバニラ」よりも明確に美味しいかと聞かれると、なかなか自信を持った回答はできません。多分、燃えが遅い分だけ上品な喫味にはなっていると思うのですが、それはパウチ物にしてもテクニック次第で引き出せるのではないかと感じます。　確かに今回のフレイクの方が美味しく吸いやすいというのはありますが、それがパウチ物との価格差ほどあるのかと言えば、そこまでではないかなというのが、今回の私の正直な感想です。[クールな煙草ブログは此方 Click!]　

  2013.05.02

  コメント(0)

• 

  ダビドフ・グリーンミクスチャー

  　ダビドフのパイプ煙草では最低価格となる2,200円50g缶の最後の銘柄になる「グリーンミクスチャー」です。これを試し終わると、残りのダビドフのパイプ煙草は非常に高価な銘柄ばかりなので、暫くはダビドフから離れる事になりそうです。（笑）　開封時の香りは、少し腐った大鋸屑臭の中にクリームとバニラを混ぜたような感じで、少し独特です。カットは、普通のリボンカットと、やや細かいラフカットの混合で、湿気はやや強めに感じます。　これを火皿内径22mmの大き目のパイプに詰めて着火しますと、やや浅めに熟成されたバージニア系の紅茶っぽい甘さの中に、蜂蜜と少しのバニラを加えたような味と香りが来ます。ちょっと果物系の酸味もあるでしょうか。この味のバランスは私の好みです。ダビドフの三つの2,200円缶の中では、一番好きかも知れません。　火着きと火持ちは良好です。しかも燃え過ぎるような気配もありませんから、お気楽平和な喫煙が可能です。　喫煙中盤になってくると、徐々に着香分が抜けてきてベースの煙草の味がより鮮明になってきますが、その味が少しサミュエル・ガーウィズの「フル・バージニア・フレイク」の味と似ています。かなり良いバージニア葉を使って、適度に熟成された良質の味わいです。　う～む、これは欧州系着香煙草の味の展開としては理想的です。　喫煙終盤も、バージニアらしい紅茶系の甘味に、僅かに着香の蜂蜜とバニラが混ざり、非常に美味しく吸えました。そして、喫煙終了。　後味は、紅茶っぽい甘さと僅かに蜂蜜、残り香は薄いバニラ系でした。　全体的に見て、非常に良く出来た欧州系の着香煙草でした。ベースのバージニアの質が大変に良く、煙草らしい紅茶系の甘味を十分に堪能できますし、着香の蜂蜜とバニラに僅かな果物系の酸味があって、しつこくない軽快な美味しさを楽しめます。　ダビドフの三つの2,200円缶の中では、もっともオーソドックスな欧州系着香で、誰もが違和感なく美味しく吸えると思います。　ただ、これはダビドフの三つの2,200円缶に対する共通の感想なのですが、この味わいで50g2,200円という価格設定が妥当なのかどうかは、少々疑問が残ります。他のブランドなら、50g2,000円を切る価格でも、これぐらいの美味しさは出せているように思いますし、やはりちょっと「ダビドフ」という名前に対する値段が、この煙草にも含まれているようにも思えます。　良く出来た美味しい煙草ですが、価格的にはもう少し何とかして欲しいところです。[好みの煙草ブログは此方 Click!]

  2013.04.26

  コメント(4)

• 

  ミニパイプでアクロポリス

  　普通に手巻きにして非常に美味しかった缶入りのシャグ「アクロポリス」を、今回は火皿内径16mmのミニパイプで吸ってみます。　刻みが非常に細かいので、少し硬めに詰めて着火します。そうしますと、いかにも紙巻煙草用の葉っぱという雰囲気の渋めの味が来ました。何だか湿度不足で甘味が出ていないような感触です。缶入りとは言え、手巻き用の設定ですから、パイプで吸うには湿気が足りていないようです。　ある程度吸い進んで来ると、コクが深まる方向で味わいが濃くなってきますが、期待していたほど甘味は来ません。やはりちょっと乾燥した煙草の雰囲気です。　で、結局そのままの喫味で喫煙終了。期待していたほどは美味しく感じませんでした。　どうも納得できないので、次にキセルに詰めて吸ってみたのですが、やはりコクはあれども甘味は薄く、過乾燥状態のような感触は同じでした。　という事で、デフォルトの「アクロポリス」は、手巻きで最も美味しくなるように調整されているようです。巻紙の味を嫌ってパイプやキセルで吸うには、加湿が必要に感じます。　その加湿後の喫味に関しては、後日改めてご報告しようと思います。[渋めの煙草ブログは此方 Click!]

  2013.04.23

  コメント(0)

• 

  ダビドフ・レッドミクスチャー

  　以前にダビドフの「ブルーミクスチャー」についてはレポートしましたが、今回は同じシリーズの「レッドミクスチャー」です。もちろん価格は、ダビドフのパイプ煙草としては最も安い50g2,200円です。　開封時の香りは、着香で良くあるタイプの蜂蜜＆バニラの香りに、ちょっとした果物系の酸味と、微妙にクリームもしくは乳製品のようなコッテリした香りが混ざっています。　カットは、細めのリボンカットと小さ目のラフカットの混合で、湿気はやや強めでしょうか。　これを内径22mmのパイプに詰めて着火しますと、最初に来るのはナッツ系の味と香りでした。蜂蜜とバニラに少しオイリーでローストっぽい風味を加えると、ナッツの味になります・・・、というような説明をされると納得してしまうような味と香りの構成です。　蜂蜜系の華やかな甘味もあるのですが、全体的に見ると比較的落ち着いた雰囲気の甘さです。また、注意深く吸うと、浅い熟成のバージニアの青臭さも感じられます。　火着きと火持ちは良好で、且つ燃え過ぎて困るという雰囲気もありません。　喫煙中盤でも、ナッツ系の味は継続します。少しの蜂蜜で甘さを加えたアーモンドを食べているような喫味です。時々フッとカブトムシの飼育箱のような大鋸屑臭のような青臭さが鼻先を掠めるのですが、それもまた一興でしょう。ふむふむ、これはこれで、なかなか美味しいです。　喫煙終盤になって、ナッツの味の上からちょっと花のような香りが混ざるようになりました。その時のボウルは少し熱くなっていたので、あるいは壊れかけた蜂蜜系の香りだったのかも知れません。　という事で喫煙終了。　後味は意外と軽く、薄い蜂蜜味のアーモンドという感じで、残り香は薄いバニラ系でした。　全体的に、ナッツ系の抑えた甘さが美味しい煙草でした。ベタベタな甘さでもなく出汁系のコクでもない、比較的ニュートラルでしつこくない味にまとまっていると思います。そういう意味では、常喫でも飽きずに吸えそうな煙草です。　以前に試した「ブルーミクスチャー」は、ほとんど非着香のバージニア系煙草という感じでしたが、今回の「レッドミクスチャー」は、ある意味典型的な欧州系着香煙草です。とは言え、如何にも「着香でござい」というような強烈さはなく、食べ始めたら止まらなくなるミックスナッツのような味わいなので、ベタベタ着香に抵抗のある人でも、かなり行ける煙草だと思います。　さて、もう一つの2,200円ダビドフ缶「グリーンミクスチャー」も買ってありますので、それについても後日ご報告します。[納得の煙草ブログは此方 Click!]

  2013.04.20

  コメント(0)

• 

  オレンジドリーム

  　今回レポートする「オレンジドリーム」は、このブログで煙草関連記事を書き始める前に一度吸った事がありますが、まだレポートはしていませんでした。その最初に吸った時は、柑橘系の味と香りに加えてクリーム系のトロッとした味があり、柑橘系と言う割りには爽やかさに欠けるような気がして、ちょっとどうかなと思ったのを覚えています。　さて、今回はどんな風に感じるでしょうか。　開封時の香りは、名前の通り柑橘系の爽やかなものです。これにバニラ系のような甘ったるさと、花のような華やかな香りが混ざり、非常に特徴的です。カットは比較的細かいラフカットが中心で、手触りはやや渇き気味でしょうか。　これを内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、酸味を抑えた柑橘系の味と香りがまず来ますが、意外にも鰹出汁系統の味も来ます。この鰹出汁のような味は、場合によってはクリーム系の味と香りにも感じられ、全体として何だか不思議な美味しさになっています。柑橘系は柑橘系なのですが、爽やかさとか軽快感とかはなく、むしろコッテリしているのです。　オレンジクリームソースがかかった肉料理といった風情なのです。　火着きと火持ちは問題なく、普通に吸えます。　喫煙中盤になりますと、柑橘系の着香が弱まってきて、鰹出汁系のコクが太くなってきます。これほどコクがあるという事は、煙草としては比較的深めに熟成させている事が予想されます。しかも、バージニア葉よりもオリエント葉のコクのように感じます。バージニア系の軽快で紅茶っぽい甘味というのは、ほとんど感じません。　喫煙終盤では、着香された柑橘系の味と香りは益々弱まり、ほとんど鰹出汁系のコクで吸わせる喫味になります。そして、そのまま喫煙終了。後味は出し汁っぽく、残り香は軽く柑橘系でした。　全体的に見て、確かに柑橘系の着香煙草なのですが、酸味が少なく、かつ出汁系のコクが強いので、どちらかと言うとコッテリした煙草でした。そういう意味では、「オレンジドリーム」という名前から想像されるような爽やかなタイプの煙草ではありません。西洋料理の中には、オレンジソースを使ったメインディッシュがありますが、ちょうどそういう感じの煙草です。デザートでのオレンジの使い方とは違う姿なのです。　爽やかさを期待すると外しますが、コッテリ煙草が好きな人には、むしろ好ましいブレンドなのではないでしょうか。[コッテリした煙草ブログは此方 Click!]

  2013.04.05

  コメント(0)

• 

  クラン・アロマティック

  　最近発売になった「クラン・ファインアロマティック」については、以前レポートしましたが、ずっと前から売られていた「クラン・アロマティック」については、まだ試していませんでした。パイプ用としてだけではなく手巻き用としても紹介される事が多いラタキア銘柄ですが、どんな煙草なのでしょう。　開封時の香りは、熟成の浅い干草臭と鰹出汁、それにクリーム的な油っぽい香りと、微かにラタキア臭が混ざります。ただ、トータルの香りとしては強くなく、パウチに鼻をかなり近付けないと嗅げませんでした。　カットは細めのリボンカットで、確かに手巻きでも行けそうな細さです。手触りはやや乾燥しており、この面でも手巻き用の煙草っぽい雰囲気があります。　これを内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、・・・う～む、何だか随分と薄味です。味と香りの主体は鰹出汁系統で、薄っすらとオリエント又はラタキア系の円やかな甘さもあるのですが、どうもドスンと来ません。パイプのせいかも知れませんが、ザラッとした雑味が目立ち、今一つ味わい豊かという感じがしないのです。ちょっと出涸らしっぽいとでも申しましょうか・・・。　ラタキア臭はほとんど感じません。　火着きと火持ちは、特には問題ありません。比較的ゆっくり燃えるような印象ですが、頻繁に立ち消えする感じではありません。　喫煙中盤で、やや味が濃くなってきますが、ザラザラする雑味は相変わらずです。この段階では、バージニア系の軽快な甘さに、オリエント系の円やかな甘味が微妙に加わり、全体的には薄味ながらも、煙草感はそこそこあります。また、ラタキアの姿はほとんど見当たりません。　喫煙の最終盤になると、一気にコクが強まりました。出汁系のコクです。底の方の煙草に、それまでに燃えた分のタールが蓄積し、味わいが濃くなったような雰囲気です。これぐらいの味の濃さであれば、十分に美味しく楽しめるのですが、残念な事にその時間は短く、直ぐに喫煙終了となってしまいました。　後味は、オリエント系の甘さと出汁系のコクが残り、残り香はちょっと焚き火っぽい感じです。　全体的に見て、何となく吸うには悪くないと思いますが、気合を入れて楽しむには少し手応えのない喫煙になりました。序盤から中盤過ぎまでの味の薄さが、物足りなさを生んでいます。ラタキア感も非常に希薄ですし、この感じはパイプ煙草よりも、むしろ紙巻・手巻きに向いていそうな気がします。そういう意味で、この煙草が手巻き用として紹介される事が多いのは、かなり妥当な線に思われます。　という訳で、追ってこの煙草を手巻きでも試してみたいと思います。[雰囲気がある煙草ブログは此方 Click!]

  2013.03.29

  コメント(0)

• 

  ブリッグ「ハニーデュー・メロン」

  　この煙草の名前「ハニーデュー・メロン」というのは、蜂蜜とメロンの着香という意味ではなく、そういう名前のメロンの着香という意味のようです。　「ハニーデューメロン」（ウィキペディア記事）　で、私はこのメロンを食べた事がないので、この煙草がその味をどれだけ再現しているのか評価できません。orz　ですから、その辺は差し引いて読んでいただけると幸いです。　さて、この煙草の開封時の香りは、正に蜂蜜っぽいメロンの甘い香りで、本当にそのまんまです。カットは、普通のサイズのリボンカットとラフカットの混合で、湿気も普通です。　これを大き目のパイプに詰めて着火しますと、何やら薬品のような、もしくは焦げたココナッツのような匂いが最初に来ました。ウワッと思ってドローを弱めると、その匂いは消え、開封時と同じ蜂蜜っぽいメロンの香りになりました。どうも着火の際の過燃焼で、着香分が焦げたのだと思います。過燃焼が収まれば、問題なさそうです。　味は、蜂蜜・メロン・ココナッツを混ぜたような感じで、酸味を伴った甘味があります。酸味がありますので、比較的軽快な甘さになっていると思います。　火着き・火持ちは良くありません。と言うより、強くドローすると即座に薬品臭くなってしまうので、着火の時から強く吸うのが躊躇され、それで火着き・火持ちが悪くなっているようなイメージです。　火が持たないくらい弱く吸うのが一番美味しいのです。　喫煙中盤になって火種が安定してくると、燃え過ぎによる異臭に襲われる頻度が下がってきます。それと同時に、浅い熟成のバージニア系の甘さが混ざるようになり、比較的オーソドックスな着香煙草として普通に吸えるようになりました。ここから先が、この煙草は良さそうです。　喫煙終盤では、適度な着香感とバージニアの甘味が混ざり、かなり美味しく吸えました。そして喫煙終了。後味は軽いメロン系で、残り香もそんな感じです。　全体的に見て、少し難しい煙草のように感じました。特に着香が強く存在する喫煙序盤では、ちょっとした燃やし過ぎで即座に味と香りが乱れ、美味しさをキープするのが難しいです。中盤以降は普通になるのですが、やはり序盤のイメージが強く心に残ります。　ちょっとした燃やし過ぎで喫味が大きく乱れる性格は、ブリッグのもう一つの銘柄「ココ・パイナップル」も同じでしたし、このシリーズの共通の性格のようです。　着香の強い銘柄でありながら、かなりシビアにクール・スモーキングを要求してくる煙草というのは、他にはあまりないように思います。　初心者にはお薦めできない珍しい性格の着香煙草です。[そのまんま煙草ブログは此方 Click!]

  2013.03.23

  コメント(0)

• 

  キャプテンブラック・レギュラー

  　この「キャプテンブラック・レギュラー」も、このブログで煙草関連記事を書き始める前に吸っていて、まだレポートしていなかった銘柄です。もっとも、着香銘柄としては非常にメジャーなので、今更レポートしても、あまり意味はないようにも思いますが・・・。（笑）　開封時の香りは、バニラ・チョコレートとかバニラを入れたケーキとか、そういう感じの類で、ちょっとしたロースト臭と微かな蜂蜜香が、香りに華やかさを加えています。カットは、ブラックキャベンディッシュのラフカットがメインで、刻みの大きさとしては標準的だと思います。湿気も、パイプ煙草としては普通です。　これを内径22mmのパイプに普通に詰めて吸い始めますと、バニラと蜂蜜の入ったケーキのような味と香りが来ます。もちろん焼いたケーキのようなロースト臭もあります。正に着香煙草の王道と言うか定番と言うか、そういう直球ど真ん中の味と香りです。　注意深く吸うと、蜂蜜の味と香りの中に、何種類もの花の香りを複雑に絡め合わせたような部分があり、それが深みを演出しているのが分かります。　火着き・火持ちは良好で、且つ燃え過ぎるような雰囲気もなく、イージーに吸えます。　喫煙中盤でも基本的に序盤と同じ味わいが続きます。ただ、この段階でちょっとラフに吸うと、やや薬品臭い喫味が出てくるので、意識的に丁寧に吸った方が良さそうです。　で、結局この喫味は最後まで続き、喫煙終了。本当に最後まで着香の味と香りが続く深い着香でした。後味は、ちょっとバターっぽい軽めの甘さが残り、残り香は浅いバニラでした。　全体的に見て、非常にオーソドックスで良く出来た着香煙草だと思います。煙草感は希薄ですし、主役はバージニアなんだかバーレーなんだか良く分からないほど深く着香されていて、典型的なアメリカン着香という面持ちです。さすが定番銘柄といった所でしょうか。価格も高くありませんし、売れるのも頷けます。　この煙草を時々は吸って、着香の基本を思い出すのも悪くないかも知れません。[深みのある煙草ブログは此方 Click!]

  2013.03.16

  コメント(0)

• 

  小粋・達磨刻

  　昨年から続いているJTの限定刻み煙草シリーズ第二段「達磨刻」です。栃木県那珂川町等で栽培された日本在来種「達磨葉」の単葉煙草です。　パッケージは、色違いですが前の「松川刻」と同じ形式で、10gの煙草はチャック付のアルミ蒸着パウチに入っています。煙草の刻み幅は「松川刻」と同じくらいで、ノーマル「小粋」よりも少し太いです。色は、「小粋」に比べると、やや茶色が強いです。湿気は適度にある手触りで、最初から加湿する必要は感じません。　開封時の香りは、やや発酵が進んだ干草臭で、少し黒煙草っぽい匂いを含んでいます。この辺は、香草的な香り高さがある「小粋」や「松川刻」とは大きく異なる部分です。　これを20cmくらいの竹羅宇煙管で吸いますと、少し重量感のある味が来ました。鰹出汁的なコクと、適度に抑えられた甘味があり、非常に落ち着いた味です。柘製作所の「黒船」にも少し似た雰囲気があります。　香りは、開封時と同じく発酵した干草系ですが、それほど強い匂いではないので、抵抗感を持つ人は少ないのではないでしょうか。特に、パイプ喫煙とかで、深く発酵されたバージニア系の煙草に慣れている人であれば、むしろこれくらいの方が好ましく思うかも知れません。　この煙草は、ノーマルの「小粋」にもブレンドされていますが、あの奥深い「小粋」の味の中で、この達磨葉はコクの部分を担当しているように思われます。（前の松川葉は、畳表のような香りと軽快な甘味の部分を担っていたように思います。）　ただ、フレッシュな「小粋」には、干草系の発酵臭はほとんど感じませんから、「小粋」に於ける達磨葉の割合は、やや少な目なのではないでしょうか。　あくまで軽快だった「松川刻」に対して、今回の「達磨刻」は豊かなコクで重量感のある喫味ですから、単葉で吸い続けるには「達磨刻」の方が味わい深く楽しめるような気がします。　でも、面白いですね。前の「松川刻」は福島県で、今回の「達磨刻」は栃木県ですから、県としてはお隣同士です。それでこれだけ味の違いが出るのですから、日本の在来種というのも奥深いものだなと思います。こういう面白さを恒常的に楽しめるように、JTさんには、限定ではなく定番商品として単葉の刻みをラインアップして欲しいものだと思います。[定番の煙草ブログは此方 Click!]

  2013.03.12

  コメント(0)

• 

  ボルクムリーフ・シャンパン

  　この「ボルクムリーフ・シャンパン」については、まだレポートを書いてはいませんでしたが、このブログで煙草記事を書き始める以前に一度吸った事があります。その時は、シャンパン着香もちゃんと感じられ、なかなか良い煙草だと感じた記憶があります。　で、今回久し振りに吸う訳ですが、私の方の感じ方がどのように変化したか、興味があるところです。　開封時の香りは、甘めの洋酒系の香りの中に、発酵した干草の匂いが混ざるような感じで、なかなか美味しそうな予感がします。カットは、だいぶ細かいリボンカットとラフカットの混合で、湿気具合は普通でしょうか。　これを内径22mmの大振りなパイプに詰めて吸い始めますと、最初に来るのは確かにシャンパンの甘味と香りでした。炭酸のないシャンパンと言うか、糖度が高くてフルーティーな白ワインのような風味が、非常に美味しいです。　注意深く吸うと、そのシャンパンの風味の奥に、干草系の匂いと円やかな甘味が見えるのですが、隠し味的な存在で、表立って主張してくる事はありません。　火着き・火持ちは良い方だと思いますが、勝手に燃え進んで過燃焼になるような雰囲気はありません。　喫煙中盤を過ぎると、比較的熟成の浅いバージニア系の甘さが表に出てきます。煙草らしさが出てくるとも言えます。シャンパンらしいフルーティーな喫味は継続するのですが、甘味の内容が重層的になってくるような感じです。　喫煙終盤でややコクが深まる感じがありますが、大筋で中盤と同じような雰囲気のまま喫煙終了。後味は割りと軽快で、残り香は少しだけシャンパン系でした。　全体的に見て、確かにシャンパンの味と香りを楽しめる美味しい煙草でした。他の銘柄のシャンパン系の着香は、ここまでシャンパンを感じられる物は今まで経験した事がなく、その意味で、この「ボルクムリーフ・シャンパン」が最もシャンパンらしい着香に成功している煙草だと思います。　こういった感想は、以前にこの煙草を吸った時も同じだったように思いますから、もしかしたら自分の感覚はそれほど進化していないかも知れません。或いは、どのレベルのスモーカーでも、同じような喫味が楽しめるだけの懐の深さが、この煙草にあるのかも知れません。　個人的には、割りと好きな銘柄です。[煙草らしい煙草ブログは此方 Click!]

  2013.03.10

  コメント(0)

• 

  W.O.ラールセン「No.20ブロードブレンド」

  　久し振りのラタキアブレンドです。　今回のW.O.ラールセン「No.20ブロードブレンド」は、現在日本国内で販売されているラールセンのパイプ煙草の中で唯一未喫だった銘柄です。やっと吸う事にしました。　ラールセンは、あまりラタキアブレンドの銘柄を出しておらず、現状では２銘柄しかありません。そのもう一つのラタキアブレンドである「トゥルーディライト」は、柑橘系の酸味・甘味とラタキアの粘っこいコクが今一つ上手くフィットしていないように感じる煙草だったのですが、今回の「No.20」はどんな感じでしょうか。　開封時の香りは、糸を引くような粘っこいラタキア臭ではなく、もっとドライな感じの鰹出汁系の香りです。深めに熟成をかけたオリエント葉のイメージが強い感じです。その他の着香的な部分は感じません。　カットは大き目のラフカットがメインで、手触りはやや乾燥した感触です。　これを内径20mmのパイプに普通に詰めて着火しますと、ラタキア系の粘っこい甘味と匂いが一瞬舌と鼻を掠めます。ですが、大筋としてはオリエント系の鰹出汁風味とバージニア系の紅茶っぽい甘味が中心にあって、ラタキア感は希薄です。これであれば、オリエント系の鰹出汁風味が好きな人であれば、ラタキアに慣れていなくても美味しく吸えそうです。　鰹出汁系のコクと紅茶系の軽快な甘味のバランスは絶妙で、どちらかが前面に過剰に出てくるという事もなく、丁度良い混ざり具合に感じられます。そこに軽いラタキア感がちょっとしたアクセントを加えるといった趣です。　う～む、これはなかなかのもんです。　火着き・火持ちは良好で、それ故に過燃焼には少し注意が必要かも知れません。　喫煙中盤になり、バージニア系の甘味に重厚感が出てくると、全体的にコク中心の喫味になってきます。ただ、バージニア系のコクと鰹出汁系のコクのバランスは相変わらず半々くらいで、どちらか一辺倒になる事はありません。　また、この段階ではラタキア感は更に弱まり、ほとんど明確な主張はして来なくなります。舌への刺激は、やや強めでしょうか。　「tobaccoreviews.com」によりますと、この煙草の葉組みは、ブラックキャベンディッシュ、バージニア、ラタキアとなっています。ですから、オリエント系の鰹出汁風味と感じた部分というのは、多分ラタキアに由来しているものと思われます。ただ、それにしてはラタキア臭さが希薄なので、ブレンド比率はかなり低いのでしょう。　という事で喫煙終了。後味は甘味とコクが程良くバランスした好ましいもので、残り香は鰹出汁系でした。ラタキア特有の糸を引くような匂いはありませんでした。　全体的に見て、ラタキアブレンドである事は確かですが、それよりも鰹出汁系のコクとバージニアの甘さが丁度良くバランスした、やや軽めの良品という感じでした。これくらいラタキア感が薄ければ、ラタキアに慣れていない人でもかなり楽しめるのではないでしょうか。　出汁の効いた美味しいお吸い物感覚で楽しめる煙草だと思います。[なかなかの煙草ブログは此方 Click!]

  2013.02.28

  コメント(2)

• 

  キャプテンブラック・ゴールド　二度目

  　違うんです。本当はこの「キャプテンブラック・ゴールド」ではなくて、「キャプテンブラック」のレギュラーの方を買うつもりだったのです。「ゴールド」については既に昨年レポートを書いていますが、レギュラーの方はまだ書いていません。　実は、このブログで煙草関連の記事を書き始める前に、レギュラーの方も吸った事があるのですが、レポートはまだ書いていませんでした。それで、もう一回吸ってレポートにしようと思って買いに出て、間違えて「ゴールド」の方を買ってしまった訳なんです。　「ゴールド」の方にご興味がおありの方は、下記の過去記事をお読み下さい。　キャプテンブラック・ゴールド 　で、今回の「ゴールド」の喫煙では、レポートした前回と大きな違いは感じられなかったのですが、前回の記事を修正して上書きするとしたら、次のような感じになるでしょうか。　前回のレポートでは、むしろ欧州系着香煙草に近い雰囲気だと書きましたが、今回改めて吸ってみて、やはり典型的なアメリカン着香だと感じました。非常に強いアメリカ系着香に良くある独特の喫味があったからです。　ちょっと薬品っぽいその喫味は、ガレリアの着香煙草とかでも感じた事のあるもので、割りとお馴染みの味です。この独特の喫味が何に由来するのか良く分からないのですが、これまでに何度も遭遇している記憶があります。この部分の味って、いったい何なんでしょう。　ブレンド着香された要素を分解して理解するのは、非着香煙草のブレンド内容を推測するより難しいだろうなと思うのですが、メーカーも味も違う着香銘柄に共通の味の要素を発見する事が私にさえあるので、ディープな専門家になるとその辺まで完全に分かってしまうのだろうなと思います。　素人がそのレベルに達するのは、至難の業でしょう。　まぁ、のんびり探求していきます。[お馴染みの煙草ブログは此方 Click!]

  2013.02.22

  コメント(0)

• 

  加湿してみた「アマレット」

  　先日来吸っている「ゴールデンブレンド・アマレット」なのですが、幾つかのパイプで吸ってみて、やはり少し過乾燥状態で、甘味が出切れていないように思います。ですから、一晩ほど加湿してみてから吸ってみる事にしました。　一晩ほど濡れティッシュを使って加湿し、ある程度手触りが柔らかくなった葉を選んでパイプに詰めます。これを吸ってみますと、流石に飛んでしまったのであろう着香分の杏味は戻りませんでしたが、全体的に煙がソフトになって、かなり吸いやすい方向に変化しました。　味は鰹出汁系が中心にあるのはそのままですが、少し軽い喫味になっています。まぁ、単に水で薄めた喫味と言えなくもないですし、着香分が益々希薄になったようにも感じますが、気楽に吸うという意味では、加湿後の今回の方が良さそうです。　また、喫煙序盤から喫煙終了まで、まるで非着香の煙草のように喫味の変化がほとんどありませんでした。本当に着香成分は僅かしか残っていなかったようです。　という事で、今回の「ゴールデンブレンド・アマレット」に関しては、乾燥して着香が飛んでしまった後の評価という事で、あまり正当な評価ができたとは思えません。少々残念ですが、これもパウチ物の宿命でしょう、仕方ありません。　マイナーなパウチ物を狙って吸うというのは、本当はあまり得策ではないのでしょう。orz[宿命の煙草ブログは此方 Click!]

  2013.02.04

  コメント(0)

• 

  「アマレット」追記

  　前回、「ゴールデンブレンド・アマレット」のレポートをアップしましたが、その中で、鰹出汁系のコクの部分をオリエント葉に由来するものと思われると書きました。　ところが、パウチに記載された説明書きを読むと、ブレンド内容はバーレーとバージニアなのだそうです。バーレー葉は着香のベースでしょうから、このブレンドに混ざっていた黒い葉っぱ（ブラック・キャベンディッシュ）がそれなのでしょう。そして、それ以外の明るい茶色の葉っぱがバージニア葉という事になるのだと思います。　となると、あの鰹出汁系のコクの出所は何なのでしょう？　バーレー葉と言うと、着香された味以外の部分は、渋さとかロースト感、甘い方向でもチョコレートっぽい味がイメージされます。また、明るい色のバージニア葉と言うと、軽快だけど少しシャープな舌触りの甘味がイメージされます。この二つの葉っぱからは、私は鰹出汁系のコクを感知した事がないように思うのです。やはり鰹出汁系のコクと言えば、深めに熟成されたオリエント葉というイメージです。　う～む、これはいったいどういう事なのでしょう。ブレンドや熟成具合によっては、バーレー葉やバージニア葉でも鰹出汁系の旨味やコクが出せるという事なのでしょうか。それとも、着香の内容によって、そのような旨味も出せるのでしょうか。或いは、今回は煙草が少し乾燥気味だったので、そのような味が出てきたのかも知れません。　もう、良く分からなくなりました。自分の舌も、ある程度は味の区別ができるようになったと思っていたのですが、ちょっと自信がなくなりました。　まだまだ、修行が足りませんね。（笑）[渋い煙草ブログは此方 Click!]

  2013.02.03

  コメント(0)

• 

  ゴールデンブレンド・アマレット

  　ゴールデンブレンド・シリーズの「アマレット」です。この辺のパウチ物着香煙草は意外に地味な存在で、インプレ記事とかも滅多に見ません。私自身としても、もう重箱の隅を突いているような感覚です。　開封時の香りは、杏と洋酒の香りが柔らかく漂う感じで、ドギツさはありません。カットは割りと大きなラフカットで、手触りはかなり乾燥しています。もしかしたら、長期に渡る店頭在庫のために、乾燥が進んでしまっているのかも知れません。　これを、内径20mmの普通のパイプに、少し硬めに詰めて着火します。煙草が乾いていたので、かなり辛い味を想像していたのですが、意外にもそんな事はありませんでした。最初に来る香りは、開封時の香りをさらにソフトにしたような雰囲気で、味の方は、微妙に出汁を効かせた杏ジュースといった趣です。甘味は適度に抑えられています。　火着き・火持ちは普通です。乾燥している分だけ燃えやすいイメージを抱いていましたが、実際はそんな事はなく、普通の燃焼性です。ですから、過燃焼気味にはなりません。多分、乾燥している分を大きなカットが補って、適度な燃焼性になっているのではないかと思います。　喫煙中盤になってくると、早くも着香分の杏の味と香りが弱まり、鰹出汁系のコクが前面に出てきます。ベタベタの着香煙草を想像していただけに、この展開は意外です。コクの部分は、深めに熟成を効かせたオリエント葉によるものに思われます。　店頭在庫中の乾燥によって、着香成分がかなり飛んでしまった結果なのかも知れませんが、ドッシリとしたコクのある味を中盤以降は楽しめます。　このコクのある喫味は結局最後まで続き、喫煙終了。後味は、鰹出汁系の旨味が残り、香りも煙草らしい干草が燃えた匂いで、杏系統の香りはほとんど残りませんでした。　全体的に見て、「アマレット」という名前の割りには、着香による香りは弱く、ほとんどオリエント系の鰹出汁っぽい味で吸わせる煙草でした。着香分は、それを僅かに装飾する程度にしか効いていなかったように思います。　この喫味は、やはり店頭在庫中の乾燥によって着香分が飛んでしまったためと考えるのが妥当なような気がしますが、それにしてもベースの煙草の味と旨味がしっかりとしたものである事は確かです。着香を楽しむよりは、煙草の味を楽しむ割りと本格的なブレンドであるとも言えます。そういう意味で、ベタベタの着香を想像させる「アマレット」という名前は、少し損をしているように思います。　なかなか旨味の豊かな良い煙草だと思います。[適度な煙草ブログは此方 Click!]

  2013.02.02

  コメント(0)

• 

  バージニアNo.1　2013年１月喫煙分

  　このマックバレン「バージニアNo.1」を吸うのは、もう４パウチ目ですし、レポートも以前に書いていますから、今更これを吸っても特に云々するような事はないのですが、日本で売られている非着香バージニア系の煙草としては最も低価格ですし、味や香りに大きなクセがある訳でもないので、着香煙草に飽きた時にはちょっと吸いたくなる銘柄です。　しかも、レディーラプドのブロークンフレイクなので、フレイクっぽく解さずに、ラフにパイプに詰めれば、詰め方も楽です。自分としては、この詰め方をするのが、この煙草は一番美味しいように思います。　・・・う～む、書く事がない・・・。この煙草のインプレについては、下記の過去記事を参照なさって下さい。今回のパウチで特に変化はありませんでした。　「バージニア　No.1」　何しろ定番中の定番の銘柄ですし、ほとんど常備しているという方もたくさんいらっしゃるでしょうから、今更細かい事を云々する必要もないですよね。ですから、次回はちょっと変則的な実験をやってみたいと思います。変則的と言っても、まぁ良くある他の煙草とのブレンドというヤツですから、そういう意味ではありふれた話です。　果たして、どうなります事やら。（笑）[定番の煙草ブログは此方 Click!]

  2013.01.26

  コメント(0)

• 

  刻み煙草「黒船」

  　柘製作所がベルギーの煙草会社で委託生産するキセル用刻み煙草の第二段「黒船」を買ってみました。官報の公告では、大分前に認可が下りていたと思うのですが、例の白カビ回収事件もあって、ようやく最近になって出荷・発売になったようです。　パッケージはご覧の通り、黒船で来航したペリーさんをモチーフにしたユニークな絵柄で、まぁ、多少ふざけてるよなって感じです。（笑）　開封時の香りは、黒煙草の刻み煙草だけあって、発酵した干草系の匂いなのですが、意外に強くは香らず、むしろシャグの「ゴールデンバージニア」とかよりも弱く感じます。色の濃さも、「ゴールデンバージニア」と同じくらいです。ただ、刻み幅は確実にこちらの方が細かく、燃焼性は良さそうです。湿気は、まぁまぁ適度な感じでしょうか。　開封直後に全長20cmの普通の羅宇キセルに詰めて吸ってみますと、意外に軽い喫味です。甘味の質は、確かに深めに熟成された円やかさのあるタイプで、香りも確かに熟成系なのですが、予想よりも押し出しがソフトに感じます。如何にも「黒煙草でござい！」という雰囲気でもないので、クセの強い煙草が得意ではない人には、むしろ適しているかも知れません。　燃焼性については、流石にキセル用の刻みというだけあって、普通に楽に吸える範疇です。手巻き用のシャグをキセルで吸う時のように、ちょっと気を使わなければならないような事はありません。　吸い終った後に残る後味は、やはりちょっと黒煙草系の風味があります。発酵した干草とちょっとの鰹出汁の味が、微かに余韻を残します。　JTの「小粋」との比較でいけば、・・・う～ん、香草のような香り高さと、熟成の浅い軽やかな甘さが特徴の「小粋」とは、全く別の方向性の煙草です。そういう意味では、「宝船」以上に存在価値のある煙草ではありますが、この方向性ならシャグの「ゴールデンバージニア」の方が、特性が際立っているように思います。　・・・あー、今ちょうど「ゴールデンバージニア」もキセルで吸っているので、それとの比較ばかりになってしまっていますが、要はそういう種類の煙草だという事です。　それにしても、こうしてキセルで吸える銘柄のバリエーションが増えていくのは喜ばしい事です。JTが昨年から限定販売し始めた三つの銘柄も含めると、今年は全部で六つの刻み煙草を楽しめる訳です。　このような刻み煙草の新製品が立て続けにリリースされるなんて、多分明治・大正以来なのではないでしょうか。それだけキセルの愛好家が増え、刻み煙草の需要が高まっているのでしょう。　この流れが今後も続く事を期待したいところです。[期待したい煙草ブログは此方 Click!]

  2013.01.25

  コメント(4)

• 

  もらったパイプ煙草

  　今月分のパイプ煙草の買い出しに行った際に、店員さんから「他のお客さんのドイツ土産でいただいた煙草ですけど、少しいかがですか。」という事で、見た事もないパウチ入りのパイプ煙草を少し分けてもらいました。　見せてもらったパウチの表には「BLACK GOLD CAVENDISH PIPE TOBACCO」とあり、メーカーのロゴマークらしきものの下に「Róna Kft. Debrecen」とあります。　香りは、洋酒系とバニラが少し効いているでしょうか、ベースは熟成の効いた煙草で、ちょっと鰹節系の熟成臭がします。　カットは、割りと細かいラフカットで、真っ黒な葉っぱと明るい色の葉っぱが半々くらいで混ざっています。湿気は低い方です。　これをパイプに詰めて着火しますと、着香分の香りよりも、鰹節系の匂いが先に鼻に届きます。味も鰹節系のコクのある種類で、上品な澄し汁を口にしているような美味しさがあります。なかなか良いです。　で、調べてみますと、「Debrecen」はハンガリーの第二の都市デブレツェンの事で、会社は「RÓNA Tobacco Manufacturing Private LTD」という名前（英名）のようです。　「RÓNA Tobacco Manufacturing Private LTD」　う～む、こんな会社、見た事も聞いた事もありません。そもそもハンガリーに煙草メーカーがある事自体が初耳です。　で、この「RÓNA Tobacco」社が属する企業グループが「Landewyck Group」で、ルクセンブルグに本拠地があります。　「Landewyck Group」　この辺の国名なり地名なりを煙草関連で聞く事になるなんて、初めてです。いやぁ、世界は広いですねぇ。いくらインターネットの時代とは言え、現地に行かなくては出会えないような物は、いくらでもあるという事なのでしょう。　東欧の彼の地でも、こんなに美味しい煙草が作られていた訳です。　この煙草の価格が分からないので、何とも言えない部分はありますが、パウチ物なので、それほど高価ではないと思います。また、パウチ物のパイプ煙草で、こういった鰹節系のコクが美味しい煙草は、あまりありません。ですから、この煙草を日本で売っても、価格次第でそれなりに人気が出そうな気がします。　今回は貴重な体験をさせてもらいました。[貴重な煙草ブログは此方 Click!]

  2013.01.21

  コメント(0)

• 

  7Seas・ゴールド

  　このマックバレンの「7Seas・ゴールド」は、私が２年ちょっと前に初めて買った三つのパイプ煙草の内の一つだったのですが、まだレポートを書いていなかったので、改めて吸ってみる事にしました。　初めて吸った当時は、なかなか上手く吸えず、随分と苦労した思い出があります。特にこの煙草は、湿気が強くてジュースが多かったのを覚えています。これを今吸ったら、どんな評価になるのでしょう。　開封時の香りは、チョコレートと少しの洋酒とバニラといった趣で、着香煙草としては非常にオーソドックスな種類です。カットは、やや荒いリボンカットで、湿気はやはり強めです。　湿気が強めなので、少し緩めにパイプに詰めて着火しますと、洋酒入りバニラ・チョコレート・ボンボンのような香りがソフトに漂います。開封時と基本的には同じものです。味については、やはりチョコレート系なのですが、甘味はさほど強くありません。　この煙草が、私の最初の三つのパイプ煙草の内の一つだという事もあるのでしょうが、私にとってこの煙草の味と香りは、非常にオーソドックスな着香煙草のものに思えます。別の言い方をすれば、それだけ目立つような違和感もなく、自然に吸えるという事でもあります。　火着き・火持ちは特に問題を感じません。この辺は、湿気た手触りであるだけに、緩めに詰めたのが功を奏しているのでしょう。ただ、過燃焼気味にはなりませんが、燃え進みは早く、アッという間に減っていきます。　喫煙中盤から終盤にかけて、チョコレート系の味が少し強まる感じがします。タールの蓄積によるコクの増加でそのように感じるのだと思いますが、割りとコッテリした吸い応えです。　という事で喫煙終了。最後までチョコレートの着香が楽しめる煙草でした。後味と残り香は、やはりチョコレート系でした。　改めて、初めてこの煙草を吸った時の事を思い出すと、ここまで強くチョコレート着香を意識していなかったように思います。最初に買った時に店員さんにお願いしたのは、非着香と柑橘系とオーソドックスな物を、それぞれ一つずつ下さいというものだったと思うのですが、非着香としては「バージニアNo.1」、柑橘系では「ファイン＆エレガント」、そしてオーソドックスな銘柄としてこの「7Saes・ゴールド」を選んでもらったと記憶しています。今思うと、非常に適切な選択を店員さんはなさったのだなと思います。　本当にこの「7Saes・ゴールド」は、オーソドックスな着香銘柄だと思います。　湿気が多いので、詰め具合に工夫が必要ですが、そこさえクリアすれば、平和で美味しいチョコレート味の喫煙が楽しめます。　喫味も重くありませんし、おやつのような感覚で吸える煙草だと思います。[オーソドックスな煙草ブログは此方 Click!]

  2013.01.19

  コメント(0)

• 

  ダディズ・フェバリット（ダディーズ・フェボライト・バッキー）

  　この煙草は日本では「ダディズ・フェバリット」（父ちゃん好み）と呼ばれていますが、缶に書かれた名称は「DADDY'S FAVOURITE BACCY」（ダディーズ・フェボライト・バッキー）（父ちゃん好みのモク）となっています。「Baccy」というのは「タバコ」の俗語だそうです。　ダン・タバコ社の製品で、如何にも子供が描いたような缶デザインがなかなか素敵な煙草です。ダン・タバコ社の缶のデザインは、楽しい物が多いですよね。　開封時の香りは、予想に反して干草系・・・、と言うより、仏壇の匂いと言うか、お爺ちゃんの匂いと言うか・・・。あのTLCのパウチ物「バージニア・スタンダード」のお婆ちゃん臭に良く似た匂いです。缶のデザインから、子供が喜びそうな甘いお菓子のような香りを想像していたのですが、全く違っていました。匂い自体は強くはないので、家族から嫌われるような類ではないと思いますが、積極的に子供がクンクンと嗅ぎに来るような匂いではありません。　カットは、ブロークンフレイクを良く解したリボンカットが中心で、少し乾いた手触りです。　これを内径20mmのパイプに普通に詰めて着火しますと、ソフトなお爺ちゃん臭がまず来ます。「バージニア・スタンダード」ほど強くは香りませんから、この香りが好みでなくても、それほど抵抗感はないでしょう。味は、深めに熟成されたバージニア系特有の軽快な甘味が控えめに出ており、遥か遠くの方に蜂蜜系の風味が少し見えるといった雰囲気です。　何だか着香感のほとんどない味と香りで、むしろ硬派で常喫向けのバージニア系煙草の風情です。これは、缶デザインの楽しいイメージとは少し違いますが、「DADDY'S FAVOURITE BACCY」を「父ちゃんの常喫」と解釈すれば、なるほどと思える内容です。　火着き・火持ちは良好でありながら、燃焼速度は遅めで、過燃焼気味にもなりませんから、喫煙に煩わしい手間はかかりません。　で、この煙草について改めて調べてみたのですが、国内のショップさんの商品説明では、この煙草はバージニアとバーレーとキャベンディッシュのブレンドという事になっています。一方、海外のレビューサイトでは、バージニアとラタキアのブレンドという事になっています。何故このような大きな解釈の違いがあるのでしょうか。　国内ショップさんの説明では、如何にも甘～い着香煙草が想像されますし、そういうブレンド内容に見えます。けれども実際の喫味は、ほとんど着香感がありません。一方、海外レビューサイトにあるようにラタキア入りかと言うと、少なくとも私個人は、この煙草にラタキアは感じ取れません。あのお爺ちゃん臭の部分がラタキアの燻香だと言われれば、確かにそうかも知れませんが、それにしては随分と気の抜けたラタキア臭ですし、ラタキアのコッテリした甘味もほとんど感じられません。　さて、そうこう考えながら喫煙中盤を迎えますと、甘味に少しコッテリ感が出てきます。この甘味がラタキアによるものである可能性はありますが、ラタキアだとしても極めて少量の比率でしかブレンドされていないように思います。また、この系統の味は「バージニア・スタンダード」のように、深めの熟成のバージニアでも出せるのではないかと思います。　それで結局このままの味わいで最後まで行き、喫煙終了。後味は、ややコッテリめの干草系の甘味が残り、残り香も干草系でした。　全体的に見て、やや深めに熟成を取ったバージニア系の非着香煙草の味わいでした。TLCの「バージニア・スタンダード」を少しソフトにしたような煙草です。当たりがソフトなので常喫に向いていますし、バージニア系の煙草として美味しく吸えますが、あのお爺ちゃん臭は少し好みが分かれる所かも知れません。　ブレンド内容については、国内ショップさんの表記が正しいのか、海外レビューサイトの方が正しいのか、良く分かりませんでした。個人的には、そのどちらよりも「熟成させたバージニア・ストレートです」と言われた方が納得できる喫味に思われました。　因みに、この煙草は国内ショップでは販売が終了している所もあるようで、人知れず輸入終了もしくは廃盤になっているのかも知れません。この煙草に興味がおありの方は、早めにモノを確保した方が良さそうです。　何と言っても、楽しい気分になれる缶デザインですから、缶のコレクションとしても、ぜひとも抑えておきたい銘柄です。[硬派な煙草ブログは此方 Click!]

  2013.01.13

  コメント(2)

• 

  ボルクムリーフ・バニラ

  　今年最初に開ける煙草は、「ボルクムリーフ・バニラ」にしました。最近リニューアルしたパッケージには、「ミクスチャー・ウィズ・バニラ・キャベンディッシュ」とありますので、単なるバニラ着香とは違っているかも知れません。　開封時の香りは、バニラというよりも果物系で、桃とか蜜柑とかの方が近いように思います。カットは、割りと細かいラフカットがメインで、湿気は普通です。　これをやや大きめのパイプに普通に詰めて着火しますと、ソフトな果物系の香りが最初に来ます。果物系の酸味のある香りを、バニラを使って柔らかい当たりにしたような雰囲気です。　一方、味の方は意外に甘くなく、どちらかと言うと渋い感じです。果物的な甘さも遠くに感じるのですが、ドンと主張してくるまでには至りません。　火着き・火持ちは良好で、且つ、いい気になってスパスパやらない限りは勝手に燃え進んで過燃焼気味になるような雰囲気もありません。非常に吸いやすい煙草だと思います。　喫煙中盤を過ぎてくると、バージニア系の軽快な甘味が増してきて、渋味の中にそれをはっきりと認識できるまでにはなってきます。ただ、甘味よりも香りが先行するキャラクターは、基本的には序盤と変わらず、舌より鼻で楽しむ喫煙は続きます。　こうした喫味は、結局最後まで続き、喫煙終了。後味は微妙に果物系で、残り香もおおよそ同じです。　全体的に見て、ベタつかない程度の軽い果物系の香りが楽しめる一方、味に関してはそれほど甘くない煙草でした。甘味が強くないだけに、常喫すればむしろ飽きずに吸えるとは思うのですが、一発の楽しみとしては、やや希薄に感じます。個人的には、もう少し甘い味が先行する方が好きです。　安いパウチ物の煙草では、着香による香りが先行し、味としては実はそれほど甘くないという銘柄は珍しくありませんが、ここまではっきりとそれを実感できる煙草は、過去にはそんなになかったように記憶しています。　香りと味のバランスとして、こういうのもアリだとは思いますが、・・・う～ん、どうなんでしょう？　ディープなパイプ・スモーカーへの受けはイマイチなのではないでしょうか。　美味しい香りを中心に楽しむ煙草も、それはそれで悪くはないと思います。[リニューアルした煙草ブログは此方 Click!]

  2013.01.06

  コメント(2)

• 

  2012年のまとめ　パイプ煙草編

  　さて、このブログの現在の実質的メイン記事であるパイプ煙草インプレッション関連なのですが、今年は52銘柄について新たなインプレ記事を書きました。　その52銘柄の中で最も印象深かったのは、サミュエル・ガーウィズの「ブラックXX」でした。ロープ煙草というのが初めてだった事に加えて、焼き鳥味と高濃度ニコチンという非常に強烈な個性のある煙草で、「一番美味しかった煙草」とは別に、強く記憶に残っています。実はこの煙草、最初の一缶を消費し切れておらず、まだ手元に残っています。消費にこんなに時間がかかる煙草も初めてです。　一方、今年新たにレポートした銘柄の中で一番美味しかったと思うのは、・・・う～ん、どれかなぁ・・・、やっぱりG.L.ピースの「トリプル・プレイ」でしょうか。これが初のG.L.ピース煙草だったのですが、その緻密な味の組み立てには随分と感心しました。　もちろん、「フル・バージニア・フレイク」とかピーターソン「アイリッシュ・フレイク」とかも美味しかったのですが、この辺はある意味定番モノですし、予想を上回って感動するという程ではありませんでした。　安いパウチ物で印象に残っているのは、非着香煙草として吸えるボルクムリーフ「ジェニュイン」と、杏の着香が美味しかったスタンウェル「メランジュ」辺りでしょうか。新製品の「クラン・ファインアロマティック」も予想以上に美味しく吸えました。　ラタキア系については、今年も試した銘柄が非常に少ないので、大した内容はありません。サンプルでもらったマックバレン「ビンテージ・シリアン」が、意外に抵抗なく美味しく吸えたのが最も大きなトピックだったかも知れません。　とまぁ、そんなこんなで、今年も割りと順調に新規銘柄を試せていたかなと思います。新規レポートとしては52本ですから、ほぼ１週間に１本のインプレ記事を書いた事になります。　ただ、いつもの煙草屋さんに在庫がある煙草は、もうほとんど試し終わりましたし、安いパウチ物も先が見えてきました。今後は缶物とラタキア物を中心にしていかないとネタに困る事が予想されます。・・・でもなぁ、値段がなぁ・・・。ラタキア用にしているパイプの本数も、本格的にラタキアを吸っていくには足りていませんし・・・。orz　ちょっと前途多難な気がしますが、とりあえず今年はOKだったという事で。（笑）[本格的な煙草ブログは此方 Click!]

  2012.12.30

  コメント(0)

• 

  ラールセン・エディション2013

  　W.O.ラールセンが毎年限定で発売する「エディション」シリーズの2013年版「エディション2013」です。先日もレポートしましたが、昨年レポートした2012年版もお店にまだ残っていたので、それも改めて一缶ほど買ってあります。ですから、本来は「2012」を先に吸ってから「2013」に行きたいところなのですが、まぁ、既にレポート済みの煙草より、まだレポートしていない煙草の方が気になるので、「2013」を先に吸います。　多分、年内に開ける煙草は、これが最後になるでしょう。「2012」の方は2013年になってから開ける事になります。（笑）　さて、ラールセンの「エディション」シリーズと言えば、毎年異なる大胆なデザインの缶がコレクターズアイテムになるほどでありますが、今年の缶デザインもなかなかだと思います。黒の缶本体に金色の蓋なのですが、この黒と金の組み合わせというのは、他でも良く見られる定番の組み合わせです。ただ、この金色が、どちらかと言うと黄土色に近く、キンキラキンではない所が少々残念ではあります。缶の塗装の予算の関係でしょうか。　この金色の蓋に「2013」の文字が入っており、その下に、丁度水面に映り込んだように薄く鏡像文字で「2013」と入っています。　ネットショップさんとかの解説文では、この煙草の香りはウィスキーとオレンジという事になっているのですが、実際に開封した際の香りは、キャラメルの香りをベースにして柑橘系と洋酒系の香りが混ざるような感じでした。前に試したマックバレンの「バニラ・トフィー・クリーム」にも似た、溶かしたバターのようなコッテリした香りが感じられるのです。　この煙草を購入した煙草屋さんの店員さんのお話では、「バニラ・トフィー」といい、今回の「2013」といい、この系統の香りは最近の流行かも知れないとの事でした。　カットは比較的大きなラフカットがメインで、湿気は普通です。　内径22mmの大き目のパイプに普通に詰めて着火しますと、オレンジ味のキャラメルとでも言うような香りと味が最初に来ます。ウィスキーの風味も・・・、う～ん、あるかなぁ、ないかなぁ・・・。　キャラメル系のコッテリした味をベースとしながらも、それに柑橘系・オレンジの味が混ざることによって、コッテリし過ぎない華やかな味に仕上がっています。うむ、やはりラールセンの着香は上手いです。非常に美味しい煙草です。　ただ、美味しいとは言っても、濃厚な味がタップリという感じではなく、ボディはどちらかと言うと軽いです。ですから、喫煙序盤から中盤にかけて、やや中弛み的な薄味の時間帯があります。　喫煙中盤を過ぎてくると、薄いオレンジ・キャラメルの味の中に、熟成の浅いバージニア系の軽快な甘さが顔を出してきます。全体的な喫味は軽いままなのですが、このバージニア系の甘さに加えて、すこしコッテリ系のコクも出てきて、煙草感が増します。　この展開は、なかなか好ましいです。　喫煙終盤は、基本的には大きな変化はなく、そのまま喫煙終了。後味は、ちょっとオレンジっぽい風味のある軽い甘さが残り、残り香は軽くキャラメル系です。火着き・火持ちは普通に良好でした。　全体的に見て、ラールセンらしい上等の着香煙草だと思います。やや薄味傾向がありますが、ベースの煙草の葉っぱもそれなりに良い物を使っているようで、喫煙後半には煙草感もちゃんとあります。　年末年始に吸うには持って来いの華やかさもありますし、かと言って派手過ぎない落ち着きもありますから、パーティー的な夕食の後の落ち着いた雰囲気のなかでノンビリ吸うには丁度良い感じです。　まぁ、毎年恒例の煙草ですし、目立った欠点もありませんから、着香がお嫌いでないならば、今年も一缶押さえておいて間違いはないのではないでしょうか。[華やかな煙草ブログは此方 Click!]

  2012.12.24

  コメント(2)

• 

  マックバレン「バニラ・トフィー・クリーム」

  　これも最近発売になった銘柄です。マックバレンのパウチには、「バニラ・クリーム」というバニラ着香の定番銘柄がありますが、この新しい「バニラ・トフィー・クリーム」はどんな感じに仕上がっているのでしょうか。因みに、「トフィー（toffee）」というのは、「バター（および場合により小麦粉）と共に糖蜜または砂糖を加熱（転化糖を生成）して作る菓子」なのだそうです。　開封前のパウチから漏れ出てくる香りは、完全にココナッツです。ところが、開封して鼻を近付けて匂うと、バニラと蜂蜜に、微妙なロースト臭が混ざる感じで、ココナッツの香りではなくなります。更に、パイプに詰めるために解していると、コーヒー的なロースト臭ばかりが感じられます。この辺は、香りの濃度によって感じ方が違ってくるのが原因ではないかと思われます。　カットは、普通サイズのリボンカットとブラックキャベンディッシュの小さめのラフカットの混合で、湿気は比較的強く感じます。　これをパイプに詰めて着火しますと、最初に来る香りは、バニラと蜂蜜をローストしてキャラメルに仕上げたような感じで、ちょっとコーヒーのような風味と微妙なクリーム香も感じます。味も、砂糖を少し焦がしてカラメルにしたような、微妙な渋味を伴った甘さで、これはこれでなかなか美味しいです。　なるほど、バターと蜂蜜を加熱して作る「トフィー」というのは、こういう味なのかと納得できる味と香りです。　火着きに関しては問題ありませんが、火持ちは良くありません。もしかしたら、湿気の多さの割りに硬く詰めてしまったのかも知れません。少し緩めに詰めた方が良さそうです。　喫煙中盤を過ぎてくると、着香成分が抜けてきて、煙草感がかなり強くなります。割りとドシッとしたコクのある甘味があって、適度なロースト感の中にキャラメルっぽい着香の残りが微妙に香るといった風情です。これはなかなかの吸い応えです。　喫煙終盤で、着香分はますます希薄になり、コクのある甘味で吸わせるような雰囲気になります。で、喫煙終了。　後味は、甘味よりもコクが先行し、残り香はキャラメルっぽいです。　全体的に見て、コクの深さが印象的な美味しい煙草でした。同社の「バニラ・クリーム」よりもロースト感があり、ベタベタした所が薄いので、個人的には今回の「バニラ・トフィー・クリーム」の方が好きです。煙草感もこちらの方があるように思います。　着香煙草は好きだけど、「バニラ・クリーム」ほどベタベタしてない方が良いという方には、絶好の選択肢になるのではないでしょうか。良く出来た欧州形着香煙草です。[納得の煙草ブログは此方 Click!]

  2012.12.17

  コメント(2)

• 

  解して吸うバージニア・スタンダード

  　先回レポートした「バージニア・スタンダード」ですが、そのパウチには「よく揉みほぐしてパイプに、紙で巻いてシガレットに、古きよき時代の味がします。」と記載されています。それならばという事で、良く解してからパイプに詰めてみる事にしました。　煙草はちょっと崩れただけのブロークン・フレイクという形態で、尚且つかなり乾燥しているので、解すのは結構大変でした。丁度、濡れた雑巾を丸めたまま放置してしまうと、そのままの形で乾燥して固まってしまうように、この煙草はかなりカチコチの塊になっているのです。細かく解すのに、10分ぐらいはかかったでしょうか。これをパイプに硬めに詰めて吸います。　良く解した割りには火着きが悪く、表面を焼くだけでも何回か再着火を強いられます。ですが、一旦火床が出来てしまうと、後はスムーズです。　で、最初に来る香りは、先回と同様にお婆ちゃん臭なのですが、ちょっとそれが強まったように思えます。味の方は、バージニアの甘味よりも、熟成した出汁系のコクの方が先行しているようで、先回とは微妙に違って感じます。　とは言え、大筋では先回同様の味わいで、それほど劇的な変化はないように思います。　喫煙中盤頃になって気付いたのですが、燃え進みが先回よりも非常に遅いようです。少し乾いた煙草で、細かく解して硬めに詰めたので、そのまま解さずにラフに詰めた先回よりも多くの葉っぱを詰めてしまったのかも知れません。先回との味の違いも、詰めた葉の密度の違いに起因する可能性があります。　喫煙の最終盤では火持ちが急激に悪くなりました。最後の方の葉っぱは、別に湿っているようではなかったので、ジュースの発生によるものではなさそうです。きっと、たくさんの葉っぱを詰めたので、最後の方の葉っぱに多くのタールが付着したせいでしょう。　という事で喫煙終了。後味は先回よりも渋味が強く、残り香の方は特に変化は感じませんでした。　全体的に見て、ラフに詰めた先回よりも甘味が少なく、渋味や雑味といったコクが強めに出ていたように思います。決して大きな違いではないですが、個人的な好みから言えば、先回の詰め方の方が好きです。　さて次回は、やはり良く解した上で、手巻きにして試してみたいと思います。[劇的な煙草ブログは此方 Click!]

  2012.12.13

  コメント(0)

• 

  バージニア・スタンダード

  　どうもこの「バージニア・スタンダード」は評判が良くありません。熱心な煙草屋さんの団体である「全国たばこショップ・リーダーズクラブ」が企画・販売しているパイプ煙草なのですが、「薬品臭い」という話をチラホラ聞きます。果たして、どんな味なのでしょうか。　パウチの口は、ほとんど接着されていないようで、バリバリと接着面を剥がして開けるという事なく開いてしまいます。丁度アメリカ系のパウチのように、外側の小さなテープだけで封がしてあるような感じです。これだと、煙草が過乾燥になってしまうような気がします。　開封時の香りは、う～む・・・、確かに薬品臭いと言えば薬品臭いです。ってか、懐かしいお婆ちゃんの匂いと言いましょうか、着物用の樟脳と古い化粧品の匂いを混ぜて薄めたような独特の匂いです。　カットは、あまり解れていないブロークン・フレイクで、色はかなり濃いです。また、予想通りに、かなり乾いた手触りです。　これをフレイクを詰めるように、ほとんど解さずにラフにパイプに投入し、あまり押し固めないように詰めます。そして、着火・・・。　最初に来る香りは、やはり開封時と同じようなお婆ちゃんの匂いです。これは確かに好みが分かれそうな匂いですが、私としてはそれほど嫌ではありません。味は、熟成の効いたバージニア系の甘味で、漬物的な酸味も感じます。それと、出汁のようなコクもあって、全体的に落ち着きのある味になっています。いや、これならこれで、それなりに美味しい煙草のように思います。　火着きは、乾燥した手触りだったにも関わらず良くありません。普通の折り畳んで詰めたフレイクよりも悪いような気がします。一方で、一旦着火できてしまってからの火持ちは良く、何度も再着火に煩わされるという事はありませんでした。　基本的に非着香の煙草なので、序盤から終盤にかけて味わいの変化はほとんどないのですが、お婆ちゃんの匂いにはだんだん慣れてくるので、中盤から終盤にかけての方が、序盤よりも美味しく吸える気がします。　という事で喫煙終了。後味は、割りとコッテリとしたコクが残り、残り香はやはり少しお婆ちゃんの匂いです。　全体的に見て、自分としては嫌いな煙草ではないです。独特の熟成臭に最初は驚きますが、それにはすぐに慣れますし、慣れてしまえばコクのある味わいが、なかなか美味しく楽しめます。　この煙草のパッケージには、「よく揉みほぐしてパイプに、紙で巻いてシガレットに、古きよき時代の味がします。」と記載されています。お婆ちゃんのような匂いがするという意味で、「古きよき時代の味」というのは理解できますが、「よく揉みほぐし」た方が良いのかどうかは、やってみないと分かりません。また、シガレット≒手巻きでも行けるのかどうかも、要実験でしょう。　という事で、次回以降では、良く解してパイプに詰める吸い方と、手巻きにしてみる実験を実際に行ってみようと思います。請う、ご期待！[落ち着きのある煙草ブログは此方 Click!]

  2012.12.12

  コメント(0)

• 

  クラン・ファインアロマティック

  　最近発売になったばかりの「クラン・ファインアロマティック」です。「クラン」と言えば、手巻きにも適したラタキア銘柄という事で以前から「クラン・アロマティック」が販売されていますが、今回の「クラン・ファインアロマティック」は非ラタキアの着香煙草です。　以前からある「クラン・アロマティック」は吸った事がないので、比較上での評価は出来ませんが、ご了承下さい。m(__)m　開封時の香りは、メープル・シロップの甘い香りに少し洋酒系の香りが混ざり、なかなか美味しそうです。パッケージの説明書きにも、ウィスキーとメープルで着香してあると記載されています。そのまんまです。（笑）　ただ、その説明書きには、ジンバブエ産のバージニアとイタリア産の煙草葉をブレンドしたと書かれており、このイタリア産の煙草というのが個人的には気になります。ご存知の通り、イタリアと言えば、イタリア国内産の煙草葉で葉巻なども生産されている程の名産地です。いったいどんな味わいなのでしょう。　カットは、細かいリボンカットが中心で、なるほどこれなら手巻きでも行けそうな感じです。湿気は、パイプ煙草としては普通くらいでしょうか。　パイプに詰めて着火しますと、開封時と同じようなメープル･シロップと洋酒の香りが来ます。味も、大筋でメープル・シロップと洋酒系です。特筆すべきは、この味と香りが非常にマイルドで、角張った所が感じられない事です。価格から考えて、もうちょっと粗雑な味と香りを想像していたのですが、全くそんな事はなく、スムーズに美味しく吸えます。コレなかなかイイです。　火着き・火持ちは良好で、燃え進みも速いですが、過燃焼になるような雰囲気はありません。とてもイージーに吸えます。　喫煙序盤から中盤にかけて、徐々にベースの煙草の甘味が感じ取れるようになるのですが、その味が結構甘く、だいぶ糖度の高い葉を使っている事を想像させます。もちろん、ベタつく重い甘味ではなく、スッキリした軽快な甘味です。　更に注意深く吸うと、香りの中に少し発酵した干草系の匂いが混ざっている事に気付きます。どうもこれが全体を円やかに仕上げている要素のように思われます。イヤ、なかなかどうして、絶妙なブレンドです。　糖度が高いせいだと思うのですが、喫煙中盤を過ぎた辺りから、舌へのチクチクした刺激が少し出てきます。ちょっとアルカリ性になりやすいのかも知れません。　ネット上でパイプ喫煙についての情報を色々と探っておりますと、舌焼けの正体は、煙の熱さから来る低温火傷のようなものという話と、過燃焼によって煙がアルカリ性を強く帯びるようになって、それで舌がアルカリ火傷をするという話の両方が出てきます。アルカリ火傷の方は、糖度の高い煙草で出がちな現象なのだそうです。　喫煙終盤になってきますと、発酵した干草系の味と香りが前面に出てきて、かなり煙草感が強まります。メープル・シロップの着香が消える訳ではありませんが、結構な重厚感です。また、発酵で生じたようなアンモニア臭が鼻を掠める瞬間もあって、本格派煙草の雰囲気が漂います。　という事で喫煙終了。後味は、スッキリしていて意外に甘味が残りません。残り香は、ちょっとメープル・シロップですが、干草系の匂いもあります。　全体的に見て、予想外にしっかりした煙草でした。ベースの煙草の味を生かす上手な欧州系着香といった雰囲気で、角張ったところもなく、非常に美味しくイージーに楽しめます。途中から出てくる舌への刺激も、許容範囲でしょう。　ただ、やや喫煙時間が短いようで、内径20mmのパイプで吸った今回は、１時間半を余裕で切るタイムで吸い切れてしまいました。決して重い喫味ではないので、もっと大き目のパイプで吸った方が落ち着いて楽しめるかも知れません。　さて、以前から売られている「クラン・アロマティック」の方は、手巻きでもいける銘柄として、ネット煙草ショップさんの手巻き煙草ページでも紹介されているのですが、今回の「クラン・ファインアロマティック」の方はどうなんでしょう。次回は、この煙草を手巻きで試してみたいと思います。[イイ煙草ブログは此方 Click!]

  2012.12.06

  コメント(2)

• 

  コルツ・チェリー

  　パイプ煙草の「コルツ・チェリー」です。最近発売になった新製品だそうです。でも私は、パイプ煙草のコルツ・シリーズはこれが初めてなので、他のコルツ･シリーズとの比較はできません。その辺は、悪しからずご了承下さい。m(__)m　開封時の香りは、割りと分かりやすいチェリーで、少し蜂蜜っぽい香りが混ざりますでしょうか。カットは、比較的細かいリボンカットとラフカットの混合で、湿気は強めに感じます。　湿気が多そうな分だけ少し緩めにパイプに詰めて着火しますと、分かりやすいチェリーの香りが来ます。ただ、それほど強烈な雰囲気ではないので、割りと自然に楽しめる範疇です。それと、薄っすらと発酵した干草臭と、微妙なチョコレート香があり、意外に複雑な香りになっています。　味の方は、チェリーのような果物系ではなく、どちらかと言うとココアやチョコレートの方向性の甘さになっています。少しロースト感があるとも言えます。チェリーっぽい酸味もあるにはありますが、全く支配的ではありません。ですから、トータルとしてはチェリー風味のチョコレートといった風情です。　煙草に湿気を多めに感じた割りには、火着きも火持ちも良好な方だと思います。ただ、勝手にどんどん燃えていくような感じはないのですが、燃え進みは速い気がします。　喫煙中盤辺りから、少しコクが加わって、それなりに吸い応えのある喫味になってきます。とは言え、チェリー味のチョコレートな味わいは基本的にはそのまま続きます。　けれども、流石に喫煙終盤になると、チェリー着香がかなり抜けてきて、煙草らしいコクのある甘味が先行してきます。チョコレートっぽさの方は、この段階でも健在ですから、全体的に円やかさが増すような雰囲気です。　という事で、喫煙終了。後味は、コクのあるビターチョコレートで、残り香は微妙にチェリーです。　全体的に見て、チェリーの着香が比較的マイルドで、派手さが抑えられている印象を持ちました。チェリーの着香というのは、そもそも煙草が本来的に持っている味と香りの方向性とはやや異質なものだと個人的には思っており、チェリー着香が強い銘柄には、どうしても違和感を持つ事が多いです。けれども、今回の「コルツ・チェリー」は、チェリーがさほど強烈には主張してこないので、そこまで強く違和感を覚える事はありませんでした。ですから、チェリー着香を初めて試す場合とか、チェリー系がそれほどお好きではない人が試すのには、この「コルツ・チェリー」は適しているかも知れません。　落ち着きのあるチェリー着香というのも、悪くないです。[風情のある煙草ブログは此方 Click!]

  2012.12.01

  コメント(0)

• 

  小粋・松川刻

  　先般JTから発売された限定の刻み煙草「小粋・松川刻」を、早速吸ってみました。　パッケージは、雰囲気のある和風柄の紙包みの中に、口上書きと銀色のパウチが入っているという形式です。この銀色のパウチの中に煙草が入っているのですが、このパウチはちゃんと防水素材になっており、かつ密封用のチャックが装備されているために、わざわざ別の容器に移し替えなくても乾燥が防げるようになっています。このパウチは何度も使えそうなので、１パック吸い終えたら、別の刻みを持ち運ぶのに再利用できそうです。それこそ「小粋」用に使えます。　開封時の煙草の香りは、浅い熟成の干草系の香りの中に、「小粋」に似た畳表のような香りが混ざります。ですから、「小粋」よりも少し素朴な雰囲気です。刻みは「小粋」よりも荒いですが、「宝船」のようには縮れておらず、しかも湿度が開封当初から適度にあるので、非常にしなやかな手触りです。情報筋によると、刻み幅は0.3mm（「小粋」は0.1mm）なのだそうですが、そんなに太さは感じません。　最初から適度な湿気があるようなので、開封直後にいきなりキセルに乗せて吸ってみました。最初に来る香りは、開封時の香りに似ており、畳表の香りよりも少し干草系の香りの方が勝っている感じです。甘味は「小粋」よりも軽く、やや薄味な雰囲気です。そして、だいぶ優しく吸ったつもりだったのですが、ちょっと舌を刺す辛味があり、個人的にはもう少し加湿した方が好みかも知れません。　でも、これはこれで十分に美味しい煙草だと思います。　この煙草で使われている松川葉は、もちろん「小粋」でも使われているのですが、雰囲気としては「小粋」における畳表っぽい香りの部分と甘味の一部を、この松川葉が担っているような気がします。「松川刻」の干草系の方の香りを別の香りで相殺し、少し重量感のある甘味を加えると、「小粋」の味に近付きそうです。　燃焼速度に関しては、「小粋」よりも刻みが太いにも関わらず「小粋」と同じくらいで、キセルで吸うのに最適な燃焼具合です。無理に0.1mmにしなくても、これぐらいの刻みで十分にキセルで楽しむ事ができるというのは、ちょっと意外な発見でした。　味と香りの総合評価でいくと、洗練された香りと味の濃さからいって、煙草としては「小粋」の方が美味しいと言えそうです。けれどもそれは、今回の松川葉も含めた日本在来５品種の絶妙のブレンドによるもので、ある意味当たり前の結果かも知れません。今回の「松川刻」は松川葉の単葉の煙草ですから、「小粋」よりも素朴な味になるのは当然でしょう。確かに「小粋」の複雑な味と香りを構成する要素の幾つかが、今回の「松川刻」にある事は十分に感知できました。　日本在来種の煙草を理解するのに、非常に役立つ煙草だと言えると思います。　さて、ネット上の情報によりますと、今回の「松川刻」を扱う販売店の中には、来年発売される予定の「達磨刻」と「出水刻」の試喫ができるお店もあるらしく、興味のある方はお店に聞いてみると良いかも知れません。　という事で、やはり今回の「松川刻」は、キセル愛好家あるいは「小粋」ファンにとっては、一度は吸ってみるべき煙草だと言えると思います。「小粋」と並行して吸って、利き煙草っぽい遊びをするのは楽しい事だと思います。[十分に美味しい煙草ブログは此方 Click!]

  2012.11.25

  コメント(0)

• 

  エリンモア・フレイク　三度目

  　これまで吸ったフレイク煙草の中で一番好きなのは、この「エリンモア・フレイク」です。今回で３回目のレポートになります。　今回開封しますと、以前の２回の開封時よりも、柑橘系の香りが弱く、浅い熟成の干草系の匂いの方が強く感じました。また、写真のフレイクも28枚も入っており、この枚数は過去最高です。何か、枚数がだんだん増えてるんですけど・・・。（笑）　このフレイクを２枚ほど適当に折り畳んでパイプに詰めて着火しますと、前に吸った時よりも干草系のコクが強いように感じます。前に吸った際には、もっと柑橘系の酸味や香りを強く感じ、ほとんどレモンティーを口にしているような喫味だったのですが、今回はそこまで柑橘系を感知できません。雰囲気的には、オーリック「ゴールデンスライスド」に近く、割りと普通のバージニア＆ペリクっぽい味です。　う～む、いわゆる製品のバラツキというヤツでしょうか。　火着き・火持ちは前回と変わりなく、フレイクとしては良い方でしょう。　しばらく吸い進むと、だんだんと以前の「エリンモア・フレイク」の味≒レモンティーのような味になってきました。もしかしたら、このパイプで前回吸った別の銘柄の味と香りが残っていて、それの影響があったために序盤の味が変わっていたのかも知れません。・・・でも開封時の香りもやっぱり少し違って感じたんで、前の銘柄のせいばかりではないと思いますが。　で、まぁ、そうこう考えながら喫煙終了。後味は「レモンティー＋干草系のコク」といった感じで、残り香は干草系でした。　これまで、この「エリンモア・フレイク」は柑橘系の微着香煙草だと思っていたのですが、もしかしたら違うかも知れないと、今回は感じました。ペリクに代表される酸味は、着香によるものではなく熟成方法によって生まれますが、「エリンモア・フレイク」の柑橘系・果物系の味と香りも、そうした熟成方法によって生まれているような気がします。今回の缶では、以前よりも干草系の香りが目立ったのですが、その香りと柑橘系の香りが、境目なく連続した変化の中の一段階のようなイメージだったのです。味と香りのグラデーションとでも言いましょうか・・・。　着香ではなく、元々の煙草が生み出す味と香りの多様性については、もっと勉強していく必要がありそうです。[過去最高の煙草ブログは此方 Click!]

  2012.11.24

  コメント(0)

• 

  スタンウェル・バニラ

  　スタンウェルのパウチ物着香煙草は、名前や味の種類が独特だったりしますが、性格的にはどれも比較的オーソドックスな欧州系着香で、なかなか良く出来ているというイメージを持っています。今回の「バニラ」は、そのものズバリの名前で、しかもパイプ煙草の着香としては非常にありふれた物です。これでスタンウェルがどのような個性なり良さなりを出しているのか、興味深いところです。　開封時の香りは、バニラというよりも、むしろ蜂蜜系が強く、バニラは少し後ろの方に感じるくらいです。それに、桃のような微妙な酸味のある香りもあって、なかなか艶やかな雰囲気です。　カットは、ブラックキャベンディッシュの中くらいのラフカットが中心で、湿気はやや渇き気味の感触です。　これを内径22mmのスタンウェルのパイプに硬めに詰めて着火しますと、まず最初にバニラの香りが来るのですが、それは単純なバニラではなく、何かの果物系の酸味の混ざった艶やかな香りです。蜂蜜か、もしくは何かの花のような香りにも感じます。単純な「バニラ」という名前とは少し違った、かなり派手な香りなのです。　一方、味の方は、甘味はさほど強くなく、どちらかと言うと果物系の酸味の方を強く感じます。かなりの爽やか系です。　火着き・火持ちは良好で、燃焼も比較的速い方だと思います。それでも、過燃焼気味にはなりません。　喫煙中盤を過ぎて、少しだけベースの煙草の味が強まります。ちょっと紅茶っぽい軽快な甘味が増してくる感じです。香りの方も、序盤に比べるとやや落ち着きが出てきますが、大筋で序盤と同じような雰囲気が続きます。　喫煙終盤で更に煙草の味は強まりますが、着香感は最後まで続きます。全体的に濃厚になるような雰囲気で最後に締めるといった感じです。そして、喫煙終了。後味は、比較的コッテリした蜂蜜っぽい甘味が残り、残り香はバニラと蜂蜜といったところでしょうか。　全体的に見て、予想以上に派手で艶やかな味と香りの煙草でした。この味と香りを、単なる「バニラ」という名前で表してしまうのは、逆に何だかちょっと違うのではないかと思ってしまいます。　ちょっと心配なのは、香りが派手な分だけ、少々場所を選びそうな気がする点です。換気の悪い部屋とか、パイプ煙草に慣れていない人が同席するような場所だと、派手な香りが返って疎まれるかも知れません。こういう香りは、一瞬ちょっと香るぐらいが良いもので、モクモクと立ち込めると逆にイメージが悪いと思うのです。この辺は、良い香りの香水でも、付け過ぎると嫌われるのと同じです。　吸う場所さえ間違えなければ、艶やかな香りを楽しめる美味しい煙草です。[爽やかな煙草ブログは此方 Click!]

  2012.11.17

  コメント(0)

• 

  解して吸うテイスティスモーク

  　さて、先日はJTの「ビッグホーン２・テイスティスモーク」をレポートしましたが、この煙草はそれほど解れていないブロークンフレイクだったので、私はそれを解さずに、フレイクを詰めるのと同じく適当に畳んだだけでパイプに詰めて吸いました。それで先日のレポートのような喫味になった訳なのですが、もし良く解して詰めたとしたら、どんな喫味になるのでしょう。　早速、やってみる事にしました。　ブロークンフレイク状の「テイスティスモーク」を丁寧に解していくと、パイプ煙草としては細かい刻みのリボンカットになります。しかも割りとフワッとしています。これをパイプに普通に詰めて着火してみます。　そうしますと、・・・う～ん、なんだか凄く味が薄いんです。味の内容自体は前と変わらないように思うのですが、味の出方が非常に貧弱に感じます。何だか味もそっけもないスカスカの水蒸気でも口に入れてるのかってくらい味が薄いです。　元々それほど個性的で強烈な味わいを持っている煙草ではないので、本当に味が来ません。香りの方は、まぁまぁと言った所でしょうか。　喫煙中盤を過ぎて、徐々に味にコクが加わり、甘味もそれなりに強まったように思います。また、着香されているアプリコットやブランデーの香りも、少しは感知できるようになりましたでしょうか。ここまで来て、やっと煙草を吸っている実感が出てきます。　喫煙終盤でも、中盤と同じような感じで、そのまま来ます。で、結局それで喫煙終了。後味と残り香は、先日よりもやはり薄まった感じになっていました。　全体的に見て、かなり薄まった感じがします。喫煙時間がだいぶ短くなりましたので、パイプに詰める葉っぱの密度が、解す事によってかなり低くなったのではないかと思われ、その分だけ味も香りも薄まったのでしょう。　好みの問題もありますから、解すか解さないかで、どちらが正しいという事はないかと思うのですが、私としては序盤の手応えのなさを考えると、この煙草の場合は解さない方が好きです。　同じくブロークンフレイクの「バージニアNo.1」でも、解さずにフレイクのような詰め方をするのが、私は一番好きなのですが、今回の「ビッグホーン２・テイスティスモーク」でも同じ結果になりました。もしかすると、解すのと解さないのとで、喫味の変化の仕方に法則性があるのかも知れません。もっと他の銘柄でも試してみて検証したいところです。　パイプへの詰め方とか、そういう自分でコントロールできる範囲が広いというのは、パイプ喫煙の醍醐味ですよね。[手応えのある煙草ブログは此方 Click!]

  2012.11.12

  コメント(0)

• 

  ビッグホーン２・テイスティスモーク

  　JTの「ビッグホーン２」には二つの銘柄があり、一つは以前にレポートしました通り、ラタキア入りの着香煙草でした。今回試すのは、もう一つの方の「ビッグホーン２・テイスティスモーク」で、こちらは非ラタキアの着香煙草になります。旧称は「ビッグホーン２・アプリコットブランデー」と言うそうで、そこからアプリコットとブランデーの着香である事がわかります。　実際の喫味はどうでしょう。　開封時の香りは、確かにアプリコットとブランデーのような香りもするのですが、それよりも発酵した干草の匂いの方が強く感じられます。基本は牛臭いけれども、足元には良い香りの花も咲いてる牧場といった雰囲気です。　カットは、ほぼ解れ切れていないブロークンフレイクで、これならフレイクと同じような詰め方をした方が良いのではないかと思わせる状態です。湿気は、やや強めでしょうか。　ブロークンフレイクという事で、適当な量の煙草を解さずに、やはり適当に折り畳むようにして丸め、パイプに詰めます。そして着火。そうして最初に来るのは干草系の香りと甘味でした。ただ、開封時には比較的発酵の進んだ香りを感じ取っていたのに対し、吸い始めてみると、発酵の度合いは浅く感じられます。前に吸っていたダンヒル「フレイク」と余り変わらないくらいの感じです。　アプリコットとブランデーは、微妙に感じる程度で、着香感は非常に希薄です。着香感が薄いのは、もう一つの「ビッグホーン２」にも共通しています。前にその無印の「ビッグホーン２」を試した時は、希薄な着香感は在庫中の乾燥によるものだろうと推測したのですが、今回の「ビッグホーン２・テイスティスモーク」も着香感が希薄な事を考え合わせると、これが「ビッグホーン２」シリーズのデフォルトなのかも知れません。　火着きはあまり良くありません。ただし、ほとんど解さずにフレイクと同じように畳んで詰めただけなので、火着きが悪くなるのは当然です。火持ちは普通でしょうか。　フレイクと同じような詰め方をしたせいだと思いますが、燃焼は遅く、喫煙時間もちょっと長めになります。　ある程度吸い進んで来ると、予想よりも甘味が強くなく、どちらかと言うとバーレー系の渋味の方が強い事に気付きます。そして、その状態で喫煙中盤に来ます。　バーレー的な渋いコクの中に、バージニア系の軽快な甘味が混ざり、微妙なアプリコットとブランデーの味と香りが見え隠れするという雰囲気が、喫煙序盤から中盤過ぎまで続いてくる訳です。　喫煙終盤で、流石に着香感は益々希薄になり、渋いコクと軽快な甘さだけになってきますが、大筋での喫味の方向性に大きな変化はなく最後まで行きます。という事で、喫煙終了。　後味は渋めの干草系で、残り香も燃やした干草系の匂いが支配的でした。　全体的に見て、ほぼ非着香に近く、バーレー系の渋いコクをメインとした煙草だったと思います。なるほど確かに、この煙草にラタキアを少量加えて、コッテリとした甘味を加えると、以前レポートした「ビッグホーン２」になりそうな気がします。ですから、「ビッグホーン２」シリーズはラタキアの有無で銘柄が分かれているように思われ、どちらかを選択するような場面があれば、それを基準に選べば良さそうです。　また、単独でこの煙草を評価するとしたら、渋めの味が喫煙中はほとんど変化なく続くので、エンターテイメント性はありませんが、それだけ逆に常喫向けという事になろうかと思います。　まぁ、JTらしいと言えばそれまでですが、ダイナミックさのない中庸の普通の煙草の中で、渋めの味を基調とした銘柄だと言えるでしょう。　悪くないと思います。[強めの煙草ブログは此方 Click!]

  2012.11.11

  コメント(0)

• 

  ダンヒル「フレイク」　二度目

  　フレイク煙草の定番銘柄であるダンヒル「フレイク」を吸うのは、今回が二度目になります。前回吸った時も軽くレポートしているのですが、本当に軽くしかレポートしなかったので、今回は少しボリュームを持たせたレポートにしようと思います。　缶を開けて最初に思ったのは、「アレ？　この煙草、こんなだっけか？」でした。フレイクは39×75mmの大きさがありますが、最初に吸った時の私のイメージでは、もう少し小さかったように記憶しています。缶には、このフレイクが11枚入っており、大き目のパイプですと１回で１枚を消費するくらいだと思います。　湿気は、フレイクとしては標準的でしょうか。　開封時の香りは、熟成の浅い干草系ですが、熟した果物のような香りも混ざります。柑橘系とまでは行かないのですが、ちょっと爽やか系の香りです。ダンヒル「フレイク」の香りは、「青臭い」と良く表現されますが、確かにそう言われれば、そのようにも感じます。　このフレイク１枚を四つに折り畳んだ上で少し捻り、その状態でパイプに詰めます。これに着火して吸い始めますと、浅い熟成のバージニアらしい軽快な甘さの干草系の味が来ます。軽い紅茶系の味でもあります。少し酸味も感じます。　香りは、干草系の中に熟した果物系の香りが少し混じり、比較的軽快な雰囲気になっています。　火着き・火持ちは、フレイクとしては標準的だと思います。　喫煙中盤から終盤にかけて、基本的には序盤と同じ味わいが続きます。喫煙終盤では、味にややコクが増えるような気もしますが、ほとんど変化がないので、少し飽きやすい面もあります。ただ、味そのものが強く個性を主張する雰囲気でもないので、スルッと吸えます。　という事で喫煙終了。後味は干草系ですが、喫煙終盤でのコクが割りとマッタリ残ります。残り香は干草系です。　全体的に見て、ダンヒルらしく良くまとまった煙草だと思います。非常にニュートラルで安心できる喫味です。ただ、そのように優等生的なので、逆に面白味には欠けるような気もします。　常喫には最適ですし、間違いのない選択なので、誰にでもお薦めできる煙草です。その分、熱狂的に好むという煙草にはならないかも知れません。　他に目ぼしい煙草がなければ、これでも吸っておけば間違いはない・・・。そういう良い煙草です。[標準的な煙草ブログは此方 Click!]

  2012.11.05

  コメント(2)

• 

  キューブ・ブロンズ

  　今回のパイプ煙草レポートは、マックバレンの「キューブ・ブロンズ」です。「キューブ」シリーズについては、既に「ゴールド」と「シルバー」については以下の通りレポートしています。　「ゴールド」の記事　「シルバー」の記事　「ゴールド」も「シルバー」も、やや人工香料的な部分があって、私としてはあまり高い評価は付けられなかったのですが、今回の「ブロンズ」はどうでしょう？　開封時の香りは、蜂蜜にバニラ、それとやはり人工的な花のような香りが混ざり、それに加えて少し焦げ気味のカラメルのような香りがあります。カットは比較的大きなラフカットとブロークン・フレイクの混合で、一片一片がだいぶ大きいです。ですから、良く解した方が良いかもしれません。手触りは、やや乾いています。　パイプに詰めて着火しますと、蜂蜜と花の香り、それにローストしたカラメルの味と香りが来ます。ちょっと果物系の酸味もあります。う～む、やっぱりちょっと人工香料っぽいかなぁ。ただ、「ゴールド」や「シルバー」を吸った時のような違和感は意外に少ないです。　火着きと火持ちは問題なさそうです。過燃焼気味にもなりません。　喫煙中盤に近くなってくると、味に少し煙草らしいコクが増してくると伴に、果物的な酸味が強まってきて、ちょっと年季の入った梅干のような喫味になってきます。人工香料的な味と香りはまだ残っていますが、それほど気になりません。ふむ、これはなかなか面白い喫味です。　この梅干的な喫味は、結局最後まで続き、喫煙終了。後味は、やはり梅干のような酸味が残り、残り香はちょっと焦げたカラメルのようでした。　全体的に見て、「キューブ」シリーズの中では一番不自然さがない煙草でした。着香は比較的強くて深く、終始一貫して着香の味わいが消える事はありませんでした。着香の強さ＆深さは「キューブ」シリーズ共通の特徴で、そういう意味で今回の「キューブ・ブロンズ」も、シリーズから大きく逸脱する煙草ではありませんでした。　これでマックバレンの「キューブ」シリーズは全て試した事になりますが、自分としては今回の「ブロンズ」が一番良かったと思います。「ゴールド」も「シルバー」も、私にとっては人工的な風味が強く感じられ、ちょっと「やり過ぎ」な面が感じられます。その点、今回の「ブロンズ」は、強い着香のアメリカ系着香としては比較的標準的な内容になっているように思います。　ただ、まぁ、どうでしょう、こういう系統の強着香の煙草というのは、飽きるのも早いかも知れません。正直、私も今回の喫煙の最終盤では少し飽きました。（笑）[違和感の少ない煙草ブログは此方 Click!]

  2012.10.31

  コメント(0)

全967件 (967件中 801-850件目)

< 1 ... 12 13 14 15 16 17 18 19 20 >