再喫 ソラーニ「131」(ラベル違い)
このソラーニの「131」については、つい先日吸ったばかりなのですが、同じ銘柄のラベル違いが併売されていたので買ってみる事にしました。 前のラベルでは、警告表示の地の色が白なのに対して、今回のラベルでは銘柄のイメージカラーである赤に変わっています。しかも、その赤も少し橙色っぽくなっています。 また、これはもっと重要な違いなのですが、前のラベルには「VIRGINIA,BURLEY」と記載されているのに対して、今回のラベルでは「BRIGHT&RED VIRGINIA,BURLEY,BLACK CAVENDISH」となっています。今回の表記の方が内容的には妥当なのですが、同じ銘柄でブレンド内容の記載にこのような違いが出るのは、如何にも不自然に感じます。因みに、2014年に購入した缶のラベルには「VIRGINIA,BURLEY,SINGLE MALT SCOTCH WHISKEY」とあり、今回のラベルと近い内容です。 これは私の勝手な推測なのですが、前のラベルも今回のラベルも日本語の警告表示がシールではなく最初から印刷されたものなので、 日本の輸入元のスタッフが企画したラベルになっていると考えられます。そこでパイプ煙草に慣れないスタッフが担当してしまったので、ブレンド内容の表記でミス又は誤解をしてしまい、前のラベルで「VIRGINIA,BURLEY」と入れてしまった。ブラックキャベンディッシュがバーレー葉ベースでしょうから、これでも成分表示として完全な間違いとは言えないものの、あたかも非着香煙草であるかのようなイメージになってしまうので、パイプ煙草を良く知る人からすれば妥当な表現とは言い難い。そこで急遽ラベルを変更したのですが、既に前のラベルも生産されてしまっていたので、結果として二つのラベルが混在して売られるようになってしまったと・・・。そんな経緯だったのではないでしょうか。 利益追求、若しくは過度な競争を勝ち抜くため、近年は市場へのデリバリーを急ぐ傾向が強まっています。結果として、一つの製品に対するチェックやテスト・検討の期間が短縮され、未成熟な製品が市場に溢れるようになってきています。近年自動車のリコールが頻発しているのも一つの例でしょう。 またインターネット上に於いても、SNSの流行によって、短い文や写真をいとも簡単に感情的・衝動的に発信する人々が増加しています。こうした発信には、推敲や深い検討が伴っておらず、まるで子供が大声で喧嘩しているかのような炎上騒ぎになる事態が頻発しています。 一つの製品なり言葉や写真なりを世間に出す前に、それが本当に妥当なのかどうかを今一度冷静に深く考える必要があります。そういう理性的な態度は、人間社会にとってとても重要なのだと思います。[重要な煙草ブログは此方 Click!]