温泉観光の話(下呂篇6)
下呂温泉駅の前にある広場に着いた。やふ子は「うん・・・何処にでも行くから言ってくれよ。たまちゃん!」と聞いた。こんなときは、いつも、たまちゃんが書店の雑誌などから、オモシロそうなところを調べてきているので、聞いたのである。「えっ・・私が・・・実は今回は忙しくて何も調べてこなかったのよ。」と、たまちゃんが言ったので、わたしが、「観光案内ね!駅の近くにあるはずだけど、何処にあるのかしら?」と周りを見て言うと、やふ子は、「お願い、さがして・・・ずっと運転してきたから、疲れてんねん」と関西弁で言い、車のハンドルに上半身をあずけて一呼吸してから車から外に出てオーバニーがずり落ちているのを上げた。わたしも関西弁で「しゃーないなー」ということでしぶしぶ車から降りてみると駅の横に観光案内所と、書かれた看板が目に入った。案内所では、三人ともものすごく金のかからない所と言って、まず、近くに点在する温泉を三箇所ほど紹介してもらい、その後飛騨牛のおいしいところも同じように三箇所紹介してもらった。つづく