オープン・クエスチョン
コーチングでは「よく聴く」ことと並んで「質問」がコーチングの良し悪しを決める大きな鍵になります。質問には 視点を変える 事実と解釈を分けていく チャンク(話の塊)を小さくしていく・大きくしていく などいろんな機能があります。また、オープン・クエスチョンとクローズド・クエスチョンという種類に分けることもできます。クローズド・クエスチョンはYes,Noで答えられるような質問オープン・クエスチョンは考えてから答えるような質問です。例えば、「あなたは今の仕事好きですか?」だとクローズド・クエスチョンではい、又は、いいえで答えます。オープンクエスチョンだと、 「今の仕事のどんなところが好きですか?」 「何をすれば、もっと好きになれると思いますか?」 「どんな風に仕事を好きになっていきたいですか?」というような訊き方になります。オープン・クエスチョンで訊かれると、はい、いいえでは答えられないため、自ずと考えて答えるという形になります。人は話すことで、自分の可能性を自ら引き出していくことができます。そのために有効なのがオープン・クエスチョンです。例えば、「今の仕事のどんなところが好きですか?」と訊かれると、 「今の仕事の好きなところねえ。事務処理は面倒だけど、 接客は好きですね。 たまに嫌なタイプのお客もいるけど、話が弾んだときとか、 お礼を言われたりするときなんか、最高に楽しい。 人と関わっているときが好きですね。 」 「事務は自分でいろいろ工夫できるから好きなんです。 2回以上使いそうな内容だったら、すぐフォーマットを作って生産性を あげるようにしたり、データの多いものだったら、エクセルのピボットテーブルを 使って分析したりするのも大好き。 けど、接客は苦手ですね。自分で思い通りにならないでしょう。 相手があってのことですから。おまけにクレームとか言われたりすると もう、対応に困ってしまう。 うちの会社って人数が中途半端で接客も事務もしないといけないのが ちょっと嫌なんですよね。」と、いろんな答えが出てきます。二人は同じ職場にいても好きなところと苦手なところが逆ですね。答えながら好きなところと苦手なところを整理しています。おまけに二番目の人は組織上の枠などにも言及しています。自分で答えることで、頭の中を整理したり、明確にしていったりします。そういう答えを引き出すのがオープン・クエスチョンです。お客様との会話のときも、オープン・クエスチョンで問いかけると、お客様が沢山話してくれますから、お客様のことをよく知るきっかけになったり、話題を提供する機会をもらえたりすることにつながります。同じ質問でも、オープン・クエスチョンを意識して使うようになると、会話にうんと幅がでてきます。日常の中で自分がしている質問は、どっちが多いかなと観察してみるのも面白いかもしれませんね。ブログランキング参加しています。クリック!! してくれると嬉しいです。ありがとうございます。ベストライフ・コーチングのホームページ に、どうぞお越しくださいませ。