未来を描き向うこと
日本コーチ協会がとったアンケートで、コーチングで成果が出る要因のひとつに「未来を描き向うこと」というのが、あります。未来が鮮明に描けていればいるほど、行動が起き、未来が現実化していきます。未来を描くことは、前進していく上で大きな牽引役になってくれます。未来をイメージがあると、未来に対するアンテナが立ってきて、必要な情報を集めたり、会いたい人に会えたりします。だから「未来を描き向うこと」は成果をあげるんですね。若い人には沢山の未来、中高年にもその時々で夢があります。問題は、なかなか未来が描けない場合ですね。本当に高齢になってしまった場合も、未来を描き前進していくということは難しくなってきます。あとどれくらい生きられるのかわからないし・・、と思ってしまうと、もう未来を描こうともしなくなってしまいます。先日、父が高熱を2,3日続けて出し、輸血をしたりして、ちょっと大変でしたが、平熱に戻って心配のない状態になったら、今度は生きる意欲が完全に失せてきました。しきりにきつさを訴え、時には“もう死んでもいい”と言ったりします。血液のデータ的には心配のない状態なので、精神的に落ち込んでいるんだな、けれど、ここを脱しないと悪循環になっていく、と様子を見ながら思った私は、担当医へ相談してみました。「軽ウツの症状だと思います。この前の熱の後であることを考えると不思議なことではありません。今はいいお薬があるので出しておきます。」と言われたあと、父に向ってこんなことを言われました。「20年後を描くっていうのは無理な話ですが、今日、明日をどうしたら少しでも楽しく過ごせるかなと考えてみたらどうですか?気持ち次第で随分変わってきますよ。」高齢者は、未来が描きづらいですが、「今日、明日」をどうしたら楽しく過ごせるかと、とても近い未来を描くことはできますね。以前、「お父さん、看護師さんにできるだけたくさん“ありがとう”って言うと、お父さんにもっと親切にしてくれるようになって、楽しくなるよ。」と言ったことがあります。その時は機嫌がよかったので、「そうだね。」と言って、早速、“ありがとう”と言ってニコニコして楽しそうにしていました。入院していても楽しもうと思ったらみつかるはずです。高齢者に限らず、何か大変な状況にある人は、未来を描きづらいと思います。高齢でもないし、特に大変な状況にあるわけでもないのに、未来が描けない人もいると思います。そんなとき、今日、明日を楽しく過ごすにはどんなことができるかを考えてみませんか?今日、明日を、できるだけ楽しく過ごすには?と考えてみることで少しずつ打開できることがあるかもしれません。気分が変わってくるかもしれません。そうすると、ちょっと先の未来が見えてきますよ。ブログランキングに参加しています。あなたのクリックを!!ありがとうございます。 ベストライフ・コーチングのホームページへようこそ