ギアプーラーを買ったものの
発電機HONDA/G40 のフライホイールがどうあがいても外す事が出来ないので、そのままになっていたが、どうしても外してみたくなって、amazonでギアプーラーを探してみた。G40 のフライホイールは直径が18㎝もあるので、大型プーラーが必要になる。15㎝迄なら安い物が幾らでもあるのだが、15㎝を越えると選択の余地が殆どないので、2本爪、3本爪兼用30㎝(3,330円)を思い切って購入した。届いたプーラーは流石30㎝用、ズシリと重く頑丈である。3本爪の方が安定してセンターも出しやすいのだが、発電機のアングルが邪魔になり、掛けられない事が分かったので、2本爪にしてセットし直したが、フライホイールの縁の凸が2㎜ほどしか出が無く、爪の先がピンポイントで接触する程度なので、掛けるだけでも大変だ。ウッドラフキーの溝にCRCを吹き込んで、押しネジの頭にメガネレンチを挿し込み締めて行くが、フライホイールは外れてくれない。力任せに締め付け過ぎると、プーラーの爪がフライホイールの縁から外れて仕舞うのだ。適度に締め付けたまま、押しネジの頭をハンマーでどつくも、その瞬間にプーラーが外れてしまう。瀧の汗をかきながら何度やっても外れない。農機具屋は、プーラーなど使わず、クランクシャフトのネジにナットを取り付けてハンマーで叩いていとも簡単に外してしまうようだ。クランクシャフトにはあまり衝撃を加えたくはないのだが真似をしてみたが外れない。フライホイールにプーラーの爪が掛かるように縁をもう少し付けるか、プーラーを掛ける位置を凹ませて置けば良いのに…。HONDAのサービスはどうやって外しているのだろうか。特殊工具でもあるのだろうか。フライホイールが外れないまま、数日放置していたがどうしても気になり、酒を飲みながら色々と考えた。プーラーの爪の先が尖っていないので、大きな力を掛けると滑ってしまうのだろう。それなら爪を研いでみたらどうだ。と言う事で、グラインダーに砥石ディスクを付けて先を鋭く研いでやってみたが、結果は同じで撃沈である。次は太いナマシ線をフライホイールに巻いて締め上げ、そこに爪を掛ければ何とかなるかもと思いやってみたが、ナマシ線と一緒に爪も外れてしまう始末である。最後の手段は、ヒートガンでクランクシャフトを炙って、プーラーの押しネジをあてがい頭をどつくのだが、フライホイールの中にはコイルやポイントなどがあろうから、あまり熱を掛けすぎては元も子もないので慎重に炙って、押しネジの頭をハンマーでどついたら3撃目で見事外れた。やれやれである。フライホイールを外すだけで8ヶ月も掛かってしまったが、炙りが一番効いたようである。しかも結局プーラーで外せなかったのは悔しいが、押しネジが使えたので良しとするしかない。ポイントを確認してみると、真っ白になって何かが付着しているようだ。恐らくプラグに火が飛ばない原因はここだろうと確信して、400番の耐水ペーパーで接点を磨いて最後に紙を通す。ウエスにパーツクリーナーを染み込ませ、ピンセットで摘まんで接点の回りをクリーングする。クランクシャフトにナットを付けてスパナで挟んで、クランクを回してポイントが一番開いた所で止め、0.3㎜のシクネスゲージで接点の間隔を測ったら丁度良かったので、クランクシャフトのポイントカムが接する部分にグリスを薄く塗って組み立てた。発電機の電源をONにして、自信満々にリコイルスタータの紐を引っ張ると、プラグの先から火花が…。出ない。何度やっても出ない。ポイントではなかったのか。撃沈である。それならコイル?恐らく新品は無いだろうなぁ。要らないプーラーを買っただけに終わってしまったのが情けない。最大掛け幅300ミリのギアプーラー2本爪にしてセットしてフライホイールに掛けるプーラーフライホイールを締め上げたナマシ線ヒートガンで炙ってプーラーの押しネジをあてがいハンマーでどついたら外れたフライホイール外したフライホイールと電装部分保護カバーを外して剥き出しになったポイント