無念のサービスマニュアル
フォルツァのサービスマニュアルがヤフオクに800円ほどで出ていたので、早速入札。終了日まで5日もあるので、毎日チェックして競合者がいると、直ぐさま最高入札額を更新して対処しつつ終了日の夜を迎えた。その日はNHKのコロナの感染状況を見ながら、アジのタタキ、カボチャの煮付け、素麺入り味噌汁のアテで地酒をしこたま飲んで、実に気分が良かったので、焼酎に手を掛けようとしたが、フト我に返って入札の事を思い出した。何時かの失敗は二度と繰り返さないのだ。我ながら流石である。学習したのだ。妻に9時45分の終了時間に間に合うようにスマホのアラームのセットを指示し、食卓にノートPCを運び込み体勢を整えた。ヤフオクの画面をチェックすると2,000円程で私が最高落札者に変わりは無い。今日の目出度い落札に用意周到抜かりは無いのだ。しかし、定刻にはまだ時間がある。普段なら布団に入って酒場放浪記などを見ているのだが、妻と娘が「半沢直樹の10倍返しだ!」のビデオを見始めたので、つられて見ていると一番面白い所で、妻のスマホのアラームが鳴った。今回は5分前に安全装置を仕掛けているのだ。早速PCに目をやると入札額が更新されている。直ぐさま入札するも更新額が多めに設定されているため時間が掛かる。やっと最高額を更新するもまたその上を越される。値段は既に3,500円を超えているが敵もしつこい。1分前になって相手の入札が止まった。やれやれ、やっと諦めてくれたか。よしよしと思いビデオに目をやると最高潮の100倍返し!が出たところだった。メールを見ると「あなたが最高入札者です」の文字のままゴールを迎えた。こちらも100倍返しだ!何の問題も無い。早速金の支払いを終えようとおもむろにオークション画面を見たら、信じられない光景が目に映った。「他の人が最高入札額を更新しました」の文字が…。終了直前に滑り込み入札が行われたのだ。それなら延長戦がある筈だが、その設定は無かったようだ。半沢直樹ごときにうつつを抜かしている内にサービスマニュアルが手元からスルリとこぼれ落ちてしまったのだ。何と言う不覚。半沢直樹もどんでん返しで左遷されてビデオも終わったので、ヤケ酒を煽って寝た。後日、フォルツァのサービスマニュアルは1人の競合も無く、4,450円と送料210円で落札出来たのでやっと溜飲が下がった。8月になったらエンジンを開けてみるとするか。フォルツァのサービスマニュアル