ビジネススクールに通うということ
都内の某国立大学院のビジネススクールに通い、一年ほど前にMBAを取りました。 MBAが欲しかったわけではなくて、夜間にとあるマイナーな分野の勉強がしたくて学校に通おうと思ったとき、そもそもその分野の学科すらなく、たまたまその専門の先生がいるビジネススクールを見つけたのでそこにした、というけっこう不純な動機です。 私の場合、昔々学部も理工の実験系の学科を夜間で出たのでわりと苦労しましたが、ビジネススクールの大変さは学部の比ではありませんでした。とにかくほとんど講義のたびに課題が出て、ぎゅうぎゅうに絞られてようやく単位が取れるという感じです。仕事も忙しかったので出席も足らず、先生方を拝み倒して単位をかき集め、何とか皆と一緒に卒業することができました。 そこで勉強したことで、予想外に得られたものを挙げると、プレゼンの方法論と経験でした。研究計画や中間発表等、最終の修論審査までいくつもの関門があり、そのたびに分野の違う先生方や他の学生がいる前でプレゼンを繰り返し、説明や方法に穴があれば容赦ない突っ込みがあり、立ち往生する人も結構います。ただ、そういう経験をすることで、人前で何かを相手にわかるように説明するというよい訓練になりました。 もう一つの大きな財産は、月並みですが「人」です。私が通ったところはかなり雑多な専門の人たちが集まるようなところだったので、普段付き合いのない分野の人と知り合いになり、グループワークや研究等を通じて、たくさんのことを勉強させてもらいました。 もひとつおまけを付け加えれは、レポートが期限に間に合わないからダメだとか、単位が足りないから卒業できないとあきらめるのではなく、期限に間に合わなければ先生と交渉して延ばしてもらう(もちろん相応の理由は必要ですが)とか、後でいくつかレポート提出をすることを条件に単位を出してもらうとか、出席日数が足らなければ仕事が終わらなくても途中で少しだけ抜け出して出席リストに名前だけ書いて職場にとんぼ帰りする等、良くも悪くも「もうダメだ」というときに「じゃあどうすればいいか」を考えて交渉する往生際の悪さが身につきました。 後のことを考えれば、職場の同意を得たほうがいいんですが、よく探せば職場の同意書がなくとも入れる学校もありますし、いったん社会に出てある程度の仕事の経験を積んだ後、また勉強をすると、いろいろ新たなものが見えてくる気がします。現在進学を考えている社会人の方のご参考になれば幸いです。 最後に更新履歴です。・ 「亀」のページに緑亀のTシャツを追加。・ 「和柄Tシャツ」にいくつか追加。・ 「コバルトブルー」のページにTシャツを追加。・ 「あると便利」のページに炭酸水を作るソーダサイフォンと、ペーパーフィルタのいらないコーヒードリッパーを追加。後者は1,580円なのですぐもとがとれそうな感じです。・ 「リュック(女性用)」にテキシエ社のイカ型リュックの新色を追加しました。こんな奴です。