う〜ん、マンダム
チャールズ・ブロンソンは1970年に、男性用化粧品メーカー「丹頂」の化粧品「マンダム」のテレビCM(大林宣彦演出)に出演し、一世を風靡した。撮影は、アリゾナ州の砂丘とユタ州のモニュメント・バレー、ならびに、ハリウッドのスタジオで行われた。CM中、ブロンソンは、モニュメント・バレー周辺の荒野を馬(白馬)に騎乗して駆け、カウボーイハットで河川の水を汲み頭から浴びる。そして顎を撫でながら一言「う〜ん、マンダム」。このセリフは日本中で大流行し、化粧品に縁のない幼い子供まで真似をするほどであった。当時ヒットしたCMソングは「男の世界」(歌:ジェリー・ウォレス)。マンダムの商品知名度は発売直後に98%に達した。丹頂は、1933年に整髪料「丹頂チック」を発売した男性用化粧品業界の老舗・大手であったが、1960年代にはライオンや資生堂の攻勢を受け、経営は危機に瀕していた。しかし「マンダム」の爆発的ヒットによって年商は2年で倍増し、危機を脱した。1971年に、丹頂は社名を「マンダム」に変更している。また、このCMは海外映画スターのCM起用の先駆けともなった。当時、マンダム化粧品を買うと、チャールズ・ブロンソンの巨大ポスターをおまけにもらうことができました。当時の雑誌広告