風吹ジュン
Eテレ「団塊スタイル」を見ていたら、風吹ジュンさんが司会をしていた。この人も息の長い女優さんだね。風吹ジュンは1973年、初代ユニチカマスコットガールに選ばれる。デイヴィッド・ハミルトンが撮った、ソフトフォーカスの写真集は爆発的な人気。風吹ジュンは、今で言うグラビアアイドルだった。当時は、ホットパンツ姿が印象的でした。1974年には、「愛がはじまる時」で歌手デビュー。あまりにへたくそ……作られたアイドル観が半端なかった。しかし、暴力団員に誘拐され、警察が出動するという大騒動が勃発。三つ巴の事務所移籍問題が原因だった。当時の大スキャンダル。アイドルとしては終わったも同然。しかし、1979年、故松田優作の代表作「甦る金狼」に出演。松田優作との大胆なベットシーンがたいへん話題となった。この作品で腹を括ったんだろうね。以後、本格的に女優の道を歩む。気が付けば、日本の映画に無くてはならない役者。映画「無能の人」で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。昨年は、国民的朝ドラマ「あさが来た」で、重要な役どころを担う。今や、汚れ役やお母さん役もこなせる名女優。女優というものは、努力だけでなく、その経てきた人生や感性といったものも、大切な要素なのだろうね。