山海屋本舗

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• 直滑降

  スキーを始めてまずやらないといけないのが直滑降。　まず最初に直滑降ができるようにならないとそもそもリフトに乗ることができない。　ゲレンデの条件にもよるが、もしなだらかな斜面から平地に続くような場所があればしっかりと直滑降の練習ができる。　スキーを平行にしたまま止まるまで滑ればいいからな。　だけど、そうそう条件のそろったスキー場はないわけで、斜面でやる場合は併せて停止の練習も必要なので、直滑降からプルークの練習ということになる。　いずれにしても直滑降は必須項目。　リフトの乗り降りのシーンで必ず直滑降が必要になる。　まず、リフトに乗るときにはパラレルスタンスで前に進んでいかないといけない。　止まるときも板は平行のままなので、ストックを使って止まる必要がある。　リフトから降りるときも板は平行のまま着地してそのまま滑らないといけないというか危ない。　リフト降り場から十分に離れてから方向転換とか停止とかという話になる。　なので、まず直滑降の練習をしなくてはならない。　自然停止ができるような場所があれば最高なんだが、そうでない場合、まずは平地で行うのがいいだろうな。　ストックを使って前に進む練習から少し勢いをつけて滑らせていくことができれば、滑走しながらバランスを取ることを覚えることができる。　そこからテールを開いてプルークスタンスにとできればリフト乗車の基本はクリアできる。　後は、直滑降で滑走しながらしゃがんだり立ったりできれば、OKだ。　そう考えると、リフトに乗るまでに２時間くらいは必要かなと思うんだけど、現実問題、レッスンの時間が２時間だ。　その中でリフトに乗ろうと思ったら、だいたい就労３０分前にはリフトに乗る必要がある。　でないと時間中に下まで降りれないから。　となると、だいたい１時間くらいでここまでもってこないといけないわけだが、なかなかそうもいかないので、最低限の直滑降から停止までができるようになったらリフトへGOだ。　レッスンは午前、午後と分かれており、続けてレッスンを受けてくれればいいんだが、午前中だけとか午後だけって場合もある。　そのときにリフト乗車までやってるかどうかでずいぶんと変わるからな。　特に午前中にレッスンを受けて午後からはフリーで滑りたいというときはリフト乗車までやっておくと、後は自分で楽しめるだろう。　なので、できるだけ２時間のレッスンの中で１度はリフトに乗るところまで頑張りたいところ。　そのためにはいかに早くに直滑降ができるかにかかっていると言っても過言ではあるまい。

  2023年11月09日

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• スキーは滑るのだ

  いよいよスキー場オープンのニュースも増えてきて、今シーズン初めてスキーにチャレンジって人もいると思う。　ぜひともスキーの世界にハマってほしいと思うところではあるが、やはりまずは最初にしっかりと基本を教えてもらうのがいいと思う。　まあ、これは自分の経験から実感しているところではあるが、いきなりゲレンデに放り出されると、迷子の子羊のようになってしまう。　ということで、自身の記憶をたどってみると．．．　初スキーは確か野沢温泉スキー場だ。　スキーができる友人に連れられて行ったわけだ。　宿のレンタルで道具を借りて、リフト乗り場の近くでスキーの履き方だとか、なんかちょっと教えてもらってリフトに．．．　今考えたらよくリフトに乗れたなと思う。　しばらくは緩斜面でなんとなく滑れていたのだと思う、というところでちょっと調子に乗ったところで次に連れていかれたのが．．．こぶ斜面。　そこで、スキーのできる友人はあっというまにコブのかなたに．．．　取り残された初心者３人。　ここで、「コブはこけて方向転換するものだ」と学んだ記憶がある。　今思えば、よくこんな状態で今までスキーをやってるな、と。　さすがに今、こんなことやったら非難の嵐になるのは間違いないが、初めてスキーにチャレンジする人に言っておきたいことがある。　スキーは滑るものだ、と。　初心者のレッスンをやっていて、何度もこのセリフを言っている。　どういうことかというと、まあ普段は立っていたら滑るという経験はまずないよなあ。　その感覚でスキーを履くのだと思うけど、スキーは少しでも傾きがあれば下に向かって滑っていくものだ。　初心者のレッスンでは最初に平らなところを選んで行うのだが、それでもまったくフラットな場所ばかりとは限らない。　ときには少し傾きがあったりするわけで、スキーを履いたとたんに滑り出すということがままあるわけだ。　なので、「スキーは滑るもの」ということを認識しておいて欲しいわけだ。　ここをクリアできたらスキーの恐怖心も少しは和らぐというものだ。　スキーは斜面下方向に向かって滑っていくが、基本的には前後にしか動かないと思っていい。　前に滑っていくか後ろに滑っていくか。　滑らないためには前後にフラットな状態を作ればいいわけで、「斜面に対して横向きに立ってください」という指示になる。　もっともほとんど傾きのないところで「斜面に対して横向き」なんて言われてもねえ、と思うんだが、いかに横向きを見つけるかが重要。　そういったところを考えると、自力でどうにかというよりも、リフトの乗り降りあたりができるようになるためにスクールに入ったりするのがよいのではないかと思うのだ。　この最初のところでスキーの評価は大きく変わると思うので、最初のところをしっかりとな。

  2023年11月08日

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• ゴーグルとヘルメット

  スキーをやるのにアイウエアはなしというわけにもいかない。　天気の良い日に白銀の世界とくればそりゃもう滑るしかないでしょてもんだが、こんな状況では紫外線も半端ない。　天から降り注ぐ紫外線に加えて雪面で跳ね返る照り返しの紫外線もだ。　そこでゴーグルやサングラスなどアイウエアが必須になる。　もちろん、風が飛んできたものなどから目を守るためにも必要だ。　だけど、初心者の大半は持ってなかったりする。　まあね、最初は平らなところで歩いたりとかそんな感じで、下手すると汗かくくらいに暑かったりするので、ゴーグルなんてやってられないってのも分かる。　だけど、そういう場面でも紫外線は許してくれないわけで、まあ、なんかあったときのためにも欲しいところだ。　ゴーグルとサングラス、どっちがいいの？って言われると、どっちでもいいけど詰めていくとゴーグルになるかな？ってところ。　そしてヘルメット。　昔はヘルメットと言えばレースをする人が着けるものくらいな感覚でしかなかった。　ニット帽なんかが主流だったし、着けてないことも多かった。　が、安全面から海外では早くからヘルメットが普及していたんだが、日本でももう１０年くらいになるかな？だいぶヘルメットが普及してきたように思う。　SIAではレッスン中、SIA行事でのヘルメット着用が義務付けられているので、私もレッスン中は着用しているし、慣れるとけっこう便利なのでフリーでも着用している。　何が便利かってゴーグルを着けたとき。　帽子だとゴーグルを上げ下げしたときにずれたりするんだよな。　ヘルメットだとそれがないし。　雪とか雨のときに帽子がべちょべちょにってのもないし。　耳も温かいし、気温があがっても思ったほど暑くないし。　まあ、持ち運びがちょっとかさばるけどね、ってところだ。　最近はバイザー付きのヘルメットも出ているので、ちょっと試しているんだけど、これがまたいい。　ゴーグルだと上げたときに油断したら外れて後ろにぶら下がるんだけど、バイザーだとそれもないしな。　フリーで滑るときはそこまでゴーグルを上げ下げすることはないんだけど、レッスンのときは割と頻繁に上げ下げしてるもんで、バイザータイプはかなりありがたい。　まあ、お試しくらいでスキーに来ている人にはちょっと余計な出費に思えるかもしれないけど、ぜひとも用意してほしいアイテムではある。

  2023年11月07日

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• ストックの長さ

  ストックの長さはどのくらいがちょうど良いかってことなんだが、これがまた悩ましいところ。　レンタルに行くと、ブーツを履いた状態でストックを逆さにしてリングの下を持ってグリップを地面に着けたときに肘が直角になるくらいが良いと言われることがあると思う。　身長ー５０ｃｍなんて言われることもある。　が、実際のところ滑ってみないと細かいところはなんとも言えないわけだ。　例えば私の場合、身長が１７０ｃｍくらいなんだが、今のストックの長さは１１７ｃｍだ。　多分、上のどちらの場合にも当てはまらなかったと思う。　確か、最初の頃は１１５ｃｍのを使っていたかと思う。　カービングスキーが出始めてからストックの長さを短くした時期があって、１１０ｃｍくらいのを使っていたのではないかな？　結局、最終的に１１７ｃｍに落ち着いた感がある。　時々、１２０ｃｍで使ってみるんだけど、やはり少し長いような気がする。　だけど、１１５ｃｍだとちょっと短いんだよな。　と、これは長さの調整ができるのでこういうことができるんだけど、サイズが固定の場合、短くすることはできるが長くはできない。　サイズが固定の場合、たいていは５ｃｍ刻みであるんじゃないかと思う。　なので、ちょっと長めのを買って、短い方向に調整していくのがいいんだけど、先に書いたように短くし過ぎた場合、元には戻らないので要注意だ。　サイズ調整ができるものだと短くも長くもできるので便利なんだが、ストックを強く突いたりしたときに長さが変わることがあるので、こちらも要注意。　コブを滑ってたら途中で左右の長さが変わっていることがあったからな。　で、よくストックで体を支えているときがあるじゃない？　あれも気を付けないと長さが変わったりする。　調整ができるタイプはこのあたりの注意が必要だ。　材質はアルミとカーボンが主流かな？　アルミはある程度曲がっても修復が可能なんだが、カーボンは折れるからな。　ただ、カーボンの方が細くできるので、見栄えはカーボンの方が良かったりするかな？　長さも一度決まると、そうそう変更するものでもないから、自分の適正な長さが分かっていたら、サイズ固定のものでいいと思うけど、そのあたりはどちらとも言いにくいな。　価格でいうと、やはりサイズ固定の方が安い。　調整ができるタイプはどうしても割高になるので、初心者の場合は悩むところだろうな。　もっとも初心者の場合、ストックに頼るケースが多いのでできればサイズ固定のものを選択したいところだ。　いちいち切って調整なんてしないと思うので、どちらかというと「ちょっと長いかな？」くらいのサイズでいいかもしれん。　先に書いたように、短い方向には調整が可能だからな。　価格もモノを選ばなければ、１，０００円くらいで手に入る可能性もアリ。　まあ、３，０００円くらいからが妥当なところかな。　スキー道具を買うときにどうしてもおまけになりがちなストックではあるけど、初心者の場合、けっこう頼るからね、長さだけはしっかり確認しておいた方がいいと思うよ。

  2023年11月06日

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• ストックをうまく使おう

  スキーで最も使い方に悩むアイテムはやはりストックですよ。　ストックの突き方。　正直言うと、未だに「これだ！」という使い方がない。　いろいろと試しているんだけど、やはりしっくりとくるものがないんだ。　なんだっけ、カービングターンが流行り出してから、あまりストックをどうこう言わなくなった時期もあって、それ以来ストックの使い方が曖昧になっているというか。　小回りですらストックを使わないという時期もあったりしたもんな。　レッスンではだいたいプルークボーゲンができるようになって、パラレルターンへの導入あたりになってくると、ストックの突き方というか使い方を説明するようになる。　それまではまあ止まっているときに体を支える杖代わりみたいなもんだ。　あとは、移動のときに使うかな？　滑走中においてはやはりリズムをつかむのに重要な役割を持っていると同時にバランスを取るためにもけっこう重要なわけだ。　例えば、パラレルターンのときにいつ、どこにストックを突くかという説明をするのだが、私は今までいろいろな人に聞いてきたけど、共通しているのは「ターンの切替時」に「前に突く」ということ。　まあ、その通りなんだけど、これ、分かんないよね？　説明するときってたいてい止まった状態でするじゃない？　そのときに説明している人がどのあたりにストックを突いているか見てる？　たいていの場合、スキートップの横あたりに突いていると思うんだ。　私も説明するときはだいたいそのあたりを突くようにと言ってると思う。　では実際にその通りに突いてみたときに何か違和感がないだろうか？　そう、かなり不自然なんだ。　スキートップの横あたりになんの違和感もなくストックを突けるということは相当板が短いか、ストックが長いか腕が長い人ではないかと思う。　つまり、かなり体を前に傾けないとそこにはストックを突けないんだ。　となると、その説明は間違っているのかというと、そうでもない。　止まっているときってたいてい普通に立っているんだけど、滑っているときはそんなことないだろう？　多分、ターンの切替時ってけっこう姿勢を低くしていると思うんだ。　止まった状態でも、ストックを前に出して、姿勢を低くしていくと、ストックも雪面に近づいていって、割と前の方でストックを突くことができると思う。　でも、実際に滑っているときって、多分そこにはストックを突いてないと思うんだ。　という風に、ストックの突き方、今までしっくりとくる説明に出会ったことがないのだ。　と、これでは話にならないので、ちょっとざっくりな話にはなるが、ターンの構成を考えてみよう。　小回りだとイメージしやすいと思うのだが、ターンって半円をつないだものになるじゃない？　その半円の中心、そこにストックを突いてコンパスで半円を描くがごとくターンをするのをイメージしたらどうだろう？　半円を描いたら次の半円の中心にストックを突いて．．．　要は、タイミングと突く方向がこのイメージに重なるのではないかなと思うのだ。　まあ、ざっくりな話なんで、これが正解ってわけでもないんだけど、だいたいこんな感じってことで。　これ、小回りのときに反対にストックを突く人がいるので、その修正方法の一つとして紹介しているものではあるけど、割とこれで直ってくれるのでね。　しかし、未だに「これ！」ってのがないんだよなあ。

  2023年11月05日

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• 階段登行

  スキーをやっていると、ただ滑るだけではないことに気がつく。　滑るためには斜面を登っていかないといけないわけだ。　そのためにリフトがあるんだけど、そのリフトまではどうにもたどり着かねばならない。　そして、運悪くリフトが少し上にあった場合、斜面を登らないといけないわけだ。　そこで活躍するのが階段登行。　これもスキーを始めて最初の方で練習するものではあるが、斜面に対して横を向いて、脚を開いて閉じてと、階段を上るように上がっていくのである。　しかし、これは初心者にとってはかなり難しいようだ。　山側のエッジを効かせてしっかりと足場を作らないといけないのだが、これが難しいのだ。　方向転換のところでも書いたが、たいていの場合、最初は平らなところで練習しているじゃない？　となると、そこではあまりエッジを効かせるという意識がないわけ。　もちろん方向転換の際、スキーを開き閉じしているわけで、そのときにエッジ（インエッジ）が効いているんだが、そんなの多分意識していないよな。　このインエッジが効いているから方向転換ができるんだけど、平地なのでそこまで意識していなくてもなんとかできてしまうもんだ。　ここでしっかりとエッジが効いていることを意識できていれば、階段登行でも斜面下側のスキーのインエッジを効かせることが分かるので、まず斜面に対して横に向くことができるのだ。　次に山側のスキーのアウトエッジを効かせるというのが新たに加わってくるが、これができないと登っていくことができない。　谷側のスキーでしっかりと足場が作れて、山側の脚を平行に開き、山側のスキーを安定させて谷側のスキーを引き上げる、この繰り返しなのだが、まず、斜面に対して横を向いて立てない、山側の脚を開こうとして滑り落ちる、開いても、谷スキーを引き上げられない、こんな症状がよくある。　これはしっかりとエッジを効かせて足場を作ってないから。　まずはこの階段登行と方向転換ができて、初めて「滑ってみよう」になってくる。

  2023年11月04日

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• 方向転換２

  前回は方向転換について書いてみたが、これは平地でスペースがあるときに使うもの。　もちろん斜面でも可能だけど、ちょっとコツが必要かな？　トップ軸でもテール軸でもいいんだけど、鉄則があって、「スキーは斜面上方に向けて開け」だ。　下方に向けて開いたらどうなるかは．．．まあ、試してみてもらいたい。　これはプルークボーゲンとも関係してくるのだが、ちょっとイメージしてもらいたい。　プルークボーゲンはトップを閉じてテールを開いており、斜面の下を向いて滑っている。　もう一つ、登行の方法で．．．正式名称はなんだっけ？通称「かに歩き」なんて言ってるやつだ。　これはテールを閉じてトップを開いて斜面の上に向いて上がっている。　どちらも斜面に対して上方を開いているだろう？　と、今回はこの話ではなくて、スペースのないところで方向転換する場合だ。　平らなところではどこを向いていても問題ないが、斜面の場合、スキーを平行にして、斜面に垂直に向いて立つ。　ここからは斜面前提で書くが、ストックで体を支えつつ、斜面下側のスキーのトップを持ち上げてテールが、そうだな、体よりも少し前にくるように立てる。　そこから脚を外旋させながらトップを回して反転させる。　そうすると、がに股で斜面下を向いて立っているようになる。　そこから、斜面上側のスキーを平行に持ち上げ、脚を内旋させながら体を反転させて、方向転換を完成させる。　これは斜面の方がやりやすいかもしれないな。　この方法を洗練？させていくと、テールを雪面に着けることなく反転させていくことができる。　この方法は片足立ちでの操作をなるため、体が不安定になることから、最近では初心者にいきなり教えることなはくなっている。　まあ、ある程度滑れるようになってからの方が安全に指導できるからな。　どういう方法で方向転換するかは、そのときの状況によりけりだと思う。　斜面で、多少スペースが使える場合、小さくターンするという方法もある。　ターンというか、急停止の応用だな。　スキーを一気に下に向けて、そこからひねって停止するというものだ。　これはシュテムターンのやり方が使える。　スキーを反転させる方法は、脚の内旋、外旋を使うことからパラレルターンの動きにも通じている。　このように考えると、方向転換の方法はどれもスキーのターンの動きというか要素が入っていることが分かる。　書き出すときりがないが、ターンの練習をするのに、状況によってはこの方向転換をやってみることでつかめるものがあるかもしれないな。

  2023年11月02日

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• 方向転換

  スキーを履いて方向転換するにはちょっとしたコツが必要。　コツというよりも感覚的な認識と言った方がいいかもしれないな。　前に書いたように方向転換するのにトップを軸にテールの開き閉じで行うものと、テールを軸にトップを開き閉じで行うものを紹介した。　このときに、自分の体が軸ではないことを意識していないとちょっと大変なことになる。　失敗の大半はここが原因だ。　普段、体の向きを変えるときはたいていの場合、自分の体が軸になっていると思う。　極端な話、自分の体をひねるだけでも向きが変わる。　この場合、下半身の向きは変わってないけどね。　なんだっけ、学校で集団行動だったかの練習で、右を向いたり左を向いたり．．．あれで「回れ右」なんてのがあったよね。　確か、右脚を引いて反転してまた右脚を引いて．．．だったかな？　あれも体が軸になっているはず。　だけど、スキーの場合、そういう動きができないわけだ。板を踏んじゃうから。　だから、「トップが軸」であったり「テールが軸」であったりするわけで、そのとき体は円を描いて動いている。　ここを認識できればさほど難しくはなくなるはずだ。　テールが軸だとちょっと無理かもしれんけど、トップが軸の場合、ストックを使うことで動きが分かりやすくなるかもしれん。　ストックをスキートップの先に突いた状態でこのストックの周りを回っていくのだ。ただ、これは平地ではちょっとやりづらいかもしれないな。　トップが軸のときに、スキーのテールを開き閉じするわけだが、これがプルークスタンスを作るための重要な動作になる。　右回転、左回転を行うことで、両スキーを開いたり閉じたりすることができたら、今度は同時にスキーを開いたり閉じたりする。　これでプルークスタンスを作るための動作ができるようになる。　この動きは実は非常に大事で、初心者のレッスンで階段登行を行い、いよいよ滑ってみようというとき、この方向転換が必要になる。　横向きからいきなりスキーをフォールラインに向ける人もそうそういないだろう。　やはり、トップを軸に向きを変えていくことになるけど、ここは斜面なので、開き出しと閉じる量を調整して、常にプルークの形にしておく必要がある。　その準備段階として、平地で方向転換を覚えるときにトップやテールを軸にしてスキーの開き閉じで向きを変えていくことを覚える必要があるわけだ。　初心者だけではなくて、滑れる人も今一度、シーズン初めに確認してみてはどうかな？

  2023年11月01日

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• 目指せプルークボーゲン

  最近になってスキーの動画がやたらと見かけられるようになってきた。　もうそろそろスキー場もオープンを迎えるところが出てくるしなあと思いながら見たりするのだが、ふと思い出したことがある。　スキー初心者のレッスンでの話なんだが、まあ、だいたいの流れとして、用具の説明一通りしたらまずはブーツに慣れてもらうためにストックを持って歩いたりするわけ。　そのときにプルークスタンスを作る練習をしたりするんだが、ここでけっこう分かれることに気が付いた。　まずは脚を閉じてブーツは平行になるように立つ。　そこから踵を開いて三角を作る。　次につま先を開いてブーツを平行にする。　ここでブーツ二つ分脚が開くわけだ。　さらに踵を開いて三角、つま先を開いて平行、と、ここでブーツ４つ分開くことになり、ここまで開くとけっこう脚が開いていると思う。　まだできそうならさらにもう１回。　ここまで開くことができると十分で、まあ、２回繰り返したくらいのところでOKなんだが、このようにするとたいていの人は脚を開くことができ、３回目の三角でちょうど板を履いてのプルークスタンスになっていると思う。　こうやって段階的に開いたり閉じたりはまず、たいていの人はできる。　で、ここから。　今度はジャンプして一気に２つ分開いてもらう。　ここからやや脱落者アリになってくるが、何度か練習するとできるようにはなる。　で、レッスンを進めていき、両スキーを履いて歩いたりするんだが、方向転換が鬼門となる。　方向転換にはいろいろとやり方はあるが、初心者クラスでやるのは、トップを軸にしてテールを開いたり閉じたりして向きを変える、もしくはテールを軸にしてトップを開いたり閉じたりしながら向きを変えるというもの。　片スキーのトップを上げてテールそ支点に一気に向きを変えてくるっと回るやつは最近は初心者には危険ということで推奨されていないので、これはもう少しスキーに慣れてから。　で、トップを軸にしての方向転換がまさにプルークスタンスを作る練習にもなっている。　が、ここで躓く人がけっこういたりするわけ。　向きを変えようと慌ててしまい、スキーが平行に開くとか、トップを重ねてしまうとか。　テールを軸にしても同じでテールが重なってしまったりとか。　だけど、この方向転換にターンのための要素がふんだんに盛り込まれているので、ここを軽くクリアした人はその後、直滑降からプルークスタンスにという変化がわりと楽にマスターできたりする。　先に、トップ軸での方向転換をさらりと書いたけど、実際にやってみると分かると思うが、開いたときにはインエッジが雪面をとらえているし、閉じたら板はフラットになっている。　このトップ軸、テール軸の開き閉じて８の字を回ることができるようになったらターンの感覚がつかみやすくなると思う。　トップを開くのはシェーレンターン、テールを開くのはシュテムターンの動作になっているからな。　ということで、目指せプルークボーゲンのために、まずはブーツで脚の開き閉じができるかどうかが肝になってきそうだ。　シーズン初めにちょっと確認してみてもいいかもしれないな。

  2023年10月31日

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• スキーブーツも．．．

  スキーブーツというとアレだ、バックルで固定するんだけど、足の甲の部分をワイヤーで固定するやつが出たらしい。　元々、山用のスキーブーツではあったと思うんだけど、アルペン用のブーツではちょっと珍しい。　と言っても、なんだっけ、ダイヤルでくるくる回して締めるやつ、スノーボードのブーツでは普通にあったけど、こちらは甲の部分だけではなくて脛のところもワイヤーで締めている。　私は持ってないけどけっこう便利みたいなんだよね。　締めるのはダイヤル回すだけだし、そのダイヤルを押すか引くかしたら開放するし。　で、スキーブーツにもそれが出たというのはちょっと試してみたいなと。　通常、大人サイズになるとロアシェルを２つのバックルで締めることになるが、この調節がけっこう難しいわけさ。　片方を締めて、もう片方を締めていると元の方が緩んでみたり。　で、洗濯板みたいなギザギザにフックをかけるようなもんだから、細かい調節をしたいときはバックルを回して調整するんだよな。　これも１回調節したらあとは同じようにするだけじゃない？と思うかもしれんけど、バックルを開放したときに、なにかの拍子でバックルが回ったりして長さが変わっていたり．．．　しかも２つのバックルのどちらが回ったか分からないのでまた調節しなおしになったり。　ワイヤータイプだと一発で締めるので、細かい調整が不要。　均一に締まっていくからな。　確か、K2、アトミック、サロモン、フィッシャーからリリースされるんだとか。　まだブーツを変える時期ではないけど、そのときにはちょっとためしてみたいなあ。　後は耐久性だろうなあ。　こういう機構のやつは耐久性に難ありというイメージがあるんだが、多分ネックになるのはダイヤルの部分。　ここを簡単に取り換えることができれば、まあ問題はないかな？　なんだかんだでけっこうテンションかかってるからね。　今シーズン、どこかでお目にかかることもあるかなあ。

  2023年10月18日

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• 骨格を意識する

  そろそろスキーシーズンを近づいてきたということで、動画なんかでもスキー関連のものがちらほらと出てき始めた。　スキーの技術論で言うと、もうほぼ出尽くしている感じ。　私のスキー経験の中で一番大きかった変化というとカービングスキーの登場だな。　このときに滑走スタイルがガラリと変わったわけで、技術論もかなり盛り上がったところではある。　だってさ、ひねり動作がなくなったんだもの。　いや、本当に。　それまではさ、「膝を入れて」とか、「アンギュレーションが」とか言ってたのに、カービングスキーが出たら「傾くだけ」なんて話になったんだもの。　姿勢も、高い姿勢で上下動をしっかりとなんてやってたのに、カービングスキーが出てからは低い姿勢で地を這うようにぬめぬめと動くような感じになったものなあ。　確かに、カービングスキーは雪面のとらえが早く、板のたわみも大きいのでターンが容易になる。　板のトップとテールで雪面をとらえているため、板がずれにくいので「膝を入れる」とか、ひねり動作がやりにくいのも事実。　しかも「膝を入れる」なんてやると角付けが大きくなりすぎてけっこう危なかったりしたもんだ。　なので、「傾くだけ」なんて話になってしまった。　でも、滑走技術としてはなんら変わることはなかったわけで、その程度の問題だったということに気が付いたのか、最近はまだ割と昔に近い感じに戻ってきた。　が、やはりスキーをウリにしている人たちはなにか新しいことを言わないといけないわけで、これまでいろいろな新技術かのようなものを出してきたわけだ。　でも実際のところ、それは元からある技術をクローズアップしては新しい言い方をしているだけということだ。　なので私もなんかちょっと新しいっぽい話をしてみよう。　「スキーは骨格を意識する」のだ。　カービングスキーが出てからというもの、滑走速度は確実に上がってきている。　これを筋力に頼って滑るのではとてもではないが体がもたない。　実際、中・急斜面でカービングターンなどしようもんなら、その遠心力は半端ない。　それに筋力だけで対抗しようとするとものの数ターンで限界になるだろう。　ではどうするか？　骨格で対抗するわけだ。　体を支えているのは筋肉と骨。　なので、骨もしっかり使おうというわけ。　そのためにはポジションだ重要となるわけだ。　ターンの最中は雪面から腰にかけてしっかりと骨格が遠心力を受け止めるようなポジションを心掛けることで、いたずらに体力、筋力を消耗することなくスキーをすることができるだろう。　なんて書くと、「今年は骨格か？」とか思ってしまったりするわけだが、なんのことはない、いつもお世話になってるスクールの校長先生が前から言ってる話。　で、とどのつまりはポジションに至るわけで、なんも目新しいことを言ってるわけじゃないんだよね。　それをさも「これが今シーズンの新技術だ」と言わんばかりにアピールしなきゃならんってのもねえ。　まあ、なんかマジックの種を明かすようでアレなんだが、例えば、ターン一つを取っても、ターンの入りからターンマックスにかけて、ターン終盤、切り替えとそれぞれにポイントがあり、毎年、それぞれを切り取っては「これだ！」みたいに言ってるだけ。　多分、５年前のスキー雑誌を見たら、今言ってるようなことを書いているんじゃない？　あれこれとポイントをつまんでいって、一回りしたら言葉を変えて同じことを言ってるわけで。　その中に一つ、二つくらいなにか新しい話が出てくるかな？って感じだ。　だけど、「スキーは斜面を滑り降りる」という基本は変わらないので、滑走技術もその根本が変わることはまずない。　そういう意味では「骨格を意識する」というのは基本的なところになるので、たまには思い出してみるのもいいんじゃないかな？

  2023年10月14日

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• ゴールド

  各スクールで受験できるIT検定の頂点になる。　検定コースの条件は①コースの幅が３０ｍ以上、②斜度が２０～３０°、③コースの長さが１５０～２００ｍ、④雪面状況は新雪、悪雪もしくはコブ、となる。　検定種目はパラレルターン大回り、パラレルターン小回り、総合滑降となる。　それぞれ１回ずつ滑り、７０点以上が合格となる。　着目点はセミゴールドと同じだ。　セミゴールドのところで少し書いたが、やはりセミゴールドとゴールドでは検定コースの条件も少し変えることが多いようだ。　まあ、ゴールドの方が難易度が高くなるかな。　おそらくだが、ゴールドの検定はそのスキー場の一番条件の悪いというか難易度の高いコースでやることが多いのではないかな？　かと言って、検定コースの条件に合っていることが必須なので、あまりに狭いコースとかで行われることはないだろう。　まあ、コース幅が３０ｍ以上で２００ｍくらいの滑走距離が取れて斜度条件があうコースはだいたい限られてくる。　いつも行ってるスキー場では最近はあまりコブができないので、ゴールドの検定となるとたいていは夕方になる。　みんなが滑って程よく荒れたコースでやるわけだが、条件としてはかなり良いわけで、それだけ技術的な部分はシビアに見られるようになるかな？　まずは安定した滑りができるかどうかだ。　端的に言うと、これが合否の境になると言ってもいいかもしれないな。　ゴールド系はどの種目でも「安定したポジションでスキー操作」が求められているからな。　シルバーでももちろん求められるが、シュテムターンの着目点には入ってない。　というか、シュテムターンで安定したポジションがキープできてないと、パラレルターンはとても安定したポジションのキープは無理ということなんだろうな。　ということで、IT検定をゴールドまで書いてみたけど、その先にはスーパーゴールドというのがある。　検定コースはさらに難易度が上がることと、技術的にも完成度を求められることもあり、なかなか合格する人もいないようだ。　まもなく冬もやってくるということで（ちょっと気が早いか？）自身のスキーレベルの確認や、技術上達を目指して検定受験を考えてみてはどうだろう？　SAJのバッジテストは検定日が決まっていることが多く、事前の講習が必要だったりするので、計画的にやる必要があるが、SIAのIT検定は随時行っており、条件が合えば検定が行えるので、その日に思い立って申し込むことも可能だ。　ただ、スクールとしては同じ受験するならやはり合格してほしいと思うわけで、半日でもレッスンを受講して検定種目の確認をしておくと良いのではないかと思う。　そのときに、だいたいの雰囲気もつかめると思うし、たいていはその日に使うであろう検定コースでレッスンしているので、コースの確認もできると思うし、ちょっと難しいかなと思ったら受験はしなくてもいいわけで。　もちろん、いきなり検定でも構わないが、本当に検定だけなので、前走はあるがいきなり滑るということになる。　後は、この冬にしっかりと雪が降ってくれることを祈るだけだ。

  2023年09月10日

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• セミゴールド２

  IT検定のセミゴールド。　検定種目はパラレルターン大回り、小回り、総合滑降となる。　滑走回数はそれぞれ１回で６０点以上が合格となる。　着目点を見てみよう。　まずはパラレルターン大回り。　①パラレルで操作ができている。　②左右ターン弧のバランス及び弧の大きさが滑走状況にあっている。　③リズミカルなスキー操作ができている。　④安定したポジションでスキー操作を行っている。　ということで、特に新しいことは書かれてないな。　シルバーと同じ着目点になるのだが、異なるのは斜度と滑走距離と雪面状況。　斜度はいうまでもなく急になるのでスピードも速くなる。　ぶっちゃけていうと、シルバーではスキッディング要素を多分に含みながらスピードコントロールするような感じだが、ゴールド系では板を走らせながらターン弧を調整することでスピードコントロールを行っていく。　まあ、②であるとか④あたりが関係してくるかな？　リズミカルにとあるのだが、これは一連の運動がスムーズに行われていると考えればいいと思う。　滑走距離もシルバーまでは１００ｍだが、ゴールド系では１５０～２００ｍと倍くらいの長さになる。　なので、だいたい６ターンくらいはできるんじゃないかと思う。　ただ、整地ではないので、カービングターンでカットんで行くなんてことにはならないと思うけどな。　次にパラレルターン小回り。　①パラレルで操作ができている。　②左右ターン弧のバランス及び弧の大きさが滑走状況にあっている。　③斜面変化に応じたスキー操作及びスピードのコントロールができている。　④安定したポジションでスキー操作を行っている。　⑤リズミカルなスキー操作ができている。　⑥積極的なスキー操作を行っている。　ここで注目すべきは③だ。　シルバーでは単にスピードのコントロールだったが、ここでは「斜面変化に応じたスキー操作」とある。　さらに⑥の積極的なスキー操作というのがある。　ゴールド系の検定では斜面状況が「新雪、悪雪もしくはコブ」となっているので、その斜面状況の変化に応じたスキーのコントロールが求められるわけ。　しかし、新雪のというのは以前は「深雪」ではなかったかなあと思うんだけどな。　SIAのHPで何度も確認するんだが、やはり「新雪」となっているので、ちょっと悩ましいところ。　ただ、西日本の新雪は北海道なんかと違って重たいことが多いから、ある意味新雪は苦労するかもな。　⑥については、例えばこぶ斜面で、ただコブに板を当てて落としていくだけでなくて、しっかりとターンをしてくださいってことだろうな。　そして総合滑降。　これはパラレルターン大回り、小回りの組み合わせ。　従来IT検定で総滑というと大回り、小回り、シェーレンターン（途中から踏みかえターンに変わった）が、最近は踏みかえターンが省略されてるな。　着目点としては次のとおりだ。　①パラレルターン・ロング、パラレルターン・ショートを含めリズム変化を２度以上行う。　②斜面にあったターン種目の使い分けができている。　③斜面の変化に応じたスキー操作及びスピードのコントロールができている。　④安定したポジションでスキー操作ができている。　⑤積極的なスキー操作を行っている。　ということで、総滑では大回り、小回りで２回以上リズム変化とあるから、大回り→小回り→大回りと言った感じで斜面に応じて変化を付けてくださいってことだ。　まあたいていの場合は大回りから入って小回りへと変えていく。　以前ははっきりと大回り、小回り、踏みかえの順で指定されてたもんな。　なので、コースの状況によっては小回りから入ってもいいということだ。　総滑ではたいていコースは長く取られるので、しっかりと滑走の組み立てをしておくのがよい。　コースは下まで見渡せるので、前走の滑りを参考にしながらどういった構成にするのかを考えていくと落ち着いて滑れるだろうな。

  2023年09月08日

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• セミゴールド

  IT検定の中で、スクールで受験できる最難関のクラスになってくる。　シルバーまでが、基本的な技術を問うものだとすれば、ゴールドはその応用とでもいうべきか。　まずはセミゴールド。　検定コースの条件は、①コースの幅が３０ｍ以上、②斜度が２０～３０°の急斜面、③コースの長さが１５０～２００ｍ、④雪面状況は新雪、悪雪もしくはコブ、となる。　コース幅はこれまでと変わらないが、斜度が急になるのと、滑降距離が長くなるのと、そもそも不整地オンリーとなること。　私はセミゴールドを取得して入会したので、ゴールドは受験していない。　入会すると受験できなくなるというのを知らなかったので、こんなことならゴールドも受験しときゃよかったとは思うんだけどな。　受験したのは戸隠スキー場。　コースはまさにコブ。　どこまで行ってもコブ。　コースの出だしはまさに壁に思えて、しかもコブ。　「ゴールドならここからスタートですけど」なんて言われて、「なに冗談言ってんだ？」とか思った記憶がある。　スタートは少し下からだったんだけど、それでも十分急斜面でかつコブ。　そこで大回りやるの？とか思ってたら、検定員かつ前走の先生、整地と勘違いしてんの？ってスピードでコブに突っ込んで行った．．．　そうなるともう覚悟を決めて突っ込むしかないなあ、と。　小回りはどうやって滑ったが覚えてません．．．　総合滑降ではさすがにコースの終盤はコブもおだやかにはなっているんだけど、当時は「大回り、小回り、シェーレンターン」の順でやるという決まりがあり、バラバラになりそうなのをこらえながら大回り、小回りをこなしてそこからまだ斜度もコブもあるというのにシェーレンターン。　なんかもう、やけくそだったよなあ。　それでもまあ、なんとか合格。　ここでゴールドを受けるには神経の２、３本切っていかなきゃならんなとか思ったもんだ。　最近はゴールドの前走をしたりするけど、なかなかコブがないんだよな。　春先なんかはそれでもザクザクのモフモフになったりするんで、まあ悪雪ってとこだなとか思いながら滑るんだけど、油断すると板が埋まったりとかするもんで、板を走らせるのに苦労したりする。　小回りなんかはある意味難しいかもしれんな。　特に、カービングターンを意識しながら雪面状況にあった滑りを要求されるので、けっこうズレのコントロールが求められるというかなんというか．．．　以前、ステージⅢを受験したときにコブでバンクターンやってたらちゃんと溝に入れと怒られたなあ。　ちょうど腰を痛めた後で溝に入りたくなかったんだったよな。　なんてこともありながら．．．　次から種目の解説を。

  2023年09月07日

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• シルバー

  IT検定のシルバーメダル。　検定コースの条件は、①コースの幅が３０ｍ以上、②斜度が１０～２０°の中斜面、③コースの長さが１００ｍ、④雪面状況はナチュラルバーン、となる。　種目はシュテムターン、パラレルターン大回り、パラレルターン小回りとなる。　滑走回数はそれぞれ１回で、７０点以上で合格となる。　ここまではセミシルバーと同様となり、合格点数が違うだけなのだが、着目点についてみてみよう。　まずはシュテムターン。　①開き出し動作が明確である。　②開き出し引き寄せの動作が無駄なくスムーズに行われている。　③引き寄せ後の山回りターンが安定している。　④ターン弧が条件にあっている。　⑤スピードのコントロールができている。　もちろん、「山開きもしくは両開きシュテムターン・開脚で行う」という文言ありだ。　ということでシュテムターンに関してはセミシルバーと同様となる。　もちろん合格点が違うのでシルバーではより完成度が求められるということだな。　次にパラレルターン大回り。　①パラレルで操作ができている。　②左右ターン弧のバランス及び弧の大きさが滑走状況にあっている。　③リズミカルなスキー操作ができている。　④安定したポジションでスキー操作を行っている。　ということで、これもセミシルバーと同様だ。やはり完成度を求められるということだ。　最後にパラレルターン小回り。　①パラレルで操作ができている。　②左右ターン弧のバランス及び弧の大きさが滑走状況にあっている。　③安定したポジションでスキー操作を行っている。　④スピードのコントロールができている。　⑤リズミカルなスキー操作ができている。　セミシルバーと違うのが③と⑤が追加されているところ。　セミシルバーのところでも書いたと思うが、⑤は小回りでは必須だと思うんだよなあ。　それをわざわざ分けているということを考えないといけないわけで。　まあ、ぶっちゃけた話、セミシルバーでは基礎パラ小回り、シルバーではパラ小回りというふうに理解している。　シルバーメダルの段階で技術的なものは完成するということだ。　ここまでにプルークボーゲン、シュテムターン、パラレルターンを習得したと判断するわけだ。　で、SIAではシルバーメダルが重要な指標になってくる。　というのも、シルバーメダル取得がSIAの入会条件になっているから．．．と以前は書いていたのだが、制度が変わっていたな。　以前はステージⅠ～Ⅲとなっていて、ステージⅠを受験するのにシルバーメダル取得が条件だったんだけど、現在はステージⅠ～Ⅳとなっていて、ステージⅠの受験に必要なのがセミシルバーとなっている。　これについてはまた改めて書いてみよう。

  2023年09月06日

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• セミシルバー３

  IT検定のセミシルバー。　今回はパラレルターンの着目点について。　まずはパラレルターン大回り。　①パラレルで操作ができている。　②左右ターン弧のバランス及び弧の大きさが滑走状況にあっている。　③リズミカルなスキー操作ができている。　④安定したポジションでスキー操作を行っている。　これ、ブロンズメダルのパラレルターンと同じだ。　なので、基本的にはブロンズメダルのところで書いたとおりだと思う。　ではなにが違うかというと斜度が違ってくる。　ブロンズメダルが４～１０°の緩斜面なのに対して、セミシルバーは１０～２０°の中斜面で、斜面状況もブロンズが整地なのに対してセミシルバーはナチュラルバーンとなる。　以前は「やや荒れたバーンを含む」とか書かれていたような気がするんだが、シルバー系の検定は斜面条件が少し悪くなるということだ。　そうなると、パラレルターンなので①は当然なのだが、やはり難易度は上がる。　そして④がずいぶんと変わってくるのではないかな？　斜度が急になる分、スピードも速くなるし、斜面条件も変わってくるので安定したポジションをキープするのは難しくなる。　また、速いスピードの中でターンを行うので、③のリズム感が重要になり、これが②のターンサイズの話にもつながってくる。　次にパラレルターン小回り。　①パラレルで操作ができている。　②左右のターン弧のバランス及び弧の大きさが滑走状況にあっている。　③スピードのコントロールができている。　と、この３つのポイントになる。　大回りにあった「リズミカルなスキー操作ができている」というのがないのだが、これはちょっと意外に思うだろう。　というのも、ターンのリズム感はどちらかというと小回りのときに強調されがちだから。　ここは③の「スピードコントロール」がポイントなのだと思う。　小回りでは暴走しがちなケースが目立つからな。　十分にエッジングを行ってスピードのコントロールができてないので、だんだん加速していって後半で破綻するというパターンだ。　言うなら、しっかりと加重、抜重ができているということが重要だと思う。　小回りの場合、②のターン弧のバランスが取れていたらだいたいリズム感のところはクリアできているからな。　大回りでリズム感が問われるのは、比較的ゆっくりとした動作の中での話になるからだと思う。　例えば、両手を目の前で合わせて合掌のポーズをとり、てを離して広げる、閉じて合わせるをやってみる場合、速く小さくやるときはわりと動きも一定でリズム感があると思うが、ゆっくり大きくやると一定の速さで動かすのは難しくならないか？　開いて閉じてを３秒間で行うとして、ゆっくり動かし続けて３秒も、素早く動かして開いたところで止めての３秒も同じだが、動きとしては全く違ってくる。　スキーも同じで、大きな円弧を描きながらターンするのと、斜滑降から端で小さくターンではまったく違ってくる。　IT検定では②の条件が入っている限り、きちんと円弧を描きながらターンをするというのが大回りでも小回りでも求められるということだ。　ここで、少しターン弧のサイズについて書いておく。　大回りはコース幅のだいたい２/３くらいからコース幅いっぱいを使ってのターンサイズ、小回りは圧雪車１台分くらいの幅のターンサイズとなる。　なお、SIAでは未だに小回りとウェーデルンを区別していて、ウェーデルンは圧雪車の幅の半分くらいのターンサイズとしている。　なので、これを目安にしてターンするといいのではないかと思う。

  2023年09月05日

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• セミシルバー２

  IT検定のセミシルバー。　種目はシュテムターン、パラレルターン大回り、パラレルターン小回りとなる。　で、まずはシュテムターンの着目点について。　①開き出し動作が明確である、というところだが、検定コースの斜度が１０～２０°となるとそこそこスピードが出る。　その中でスピードや体のバランスなどがコントロールできているかどうかってところを見るようになるのだと思う。　ターン後半はしっかりと外脚に荷重しており、ターン切り替えから抜重しながら重心を移動させ反対のスキーに荷重していくという部分をスキーの開き出し動作の中でしっかりと見せる必要がある。　②引き出し引き寄せの動作が無駄なくスムーズに行われている、については、①とも関連してくるが、スキーのコントロールがしっかりできていないと、急に開いて、引き寄せも急になったりとかする。　切り替えからターン前半にかけて滑らかに開き出し、重心移動を滑らかにする。　そこから引き寄せなんだが、スキーが滑るのに合わせて引き寄せていき、パラレルスタンスへとつなげていくわけだ。　③引き寄せ後の山回りターンが安定している、というのは、パラレルスタンスになってしっかりと外脚に荷重ができているかどうかということになると思う。　無理に引き寄せて内倒していたりとか、ターンスピードについていけずに後傾になったりとか、よくある話だ。　④ターン弧が条件にあっている、というのはブロンズのところでもあったとおり。　幅が３０ｍ、長さが１００ｍのコースでだいたい４～６ターンすることになるので、そのコースにあったサイズのターンをするようになる。　ただ、ブロンズと違うのは斜度。　緩斜面と中斜面では同じターンサイズでも滑っているときの感覚は変わってくると思う。　⑤スピードのコントロールができている、というのはブロンズにはなかったな。　これは斜度がきつくなり、スピードも出てくるのできちんとスピードコントロールができているかどうかと。　このあたりは、前の①～④に関わってくるところだ。　しっかりと斜度に応じた適正なポジションがとれているかどうかって話になってくる。　斜度が１０～２０°となっているが、１０°と２０°ではずいぶんと違うからな。　パラレルターンについては次回で．．．

  2023年09月04日

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• セミシルバー

  ブロンズメダルを獲得したら、次はセミシルバーとなる。　検定コースの条件は、①コースの幅が３０ｍ以上、②斜度が１０～２０°の中斜面、③コースの長さが１００ｍ、④雪面状況はナチュラルバーンとなる。　種目はシュテムターン、パラレルターン大回り、パラレルターン小回りとなる。　滑走回数はそれぞれ１回で、６０点以上で合格となる。　検定時の着目点だが、まずはシュテムターン。　①開き出し動作が明確である。　②引き出し引き寄せの動作が無駄なくスムーズに行われている。　③引き寄せ後の山回りターンが安定している。　④ターン弧が条件にあっている。　⑤スピードのコントロールができている。　で、セミシルバーのシュテムターンでは（山開きもしくは両開きシュテムターン・開脚で行う）という謎の文言が入っている。　ブロンズのシュテムターンではこれが入ってなかったから、基本、山開きのシュテムターンということになるだろうな。　で、セミシルバーでは両開きというのがあるが、ここでちょっとシュテムターンについて話をしておいた方がよさそうだ。　シュテムターンをするのに、パラレルスタンスからスキーを開き出してプルークスタンスにするわけだが、その方法として３パターンある。　山スキーを開き出すのが山開きのシュテムターンになるが、これはごく一般的に行われており、レッスンの中でもシュテムターンと言うと、たいていはこのパターンになる。　一方で、ターン前半をパラレルスタンスで回り、ターン後半に谷スキーを開き出すのを谷開きのシュテムターンと言うけど、これは一般的に小回りのトレーニングの一環で行うことが多い。　山回りで谷スキーを開き出すことで雪面抵抗を強くし、その反動で板を引き寄せて次のターンに入っていくわけだ。　最後にここにある両開きのシュテムターンだが、これは両スキーを開き出して行くわけで、私の感覚ではターン中盤にさしかかるあたりで両スキーを開いて制動をかけるみたいな感じになるかなあ。　しっかりと抜重しないと両スキーは開かないからな。　ちょっとジャンプ系の感じになると言う方がしっくりくるかな？　こんな感じになると思うのだけど、最後の開脚で行うってなんだろうな？　スタンスのことを言っているのなら、だいたい両スキーが腰の下にある感じ、だいたい板２～３枚分くらいの幅を開けているようなイメージ。　自分の中で、「ちょっと開いてるな」くらいでいいと思う。　閉脚だと、板と板をぴったりくっつけるわけにはいかないから、板１枚分くらい間を開けてる感覚だな。　まあ、そのくらいのスタンスでやってくださいってことだろうな。では、次に着目点の解説ということで．．．

  2023年09月03日

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• ブロンズ２

  IT検定ブロンズメダルのもう一つの種目、パラレルターン大回り。　検定時の着目点は次の４つ。　①パラレルで操作ができている。　②左右ターン弧のバランス及び弧の大きさが滑降状況にあっている。　③リズミカルなスキー操作ができている。　④安定したポジションでスキー操作を行っている。　シュテムターンとパラレルターンでは少し技術レベルが変わるのだが、おおむねパラレルターンができるレベルと考えていいだろう。　①に関してはスキーの同時操作ができるかどうかということになりそうだ。　斜滑降はパラレルスタンスでできてもターンの導入時にプルークスタンスになったり交互操作が入ったりする人がけっこう多いレベルだ。　ターンの切替時にうまく重心移動ができているかどうかがポイントになるだろう。　②については、理想を言えば、左右対称で丸いターン弧が描けている、だいたい４～６ターンができるくらいのサイズが求められる。　③は荷重、抜重動作がスムーズにできていることがポイントになる。　これはそのまま②のターン弧のサイズやバランスにも影響してくる。　なんというか、斜滑降→コースの端でクルッではだめだってこと。　この動きは次のステップで小回りにつながっていくのでけっこう大事なところだ。　④については、後傾や内倒をしていないということかな。　このブロンズメダルは技術的にはパラレルスタンスで滑れるレベルということになる。　シュテムターンが種目として選択できるということは、スキーの同時操作ができていなくても、交互操作でもOKということになるようだな。　ただ、それを４～１０°の緩斜面でやるってところがなあ。　１０°くらいあればパラレルターンもやりやすいと思うけど、４°の斜面でパラレルターンと言われると、意外に難しかったりするぞ。　コース条件で書いたように検定コースの長さは１００ｍだから、滑ってみるとけっこう短く感じるもんだ。　コース幅が３０ｍとあるので、幅いっぱいを使ってターンすると４ターンするのもけっこう大変かもしれないな。　１００ｍで４ターンとなると１ターンのサイズが２５ｍということになるから、３０ｍのコース幅を使い切るとだいたい４ターンくらいとなるが、気を抜いたら４ターンできないな。　そのサイズで４°の斜面でパラレルターンってけっこう難しくないか？　だいたい感覚的にはいわるゆファミリーゲレンデとか初心者コースとか言われているところが該当しそうだが、上級者でもいざそこでパラレルターンをと言われるとけっこうできなかったりするもんだ。　たいてい②、③、④あたりがひっかかってくる。　やはりパラレルターンをやるなら１０°くらいの斜度が欲しいところだな。

  2023年09月02日

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• ブロンズ

  今回はIT検定のブロンズメダル。　検定コースの条件は、①コースの幅が３０ｍ以上、②斜度が４～１０°の緩斜面、③コースの長さが１００ｍ、④雪面状況は整地、となる。　ここはセミブロンズメダルと同じ条件だ。　種目は、シュテムターンとパラレルターン大回りの選択となる。　２回滑ることができるが、両方を滑るということではない。　合格点は７０点以上で、ここがセミブロンズとの差になる。　検定時の着目点だが、まずはシュテムターン。　次の４点になる。　①開き出し動作が明確である。　②引き寄せ後の山回りターンが安定している。　③ターン弧が条件にあっている。　④スピードのコントロールができている。　で、解説の前にそもそもシュテムターンってなに？って人もけっこう多いのではないかと。　SIAのIT検定ではしつこく残っていた種目だけど、SAJのバッジテストではひところなかったんじゃなかったっけ？　スキー動作の点に着目していくと、まずはパラレルスタンスで斜滑降から山側（外側）のスキーのテールを開き出し重心をスキーの山側から両スキーの間に移し外スキーのエッジを切り替えてプルークスタンスになる。　そのまま谷回りからターンマックスを迎えて山回りに入るところで内側のスキーを引き寄せて重心をターン内側に移動させつつ内スキーのエッジを切り替えてパラレルスタンスに。　そのままパラレルスタンスで山回りを仕上げる、という形になる。　例えば右ターンで言うと、左足を開き出して右足を引き寄せて閉じるって感じになる。　①ではこの外スキーの開き出しがはっきりとできているかどうかを見ている。　斜滑降で荷重している状態から抜重することで谷回りへと入っていくんだけど、抜重しながら外スキーを開き出してプルークスタンスを作っていけるかどうかを見る。　谷回り部分はその過程となり、山回りに入るところから②の話になる。　谷回りから山回りに入るところである程度スピードに乗るので内スキーを引き寄せてパラレルスタンスでスムーズにターンできるかどうかだ。　ターンサイズはだいたい４～６回転となるくらいでいいと思う。　④のスピードコントロールだが、山回りはパラレルスタンスでのターンになるのである程度スピードが出ることから、谷回りでしっかりとスピードのコントロールができるかどうか。　開き出しながら雪面を削っていき、プルークスタンスでスピードをコントロールする。　ここでスピードを落とし過ぎると後半が不安定となるので注意が必要。　まあ、シュテムターンに関してはざっくりとこんな感じかな？

  2023年09月01日

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• セミブロンズ

  まずはIT検定の中のセミブロンズ。　検定コースの条件は①コースの幅が３０ｍ以上、②斜度が４～１０°の緩斜面、③コースの長さが１００ｍ、④雪面状況は整地、となる。　まあ、初心者ゲレンデとかファミリーゲレンデと呼ばれているコースが該当しそうだ。　ただ、４°と１０°ではけっこう印象が違う。　滑れる人にとっては４°というと、ほぼ平地と変わらないが、初心者にとっては悪魔の傾きだ。　１０°となるとけっこう斜度があるように感じられるかもしれない。　種目はプルークボーゲンで２回滑ることができる。　合格点は６０点以上。　検定時の着目点は次の３つ。　①適度なプルークを保っている。　②弧の大きさが条件にあっている。　③安定したポジションでスキー操作を行っている。　①はスタンスに関するもので、斜度にあったもの、つまりきちんとスピードのコントロールができているかどうかってことになる。　先に書いたように斜度は４～１０°なので、４°の斜面であまりにテールを開き過ぎたりとか、１０°の斜面なのにパラレルに近いスタンスだったりとかだとスピードコントロールがうまくできない。　スタンスに関しては、トップがくっついていてもだめだし離れすぎていてもだめってこと。　だいたいこぶし１個分とか言うけど、だいたい１０ｃｍくらいかな？　１５ｃｍはだめか？と言われるとだめとは言わない。　テールの開きもだいたい正三角形くらいというけど、これも斜度やスピードに応じて変わるから、これだ！というのはない。　ただ、テールが開いてなくてオーバースピードになったり、１５０°くらい開いてたり（実際見たことがある）して進まなかったりではだめだってこと。　②はターンサイズやターン弧の形なんだけど、ターンサイズに関してはだいたい４～６ターンくらいできたらいいんじゃないかな？　ターン弧は半円に近い形がいいんだけど、そのあたりは斜面に応じてということになりそうだ。　ただ、コースの端から端まで斜滑降で滑って、コースの端で小さく向きを変えてまた斜滑降で反対の端まで．．．っていうのはだめだな。　ターンサイズに応じて外スキーに荷重して滑らかに回ることができるってのが肝だ。　③に関しては滑走時にしっかりとバランスがとれているかどうかってこと。　これは、しっかりと重心移動ができてるかどうかって話にもなる。　プルークボーゲンだと、左右に傾きながら重心移動をしたりするけど、あまりに極端だとまずいなってことになる。　スキーを始めたらまずはプルークボーゲンを習得することになるが、ボーゲンで滑れるようになったなと感じたら、セミブロンズを受けてみてもいいんじゃないかな？

  2023年08月31日

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• IT検定

  最近、スキーの話題がないので、ちょっと検定の話でも。　スキーで検定というとSAJで行われているバッジテストが思い浮かんだりするよな。　が、ここではSIAのIT検定についてちょっと書いてみる。　SIAではIT検定というのがあり、これがSAJでいうバッジテストのようなものになる。　SAJでは１～５級のテストがあり、合格するとバッジがもらえる。　SIAではセミブロンズ、ブロンズ、セミシルバー、シルバー、セミゴールド、ゴールドとあり合格するとメダルがもらえる。　ちなみに、ISIAではブロンズ、シルバー、ゴールドの３種類だったと思う。　最近は、セミスーパーゴールド、スーパーゴールドなんてのが設定された。　これはSAJでいうとプライズテストに相当すると思う。　先ほどから「ようなもの」とか「相当する」とか書いているように、両者は同じものではない。　検定の種目、条件、評価が異なるからな。　どちらも、スキー上達の過程でどれだけ上達したかが分かるので、そのときどきにおいて受けてみるのもいいのではないかと思う。　SAJだと検定日が決まっていることが多く、事前講習が必要なものもあったと思うので、受験したい場合はスクールに問い合わせてみるか、HPで確認するのがよいと思う。　SIAではゴールドまでは各スクールで検定を行っており、特に検定日が決まっていることはない。　なので、スクールで検定ができるかどうか聞いてみるといいだろう。　スクールによってはその日に検定を行ってもらえる場合もあると思う。　どちらも検定料と、合格した場合は認定料が必要になり、値段も変わってくるので、ここは事前に確認が必要。　そうそう、IT検定の話なんだが、だいたいの感覚として、ブロンズは緩斜面、シルバーは中斜面、ゴールドは急斜面で検定を行うと思えばいいだろうな。　内容としては、ブロンズがプルークボーゲン、シュテムターン、シルバーはシュテムターン、パラレルターン、ゴールドはパラレルターンということになる。　雪面の状態としては、ブロンズは整地、シルバーはナチュラルバーン、ゴールドは新雪、悪雪もしくはコブ、ということだ。　なので、シルバーとゴールドはどちらもパラレルターンのショート、ロングを行うけど、斜面設定が全く別物になる。　合格点はブロンズ、シルバー、ゴールドは７０点以上、セミブロンズ、セミシルバー、セミゴールドは６０点以上だ。　スーパーゴールド（セミ含む）の検定は各スクールでは行っておらず、フェスティバル等のイベント時に行われるようだ。　斜度はゴールドよりも急になり、合格点が１６０点以上（２００点満点）となり１４０点以上でセミの合格となるようだ。　ちょっと気の早い話ではあるが、今シーズンの目標にしてみてはどうかな？

  2023年08月30日

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• スキー用品を買うには

  その昔は、スキー用品を買うにはたいてい年明けを狙っていけば安く買えたりしていた。　だいたい１月の連休も過ぎたころには在庫処分に入ってたんだよな。　今もだいたい同じような感じではあるけど、その時期に行っても自分の欲しいと思えるものはまずない。　あったとしてもサイズがないとか。　なにしろ、スキーも人気が低迷しており、店もモノを仕入れないし、メーカーも余剰を抱えていないからだ。　なので、本当に自分が欲しいと思うものは夏に買うのが間違いがない。　たいてい、梅雨が明けたころに早期受注会なんて感じで売り出している。　もしかしたら少しは値引きがあるかもしれない。　　だけど、こういうのはたいてい上級者向けのモデルであって、モノを選ばなければまあ冬の在庫セールでもなにがしかあったりするものだ。　店で買うとビンディングも組んでくれるので楽ではあるんだけど、ネットで板とビンディングを購入するという手もある。　最近の板はビンディングの取り付けプレートがすでに付いてたりするので、あとはビンディングをはめ込むだけなんてのもあるから、自分で取り付けてもさほど問題はない。　これは手順さえ知っていればどうということはないんだが、以前にも書いたとおり「製造物責任」なんてものが関わってくるので注意が必要。　自分の板ならまあ自己責任でって話になるんだが、他人の板となるとね。　それにしても、今シーズンモデルはかなり値段が上がると言われている。　店の人も「倍くらいになるかもしれん」なんて言ってたので、ちょっと今シーズンは遠慮しようかなと思ってたりする。　まあ、倍というのは大げさかもしれんけど、たしかに大幅な値上げはあるようだ。　仮に倍となると、いままで１０万円で購入していた板が２０万円になるということ。　これはちょっと考えるよなあ。　別に安いのでええやん？って言うかもしれんけど、やはり値段なりに性能は変わってくるもの。　端的に感じることができるのはやはり高速時の安定性だろうなあ。　低速時はまあなんとでもなるかな？　後はチューニング次第だものな。　ただ、上級者のレッスンではどうしても高速でのトレーニングが必要なので、そこを考えるとそれなりな性能の板は必要だしな。　そろそろ夏のセールの案内がくるころではないかと思うんだけど、ちょっと悩むところだ。

  2023年07月10日

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• オフトレ

  シーズンが終わるとしばらくはスキーから頭が離れていくのだが、世の中はまだ滑ってる人がいるんだよなあ。　そして南半球はこれからシーズンに入っていくわけだが、さすがにちょくちょく行ける距離でもないので、夏の間は大人しくオフトレに励むわけだ。　まあ、本格的にやろうと思えばいろいろとあるわけで、グラススキーなんかもそうだよな。　人工芝のスキー場に何度か行ったことがあるけど、慣れないとけっこう怖いもんだ。　なにが怖いって、こけようもんなら火傷するからな。　グラススキーもキャタピラみたいなやつを履いてやるのもあるけど、これもけっこう怖かったなあ。　なにしろずれないんだもの。　いうなれば全てカービングターンというかレールターン状態なので、止まるときどうするんだ？と。　まあ切れ上がって行けば止まるんだけど、つい雪上のようにひねってしまうとずれなくて吹っ飛んでしまったり。　と、今回はそういうオフトレではなくて、筋トレの話。　やはりね、なにがしかやっておくと次のシーズンがずいぶん違うもんだ。　１０年くらい前からシーズンに入ると最初の数日はかなりしんどかったのだ。　１日滑ったら疲労感半端ないというかね。　夕方には脚がパンパンでもういいやってなってたので、これはまずいなと思い立ち、オフの期間に筋トレを始めたのだ。　筋トレと言っても基本は自重で行うもの。　いろいろとやってみたけど、スクワットは必須。　そして腕立て伏せ。　この二つで十分だなというのが現在の感想。　これやりだして、シーズンの入りがずいぶんと変わってきた。　ここ数年はシーズン初めにいきなり午前、午後とレッスンがあったりするわけで、しかも初心者とか。　１日プルークボーゲンとかやったりするわけで、それでもさほど疲れなくなってきているから、筋トレの効果が出てるんだろうなと。　筋トレのやりかたもいろいろあると思うんだけど、本気で筋肉を作っていくわけでもないので、ギリギリまで追い込むようなトレーニングはしない。　が、基本、毎日やる。　スキーだってそうじゃない。　普段は時間的に週１とかだけど、まとめて１週間くらい滑りに行ったときに「今日はかなり滑り込んだから明日は休みにしよう」とかないだろう？　まあ、毎日滑るじゃない。　それと同じ状況を作るわけだ。　筋トレ界では毎日やるってのは基本NGなんだが、先にも書いたが筋肉を作るわけではないからな。　毎日滑れる状況を作りたいからやるので、やはりトレーニングもそれに合わせたものにしないとね。　ただ、モチベーションを保つのが非常に難しい。　腕立てとかスクワットとか毎日ずっと続けてたらまあ飽きるじゃない。　そういうときはシーズン初めをイメージしながらやるわけだ。　全ては冬のために。　端からみるとなんかばか丸出しだな。

  2023年05月31日

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• 春の雪

  そう言えば今シーズンはあっという間に雪が溶けてスキー場もクローズになってしまったので、あまり春の雪で滑る機会がなかったな。　実はこの春の雪がけっこう曲者で、滑らないんだ。　以前は３月に入るとこの春の雪で滑ってたんだけど、なかなか滑りにくい。　実は人工雪だと割と滑りやすかった気がするけどな。　天然雪だとなんというかきめが細かいからなのか、ねっとりとした感じになってものすごく抵抗がある。　まあこれはいろんな不純物が付いているからなのだと思うけど、板をフラットにすると滑らないので、ひたすらエッジを立ててレールターンみたいな感じで滑ってたこともあったな。　ざくざくの雪だと曲がりにくいけどまだ滑ることに関してはマシな方だ。　ざくざく雪は板が埋まってしまうので、板の操作が難しくなる。　こういうときは先ほどと違って板をできるだけフラットにして操作することが重要だ。　いかに雪面をなめるように滑らしていくかというのがポイントだな。　角付けをできるだけしないように板をずらしていくとわりとスムーズにターンができたりするので、なかなか良いトレーニングになる。　この技術は実はアイスバーンでも使うことができる。　アイスバーンだと、中途半端にエッジを立てたところで意味がないからな。　ある程度は引っかかるんだけど、エッジが外れた瞬間、転倒まっしぐらだもんな。　なので、逆に角付けを強くせずに板と一緒にずれていくという滑り方だと、少しターン弧は大きくなるけど、うまくずれながらターンすることができる。　と、話が逸れたが、春の雪はとにかくやっかいだ。　いくらワックスをかけてみたところで黄砂とかにまみれた雪ではまあ滑らないからな。　その中でいかに板の操作をしていくかというトレーニングには絶好のシチュエーションなので、春の雪はけっこういいぞ。　ハイシーズンにガンガン滑ってたのに、とたんに下手くそになった気分を味わえるからな。　まだやってるスキー場もあるみたいなので、多分そんなくされた雪になってきているとは思うけど、怪我には気を付けて終盤を楽しみたいところだ。

  2023年04月03日

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• オフトレ

  ここ数年、筋トレを続けているのだが、これをやることでスキーシーズン中の疲れ方がずいぶん違うと実感。　特に、下半身というか、体幹のトレーニングが効果的。　何と言っても外せないのはスクワット。　こいつときっちりやっていれば他にはいらないのではないかと思えるほど。　別に他をやらなくていいという話ではなくて、スクワットだけは必須でやっておきたいということだ。　もちろん他のメニューを入れることで、もっと効果が出てくるのは言うまでもないことだ。　そして腕立て伏せ。　これは体幹トレーニングの基本となるのでぜひともやりたいところだ。　腕立て伏せの何がいいかというと、まず、基本姿勢だけで、ほぼ全身の筋肉を刺激することができる。　得に姿勢維持のために背筋群が刺激されるわけだ。　この二つのメニューでまあ十分ではないかな？　筋トレはやりだすときりがなくて、あれこれとやりたくなって、ダンベルだのなんだのといろいろな装備も欲しくなってくる。　しかし、ジムにいく時間的金銭的余裕があれば別だが、そうでなければ基本的には自重トレーニングとなる。　が、それで十分だと思う。　それを毎日続けるのが重要だ。　筋トレというと、毎日やるものではないと言われているし、筋肉をつけるという意味ではそのとおりだと思う。　ここでちょっと考えて欲しいのだが、マラソンをやっている人ってほぼ毎日走ってるよね。　スポーツも練習はほぼ毎日やるよね。　筋トレもそのノリでやりたいわけだ。　なので、筋肉を極限まで追い込むような方法ではなくて、私の感覚では「準備運動」のレベルをイメージしている。　例えていうならラジオ体操みたいなもんか。　あれだって真面目にやれば全身の筋肉をかなり刺激することができるけど、毎日やるだろう？　ウォーキングだって、たまにやるとしんどいけど、毎日続けていればそうでもないだろう？　スキーもそういうものだと思うんだけど、さすがにスキーは雪がないとできないので、毎日やるわけにもいかないし。　一時は、「冬は北半球で滑って、夏は南半球に行くか」なんて思ってたりもしたけど、まあそれは経済的に相当余裕がないと難しい話。　技術トレーニングという点では夏もグラススキーだとかできないこともないけどね。　ただ、冬場にしっかりと滑り切ろうと思ったら、やはりそれなりに体も鍛えておかないといけないわけで、特に下半身、体幹のトレーニングの必要性を実感しているわけだ。　昨年は腕立てとスクワットに加えてランジを追加してみた。　これが良かったのかどうかはまだ何とも言えないけど、ほぼ週一でスキー場にいて、ほぼフルでレッスンがあって、その後にトレーニングしてもそこまで疲れてなかったことを考えると、まあ効果はあったのかな？と。　しかし、冷静に考えるとスキーシーズンは３か月くらいで、残りの９か月がトレーニング期間となる。　３か月のためにそこまでやるかっていう話だよなあ。　でもやるのさ、その３か月を楽しく滑り切るためにね。

  2023年03月29日

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• ポジションがな．．．

  スノーボードの話。　以前に左右のターンが均等にできないことを書いたと思うんだが、未だにこれがうまくない。　なんというか、トゥサイド側だとターンが大きくなってヒールサイド側だとターンが急になるような気がする。　どちらかというと、ヒールサイドの方が気になる。　というのも、ずらしながら大きくターンしたいんだけど、なんかヒールサイドがうまくいかないというか．．．　で、今一度自分の滑りを確認してみると、どうやらエッジングのタイミングに問題があるような気がするのだ。　トゥサイドのターンではわりと早いタイミングでエッジングを始めることができていると思うので、スキーに近い感覚でターンができていると思う。　しかし、ヒールサイドのターンではエッジングを始めるタイミングがかなり遅いんじゃないかと。　感覚的にはほぼフォールラインに向いたあたりからエッジングを始めているような気がするのだ。　これって、スキーでいうといわゆる基礎的なターンというやつだ。　例えばプルークボーゲンでいうと、ターンの切り替えから谷回り部分では抜重して板の先落としを使ってフォールラインに向かっていき、ターン後半の山回り部分でエッジングを行いターンを仕上げていく。　多分、こんな感じなんだ。　が、じゃあどうやったら左右で同じようにターンができるんだ？と。　スキーの場合は左右なんだが、スノーボードだと前後になる。　これが原因なのではないかと。　トゥサイド側のターンだと、膝を曲げてというか、膝を落としながらエッジングをするのだが、ヒールサイド側のターンでは腰を曲げてエッジングって感じになっているのかな？　スノーボードでは左右のターンで体の使い方が違うんだよなあ。　スキーは左右を対象に動かせばいいんだけど、スノーボードではそうもいかないわけだ。　そうは言っても、板視点で見ればスキーもスノーボードもそう変わらないはず。　そう考えると、スキーと同じようにつき詰めていけばポジションの問題に行き当たるんじゃないかと思うんだが、まだそこまで行きあたってないんだよなあ。　なんせ、ポジションに関してはスキーとスノーボードでかなり感覚が違うからな。　ちょっと来シーズンはそのあたりを解消して、左右のターンが均等にできるようにしたいなあ。

  2023年03月24日

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• ストックの使い方

  スキーについてあれこれと書いてはいるけど、ストックの使い方はいままで一定してこなかったような気がする。　感覚的な要素が大きいというか、そのときどきの滑り方で変わってきているというか、とにかく一定していない。　今までにも何度かストックワークについて触れた部分があると思うのだが、多分、そのときどきで言いたいことが違っているように思うのだ。　ストックワークというと、「ストックをいつ、どこに突くのか」ってことになると思うが、これがまたなんとも説明しにくいものだ。　多分、ストックワークの話になって、左右のストックを交互に前後に振るような動きを見せられた人はまあスキーをやってる人の数ほどいるんじゃないかと思う。　でもねえ、実際に滑っているときにあんな動きをしているかと言われると、多分してない。　意識的に前にストックを突きたいときは少し動かしていると思うんだけど、後ろに動かすってまずやっていないな。　まずは自分の滑っている姿をよくよく思い出してほしいのだが、多分、ストックを前後に振るような動作はほとんどしていないんじゃないかと思う。　なんでこんなことになるのかというと、スキーの動きを無視して手の動きだけをやっているからだ。　そこをきちんと説明しておかないと変なことになってしまう。　むしろスキーとストックの位置関係で考えると、スキーに対してストックの位置はほぼ変わっていないと思うのだ。　おおよそ、ストックのリングの位置はスキーのビンディングの外側に位置いしていると思う。　ターンをしているところをイメージしてみると、スキーが回っていくのに合わせてストックリングの位置が動いていることが分かるんじゃないかな？　で、ターンを仕上げたところでストックリングがほぼ谷側に来ていて、後はその付近のどこに突くかって話になると思う。　そこで、体を谷側に移動させるために必要なだけストックリングを谷側に動かしていくのだが、それが「ストックを前に振る」という動きになってくるのだと思う。　そうなると、ストックの動きってそんなに大きくないことが分かるんじゃないかな？　「じゃあ、ストックをいつ、どこに突いたらいいんだ？」となるわけだが、一番正解に近い表現としては「切り返しのとき、抜重するタイミングで体を持っていきたい方向に突く」ということになるかなあ。　これでも正解とは言い切れないような気がするんだが、「ここ！」って言えるのがないんだよなあ。　ストックの突く位置で悩むくらいなら、むしろストックを突かなくてもいいんじゃないかと思ったりもするんだが、まあそうもいかないしな。

  2023年03月19日

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• スキーと体の位置関係は？

  一言で言うと「ポジショニング」ということになるだろうか。　ここのところの悩みではないが、意識しているのがこの「スキーと体の位置関係」だ。　特にターンの切り返しの部分。　後傾になるという人はやはりここを意識したいところだ。　ここでスキーが先行しているとまず後傾と言っていい。　ターン後半ではスキーが体よりも谷側にあるわけで、ターン前半はスキーが体よりも山側にないといけないわけだ。　これはコンパスで円を描くことを考えたら容易に想像できるだろう。　ターンをするには体をスキーの内側に傾けないといけないので、こうなるわけだが、これは一つのターンを見たときの話。　ターンを連続させようと考えたら、半円をつなぎ合わせていけばいいんだが、そうなると体の位置が謎になってくる。　一つ目のターンと二つ目のターンで体のいちがワープしてるじゃない？　コンパスで言うと、円を描く側の脚が人の脚と考えればいい。　支点の部分が上半身だ。　一つ目のターンでは常に円の内側に体があることになるが、次のターンに入った瞬間に一気に体が次の円の内側へと移動していくわけだ。　現実にはそのようなことはないので、どこかで体を次の円の内側へと持って行かねばならない。　そうなると、単純にコンパスで円を描くというものではなくて、どこかでその円（つまりスキーだな）と体が交差するところが出てくる。　それがターンの切り返しの部分だということになる。　その部分でスキーは体の下に来ているというか、体がスキーの上を交差していくことになる。　上半身がフォールライン方向を向いているとすると、ターン後半ではスキーは体の前にあり、切り返し部分で体の下にきて、ターン前半に向けて体の後ろへといくことになるだろう。　スキー視点で考えると、ターン後半でスキーよりも後ろにあった体が切り返し部分でスキーの上を通過し、ターン前半に向けて体が前に出て行く、と。　普段はレッスンのときも一つのターンで考えているが、ポジションを考えるには二つのターンで考えた方がいいときがある。　谷回り（ターン前半）から山回り（ターン後半）ではなくて、山回りから谷回りでつないで間に切り返し部分を入れていく。　そうやってイメージすることでポジションを確認しやすくなるのではないかなと思うわけだ。　切り返し部分ではスキーは横を向いており、体はフィールライン方向を向いていてねじれてはいるが、位置関係としては、平らなところで立っている状態になるということだ。　滑走中は斜面なので、その傾きも考慮しなければならないが、雪面に対しては平地のときの位置関係でいいと思う。　厳密にはちょっと違うんだが、そこな考えないことにしよう、めんどくさいから。　シーズンも終盤で終わったところもあるとは思うが、すでに来シーズンに向けてのイメトレをスタートだ。

  2023年03月18日

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• スキッディングターン

  春の雪はザクザクのモサモサのブレーキがかかるなんとも滑りにくい雪になってしまうんだが、こういうときはスキッディングターンのいい練習になると思う。　カービングターンをしようもんなら、雪面にざっくりと切れ目を入れてしまうくらいに板が埋まってしまうからな。　ただでさえ滑りにくいのに、カービンが―たちが縦横無尽に雪を断ち切りながら滑っていくもんで、ますます滑りにくいわけだ。　そこでスキッディングターン。　といっても、この時期の雪はずらしにくいのも事実。　ずらそうにも、ちょっとでもエッジを立てると抵抗がすごいわけで、この時期の雪はずらすにも神経を使う。　そこで、なんというか、雪面をなめるようにずらしていくわけだ。　可能な限り板をフラットにして雪面をなめるようにずらしていく。　ある程度斜度があった方がやりやすいかもしれないな。　まずは横ずらしから。　スムーズに滑らしながらずらしていき、感覚をつかんだら斜行してみる。　そしてターンに入っていくわけだ。　ターンのとき、谷回りの部分はほぼ先落としと同じなのでそう難しくはないと思うが、問題は山回りの部分。　ここはどうしてもエッジを立てたくなるのだがじっと我慢。　雪の抵抗が大きいので、エッジを立てなくてもそれなりに曲がってくれる。　ターン弧は少し大きくなるが、ずれるにまかせていくわけだ。　そのときに大事なのがポジション。　しっかりと板の上に乗ってずれていかないと、すぐにエッジが立ってしまうぞ。　できるだけ板をフラットにするので気を抜いたら逆エッジがかかってしまうから注意が必要。　こういうザクザクの雪のときこそできる練習もあるので、ポジションを確認するにも、ちょうどいい練習になるのではないかな？　シーズンも終わりの時期ではあるが、しっかりとポジションを確認して次のシーズンにつなぎたいところ。　なんけ結局は今シーズン、ずっとポジションの話をしていたような気がするな。

  2023年03月13日

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• スクール日誌（２３．０３．１１）

  スキー場も来週末まではやらないということで、本日が最終日。　いつも高速道路を利用するのだが、なんと広島JCTから沼田スマートICまでが通行止め。　なんか規制情報が出てたかなあとか思いながらも、JCTまでは行けるのでいいかと。　特に渋滞もなく、さすがに道路に雪という状況でもなく、凍結の心配もなくスキー場までたどり着いた。　なにぶんまだ腰の状況が十分でないため、ブーツが履けなかったら今日は滑るのを諦めようとか思っていたのだが、なんとかブーツを履くことができた。　レッスンは特に担当することもなく（午後からボードの初心者が入ったのでどうかとは言われたが、ボードはとてもできる状況ではなかったので断念）、一日トレーニングというか、スキーで滑っていた。　この時期になると、来シーズンに向けていろいろと確認しておきたいことがあるわけだが、なにぶん孤児の状況がおもわしくないため、十分に確認できたかと言われると疑問は残る。　それでも浅いコブもあり（あまり入りたくはなかったが）、YOUTUBEなんかで見てたイメージを確認してみたり、ショートターンの切り替え部分を確認してみたり。　まあ、それなりに収穫もあったが、やｈり体調は万全でないとだめだねえ。　コースの状況も思わしくなく、もう途切れるのではないかというところも。　多分気温は２０度を超えてた可能性もあるのでやむなしか。　それでもまだリフト下に雪が残っていたというのがすごいよなあ。　いつもはまずリフト下の雪がなくなるからな。　まあ雪面のコンディションも決していいわけではなかったが、それなりに確認できたこともあり、来シーズンにつながればいいかなと。　しかし、今シーズンはそれなりに降雪もあったので、もう少し滑れるかなと思ってたんだが、今月に入ってから急に気温があがったからなあ。　できることならもう１週間くらいは持ってほしかったなあ。　それではまた来シーズン。

  2023年03月11日

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• ヘルメットを普及させよう

  スノーボードをやっていて逆エッジがひっかかって転倒、病院に運ばれたけど死亡するという事故が起こったというニュースを見た。　転倒したときに頭を打ってるみたいなんだよね。　で、ヘルメットを被っていたら助かってたかもねえってことなんだけど、ヘルメット。　最近は増えてきたけど、まだまだ日本では少数派と言ってもいいのかな？　自分で道具をそろえている人は割とヘルメットを被っているような気がするが、レンタルの人はまずいないな。　中には手袋すらしてない人もいるもの。　レンタルの場合、板、靴、ウエアまではあるけど、そこから先は自分でどうぞってもんなんで、手袋、ゴーグル、ヘルメットはレンタルの中には入ってない。　例えば、初めてスキーなりスノボをやろうとスキー場に来てみたら、フルレンタルといいながら借りられるのは板と靴とウエアまで。　さすがに寒いとグローブくらいは買っとくかとなるかもしれんな。　レンタルのところに売ってるもんな。　まあ２千円くらいなもんで、そのくらいなら寒いし買っとくかとなる。　ゴーグルはまあ買わないよなあ。　だって次に来るかどうか分からんもの。　まだ２、３回は来てみようというのなら、ついでに買っておこうかってなるかもしれんね。　確か、３千円くらいで売ってたと思うから。　まあそれでも５千円の出費になる。　ここで、ゴーグルを買おうって人はついでにニット帽なんかは買うんだよね。　何もかぶらずにゴーグルはさすがにちょっと、って思うんだろうな。　ヘルメットはそこに売ってた記憶がない。　本気で見てなかったから気が付かなかっただけかもしれんけど、多分ない。　ヘルメットは安いのでも５千円くらいはするもんだ。　デザインとかブランドを言わなかったら安全規格さえクリアしていればいいので、まあ５千円くらいでないことはないと主う。　だけど、大人用となると１万円くらいはするんじゃないかなあ。　ここまでで考えてみると、フルレンタルのつもりで手ぶらで来たのに、帰りはゴーグルがありグローブがあり．．．　まあ、ここまでならちょいとバッグに入れといてってなるだろうけど、これにヘルメット？　いやいや、ずいぶんとかさばるじゃないってことだ。　頑張ってやってみようって人ならヘルメットも揃えるかって気になるかもしれんけど、そうでない人は最後まで手を出さないよな。　これでは本来ならヘルメットを被ってほしい初心者にはとてもじゃないけど、届かないわけだ。　レンタルすればいいじゃんって思うかもしれんけど、グローブ、ゴーグル、ヘルメットは直接肌に触れるからなあ。　衛生上も難しいところではないかな？　しかも安全上の問題もある。　スキーのヘルメットはシェルの内側に発泡スチロールがあり、衝撃があったときに発泡スチロールが潰れて衝撃を吸収する。　そこはもう衝撃を吸収することができないので、次に同じところをぶつけると衝撃を吸収してくれないわけだ。　外見からは分かりにくいので、不特定多数の人が被る場合、安全が確保できないということになる。　グローブやゴーグルも毎回洗浄、殺菌なんてできないからな。　やはりそこは自前で揃えるしかないわけで、そうなると、ヘルメットは荷物になるんだよな。　ヘルメットのメリットを上げると、安全上のものはもちろん、けっこう寒いときは暖かいし、濡れにくいし、ゴーグルが飛んでいかないし。　最近はデザイン性も良くなっているので、それなりにかっこいいし。　バイザータイプのものはゴーグルが後ろに行ってしまうという面倒さもないし。　値段も昔に比べたらずいぶん安くなってきてるし。　年に数回と言っても万一の保険と考えたら安いもんだと思うよ。　ぜひヘルメットを被って安全に楽しみたいよなあ。

  2023年03月03日

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• 検定の条件

  先日、IT検定を見学していて思ったこと。　やっぱり雪の状況によってずいぶんと難易度は変わるよなあ、と。　見学したのはゴールドの検定だったけど、ゴールドの場合、斜面設定がかなり厳しい。　確か、２０～２５度の急斜面で深雪、悪雪、もしくはコブ、ではなかったかなあ。　そもそも斜面設定からして普通の斜面ではないということだ。　その中で、パラレルターンロング、ショート、総合滑降となる。　先日の検定では斜度はともかく雪面の状況はそんなに悪くないなあと。　コースの状況を聞かれたときに「かなり条件はいいですよ」と答えておいたのだが、実際はちょっと緩んでザクザクとまではいかないけど、まあ緩いかな？って感じ。　で、ふと自分が過去に検定を受けたときのことを思い出していた。　私が受けたのはセミゴールド。　なので、今回のゴールドよりは気持ち楽かなと。　そのときも、最初はシルバーにしようかと思いながら、せっかくだからセミゴールドを受けてみるかとなったんだよな。　そのときの検定バーンは．．．コブでした。　溝じゃなくてコブ。　斜面一体がコブ。　どこを滑ってもコブ。　上の方は溝が見えないくらいに成長したコブ。　ゴールドならここからスタートなんて言われながら、少し下からスタートなんだけど、コブであることには変わりないわけで、「マジでここ、大回りするんかい？」とか思ったもんなあ。　しかし、前走兼の検定員が容赦なく滑っていく。　しかもかなりのスピードで。　もうね、やけくそだよ。　大回りでは吹っ飛ばされないことを祈りながら滑ってたもんなあ。　小回りもコブ。　総合滑降もコブ。　しかもそのころの総括はシェーレンターンなんてもんがあったから、最後は加速していくわけだ。　今思えば、よくあの状況で滑ったなと。　結果はなんとか合格だったけど、セミゴールドであれなら、ゴールドはどうなるんだ？と思ったもんだ。　まあ、今は当時に比べてうまくなっている（と思いたい）だろうけど、今、当時の斜面で検定をやると言われたら、かなり緊張するだろうな。　そのくらいスキー場により、そのときの降雪状況により検定の難易度が変わるわけだが、斜面の条件が良いと、それだけ厳しく評価されるので、まあどちらがいいのかはなんとも言えないけどな。　広島のスキー場ではだいぶ雪も溶けてきたみたいで、そもそも検定ができる斜面がなくなる可能性があるので、特にゴールド系の検定を受けたいなら早めに受験してみた方がいいかもね。

  2023年03月02日

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• 左右対称になっているかな？

  後傾に悩んでいる人の滑りを見ていたときのこと。　本人曰く「ターン後半で後傾になるのだ」と。　これ、当たり前と言えば当たり前の現象。　ワンターンだけで見たら、ターン後半って体はターンの内側にあるわけで、そのまま回り続けたら板は最終的に体よりも谷側に出てくる。　そのとき体は板に対して山側にあるので、体は斜面に対して後ろに下がった状態になっているわけだ。　なのでターンの切り替え時に板に対して山側にある体を谷側に持っていかなければならないわけだ。　これを体視点で見ると、板が体の谷側から体の下に入っていき、反対側へと出ていく感覚になる。　まあ、そこが上手くいくかどうかって話になるわけだが、その人の滑りを見ていたときに気が付いたことがある。　右手が後ろに下がっているのだ。　なので、右ターンのときはまあうまく行ってるわけだが、左ターンのときに明らかに体が遅れている。　よくよく見ると、右手が下がるというよりも、上半身が常に右にひねられている状態だ。　実はこういうことはよくある話。　利き手、利き足ってのがあるわけで、どうしても得意な方が出てくる。　あるいは、骨格的に体がねじれている場合もある。　脚の長さだって左右が均等なわけではないしな。　まあ、どうやったって左右で偏りがあるのは間違いないわけで、それを練習で左右均等なターンができるように補っているわけだ。　骨格的なところは、正直言って、そこをどうにかしないと根本的な解決にはならないが、対症的な補正はできる。　ただ、その点をしっかり意識してやらないと、人間って、どうしても左右を同じようにやろうとしてしまうんだよな。　今回のような場合、ストックを横にして両手で持ち、前に出して滑ってみるとよく分かる。　小回りでやる場合、ストックを常に斜面下に向けておくわけだが、滑ってみると右向いているから。　大回りの場合はある程度、体も進行方向に向いていくから、左右の向き方が対象になっていればいいけど、偏りがある場合は体の向きが均等でないことになる。　これを修正するバリエーションとしては、ターン前半に両ストックをターン内側についてやると外側の腕が後ろに遅れるのを修正することができる。　ターン後半は元に戻って、次のターン前半にまたターン内側に．．．と繰り返していくわけだ。　こういった練習をただ機械的にやれば修正されるわけではなくて、これらの練習を通して手の位置であるとか体の向きであるとかを意識してあるべきところに戻してやることが重要。　今シーズンも残り少ないけど、まだまだ精進できるぞ。

  2023年02月28日

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• ひねり動作

  スキーをするのに上半身と下半身のひねり動作というのがどうしても必要になってくる。　カービングスキーが出始めたころ、このひねり動作が必須でなくなった時期がある。　板に正対して左右の傾きでターンをするというもの、　これは板のサイドカーブで曲がるためで、ある意味カービングスキーに対応した滑り方だったと言える。　大回りではこの滑り方で対応できたのだが、小回りでもこの動きが推奨された時期がある。　そもそもカービングスキーがでてきてから小回りのイメージが変わって、その当時は「これって中回りでは？」と思ったほど。　紆余曲折を経て、今では「小回りは圧雪車１台の幅」と言われているのでターンの半径がだいたい1.5～２ｍくらいになるだろうか。　SIAではさらに「ウェーデルンはその半分くらい」と言っているので、小回りとウェーデルンは区別されている。　この小回りにずいぶん悩まされたことは前に書いた。　自分の中ではかなりターン弧が大きかったので、どうしても自分の小回りのイメージで回ると小さく回り過ぎていたようで、ずいぶんと注意されたからなあ。　それだけターン弧が大きくなったために「板に正対して回る小回り」が実現したのだと思う。　が、今はまた元に戻ったというか、上半身はフォールラインに向けたままで下半身とのひねりを利用してターンをするという動作になっている。　その分、ターンの切り替えのときに横に移動する感覚が増えているように感じている。　このとき、下半身は相当ひねられている感じがあって、脇腹というか、腰のあたりが相当窮屈になっている。　毎回これを感じながら、「やっぱり体は柔らかくしておかないといけないなあ」と思うのだ。　これは最近というか、大回りをしていたときも気になっていたことではある。　ターンマックスではかなり内傾しているわけで、そのときに上半身はできるだけ倒さないようにするんだけど、体が硬いとどうしても上半身も倒さないと十分な傾きができないんだよな。　そしてやはり切り替えのところでは相当脇腹というか腰のあたりが窮屈になるので、ここいらへんの関節の可動域を増やさないとだめだなあとか思っていたわけだ。　そういえば以前、この練習をしていたときに体がついていかなくてスキーが抜けてしまって前に吹っ飛んだことがあったなあ。　まあ、これは重心移動が早過ぎたんだろうけどな。　カービングスキーが出たころは、本当にそれまでのスキー技術が一新されるようなイメージがあったもんだが、結局は元に戻ってきたというか、まあ考えてみりゃスキーの構造が根本的に変わらない以上、滑走の技術も大きく変わることはないってことだよな。

  2023年02月27日

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• スクール日誌（２３．０２．２５）

  早いものでもう２月も最後の土曜日。　この日はまさかの雪。　もう寒気も抜けたと思っていたので、若干の雨は覚悟していたのだが、１日ずっと雪。　そこそこに降ってはいたけど、濡れることもなく．．．　気温はそんなに低いとは思わなかったんだけどねえ。　この時期になると雪もべちゃ雪なのでけっこうウエアが濡れるんだ。　そろそろお客さんも少なくなるころかなあとか思っていたけど今日も多かった。　というか、検定を受けたいということで朝から１日、検定用のレッスンを。　小学生なのでJr.IT検定になるのだが、シルバーを受験したいと。　シルバーとなるとそこそこの斜度がある斜面になるので、難易度は少し上がってくる。　検定種目はパラレルターン大回りと、基礎的な小回り。　この小回りがけっこう曲者だ。　小学生で小回りができる子ってかなり滑り込んでいる子だ。　頭に「基礎的な」という言葉が付いているのだが、これがどの程度なのかという話になる。　SIAではショートターンの定義について、両スキーが同時操作できているとこと、一定のリズムでターンしていること、ターン弧は圧雪車１台分くらいの幅、としていたと思う。　ストックワークは必須だったかと。　なので、「基礎的な小回り」においても、両スキーの同時操作はやはり必須になる。　そして一定のリズムで荷重、抜重ができているかどうかというところも重要。　この一定のリズムでというところで、ストックがうまく使えているかどうかと。　そして姿勢だよねえ。　いいポジションに乗っているかどうか。　私はだいたいこのあたりを基準に持ってきている。　なので、レッスンの中でもこの点を向上させるための内容にしている。　小学生の場合、姿勢がかなり難しいわけだ。　なんせ足首をうまく曲げることができないので、なんとなく突っ張ったような姿勢になることが多い。　このあたりが上手くできるようになるのは小学生でもやはり高学年になったあたりかな？　今回は、さすがに姿勢がね．．．　レッスンの中で、何本か「まあここまで出来たらOKかな？」という滑りはあったので、「希望するのであれば受けてみても」と伝えてみたのだが、これはあくまでも、検定でそのOKを出した滑りができたらの話なので、通常は勧めない。　結果は．．．残念ながらということに。　もう少し、ゆっくりと練習して行けばいいんだけどね。　そして、検定がもう一つ。　ITのゴールド受験があったので、見学に行った。　久しぶりのゴールドなもんで、どんなもんだろうとついて行って前走をするはめに．．．　夕方はちょっと雪がもっさりだったけど条件的にはかなりいい。　となると、それなりに積極的な滑りが必要。　前走も久しぶりなもんで結構緊張するもんだ。　が、今回の総合滑降、なんかえらく距離があったなあ。　最近は総合滑降で踏みかえターンがなくなったので、大回り、小回りのリズム変化なんだが、構成を考えて滑らないと間の抜けた滑りになるな、と。　こちっらは合格。　それにしても、この日は最後まで雪。　山を下りたら雨になってた。　まあ当たり前か。　さて、３月はいつまで雪が持つかな？

  2023年02月25日

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• 横滑り

  簡単そうに見えて以外に難しかったりするのだが、パラレルスタンスで滑るためには必須の技術。　SAJのバッジテストの検定種目にもあったんだっけ？　というか、なんかなくなってた。　２級のシュテムターンもなくなってるな。　なんかこういう種目ってあったりなくなったりだなあ。　結局はこういう基礎的な技術は大事なんだけど、評価が難しいのかな？　というのも、この横滑りなんだが板を真横にずらしながら斜面を下りていくものだというイメージだったんだけど、いつだったか検定の動画を見ていたら前走の人が斜行しながら滑ってた。　切り返しながら左右を行うので私のイメージでは真下に進みながら切り返して行くもんだと思ってたので、下から見てたらほぼ一直線の降りてくるもんだと思ってたんだけど、その動画ではジグザグに降りている。　実際には斜行の繰り返しでいいのか、と。　どちらにしても板を平行にずらしていくことがポイントだと思うんだけど、これって何が評価ポイントになっているんだろう？と常々思っていたところではある。　速度をコントロールしながらずらしていくことが基本なんだろうけど、停止の状態からそのまま板を平行にずらしていけばいいのか、斜行はありだけどターンになったらいかんのかとか。　姿勢も状態を下に向けてないといけないのか、板に正対したままでもいいのか、とか。　その昔、横ずらしを教わったときには、停止の状態、板は斜面に対して垂直（つまり横だな）に向いていて、上体はひねってフォールライン方向を向いていて、膝は曲げてる状態をキープしてエッジを緩めて滑り降りていく、と。　板を平行にずらすので、真下にずれ落ちていくことになる。　という感じだったんだけど、バッジテストの動画ではやはり斜行していたな。　ということは、平行にずらしていたら後ろに進んでもいいのか？　多分だよ、エッジングのコントロールができるかどうかを見たいのではないかと思うんだけど、ちょっと評価のポイントが分かりにくいなあと思ってたわけで。　できてるかできてないかの二択ならまああれだけど、点数を付けるとなるとなあ．．．　これが検定種目に入ったときに指導員の人に評価のポイントを聞いたような気がするんだが、なんかよく分からんままだったような．．．　まあ、パラレルターンにおいて重要な技術であることには変わりないので、ちょっと確認してみるのもいいのではないかな？

  2023年02月23日

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• リフトが折れた？

  長野県のスキー場でリフトの搬器のパイプが破損して乗っていたお客さんが落下するという事故が起こった。　原因はまだ特定されてないみたいだけど、外部に損傷など見られなかったということから金属疲労の可能性も疑われている。　事故が起こったのはリフト乗り場を出てすぐのところのようで、２ｍの高さから落ちたようだ。　正直な話、これは恐怖でしかないな。　大丈夫なはずのパイプが突然折れるんだもんな。　リフトは常にコース上を動いているわけではなくて、場所によっては谷あり崖ありなところを通っているわけだ。　そんなところで折れたらと思うとこれは怖いよなあ。　定期的にというか、昭和２０年代にできたスキー場であればすでに８０年くらい経過しているわけで、リフトなどの設備についてはせめて２回は更新しておきたいところ。　さすがに５０年以上更新していない設備もないとは思うけど、もしあったらこれはすぐに更新すべきものになるな。　このスキー場は町営だったみたいで、町の職員が会見したみたいだけど、なんか「いい経験をさせていただいた」みたいなことを言って批判されてたなあ。　言いたいことは分かるが、「いい経験」はよくなかったな。　せめて「今回のようなことが二度と起こらないよう」とか言い方があったと思うんだが、確かに今回の経験を踏まえて、全国のスキー場が今一度施設の点検なりをして欲しいところだ。　まあ、あとひと月でシーズン終了を迎えるところが多いと思うが、「今シーズンが終わってから」なんて考えていたら、また同じ事故を起こしてしまいかねないぞ。　なんかこういう事故は一度起こると立て続けに似たような事故が起こるからな。　少なくとも３０年くらい更新していない設備は疑ってみた方がいいかもよ。　お金がかかるからとは言うけど、事故が起こったときの損失を考えると天秤にかけるものではないと思うからな。　こういうときに行政が動かないかなあと思うわけだ。　検査するとなったら、けっこうなお金がかかるわけじゃないか。　それを補助するとかないかねえ。　もしくは行政が直接検査に乗り出すとか。　その上で、危険と判断されたものに対しては更新を命令するとかさ。　更新するまで営業させないとか。　政府も海外に何十億円もの金を簡単に支援とか言って出しているじゃない。　をれをちょっと国内に振り分けたらいいんじゃないかと思うんだけどね。

  2023年02月22日

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• 板の試乗

  スクールに来シーズンの板が置いてあったので試乗してみた。　板はロシニョールのデモ。　１６６ｃｍの板が２本と１７６ｃｍだったかなが１本。　１６６ｃｍのはプレートが入っているのとないのと。　３本ともR=１３ｍだって。　今回は１６６ｃｍのプレートなしのを履いてみた。　なんというか、板が軽い。　普段履いているのが長さ１７０ｃｍ、R=16mなので、長さはそんなに変わらないというか、まあちょっと短いかなっていう程度だが、サイドカーブの違いは大きいな。　履いた感じも軽い。　なんかレッスン用にちょうどいいなあって感じだ。　フリーで滑るにはちょっとどうかな？　とにかく回る。　普段の板はあまりエッジを立ててないんだけど、試乗の板はキレキレな状態。　さすがにここまで雪に食い込むとちょっと怖いくらい。　ポジションも少し調整が必要かな？　大回りをしようと思ったらエッジングの具合をうまく調整してやらないといつもの感覚よりも二回りくらい内に入り込む感じだ。　そういう意味ではちょっと扱いづらいかな？　小回りをベースに滑るにはとてもいい板だと思う。　広島のスキー場には合ってるかなと。　北海道とか、信州とか広いゲレンデで大回りをするにはちょっと回り過ぎな感じがしないでもないな。　ある程度スピードを出しても安定感はけっこうあるので、なかなかいいと思うぞ。　ただね．．．値段がね．．．　話には聞いてたんだけどね．．．　１５万円くらい。　競技用ではないよ、デモだよ？　昨シーズンなら１０万円くらいで買えたよ？　まあ、値段が倍くらいになると聞いてたから、それからするとまあこのくらいに収まったかという印象ではあるけど、１５万円かあ．．．　去年はこの値段で板とブーツが買えたなあ。　ブーツも高くなっていたな。　こりゃ、他のブランドもまあ似たようなもんだろうな。　そう言えば、国内ブランドのオガサカはどうなんだろう．．．　これも前からけっこう高かったからな。

  2023年02月21日

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• スクール日誌（２３．０２．１８）

  朝から雨。　スキー場で傘をさしている人ってそうそういないよなあ。　正直なところ、フリーでならまず滑ろうなどとは思わない状況。　きっとこんな日はお客さんも入らないよなあ、なんて考えていたのが大間違いのもと。　お客さんいるやん。　雨の中、まるで修行のように滑っておられます。　さすがにこんな日にスクールに入るなんてないよなあ、なんて考えていたのが大間違いのもと。　午前んも午後もレッスン、ありました。　そうなるとテンションの張り具合が問題だ。　正直、テンションなぞ地の底を這うくらいに低いんだが、レッスンとなるとそうもいかないよね。　受講されたお客さんに成長を実感していただかなければなりません。　そしてなによりお客さんの心が折れないように気を配らないといけません。　お客さんは決して安くはないお金を払っているのですから。　と、まあそれは置いといて．．．　午前中は小学生。　プルークスタンスで止まれます、とあったので、今日はターンの導入だなと。　こんな日に小学生のレッスンは気を付けないといけない。　なぜなら「グローブを外したらはめることができない」から。　なんでか知らんけど、子どものグローブってきつきつなんだよね。　そんなもんで、手が濡れるとははめることができんのだよ。　なので、体力的にきついなと思ったら途中で休憩を入れるんだけど、こんな日は休憩を入れてグローブを外されたらそこで終了なので、できるだけ頑張ってみることにしている。　午後は大人の初心者。　私的には初心者の場合、午前中の方がいいなと思っている。　ある程度滑れるようになって、午後からフリーで楽しんでもらえた方がいいしなあ。　あるいは向上意欲がある人であれば午後からもレッスンに入ってもらえるし。　午後だとせっかく滑れるようになってもそこで終了になってしまうし、リセットされてしまうからな。　しかし、天気もいやらしいもんで、レッスンが始まるころは小康状態なのに、始まってしばらくする雨が降り出すんだ。　夕方のトレーニングも同じ状況で、正直雨が降ってたらやりたくなかったんだが、ちょうどトレーニングが始まるころは小康状態なわけ。　とりあえず出てみるか、と滑り出したら降り出すじゃないか。　この日はカッパを着ていたんだけど、それでも夕方にはさすがに浸透してきたしなあ。　普通にウエア来てたらべちょべちょになってたな。

  2023年02月18日

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• 目線はどこに？

  初心者、初級者にありがちなのが「足元を見て滑る」だ。　やはり気になるんだろうな。　これは初心者、初級者に限った話ではなくて、それなりに滑れる人でも言えることだ。　どうしても足元が気になるらしい。　まあ、気持ちば分かる。　スキーの操作であるとかいろいろと言われて滑るわけで、それがきｔんとできているかどうか見ずにはいられないんだろう。　だけど、目線は自分が進む方向、遠くをしっかりと見ることが重要。　目線が下を向くということは頭が下を向いているので、どうしても腰が曲がりお尻が後ろに下がる。　普通に立って頭だけ下げて下を向いて見たら分かると思う。　もちろんそんなに大きな動きではないのだが、その少しの動きが滑走中には大きな影響を与えるということだ。　目線は遠く、進んで行く先をしっかりと見る。　これは下を見るだけの話しではない。　内倒する人で頭から傾く人は要注意。　頭をできるだけ水平に保つことで視界が傾くことを防ぐことができるので、これだけでも内倒を防止する方法の一つになる。　以前に肩のラインに意識をと書いたが、首を意図的に曲げない限り、肩のラインを斜面に平行に保つだけで、視界の傾きが防止できるということだ。　頭から傾く人はまず肩のラインも崩れているからね。　でも、頭だけ傾ける人も確かにいる。　滑るのを見ていると首だけが左右に傾いている。　これを修正するには．．．　なかなか難しいんだけどね。　なんせ本人は頭を傾けている意識があまりなかったりするもんで。　例えば、ストックを束ねて先を上に向けて持って、常に上を向くように意識しながら滑るとか．．．　ストックを束ねて横に向けて両手で持って肩の高さで固定し、傾きに気を付けながら滑るとか．．．　こういったところから試してみてはどうかな？

  2023年02月17日

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• 先落としと言うけれども．．．

  パラレルターンができるようになって、それなりに滑ることができてはいるけど、なんかいまいちなんだけどって人はけっこういるのではないかな？　ターン前半がなんだかなあという人はターンの切り替えから谷回り部分にかけての「先落とし」を意識してみるといいかもしれない。　「先落とし」というのは字のごとくスキーの先をフォールライン方向に向けていく操作をいう。　もっとも向けていくというほどに積極的な操作ではなくて、斜滑降をしながらエッジを緩めていくとスキーの先が落ちていくことをいう。　もちろん停止してパラレルスタンスで斜面に立っている状態からエッジを緩めていくと全体にずれ落ちていくが、どちらかというとスキーの前がより落ちていく感覚があると思う。　この「先落とし」の動きを利用して谷回りに入るわけだ。　よく練習をするのに緩斜面で低速でやろうとするけど、これって相当難易度が高いよ。　経験上、スキーのテールがずれるのはバランスがとりやすいけど、トップがずれるとバランスを取りにくいわけで、「先落とし」ってトップをずらすわけだから、緩い斜度の斜面でゆっくりやるのはけっこうバランスを取るのが難しいもんだ。　ここで、コースを斜行しながらギルランデを行うことで練習するのがわりと効果があったりする。　先落としをしてトップが下を向き始めたら山回りをしてまた先落としをして．．．の繰り返しだ。これで先落としの量を少しずつ増やしていき、フォールライン方向を向くまでいったら今度はターンを仕上げてみる。　このときに注意しないといけないのは、「先落とし」をするときに余計な操作は行わないってことだ。　「先落とし」のときはスキーをフラットにして流れるように落ちていく状態を作らねばならないのに、変にエッジを切り替えようとしたり、体を動かしてみたり傾けてみたりと余計な動作をする人が多いのだ。　あくまでもエッジを緩めてトップを下に向けながら直滑降に入るくらいの感覚の方がいい。　スキーはフラットに、体はバランスを取るくらいであとは余計なことはしない。　先落としをして山回りに入るところで初めてエッジングに入り、体を動かしていくわけだ。　この動きを使ったパラレルターンを「初歩パラレルターン」ということになるかな。　動き自体はプルークボーゲンの導入のときと同じ動きだな。　切り替えのところから体を立ち上げて抜重するとスキーは下を向いていき、膝を曲げて体を低く、外側に少し傾けることで山回りをしていくのだが、これをパラレルスタンスでやるということだ。　この場合、ターン前半の谷回り部分では抜重しているだけでなにもしていないことになるので、大きくずれながらフォールラインに向けてターンをしているのだ。　そして山回り部分に入ってエッジングを行いさらにターンを続けていく。　これを洗練していくと、だんだんとエッジングをする部分が早くなっていき、最終的にはターンの切り替え直後からエッジングを行うというところまでいく。　が、やはり切り替え時の一瞬とは言え、この「先落とし」をしっかりとしてやることでなんかいまいちなターンが締まってくるのではないかな？

  2023年02月16日

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• 上半身も意識してみる

  ここのところ、内倒に関する話が多くなっているのだけど、過去にもいくつか書いてあることが判明。　読み返してみると、まあだいたい同じようなことを書いている。　まあ、当たり前の話ではあるけどな。　ただ、そのときどきで気づきというか、視点がちょっと違ったりしているのだけど、スキーはターンするのに体を傾けないといけないのは変わらないわけで、その理想軸との調整がポイントになる。　傾きに注目しがちではあるが、着目すべき点はそれだけではない。　平行というのも意識すべき点として挙げている。　パラレルターンの姿勢で、「肩、腰、膝のラインが平行になるように」と聞いたことはないだろうか？　ここで、普段はあまり出てこない「肩」が出てきている。　内倒の話をするのに、この「肩」もけっこう意識すべきポイントになっている。　この肩のラインが実は頭の傾きと連動していたりするわけだ。　前に内倒する原因の一つとして「頭から傾けていく」と書いたと思うが、頭が傾くと肩のラインも動いていく。　例えば、普通に立った状態で頭だけを左に傾けていくと右肩が上がってくるのが分かるのではないだろうか？　さらに頭を傾けていくと上半身が傾いていき、さらに傾けると美紀子氏が上がってくる。　上からだんだんと傾いていくのだが、腰にくるまでにはしばらくかかる。　つまり、この時点では下半身はまったく動いてないわけだ。　これを滑走中にあてはめてみる。　斜滑降をしながら頭を斜面下側に傾けていくと、徐々に上から傾いていくのだが、足元は動いていないのでそのまま斜めにまっすぐ進んでいく。　ようやく腰が動くころには頭はずいぶんと傾いていると思う。　斜滑降中なのでスキーは山側のエッジがかかっているわけだが、この状態ではエッジの切り替えどころかエッジを緩めることすら至難の業となる。　これが頭から突っ込むタイプの内倒の典型的な症状だ。　ここういうケースの修正の方法の一つとして、「山側の肩を下げる」というのがある。　頭を動かす前に肩を少し下げてみるだけでずいぶんと変わってくるもんだ。　肩を下げることで下げた側に体が曲がるので腰は阪大側に動こうとし、それにつられで膝や足首が動いていくのが分かると思う。　結果、エッジが緩んでスキーはフォールラインへと向かっていくわけだ。　普段は腰から下について意識を向けているが、上半身も意識することで、ターンがスムーズにできるようになるということだ。

  2023年02月15日

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• 内倒を修正するために

  内倒を修正するためにいろいろなバリエーションがあるのだが、ストックを使った方法をちょっと書いてみる。　内倒については重心が内側に入り過ぎている状態とすると話が分かりにくくなるので、体が内側に傾き過ぎているとしよう。　これをストックを使って修正していくのだが、まず、一番手っ取り早いのは「ターン外側のストックの先を雪面に着けたままターンする」こと。　つまり、ターン外側のストックを引きずりながらターンするわけだ。　これをやることで外傾姿勢を作ることができて、内側に入り過ぎた状態を修正することができる。　特にターンの始動部分で頭から倒れていく人は、これをやることで、頭から倒れていくことを防ぐことができる。　この外傾姿勢を作るためのバリエーションとして、ストックを持ったまま手を真横に広げて、ターンの外がwあに傾いて外がwあのストックを雪面に着けるというのもある。　これでストックを持ってなければ外側の手を膝の横とか場合によってはブーツを触るとかもある。　が、普段滑っている中で簡単にやってみようと思ったら、単純にターン外側のストックを引きずりながらターンしてみるのがいいんじゃないかと思う。　これをやるときの注意点は「ターンの切り替えのところでストックも切り替える」ってこと。　ターンの仕上げまでストックをひきずって、切り替えの部分でストックも切り替えてターン始動の部分から引きずっていくことだ。　このバリエーションはパラレルスタンスはもちろん、プルークスタンスでもできる。　もう一つ気を付けないといけないのは手の位置。　普段滑るときの手の位置を変えてはならない。　そのままストックを引きずっていくのだ。　これをやるときに手の位置が後ろに下がる人がけっこういたりするけど、これだとターン始動の部分で変なひねりの姿勢が出てしまう。　あくまでも普段の滑りと同じでなければならないのだ。　普段から手の位置が下がっている人はまずここを修正しないといけないな。　手が下がっているときはたいてい後傾になっているからな。　ストックを使うと言ってもこの方法は割と普段の滑りの中でなにげなく使えたりして、体のバランスをチェックするにはけっこう効果的なので、一度試してもらいたいものではある。

  2023年02月14日

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• スキッディングターン

  パラレルターンを習得するのにいきなりずれの少ないターンをというわけにもいかなくて、やはり最初はずれの多いターン、いわゆるスキッディングターンの習得からということになりそうだ。　で、このスキッディングターンなんだが、カービングスキーの登場で一番イメージが変わったターンになるのではないかと。　元々「荷重、角付け、回旋」というのがターンの三要素なんて言われてたんだが、これが変わったわけではない。　この中で角付けと回旋という操作がずれのコントロールの肝になってくる。　角付けがずれの大きさを決めていく。　角付けが浅いと大きくずれるし角付けが深くなるとずれが少なくなる。　カービングスキーが登場してからは、この角付けがやたらと重視されて、「角付けだけで曲がる」なんて言われることもあったくらい。　もちろん、荷重がしっかりされていることが前提になっているけどね。　これはカービングターンを行うときの話で、角付け、荷重を強めていくとスキーのトップとテールが雪面を強くとらえて板がしなってそのサイドカーブでターン弧を決めるわけだが、そのためにはそれなりなスピードが必要。　スキッディングターンではこうはいかないので、回旋という操作が必須になる。　で、従来は荷重して角付けを強めていき、板を回旋させるということだったので、どちらかというとテールをずらす操作になっていた。　やってみりゃ分かるけど、角付けをした状態では板は外側にしかずらせないのでね。　なので、従来はテールスライドを中心としたターンだったと記憶しているのだが、最近はセンターを中心に回旋させるとある。　これ、ブーツをセンターにしていたを振り回すような操作ではないんだよなあ。　いや、結果的にはそうなるんだけどさ。　と、この話ではなくてずれだったな。　うまくずらす操作をとることができるかどうか、そこからずれの少ないターンへと仕上げていくようになるので、まずはしっかりと板をずらすターンを習得することが大事なのかなあ。

  2023年02月13日

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• スクール日誌（２３．０２．１１）

  今日は建国記念日なのだが土曜日のため３連休にはならず．．．残念！　と、この日は１日暖かい日になった。　なんというか、スマホを充電し忘れていて、「まあ行きながら充電すればいいや」と思ったのだが、乗って行く車にはUSBの端子がなかった．．．　まあ半分はあったのでなんとかなるだろうと思って出たのだが、その時点でスクールからのメッセージを見逃していた。　いつもは出る前に一度確認するんだけど、この日は電池の消耗を考えてみてなかったんだよな。　まあ駐車場の連絡があったりするからスキー場手前で見ればいいやと。　で、いつものとおり出たのだが、その直前で確認したところによるとなんか朝のレッスンが入ってる．．．　通常のレッスンは午前が１０時から、午後が１３時からなのだが、プライベートレッスンとかグループレッスンが随時入ってくる。　１時間のレッスンではあるが、なんか今シーズンはけっこう入ってくる。　８時から１時間ということで、スキー場に着いてすぐに準備して待ってたのだが、肝心のお客さんが来ない。　と思ったら、８時３０分からに変更。　なんでも道具のレンタルができてないらしい。　結局８時半も少し過ぎてやってきた。　家族でボードのレッスン。　１時間なので、道具の説明から始まって、なんとかワンフットでストップまではやりたいところ。　欲を言うと、両足を装着して直滑降からストップまでやりたいところではあるが、１時間ではさすがに難しい。　ワンフットで著格好からストップまでやっておけば、なんとかリフトには乗れるからな。　そして午前のレッスンはやはりボード。　小学生の初心者だったが、やはりすぐに上達する子と、ゆっくりな子に分かれる。　上達する子はリフトに乗ってやった方がいいんだけど、そうでなければゆっくりとやった方がいいので、途中で分かれてみた。　特に、小さい子は体力的に２時間は厳しい。　それでも緩斜面で両足を装着してサイドスリップまでは体験できた。　この時点でかなりお疲れモード。　午後もボードの予定だったんだが、急遽スキーの担当に変更になった．．．というか変えてもらった。　さすがに１日というか、２コマもボード担当したらもういいでしょうとも言えないけど、スキーがやりたいもんな。　プルークボーゲンは大丈夫なのでパラレルターンを目指したいということではあったが、滑りを確認したところで致命的な障害を発見。　脚を突っ張る後傾だ。　これ、前にも経験したんだが、斜面を怖がっている場合に多いケース。　スピードがだめなのか、斜度がだめなのか．．．　いずれにしても、これは技術的なものよりも精神的な原因がある場合が多いので、こいつの修正はけっこうてこずるもんだ。　もちろんこういうときは一旦、斜度の緩い斜面でやるに限る。　スピードに対する恐怖が原因なら別にどこの斜面でもいいわけだ。　スピードが出なければいいから。　しかし斜面を怖がるケースの場合、緩い斜面に行くしかない。　が、今日も緩斜面は絶賛混雑中で、けっこうなリフト待ちができていた。　さすがにこれでは練習にならないので、少し斜度はあるけどそちらに変更。　まあ、最初に激辛モードを希望されていたのでいいかと。　もちろん、斜度のあるところでもできることはいろいろとあって、徐々にはあるが、改善の兆しは見えてきた。　が、なかなか手ごわいもんで、もう少し緩斜面が少ないときにやりたいなあと。　そして夕方のトレーニングに突入。　今回はプルークボーゲンの導入をテーマにいろいろとやったが、一緒にいるのがみんな先生なもんで、いろいろと意見が出るもんだ。　そこで気が付いたのは「対象をきちんと定めること」だ。　要するに誰を指導するのかということを決めておかないと話がバラバラになってしまう。　実際、プルークボーゲンは初級者はもちろんその習得のために、上級者もいろいろとチェックのために行うわけだ。　が、それぞれで言うことが違うわけだ。　今回はそこを整理することができたかなと。　それにしても、今日は道具のレンタルに相当時間がかかったみたいで、レッスンの方もけっこう混乱してたな。

  2023年02月11日

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• 内倒してるんだけど　２

  そう、両スキーの上下差。　前後差ってのはよく聞くことがあると思うけど上下差？　体を傾けていくとどうしても左右の脚の長さが変わらない限り外側の足が浮いてくる。　そこで両足を雪面に接地させるためには内側の脚が短くならなければならない。　が、実際のところ、脚の長さは変わらないので、内脚の膝を曲げることになる。　このときに内スキーの操作が重要になるんだけど、外スキーにしっかり荷重できるポイントを探らねばならない。　このときに内スキーはある程度自由になるので、うまく使ってやることでキレのよいターンをすることができるわけだ。　なんて言ってるけど、その正体は「同調操作を行う」というだけのこと。　外スキーの邪魔にならないように操作することで、スムーズにターンができるようになるし、スピードによっては内スキーにもある程度荷重することで外スキーへの負担を減らすこともできる。　このバランスをうまく取れないと内スキーに余分に荷重することになり、結果、外スキーへ十分な荷重ができずに「内倒」することになる。　と、スキーの荷重と体の傾きから話をしてきたけど、もっと端的に内倒する状況をつかみたいとなると、「どこから動いていくか」ということでも見ることができそうだ。　一般的にスキーの操作は「足元から」と言われている。　ざっくりな話、足首から動き始めて非さ、腰へと動きが伝わっていくイメージだ。　例えば、普通に立っていて、足首だけを曲げると体全体が前に傾いていくので、膝を曲げてバランスを取るのだが、そこからさらに調整するために股関節を動かす、つまり腰を曲げて状態が真直ぐになるように保つ。　こうやってバランスを取っていると思うけど、普段はこんな「足首から」なんて意識しないよなあ。　これを意識的に動かすということだ。左右になるともっと分かりやすい。　足首のところで、例えば右に傾けると、それにつれて膝が移動し腰がそれについていくだろう。　そのままだと当然倒れるわけで、膝は左右には曲がらないから腰を反対に曲げて上体が真直ぐになるように動くと思う。　そうそう、このとき膝は倒れた側を曲げて外側の足がうかないようにしているな。　じゃあ、頭から動かしてみたらどうだろう？　頭を左に傾けていくと肩が動き腰が動き．．．足首は最後まで動かないし、動きの量は少ない。　内倒する人はたいていこういう頭からの動きをすることが多い。　ターンをするのに頭を傾けていってもなかなか足首まで伝わらないので板は曲がってくれないわけだ。　なので、ますます頭を傾けていくわけだが、上体は傾いてもスキーは真直ぐ進んで、体から離れてしまい内倒の状態になっていく。　まあ、内倒してますって言われる人の大半はこのケースだと思っていいと思う。　となると修正方法も分かってくる。　足元から動いていくようなバリエーションをやっていけばいいということだ。　これで内倒でお悩みの人の７割方は解消されるのではないかな？

  2023年02月10日

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• 内倒してるんだけど

  「内倒してるんだけど」と言われたことがる人は多いよな？　実はこの「内倒」ってのが実に分かりにくい．．．と思う。　この「内倒」を定義付けるとすると、「理想的な重心軸に対して実際の重心がターンの内側に入っている状態」と言えるかな。　重心軸と言ったけど、これはちょっと表現が良くないかな？　スキーに力がかかるベクトルは重心と遠心力の合力になるが、その理想値に対して実際の合力が内側に倒れている状態ということになるか。　面倒くさいから「重心軸」という言葉にしとくな。　で、具体的な症状としては「内スキーに乗る」という現象として現れる。　でもこれ、スキーの場合は必然的に表れる現象と言ってもいい。　どういうことかと言うと、例えば普通は両脚で立っているのだが、そのままの状態で右側に傾いていくと、左足が浮いてくる。　仮にその状態でバランスが取れていたとしても、スキーの場合「内脚に乗っている」状態になる。　で、それは「内倒」ですよ、と。　いや、バランス取れてるんだから「内倒」じゃないよね？と思うかもしれんけど、現象的には「内倒」だ。　ここまで書くと、スキーに伝わる力の方向というのが見えてくる。　スキー雑誌なんかを読んだりする熱心な人は見たこともあると思うが、この力の伝わる方向は「ターン内側の肩から外スキーにかけて」の方向になっていると思う。　内スキーに乗っているということは体がその軸よりも内側にあるってことだ。　ただ、「内倒」と言われる人たちのほとんどは、別に傾き過ぎているわけではないと思っている。　実際、必要以上に傾くってけっこう怖いもんだよ。　じゃあなんで「内倒」になるのかというと「スキーの上下差」を理解していないからと言っていいと思う。　どういうことかというと、体を傾けていくと、スキーは上下差ができるということだ。　だから何もしないで傾いたら外側の足が浮いてくる。　両足を着けたままにして傾くには内側の足が外側の足よりも体軸方向に上がらないといけないわけで、そのために内側の脚を曲げないといけないってことだ。　ターンをするときに内脚が適切に曲げられてないから内スキーに乗ってしまうということになる。　もうちょっと話が続きそうなので、また次の機会にしよう。

  2023年02月09日

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• 踵荷重

  踵荷重というのが数年前に言われていた。　こいつにはずいぶんとやられたもんだ。　多分、これのおかげで後傾になる人が続出したんだもんな。　いや、ほんとに。　それまでは、足裏感覚で言うと、「母指球を踏め」が定説だったと思うんだ。　後傾を意識した人が言われるのは「母指球を踏め」だ．．．いや、だった。　それが「踵荷重」なんてフレーズで一変した。　みんな後傾になってるんだもの。　この「踵荷重」の意味をきちんと理解している人はちゃんと母指球踏んでるんだよ。　こう書いたら「踵荷重」の意味が分かってくると思うんだけどね。　体全体の力のかかりかたというか、体重のかかりかたと言ったほうがいいのかな？そのちからは踵にかかってくるということだ。　骨格を考えたら容易にイメージできるだろう。　脚の骨は踵部分で地面に接するようになり、そこからつま先へとアーチを描いて母指球あたりで再び地面と接する。　だから一旦は体重が踵にかかるわけだ。　ということは、スキーで滑るときに雪面方向にかかる力は踵にかかっていくということだ。　これが「踵荷重」の正体だと考えている。　もし、母指球あたりにこの力がかかるようであれば、それは「前傾過多」ということになる。　で、もう一つ重要なのは、「常に一点に力がかかっているわけではない」ということだ。　足裏にかかる力はターン前半はまあ母指球あたりにあるとイメージしていいかなと思うが、これがターン後半に向けて踵方向に移動していき、ターンマックスで踵あたりにかかっており、そこからターンの切り替えに向けて前方向に移動していく、とこんなイメージになるんじゃないかな？　その中でバランスを取っていくわけで、常に「踵荷重」でもないし「母指球を踏め」でもない。　なので、後傾の人に「母指球を踏め」というのはおおよそターンの切り替えからターン前半にかけての部分を指していると思われるが、言われた方は常にその姿勢をキープしなきゃならんと思ってしまうよな。　まあ余談にはなるが、この「踵荷重」が流行ってたころは、みんな緩斜面でプルークボーゲンでやってるんだけど、なんか椅子に腰かけているような姿勢でボーゲンやってる人が続出してたよなあ。　SAJもSIAも毎年なにかテーマを定めてやってるんだけど、もう新しい技術的な話はなかなか出てこないよな。　これまでの見直しというか、悪く言えば「言い方を変えただけ」なんだけど、それがさも新しい技術であるかのように言われてしまうので困ったもんだと思う。　例えば、プルークボーゲンで、今までは姿勢、体の傾きとかを言ってて、今回は足裏の感じ方を言ってるだけで、なにが変わったわけではないのに、さも新たに出てきた話のように取られるんだよな。　で、「ボーゲンはこれだ！」なんて言われると、じゃあ今までのはなんだったん？となるが、なんのことはない、今までのはちゃんとやってるわけで、見るところが変わっただけだ。　「踵荷重」と「母指球を踏め」も相反するものではなくて、視点が変わっただけと言っていいんだけどさ。　指導の仕方一つでこれだけ変わるんだから、指導する側もよくよく気を付けないとね。

  2023年02月08日

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• 深回り

  急斜面を滑るのに必要なもの。　急斜面で暴走しがちな人はたいていターン弧が浅い。　そして後傾。　まあ、だいたいこの二つの症状が出ていると言っていい。　後傾だからターン弧が浅くなるのか、ターン弧が浅いから後傾になるのかというくらいにだいたい併発するもんだ。　私の感覚では後傾だからターン弧が浅いと感じているけどね。　この場合、深回りをすることで後傾も修正されるケースがあるんだけど、どうやって深回りをするのかという話になる。　レッスンの中でも、ターン弧の浅いときには「もっと回って」と言うことがある。　これがなかなか伝わらない。　というか、多分、言うことは伝わっているし、本人も深く回ろうとしているんだけど、結果、回ってないって状況だ。　本人に聞いたら「いつもより回っている」と言うもの。　でも、いつも通りですよ。　原因の一つは上半身と下半身のひねりが足りないってこと。　特に大回りだと体が板に正対しがちなので、回し方が不足しがち。　斜面に対して進行方向が斜め下なのでそりゃスピードも出るでしょ、と言いたいのだが、本人の感覚では横を向いているくらいだと思われる。　そこで、修正のバリエーションの一つに「つの字ターン」がある。　まさに字のごとくターン後半を切り上げていくわけだ。　大回りで板に正対していたら、斜面の上側が見えるくらいに切り上げるのだ。　まずはそのくらい極端に切り上げていく。　そうそう、これは急斜面でやる方がいいかもね。　まずはワンターンずつ。　切り上げていくと止まるじゃない？ってのを体験する。　要はしっかりと板を回してやればスピードも抑えることができるよということを理解することなんだ。　止まるまで切り上げていくと次のターンには入りにくいので、そこでシュテム操作を使う。　ターンを切り上げていって止まりそうになったところで山側のスキーを開き出して次のターンに入るわけだ。　そうすることで安定して次のターンに入ることができる。　慣れてきたら、徐々にターンの切り上げを少なくしていって、谷側のスキーが真横くらいになるところで次のターンに入っていく。　真横よりもちょっと切りあがるくらいでいいかな？　これで「つの字ターン」の完成ということになる。　実は、この過程で後傾も修正されるわけだ。　シュテム操作をするときにスキーを開き出しながら体は下を向いていくわけで、そのときに外スキーに対して適正なポジションを取れるようにできるからな。　スキーを開き出したときに体が後ろに下がる人は、「つの字ターン」以前にもっと緩い斜面でシュテムターンあたりから確認することをお勧めする。　急斜面で暴走しがちな人は一度深回りを意識して滑ってみたら少し滑りも変わってくるかもね。

  2023年02月07日

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