山海屋本舗

[柔術] カテゴリの記事

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• 演武会

  年に１度の演武会が行われた。　今回は持ち回りというか、しばらくぶりに開催を引き受けていたので、会場準備とかなんとかでちょっと慌ただしいスタートとなった。　とは言え、会場準備はそう大したこともないので、さくさくと終わったのだが、演武をするときになやり床が違うとかなり雰囲気が変わってくるというものだ。　たいていは床が板張りなので、特に投げ技には注意が必要。　やはり痛いからねえ。　畳だと投げるときは有難いのだが、居合をやるときには少し注意が必要。　滑り具合が変わってくるからな。　今回はレスリング用のマットが敷いてあった。　柔らかくていいように思うのだが、実はこれがけっこう曲者で、滑りにくい？ので足が引っかからないように気を付けないといけない。　実際座った状態で向きを変えるのに少し苦労した。　これが板張りの床だと向きが変えやすいのだが、痛いんだよなあ。　そう考えると、トータルで見て畳が一番やり易いかな？　今までいろんな状況でやってきた。　変わったところでは屋外で畳を敷いてやったことかなあ。　あのときは結構暑い日で天気も良かったので、畳が焼けて足裏がとてつもなく熱かった。　正直、演武どころではなかったんだが、そうは言ってもやらないわけにもいかないし。　他の団体も熱いのがよく伝わってくる動きだったしな。　実際、足裏をちょっと火傷したもの。　ともあれ、演武会は無事に終了してなんとか一段落。　しばらくは受けなくてもいいだろうなあ。

  2024年10月21日

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• 柔道の行く末

  パリオリンピックでなにかと物議をかもした柔道なのだが、久しぶりに見ると、またずいぶんとルールが変わっているようだ。　ひところレスリング柔道なんて言われるくらいにタックルで相手を倒したりっていう柔道になっていて、これはということでルールが代わり、まっとうな技のいくつかを巻き添えにした。　そこからは組んで技を掛けるという本来の柔道に近づくと思っていたんだが．．．　パリオリンピックで見たのは．．．なんか知らんけど反則の嵐。　組手を嫌ったら反則になるらしい。　今までも積極的に技を掛けないと反則になるってのがあったけど、さらに組手を嫌って切ったら反則になるとか。　まだこれに対応できてない選手が多いということだな。　ただ、締め技に入ったときに待てがかかっているのに技を掛け続けるというのはどうなんだろう？と思ったけどね。　あのときはどちらかというと審判に対しての批判が多かったな。　で、このオリンピックの後、あまりにルールが変わった柔道に対して、「日本は国際柔道連盟から脱退を」なんて声もあったらしいけど、まあ、それは違うよね。　私も使ってはいるけど、柔道とJUDOを使い分けることがある。　武道とスポーツの違いと言ってもいいかな？　で、柔道は武道であるべき論な人が連盟脱退を言うんだろうな。　そもそもね、勝ち負けの明確な基準を作った時点で本来の柔道ではないというべきだな。　その昔も立ち合いというのはあったわけだが、そこではどちらかが「参った」とするか立会人が「それまで」と制するかで終わったわけで、「背中から落ちたら１本」とかなかったものなあ。　まあ、これは剣道にも言えることで、剣道でも実は同じような課題を抱えてはいる。　柔道はスポーツの祭典、オリンピックにエントリーした時点で「スポーツ」なので、そこに武道はとかなんとかを持ち込む方が間違っているように思う。　日本だけが武道の精神など持ち込みたいなら、それは好きにやればよかろう。　外国勢にまでそれを求める理由はないな。　外国にも武道として柔道をやっている人もいるだろうし、スポーツとして競技の頂点を目指す人もいるだろうしね。　だいたい日本人ですら試合で勝って小躍りしてガッツポーズしてんのに今更「柔道は武道」なんて言うかい？　まあ、今となってはJUDOは柔道には戻らないってことだよ。　それでも武道だなんだというなら、古典柔道として、型稽古を中心にして礼法であるとか柔道の成り立ちであるとかを研究するような形にしたらいいんじゃないの？　試合じゃなくて演武会としてその形を披露するような形にすれば、武道としても柔道も守れるかもしれんよ。　だけど、数多くの古流武術と言われる流派がもはや衰退の一途をたどっているように、そういうのは日本では流行らないということだ。　今、古流武術はむしろ海外、特に欧州で盛んになっているようだからな。　柔道もいずれそういう道を辿るようになる。　このまま保っていくことはできず、どんどんスポーツ化していくだろうな。　その典型がレスリングではないかなあ。　あれはもう大半の人にはスポーツとして見られているよな。　フェンシングもそうだな。　あれも本来は西洋の剣術だものな。　柔道も同様にスポーツとして生き残るか、武道として衰退していくか。　連盟から脱退するとかしないとかは、もう些細なことでしかないってことだ。

  2024年09月30日

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• これが剣道だ．．．？

  最近なぜかユーチューブで第１７回世界剣道選手権大会の映像が上がっている。　これは２０１８年に行われたものなので、もう６年前のものなのだが、なんで今頃？ともうわけだ。　男子団体決勝戦の様子がいろいろと上がっているのだが、これは日本対韓国のもの。　となると、まああまりいい試合ではないのだなと想像できる。　しかも会場は韓国。　試合が荒れないわけがないよな。　韓国もまっとうにやってりゃ強い国には違いないんだが、まあ今の剣道のスタイルではないよな。　なというか、見ていると、昔の剣道みたいだなあ、と。　昔はさ、剣道でも他相手を投げたり、脚をかけて倒したりとかあったみたいで、けっこう荒っぽいものではあったみたいだ。　言っちゃなんだが、「勝てばいいんだろ？」的な雰囲気を醸し出していて、やることはもう小学生の試合を見ているようだ、と言っては小学生に失礼だな。　そのくらい雑というか、荒いというか、ただただ喧嘩をしているかのような剣道だ。　まあね、「勝てばいいんだろ？」ってのはある意味そのとおりだと思う。　真剣でやりあえば勝った方が生き残り、負けた方は死ぬわけだから、負けた後で卑怯だとも言えまい。　結局は勝ち残った方が正義になるからな。　だけど、それは現代剣道の考え方には沿ってなくて、試合のルールにも沿ってないものが多いので、そういうのがやりたいなら他でやってくださいってことだ。　剣道に流派があってもいいと思うし、考え方はそれぞれだと思うんだが、試合となるとルールの中で争わなければならない。　正直ね、剣道のルールってけっこう抽象的なものが多いと思うんだ。　例えば一本になる条件として「充実した気勢で、もの打ちで打突部位を筋正しく打ち、残心を残す」とある。　打突部位となると、面、小手、胴、喉となるわけだが、そこに竹刀が当たっただけでは一本になりませんよってことだ。　これが柔道以上に分かりにくくしているわけだ。　あと反則もいろいろと分かりにくいものがあって、今はまだコロナ対応がされているので、鍔迫り合いは一呼吸までとかあり、お互いが十分に間合いを取るまで下がらないといけない。　引く途中で打ったりしたら反則になるとか。　なんだっけ、「公正を害する行為」とかだっけ？　分かれるときも、ただ間合いを取ればいいわけではなさそうだ。　剣道にはこう、イエスかノーかで判断できないルールがけっこうあったりして、これが分かりにくい原因になっているんじゃないかと思う。　話をン戻すが、韓国の剣道は今の考え方ではなさそうだということ、とりわけ日本が開いてとなるとその傾向が強いみたいだ。　どうもこの年は自国開催ということもあって優勝を取りたかったらしいのだが、ならばなんで普通に勝負せんかったかねえ。

  2024年05月30日

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• 古武術

  最近、動画でいろいろな武道とかの動画もあって見ていると、いわゆる古武術の流派もいろいろな動画を上げている。　古武術と言っても大半は居合、剣術が多いのだが、まれに体術のものもある。　その古武術なわけだが、私もとある道場でお世話になっており、稽古を続けてきて、古武術については少し思うところもある。　まず、何というか、胡散臭いよね。　怪しいというかなんというか．．．　いや、やってることはそりゃ戦国の世から江戸時代と武士の世の中で、戦いに生き残るために努力した形なのだから、本来合理的な考えの塊なわけだ。　そんな胡散臭いもんで生き残れるわけないでしょ。　だけどね、これを現代において説明しようと思うととても難しいと思う。　そもそもベースとなる価値観が違い過ぎるというか．．．　昔は単純に生き残るか死ぬかでしょ。　今はスポーツよろしく勝ったの負けたのでしょ。　で、とっちが強いとか弱いとか。　負けたら今に残ってないし。　よほどしっかりと記録されていて、それが残っていれば別なのかもしれんけど、弱いものは廃れていくわけで、現代まで残っていないということだ。　江戸時代の前から存在し、それが今に残されているものは現代の価値観でいうと「強い」わけだ。　が、注意しなければならないのはどこで現代武道との線引きをするかということ。　これってはっきりしているようでかなり曖昧だと思っている。　武術の一流派を言うなら別に現代武道とか古武道とかいう線引きは不要だと思う。　が、新旧を問うなら、やはり「武士の世」であったかどうかというところではないかなあと思うわけだ。　となると江戸時代までに存在したものが古武道と言っていいのではないかと思う。　もしかしたらもっと前、江戸時代の初めあたりを境にしてもいいのではないかなと。　なぜなら「生死を分ける」から「勝ち負け」に変わってきたのがこのあたりじゃないかなと思うから。　まあ、そうは言っても武士が主体の江戸時代全般はまあ「旧」にふくめていいのではないかということで、明治への変わり目を一つの節目としていいような気がする。　でもね、今に残る武術、剣術のは明治以降に創設されたものも多くあったりするわけだ。　それらも「古流」を名乗ってたりする。　まあ、それまでに残ってきたものを参考に作っているわけだから「古流」と言えなくもない。　実際、私が習っている居合も昭和初期に作られたものだし。　そうは言いながら、やはり「古」にあやかろうとしているのは分かるので、それも１００年続けばそのときには立派な古武術になっているだろうなと思うわけだ。　柳生新陰流の祖である柳生十兵衛も、その当時「古流」なんて呼ばれることは考えてもなかっただろうしなあ。　なんかまとまりのない話になってしまったけど、古武術っていうのをうまく説明するものってないかなと思ったときに、いろいろと思うところもあったんだけど、最近は「古典芸能みたいなもん」というのが一番しっくりくるかなと思ってみたり。

  2024年02月22日

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• 形を保つには

  古流と言われている武術では、どれだけ長く続いているかが重要なようだ。　そして、その流祖が著名人であればなおさらだ。　剣術の間では柳生十兵衛宗矩といえば、まあ知らない人はいないだろう。　その宗矩を改組とする柳生新陰流はいろんなドラマとかデイがとかでも活躍しており、その流派の名前も広く知られている。　では、その柳生新陰流で行われていることが、本当に宗矩のところまで遡れるのかと言われるとどうなんだろう？　新陰流については詳しくないので、あまりあれこれ言うわけにもいかないのだが、まあ新陰流をやってる道場は全国にけっこうあったりするだろう。　その道場の全てで同じことをやっているかというと、多分違う。　どこかに違うところが出てくる。　これはある意味致し方ないことだ。　今では映像に残すという手段があるけども、その昔にはそんなもんなかったわけで、せいぜい紙に書き残すくらい。　例えば、抜刀して横なぎに斬る、振りかぶって真向に斬る、残心を残して納刀、という型があるとする。　これを伝言ゲームよろしく、１０人が次々に伝えていくというのをやってみよう。　最初の人がやったのを見て、それを覚えて、次の人に見せる。　このくり返しの中でどれだけ元の形が伝わるか、ということだ。　どこかの過程で「横なぎに斬る」がなくなったり、「真向に斬る」が袈裟斬りになったりとか、変化が出る可能性があるわけ。　１０人が並んでやってたら、「いやそれは違うだろう」とか指摘もできる。　が武術の場合、伝えることができるのはせいぜい自分の前後だけってことだ。　どこかで形が変わると、それが正として伝わってしまうし、さらに変化するかもしれない。　さらに条件を変えて、１人が２人に伝えて、その２人がそれぞれ２人に伝える．．．これを１０回繰り返すと、１０回伝わったところで１０２４人が伝えられていることになる。　その１０２４人を一堂に集めて一斉に型を披露したときに全てが同じ動きになるかと言われると、まあずいぶんと変わっていると思うよ。　今、１０回と書いたが、一子相伝とやらで江戸時代から伝わってくると、今、受け継いだと言われる人がだいたい１０代あたりになるんじゃないかね？　いやいや、そんなもんきちんと伝わってるでしょ、と思うかもしれんけど、その流派では型が一つってことはない。　極端な話ではあるが、１０の型くらいはあるだろう？　それがどれだけ初代と同じ型で伝わっているんだろうね？　先にも書いたが、書き物に残すということはできる。　場合によっては絵で残すこともできる。　そういうものも実際にある。　それはある程度形を残すための参考にはなるだろう。　だけど、形を保って行くのは相当に難しいものだと思う。　映像で残すことができる今がその形を保っていくためのぎりぎりのところになるのかねえ。

  2023年10月23日

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• 間合いを意識する

  武道では「間合い」というのを必ず言われる。　間合いというのは相手との距離になるが、単に距離ではなくて、攻撃が可能となる距離と言った方がよさそうだ。　これはとても重要で、みな間合いが異なるので、この間合いを意識していないと不意に攻撃を仕掛けられたりする。　空手など徒手空拳の武道においては自分の体の大きさであるとか、身体能力が関係してくる。　突き、蹴りを出せる距離というのは腕や脚の長さがまず関係してくる。　全く動かずに突きを出すときはその腕の長さ分しか届かないが、一歩踏み込んで突くとなるとその歩幅、すなわち脚の長さも関係してくる。　ただ、それでは間合いについて話ができなくなってしまうので、まずは一間の幅、つまり畳一枚分の幅を基準にして考えるといいだろう。　この幅がいろいろな武道における基本的な距離になると思う。　この距離はお互いが攻撃を仕掛ける一歩手前の距離と言っていいだろうか。　まあ、体格差というのがあるから、みんながそうとは言わないけど、標準的な身長の人ならだいたい当てはまりそうだ。　例えば突きだと一番威力のある距離ってのがある。　もちろんその届く範囲の外が安全なのは当然の話だが、その距離よりも中に入ることで威力を削いでいくことが可能。　相手が打ちこもうとしている距離よりももう５０ｃｍほど近づいたらどうなるかというと、もちろん打たれるわけではあるが、そんなにダメージが大きいわけではない。　極端な話、打ち込もうとしている拳を抑えたらその威力は０になるということだ。　刀の場合、切っ先付近で斬るのが一番斬れやすいわけで、これが鍔元の方だと斬れが鈍くなる。　剣道の試合を見ていて、打たれたのになんで一本じゃないの？っていうときの理由の一つでもある。　竹刀には中結という白い輪っかがあるのだが、だいたい切っ先からその中結までの間あたりで打たないと有効ではないということなので、鍔元の方で打っても一本にはならないそうなのだ。　つまり竹刀のどこで打ってもいいというわけではなく、適正な距離で打ち込む必要がある。　これが間合いっていうものだ。　まあ、特に打撃系の武道でなかなかうまくいかないなあと思ったときは、この間合いを一度見直してみたらいいかもしれないな。

  2023年10月16日

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• 崩しのメカニズム

  武道をやっている人が一度は考えるもの。　崩し、だ。　柔道ではまずこれを考えないといけないな。　が、剣道でもやはり崩しが重要。　空手でもそうだよな。　古武道においては必ずと言っていいくらいに崩しを考えないといけない。　崩しによって得られる効果が何なのかを理解しないと、そもそも崩すことの意味がなくなる。　分かりやすいので柔道を例にする。　背負い投げをするときにどのように習った？　組んだ状態で相手をまず後ろに押すのではなかったかな？　右に組んでいく場合、右足を進めながら相手を押す。　相手がそれに反応して押し返そうとしたときに素早く反転して引手を引きながら相手の懐に入り込んで背負うわけだよな。　そして前に投げる、と。　こんな感じだったかな？　ここで重要なのが、最初のところの「相手を後ろに押す」だ。　ここが崩しの部分になる。　人間は常にバランスを保とうとして、一番安定するよう姿勢を制御している。　これはもう無意識に行っているものだ。　でないと倒れてしまうからな。　そこで、相手を押すことでバランスを崩し不安定な状態にするのだ。　そうすると、バランスを回復すべく行動を起こすことになる。　これは意識してというよりもほぼ無意識のうちに行われるが、ほぼ全ての行動に優先して行われるわけ。　ここポイントだ。　回復行動が最優先で他の動きが制限されるということだ。　この回復行動の最中に他の動きが加えられても対応が遅れてしまうわけ。　つまり、この背負い投げで言うと、後ろに押されたので体を前に動かそうとするが、そこにさらに前向きの力が加わったときにその動きにすぐに反応できないわけ。　だから前に投げられてしまうのだ。　剣道でもこの原理は使われていて、例えば竹刀を交えているときに、通常は相手の竹刀の左側に触れている。　そこで、自分の竹刀を左に動かして相手の竹刀を押すと、相手は右側に竹刀を動かされるので、それを元に戻そうとして竹刀を左に動かす。　その瞬間に自分の竹刀の切っ先を下げると加わっていた力がなくなり、相手の竹刀はより左に動き、自分から見て右側に振れていく。　すると相手の右小手が目の前にくるのでそのまま自分の竹刀を素早く上げて小手を打つ、となる。　ここでも「自分の竹刀を左に動かす」というところが崩しの部分になる。　このように安定したところから不安定な状態にする行為を「崩し」と言うわけで、これが武道においては非常に重要な意味を持ってくる。　この崩しに関してはそのときの状況によりやり方、程度が変わってくるので、指導する側もなかなか苦労するところ。　それだけにいろいろと研究のし甲斐があるところなので、どうやらこれまでにもいろいろと書いているみたいなんだけど、またなにか思うところがあったら書いてみよう。

  2023年10月15日

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• 武道と武術って何が違う？

  従前より気になってはいたけど、はっきりと両者の違いがはっきりしなかったところ。　今は柔道とか剣道とか。　昔は柔術とか剣術と言ってたみたいで、確かに違う。　が、全く違うかと言うとそうでもない。　柔道は明治になり、加納治五郎が起倒流など柔術諸派を参考に興したもの。　講道館柔道が中心となっているが、他流派が存在したかと思う。　剣道はというと、各流派で行われていた防具を付けての稽古が元になっていると言われているが、明治になり、大日本武徳会が規則を定めて競技化したものらしい。　そうなると、柔道も剣道もそれぞれ柔術、剣術から発展してきたものと言える。　柔道はどちらかというと、柔術諸流派の一つと言えなくもないが、剣道は競技規則の中で一つになっているという感じだ。　ちょっと毛色が違うというか、空手道。　沖縄の「手」が元になっており、そこから本土へと伝わって現在の形になっているようだ。　そうなると、武道は武術の発展形と言えなくもないな。　ちょっとまとまりがなくなってきたな。　なんだっけ、「技を磨き術を練る、それががやがて道となる」というのをどこで見たんだったか。　これを見てなんか腑に落ちたような気がしたもんだ。　武術というのはあくまでも戦うための方法論と言ってもいいかもしれないな。　それを身に付ける過程そのものが武道ということになるのか？　まあ、今もはっきりと違いを説明しきれないところなんだけど、この言葉でなんとなく武術と武道の違いというか関係を表してないかなあ。

  2023年10月13日

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• 古流武術ってなんだろう？

  最近、動画でいろいろと古流武術に関するものが出ていたりする。　黒田鉄山の民弥流とかは本人が始めたものなので古流ではないけど、武術の一流派ではある。　武術自体は古いも新しいも様々にあるわけだが、どこかで線引きせねばなるまいと思う。　でないと話が終わらんもの。　ということで、やはり大きく線が引けるとすれば江戸と明治の境だろうな。　明治元年からは古流ではないとはいえないけど、やはり武士の時代が終わる江戸の終わりから明治の初めを一つの区切りにすることができると思う。　古流と言われる武術についても、その当時は古流ではなかったわけで、あまりそういう区別が必要なのかという気がしないでもないけどな。　まあ、とりあえずは江戸時代末期までに名乗りを上げて、それが今まで残っているものであれば古流と言って差し支えなさそうだ。　そう、今は古流を名乗るにあたって、どのくらい古くから続いているかというのがけっこう重要らしい。　そして、正当性というか、血筋みたいなもんかねえ、自分が本家本元の筋であるというのが重要みたいだ。　でもねえ、これは考証するのが大変だと思うぞ。　一例を出すと、片山流、居合では片山伯耆流と言う方が通りがいいな、その片山流なのだが、始まりは片山伯耆守久安。　これが史実の人物であることは分かっている。　で、その片山流が岩国藩の藩士に伝わっているので、割と辿り易かったりする。　明治になって、武助という人物が継承していたけど、ここで流儀の継承を断念したと言われるので、本家本筋はここまで。　居合自体は今まで伝わっているとされているが、本家のものはもう途絶えているので今に伝わっているものは正当性がないのかと言われると、そうでもないと思う。　それなりに片山流を学んだ人は多かったようなので、その中で今まで伝えられているものがあるということだろう。　他の流派もやはりそうだ。　創始者の家系が続いているというよりも、そこで学んだ人たちが伝えてきているというものだ。　そうやって、現在に至るまで伝えられているものが、古流ということで通っていると考えてよさそうだ。

  2023年10月12日

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• 脱力

  最近、ユーチューブでいろいろと格闘技だの武道だのといった動画が出てきている。　なんか一時のストピのような感がなきにしもあらずだが、そこまでやっていいのかね？って思うときもある。　というのも、ちょっと前に剣道の動画がやたらと流行ってたんだよな。　そこではいろいろとあって、真面目なやつからちょっとおふざけなやつまで。　その中で私もちょくちょく見てた動画があるんだけど、それが突然終了したんだよな。　なんでも一説によると剣道連盟からなにか力が働いたとかいうのだが、何というか、出る杭は打たれる、みたいな感じなのだろうか。　その動画も剣道を普及させるという目的だったみたいなんだけど、ちょっとおふざけ路線を走ってたもの。　そうは言いながらそれなりに真面目にやってたりと、なるほどと思わせるものもあったりしたんだけど、なんかあったんだろうね。　最近の武道の動画に関しても、まあ、一流の宗家を名乗っていて、他に影響がないものはいいんだろうけど、そこそこ大きい団体があったりすると、またそういった話にならんかなと思ったりもするわけだ。　と、ちょっと話が逸れたが、今回はそれらの動画を見ていてわりと共通点があるなと思うことの一つ。　脱力。　けっこう、これ重要なポイントみたいだ。　どの動画でも、脱力するということを頻繁に言ってるからな。　表現の仕方はそれぞれだと思うのだが、この脱力によっていろいろと効果があるのだと。　スポーツでも「肩の力を抜いて」とか「リラックスして」とか言うよな。　だけど、この力を抜くというのがけっこう難しかったりする。　動くときって、どこかになにがしかの力を入れるわけだが、そのときに力が入っていると困るところがあったりして、そこの力は抜きながら、必要なところに力を入れていくというのはなかなか難しいもんだ。　でも、これは武道だけに限らず、効率的な動きをするうえでは結構重要なポイントなのだと思う。　そして、これもけっこう共通する話なんだが、上半身で力を抜くポイントは肩なんだよなあ。　ほぼ必ずと言っていいほど「肩の力を抜く」、「肩をリラックスさせる」と言うもんな。　ということは、何かアクションを起こすときに、力を抜かねばならんけど、一番力が入りやすいところが肩ということになる。　これについてはちょっと研究してみたいなと思うわけだ。　日本の武道だけでなく、中国の拳法とかでもやはり言われているみたいだし。　スポーツでも言われるってことは、あらゆる動きに関する共通点なのではないかと思うのだ。　これでしばらくはあれこれ考えることができるな。

  2023年08月25日

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• 体のバランス

  最近、ユーチューブでいろいろな武術の映像を見ていると、共通点があることが分かってきた。　なにかというと、体幹の強さと体のバランス。　特に体のバランスというのが重要なんだなと。　人間って変な生き物で、一番高いところに一番重たいパーツが乗っている。　そう、頭だ。　なんでこんなバランスの悪い状態になっているんだ？と思うのだが、まあ実際になっているんだから仕方がない。　そこで重要になるのが、体のバランス。　バランスがきちんと取れていないと、どこかで頑張って頭を支えなければならないから、そこにストレスがかかってしまい、いわゆる「凝り」という症状になって現れてくる。　頭の位置をいいところに置いたときに良い姿勢になるわけだが、武術の場合、常に体が動いているために、重心の位置はどんどん変わってくる。　その変化をできるだけ少なくしなければならないわけで、それぞれの流派などではいろいろと工夫がされているわけだ。　そして武術においては突き、蹴りなど、打撃のときにいかに力を生み出すかってことも重要で、ただただ力任せにやっていたのでは武術の出番はない。　体格と筋力がものを言うなら、体格はいかんともしがたいがひたすら筋肉を付けるしかあるまい。　まあ、武術ってのはそういう体格的、体力的に劣る人がどうやって戦うかってのを考えた結果生まれたものだと思うので、そこではいかに力を使わずに済ませるかということも一つの方法として考えられている。　剣術でも、力が正義なら、ひたすら体を鍛えて、長く、重い刀を操る方が有利になるわけだ。　それを覆すためにいろいろな技が編み出されているわけでね。　そういったところでもやはり体のバランスというのはとても重要だ。　このバランスをいかに崩すかというのが武術での攻撃の基本と言ってもいいくらいだ。　打撃においては一瞬の遅れが命取りになるわけで、いかに安定した姿勢を保つことができるかというのは言うまでもないことだ。　このバランスを保つには体幹の強さが必要。　この体幹を鍛錬するためにいろいろな方法が紹介されている。　そのためには、まず歩かないとだめだなと実感する今日このごろ。　やっぱ歩かないとだめだね。　歩くことでいろいろなところが鍛えられるからね。　特に下半身。　実際、ここのところあまり歩いていないので、ちょっと歩くと脚が疲れてくるんだよなあ。　そろそろ猛暑も去っていくだろうから、少し歩く時間も欲しくなってきたな。

  2023年08月20日

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• 動きを文字で表すと．．．

  これってけっこう難しいよねえ。　例えば、野球でピッチャーがボールを投げるとき。　ラジオだとこれにけっこう近いことをやっているのかな？　「ピッチャーセットポジション、振りかぶって．．．投げました」となるとなんとなくそのイメージが湧いてくる。　しかし、セットポジションからどう振りかぶったのか、投げたのはオーバースローなのか、アンダースローなのか．．．　いろいろと想像するんじゃないかと思う。　もちろん、そのピッチャーを一度見ていたら、そのあたりも想像できてしまうのだが、実際にそのように投げたかどうかは分からない。　この動きを文字で表すというのは非常に難しいと思う。　何をどこまで書いたらいいのかってことだ。　武道で、そうだな．．．居合だったら、単純なところで抜刀して真向に切り降ろすという型を文字で表してみる。　最初はどういう状態でスタートなのか、立っているのか、座っているのか、正座なのか、胡坐なのか．．．　まずはそこだ。　まずは正座しているとしよう。　そのときの手の位置は？　抜刀のときはどんな手順で？　まずは左手が鞘なのか、それとも同時に右手が柄にかかるのか．．．　刀を抜くときに鞘は横にする？　それとも縦のまま？　鞘はどれだけ引き出す？　抜いたときに刀をどこまで振る？　そのときの足の動きは？　と言った具合に、いろいろと書かないと分からないところが出てくるわけだが、実際、こそまで書いてあるものってまあ見かけないんだよな。　これはそもそもそういった基本の動きは知ってるよね？って前提で書かれているので、おおまかな動きだけが書かれてたりするんだけど、やっぱり細部が気になるじゃない？　実際に映像でもあればいいんだけど（最近はユーチューブなんぞに出てたりするから結構助かる）、文字だけだとそういった細部の表現が難しい。　柔道だってそうだよな。　背負い投げなんて言っても、例えば右に組んで相手を崩し、引きつけて相手を背負って投げる、と書いていても、途中の細かい動作が省かれているので、ちょっと分かりにくい。　車で走るときもそうだ。　カーブを曲がるのに、アクセルを緩めて速度を調整し、ゆっくりとハンドルを回してカーブに入り、かーづの出口で徐々にハンドルを戻しながらアクセルをゆっくり踏んで加速していく、と書けばなんか曲がれそうだが、実際の動きがどうなのかは細部までは分からない。　やはり、映像の情報量が多いので、それを全て文字で表そうとすると、膨大な量の文字数が必要なんだよな。　そこで、何をどこまで省略できるかがポイントなのだ。　そもそも、画像データをそのまま文字で表すと膨大な量になってしまうので、動きが途切れない程度に量を減らしてやらねばならない。　ただ、そこには「解釈」というものが生じてしまうので、同じ文章を見ても違う動きが生じてしまう可能性があるわけだ。　このあたりが難しいんだよね。

  2023年07月27日

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• 自由な発想で

  ここ最近は毎週の稽古に先生が来られていたんだが、たまに来られない日がある。　そんなときは、参加した人数により、通常の稽古を続けるか、違うことをやるか決めてるわけだが、今秋は参加人数も少なかったため、ちょっと遊んでみようということにした。　遊んでみようというのはいつもの型稽古をしないだけで、文字通り遊ぶわけではない。　最初は木刀を使って足さばきを意識した動きをやってみてたんだが、どうも動きが硬い。　自由にやるとまず間違いなく怪我するので、真向の打ち降ろしに大して応じる動きをやってもらってたのだが、ます、打つ方が真直ぐに打ち降ろせないわけだ。　当てるとまずいと思うのか、どちらかに逸れている。　これをやられるとそもそも稽古にならないし、逆に避けたら当たってしまうので余計に危ない。　打ち降ろしに対して避けるという動きをしているわけだが、右に避けろとも左に避けろとも言ってない。　どちらに避けてもいいわけだが、そのためには打つ方は真直ぐに打ち降ろす必要がある。　どうにも危ないので、木刀は止めて、「殴ってきたとき」に対応するというものをやってみた。　まあ、喧嘩なんかで殴ってくるとなると、いろいろなスタイルが見られるよな。　ボクシングスタイルだったり、猫パンチだったり、大振りなフックだったり．．．　だけど、日ごろから正拳の突きをやってるから、こういうときはなぜか突きを出してくる。　しかも中段突き。　まあ突くのは構わんけど、別に上段突きでもいいんだけど、とか思いながら見てるんだが、どうにも約束でもしているかのごとく中段突き。　そして受ける方もなにか決め事でもしているかのごとく、日ごろ稽古している型にあてはめようとするわけだ。　今回は「足さばき」をテーマにしてやってんだけどなあとか思うんだけど、そこはあまり意識されてないな。　古流武術と言われているものは確かにいちいち技、型に命名されてたりするわけだが、柔道なんかの技とは少し違うと思うんだよな。　柔道では攻める形だけど、古流のものはどちらかというと受けの形ではないかなと。　相手の攻撃に対して応じる形を示しているものが多いんだが、それに対して一定のパターンを与えて、それを技であるとか型であるとか言っているわけで。　だからこそ自由な組手の中で使えるんだと思うんだが、どうもその型に囚われて自由な動きができないというか．．．　どうも最近は街中で普通に襲われたりすることがあるようなのでと思って、まあ護身的な意味合いも兼ねてやってみたんだが、こうなると少し考えるところがあるなあ。

  2023年04月14日

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• 崩しを考えてみる

  「崩し」は武道においては必須の話。　安定した状態で相手を倒すことはけっこう大変なもので、不安定な状態になるから倒すことが容易になる。　もちろん、絶対的な力の差があれば崩しもなにもないわけで力任せに倒すこともできるだろう。　だけど、そうでない場合はやはり相手を不安定な状態にすることで倒すことが容易になるというものだ。　これをわりと分かりやすく表現されているのが合気道なのだと思うが、どうもここにやたらとスピリチュアルなものを持ち込まれるとどうにも怪しくなるものだ。　それは「気」の力と言われるもの。　これをやりだすと一気に胡散臭くなるわけだ。　なんか、相手に必死につかみかかっている人が何もされてないように見えるのに「うわー」とか言って飛んで行くのを見たことはないかい？　これを「気の力で．．．」とか言われると「なんのコントですか？」と言いたくもなるもんだ。　まあ、気の話はこのくらいにしておいて．．．　崩しだ。　安定した状態を不安定な状態にすることを「崩し」と言っていいと思うのだけど、これをいかにするかが難しい。　普通に立っている状態が安定した状態とすると、動いているときは常に不安定な状態にあると言える。　武道においては常に動いているわけで、お互いにいつでも倒せるのかというとそうでもない。　意図した動きの中ではある意味安定していると言っていい。　そこに意図しない動きを与えることによって不安定になるのだが、それを崩しと言っていいと思う。　例えば、歩いているときに何かに躓いてこける、というのがそれだ。　歩いているときは足を交互に前に出しており、上体がその動きについていっているが、何かに躓いた瞬間、足の動きが止まる。　が、上体はそのまま前に出ようとしているのでこけるわけだ。　崩しというのはこういう状態を作ることだが、実際には相手もそのことを予想しながら動いているので、なかなか難しいということだ。　これは単純に物理の話で理屈で説明のつくものなんだが、ここに「気」とやらを持ち込もうとするからめんどくさい話になるんだよな。

  2022年10月11日

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• 古流とは

  武術でいうと、おおよそ江戸時代よりも前からある武術を指すと言えるのかな？　明治よりも後に出てきたものについては古流という言い方はしていないと思われる。　例えば、剣術界ではメジャーなところで柳生新陰流だとか香取真伝流だとか。　千葉真一の一刀流であるとか、天然理心流であるとかも古流と言われるだろうなあ。　ただねえ、剣術界にあってはもういろいろな流派がありすぎてどれだどうだとかもう．．．　なので、一応、いつから存在するかということが基準ということで、明治よりも前に存在していれば古流と考えていいのだと思う。　が、その古流と言われる流派で伝えられるものが、当初から存在するのかと言われると若干疑問がある。　当然のことではあるが、時代が下るにつれて新たに加わったりなくなったり、変化したりと当初のものとは変わっているのだと思うからだ。　こういったものは基本的に口伝により伝えられる。　いろいろな技、型があると思うのだが、書き物によって伝えられるのはその名称くらいだと。　その中身は基本的には書き記されていない。　ではどうやってそれが残っているのかというと、そのときどきの弟子たちの覚書による。　つまり、「この技はこのようにするのだ」とか「この型はここに気を付けるのだ」とか、教わったことを控えているものが、現在に残っていることがある。　開祖と言われる人が、弟子にあれこれと教えたり、見せたりするわけだが、それを弟子たちがあれこれと書き記している。　で、その弟子たちが師となり、また次の弟子たちにあれこれと教えたりするのに、自分が書き記した手控えを基に行う。　それをまた弟子たちがあれこれと書き記して．．．　この繰り返しということだ。　中にはこのように控えることを許されないものもあるだろう。　そういったものは、どこかで消え去っている可能性もある。　弟子たちは師がやることを見て、それをまねるので、その時点で完コピされてなければ形が変わることになる。　もしかしたら、突いて蹴ったのが蹴って突いたになっているかもしれない。　なので、今、我々がやっているものの中でどうにもしっくりこないものもあるだろう。　そういったものはどこかで何かが変わっているかもしれないし、なにかのはずみで新たに編み出されたものかもしれない。　中には、師の威厳を保つためにこけおどし的なものを見せたりしたこともあるだろう。　当然、弟子たちはそれをそのまま受け継ぐわけなので、ときに不思議な技、型があったりするかもしれない。　そうやって現在まで残ってきたものが、いわゆる「古流」と言われているんだろうと思っている。　私の中では、古流武術と言われるものは、いわゆる「古典芸能」と同じようなものだと思っているので、師から受けたものはそれで重要なわけで、それをそのまま残すことも大事だと思う。　が、その一方で、そもそもの姿を探求することも大事なのではないかなと思う。　なぜ、そのような動きをするのだ？と考えるにあたって、その流派だけではなく、他の流派も参考になるだろうし、当時の生活様式も参考になるだろうし。　柔道なんかもどんどん進化して新しい技が編み出されているからね。　加納治五郎のときの柔道とはもう別物と言えるくらいになっているかもしれないのだからなあ。

  2022年09月15日

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• 形が大事とは言うけれども．．．

  　剣道の稽古を見ていてちょっと思うのだが、なんで先生方は自己主張が激しいのだろう？と。　これは以前にも書いたことではあるが、改めて。　というのも、先生によって言うことがまるで違ったりするという印象を受けるのだ。　例えば中段に構えたとき。　足は「きをつけ」の状態からかかとをずらして両足を平行にして、左足を一足分後に引いたところになる．．．と思う。　全剣連のHPで眺めていたら、たしかそんな感じになるように書いてあったと思う。　で、踵は軽く浮かせる、と。　竹刀はというと、剣先が相手の喉元あたりをとらえるように構えるでよかったかな？　右手は鍔元を持ち、左手は柄尻に小指がかかるように持つ、と。　で、左手が胴の下端あたりこぶし一個分空けたあたりに持ってきて、腕は軽く曲げた感じで構える、と。　まあ、こんな感じではなかったかなと思うのだが、例えば先生が３人いたら、３人とも違うことを言うような気がする。　もっと具体的に言うと、一人の先生が言ったことを違う先生が否定し、それをまた違う先生が否定するという感じだ。　ただ、その先生方の力関係もあるらしくて、明らかに上下の関係にある先生方の間ではこういうことは起こらない。　が、その力関係が微妙な場合はこういうことがしばしば起こる。　習う側としては誰の話を聞いたらいいんだ？となるわけで、これはよろしくないのではないかと思うのだ。　私がやってるのは古武道で、道場の師の言うことがすべて。　それぞれの道場が一流を担っているのであれば、他が口を挟む余地などないわけだ。　ただ、その一流の中では宗家の言うことがすべてなので、それから逸れたことはできない。　剣道は全剣連がその形を示しているので、すべてはそこに収斂していくものだと思ってはいるが、どうもそうではないようだ。　まるで剣道の中に〇〇流なんてものがあるみたいだ。　確かに、その昔はあったみたいだけどね。　今は全剣連の下でやってるのがほとんどなので、特別な場合を除いてはそこに基づいて話をすればいいのだと思う。　が、基本の形ですら、先生によって話が変わるのではちょっとどうなのかなあと。　そういうのを考えると、剣道を習うにも、道場を選ぶってことは大切だなあと思うわけだ。

  2022年08月18日

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• 崩しなんだけれども

  ここ最近ちょっと考えるところがある。　先日の稽古で、相手を投げるのに軽く感じるときと重く感じるときがあるという話が出たのだ。　これは柔道でいうと体落としのような型をやってたときの話。　背負い投げのような技なら相手の体重というのも一つ感じるところがあるだろう。　背負い投げだと、相手を上手く崩したところで担がないといけないので、そのときに相手の体重を感じるわけだ。　ただ、うまく投げることで、相手の体重のすべてを受けずに済むわけだが、まともに担いでしまうと空いての体重をそのまま受けてしまうので、重たく感じることになる。　体落としの場合、相手を担ぐわけではないので、相手の体重はそれほど関係ないと言えるのだが、それでも投げるときに軽く感じるときと重く感じるときがあるというのは、相手を崩しているかどうかっていうことになる。　普通に立っている人を押し倒すことを考えてみよう。　横から押したときと前後から押したときは力のかけ具合が違うと思うのだ。　どちらも２点支持なのは間違いないけど、前後が足の長さ分に対して横からは肩幅分の開きがあるので、その分安定しているといえる。　崩しというのが本来あるべき重心点を動かすことで不安定な状態を作り出すことで、２点支持で立っている状態だと支持点の間にある重心を動かすことで不安定な状態を作ることになる。　人が立っているときは少し厳密に言うと２点ではなく４点支持ということになるので、その４点の間にある重心を動かしてやることで不安定な状態を作っていくわけだ。　これができずに安定した状態のものを投げると重たく感じるが、うまく崩して不安定な状態にして投げると軽く感じるということになる。　柔道だとこの崩しが重要で、そのためにいろいろと工夫するわけだが、古流武術に置いてはさほど問題とはならない。　基本なんでもありだから。　殴ってもいいし、蹴ってもいい。　なんなら武器を使うのもあり。　なので、相手を崩すというのは柔道ほどにはシビアではない。　もちろん稽古のときに本気で殴ったり蹴ったりはできないので、そうした体で投げたりってことにするので、そこの打ち合わせができてないとうまくいかないということになる。　あくまでも約束組手みたいなものなので、受ける側もそのシナリオに沿って動かないとまあ、変なところで痛い目を見たりする。　今回やってたのは、そこまでのものではないんだけど、うまく空いてが崩れていないと投げたときに重たく感じるということになるわけだ。　そう考えると「崩し」というのがけっこう大事なもんだと。　これについては「こうやったらいい」という定型的なものがないので、伝えるのが難しかったりするわけだ。　武道においてもけっこう永遠のテーマみたいな感じなので、いくら考えても尽きることがないんだけどね。

  2022年07月14日

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• 動きは足元から

  足から動いて行く。　スキーではレッスンの中でもさんざん言ってきたことだ。　実は武道においてもこれはとても重要なことで、足から動いていくことで体の安定感がまるで違ったりする。　武道では腰を落として重心を低くすることが一般的なわけで、意図的にやらない限り、腰高の棒立ちのような恰好にはならない。　例えば、空手の突きを見ると、構えたところから拳を突き出すわけだが、そのときにどこが最初に動いているだろうか。　四股立ちで足を動かさないときはまず腰から動いていないか？　その動きに連動するように拳を突き出していると思うのだ。　足を踏み出すときは、まず足から動いていないか？　柔道でも手から動く技というのはちょっと思い出せないのだが、基本的には足が動いてそれに連動していくように腰、手と動いていくのだと思う。　これは、先日剣道の試合を見ていて思ったこと。　剣道も武道である限り、やはり足元から動いていくものだと思うのだけど、実際に試合を見ているとそうでもなさそうなのだ。　ミリミリな話をすると、手よりも先に動くところはあると思うのだけど、やはり手から動いているように見える。　お互いに相対して構えたときに、どういう動きが分かりやすいかというと、やはり上下左右の動き。　これに対して、前後の動きというのは分かりにくい。　具体的に言うと、竹刀を振りかぶったり左右に払う動きは分かりやすいけど、突く動きは分かりにくい。　このことを理解していると武道においては格段に有利になるわけだが、どうにもそこが難しいようなのだ。　まあ、剣道の試合を見ていてスキーと同じことを考えるとは思わなかったけど、やはり人間の体の動きというのはどれも共通することなんだろうな。　居合でもやはり足元から動かさないとうまく刀が抜けなかったりするものな。　またちょっと自分の動きを考えるきっかけにもなりそうだな。

  2022年06月13日

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• 稽古収め

  古流武術の話。　たぶん日本一緩い道場を自認できそうなほどに稽古をしないところではあるが、昨日が稽古収め。　空手とか正月に寒稽古とか言って川や海に入って稽古をしている光景をニュースでやってたりするけど、うちの道場ではまず考えられない話。　普段の稽古ですら「暑いから」とか「寒いから」とかで早く終わったりするからなあ。　まあそんな感じではあるが、稽古収めということで基本の動きを少しおさらいすることに。　いくら緩いとはいえ、基本の動きだけは日ごろから気を付けているのだが、やはり改めてやってみるといろいろと気づくところがあったりする。　空手などのようにこれという形がないためにけっこう難しかったりする。　突いたり蹴ったり打ち込んだりってのも形がないので、もともと師が空手をやっていたこともあり、空手の動きも使ったりするわけだが、そこまで形がはっきりとあるわけでもないしなあ。　今回は二人で組んで、突きや蹴りを見たのだが、実際に組んでやってみるといろいろと課題点も見えてくる。　一応寸止めにはしているのだが、ギリギリを狙う、まあ当たるところまでは攻めるので受ける方は油断すると本当に当てられることになるから気を抜くわけにはいかない。　お互いに指摘をしながら続けていくのだが、対人でやることで見えてくることもある。　特に間合いはね。　いくら想定してやるとはいえ、一人でやるのと対人でやるのとではやはり違う。　間合いを確認することは大事なことだ。　近すぎても遠すぎても効果のある攻撃はできないからねえ。　最近はずっと居合をやっていたので、久しぶりに組み手で体を動かすとなかなかいいもんだ。　ということで、稽古も終わり、道場では「よいお年を」となった。　で、稽古始めは、来月の最後あたり。　どこまでも緩いところだ。　まあ、これだから今まで続いているのかねえ。

  2021年12月09日

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• 正座って武士の作法なのか？

  　先日、お寺の住職さんと話す機会があって、そのときに正座の話がちょっと出た。　まあ、お経上げるときってお坊さんも正座しているけど、聞いている我々庶民も正座しているじゃない？　でも足がしびれてくるから長時間の正座って厳しいじゃない？　お経を上げるときに足を楽にしていていいですよ、なんて言ってたんだけど、その話を聞いてて、そういえば正座っていつから改まったときの座り方になと。　以前、剣道の稽古を見ているときに、そこの先生が「正座は武士の作法だ」とかなんとか言ってたのを聞いたことがある。　現在は、礼法というと小笠原流がまずほとんどだと思う。　他に礼法ってないかいなと調べてみると「伊勢流」なんてものがあったのだそうだが、こちらは途中でなくなっているようだ。　まあ、礼法ってものは「相手に対して失礼のないように振る舞う」ためのものなので、どちらもそう大きく変わることはないんだろうなあ。　で、いつから正座なんてものが礼儀作法になっていたのかとなると、どうやら一般的には明治になってからなのだそうだ。　江戸時代に参勤交代で江戸に集まった大名が将軍に向かって座るときに正座と決められたとあるので、武士の作法としてはこれが最初なのかなと。　そうなると、前に書いた「正座は武士の作法」ってのも外れではないよな。　多分、このころから武士の間でも正座が普及していったのではないかと思うけど、普段から武士が正座をしていたわけではなさそうなので、「武士の作法」と言い切るのもどうなのかなあと。　いくら武士でも長時間正座などしてたら足がしびれるだろう？　そんなところを襲われたら一たまりもないと思うんだけどなあ。　時代劇など見ていると、確かに江戸時代を背景とした番組では武士は正座している。　が、戦国時代などが背景になると胡坐なんかが多い。　家臣が主君に会うときも胡坐のままだったような。　そこでちょっと推測してみたのだが、「将軍に拝謁するときに正座」というのと、「正座は足がしびれる」ということから、「正座をするのは相手を襲う可能性を減らすため」ではないかと思うのだ。　他の説を見ても、おおむね「身分の高い人の前では正座」とある。　しかし、正座が広まった大きな理由は環境の変化のようだ。　昔は畳敷きの部屋なんてそうそうなかったわけで、板の間で正座なんて拷問以外のなにものでもない。　が、畳が普及してきたので正座が広まったのではないかと。　座布団なんかも今のようなふかふかの座布団ってそうなかっただろうからなあ。　あれこれ書いてみたけど、「正座は武士の作法」っていうのは外れではなさそうだ。　ただ、それはいわゆる「平時の武士の作法」と言うべきだろうなあ。　まあ、これと武道を混ぜてしまうと話がおかしくなるんだが、現代武道において正座を一般的としているのも「稽古のうち」と考えればいいのかなと。

  2021年09月05日

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• これは難しいのでは？

  剣道の試合を見ていて思ったこと。　剣道の試合を見ていて、なんといっても目立つのは奇声のごとき発声。　まあ、人様々ではあるが、事あることに大声を上げている。　これが原因なのか、愛知県警で稽古中に新型コロナの感染拡大があり、全国的に剣道の稽古や試合が中止となった。　それから数か月して、感染対策を取りながら稽古が再開され、試合もぼちぼちと行われ始めたのだが、試合の様子がずいぶんと変わってきた。　まず、一番の変化はマスクの着用。　これ、実際にやつ立場からがずいぶんと不評だったようだ。　なぜか？　まあ、マスクをして１００ｍをダッシュしたら分かるよ。　はっきり言って死ぬぞ。　マスクに関してはずいぶんと工夫がされてきたが、さすがに全剣連もこれはまずいと思ったんだろうな。　材質は問わないと言い出した。　要は、口を覆っていればよい、と。　さらにマスク着用の際、鼻は出ていても構わない、と。　飛沫感染防止といえ、要は発声のときに自身のつばが飛んだりしないようにということだ。　さらに、面にシールドを装着するのを推奨している。　最初は目と口を防護するようにとのことだったけど、そこまで遮るとマスク同様、死ぬ目にあう。　なので口だけ覆えばよいということになったようだ。　そして、当初は対人稽古を禁止していた。　つまり通常の打ち込み稽古などができないということで、素振りが中心の稽古になっていた。　そして、試合のやり方も変わってきて、まずは試合の際に発声をしないということになったのだが、まあこれは無理。　剣道の判定基準の一つに「充実した気勢で」とあり、これは発声することで表現される。　それに、打突部位をはっきりと発声しなければならないので、発声がなければ１本を取っていいのかどうか分からなくなるということだ。　いくら面を打っていても、「小手」と発声していればそれはメアリーにはならないということ。　なので、離れているときの発声はとくに言わないことになっているようだ。　で、鍔迫り合いに制限がかかった。　鍔迫り合いって、互いに竹刀を合わせてぐりぐりやってる状態のことだが、これを長いことやらないように、ということと、さらに鍔迫り合いのときに発声しないようにとなったみたい。　まあ、面と面がぶつかるくらいの距離で叫んでたらそりゃ飛沫感染の可能性は高いよな。　ただ、鍔迫り合いの時間が制限されて、試合がスピーディになった気はする。　ただ、発声についてはなかなか難しいようだ。　やっぱり「うぇい！」とか「うきゃー！」とか言っているもんなあ。　観客の立場でいうと、会場が密でなくなったのがありがたいかな？　以前はもう会場のどこを歩いたらいいんだ？って状態だったけど、最近は人数を絞っていることもあるのか、ずいぶん風通しが良くなったよな。

  2020年11月04日

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• 武道と組織

  柔道と言えば、全日本柔道連盟なんてもんがあるけど、その中身は講道館柔道だ。　今では、一つのカテゴリーとして認められている。　「柔道」という武道があるということだ。　しかし、よくよく考えてみれば、いくつもある柔術諸派の一つなのだが、すでにその域にはない。　柔術と同列に「柔道」というのがある。　剣道と言えば全日本剣道連盟なんてもんがあって、その中身は．．．剣道だ。　言い方は変だが、柔道のように母体となる団体がない。　北辰一刀流なんかが竹刀剣術では有名なのだが、剣道は北辰一刀流ではない。　剣道型ってのもあるけど、それがために竹刀で稽古しているわけでもなさそうだ。　が、そこに「剣道」というものが確かにある。　空手といえば全日本空手道連盟なんてものがあって、その中身は．．．空手だ。　ちょっと言い方がおかしいな。　空手もいつくもの流派があり、連盟のその集合体と言った方がいいのかな？　柔道とも剣道ともまた異なるものだ。　古流武術と言われるものにも組織はある。　代表的なものが、大日本武徳会。　これは空手道連盟よりも、もっと幅の広いものになるだろうか。　剣術もあれば槍術もあり、体術もあり、いろいろだ。　おおむね戦前までに存在した武術の流派の集合体と言っていいだろうか。　それぞれ成り立ちが違うもんで、組織の性格もまた変わってくる。　柔道は、講道館柔道が広まって日本では超メジャーな武道になってしまったもんで全国組織ができてきた。　剣道はいくつもある流派の中から型を選んで、別物を作ったって感じ。　空手道にいたっては、いくつもある流派の集合体。　いずれにも言えることは、「全国組織」であるということ。　一つの流派はいくら大きくてもやはり流派の一つに過ぎない。　それが全国展開するために連盟なる組織が必要ではなかったかと。　柔道に関してはね。　空手道も全国的にまとまろうというものではなかったかな。　剣道は．．．ちょっと分からん。　今では超巨大な一流派ということになるのかなあ。　ちょっと、話の中で出てきたので書いてみた。

  2020年10月15日

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• 剣道マスク

  　なんか剣道界がえらいことになってますな。 　愛知県警で稽古中に新型コロナが感染したってことで、剣道の稽古もずいぶん不自由していたんだが、稽古を再開するにあたって、飛沫感染防止のお達しが全国剣道連盟から出た。 　まず出たのは「対人稽古は避けてマスクをしてやりなさい」と。 　まあそうだろうねえ。 　剣道って近距離でお互いが叫びまくっているからねえ。 　で、マスクをしての稽古が再開したわけだが、なんでこういう世界の人は不思議なことを考えるんだろうねえ。 　面手拭い（頭に巻くやつ）を切ってふんどしみたいなのをマスクよろしく顔に巻いてやってください、と。 　動画でそれを見たときは「まさかこんなセンスのないやつを誰がやるの？」と思っていたけど、なんかみんな稽古のときにそれをやってるじゃない。 　しかも大真面目に。 　さすがは上意下達の剣道界だなあとある意味感心したもんだ。 　さすがにこの空気に追随する気はなく、他のものでなにか使えないかと思案。 　理由は二つ。 　一つ目は先に書いたとおり、ふんどしみたいなのをつけるのはさすがに気が引けること。 　二つ目は作るのが面倒臭いこと。 　仮にも現役の手拭いを切らねばならないとなるとねえ。 　いつまでこれが続くのかもわからんのに。 　試合とかで、ふんどしの着用が規定になれば考えねばならんがなとは思ったけど、今のところそういうことでもなさそうだし。 　ちなみに私のことではないからな。 　子どもが剣道をやっているので、その話だ。 　まあ、私でもさすがにふんどしもどきは勘弁願いたい。 　で、そんなこんなで稽古が再開したころに、ネットでシールドを見つけた。 　口をカバーするのと目をカバーするのと。 　とりあえず、両方買ってみた。 　で、面をつけての稽古が始まったら、これがあるといいねえってことで、口の方だけ面につけてみた。 　炎の体育会で剣道対決のときも似たようなもんつけてたよなあ。 　で、いざ対人稽古が始まるにあたり、予想どおり、シールドを着用することになった。 　が、予想外だったのは「マスクもしなさい」と。 　発声をしないようにってのもあったけど、さすがにこちらはなくなったようだ。 　しかし、これは剣道の先生も試してみて「呼吸ができん」と。 　いうことでシールドのみでの稽古が始まったのだが、剣道連盟から再度のお達しが。 　「やはりマスクをしなさい」と。 　ということで今、道場ではどうやってやるかを思案中。

  2020年06月21日

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• 剣道の作法ってなんじゃろう？

  剣道でよく耳にする「剣道の作法」という言葉、なんかもっともらしいのだが、具体的になんじゃ？と聞かれると果たして説明ができるものだろうか？　剣道は礼を重んじるというが、いろいろとしきたりみたいなもんがあるらしい。　まず言われるのが「挨拶をしなさい」と。　これができないと剣士としては失格だとか言われるんだけど、できていない大人は多いぞ。　特に偉そうになった人ほど挨拶をしないなあ。　なので私は挨拶をしない人を「チャンバラマン」と呼んでいる。　ここまで言うとあまりにも露骨なので、「剣道マン」くらいにしとくか？　まあ、剣士ではないな。　自らそう言ってるんだから。　次に、立つとき座るとき。　直立の状態から、まず左ひざを落とし、右ひざを落とし、静かに正座へと移行。　しかる後に竹刀をそっと置く、と。　これは、着座の途中、敵に襲われたときに刀が抜けるようにとのことらしい。　ここで「刀」が出てくる。　「竹刀」ではない。　正直なところ、竹刀だと、右から座ろうが左から座ろうがたいして変わらんように思う。　なぜなら、竹刀は左手に持っているからだ。　この時点で、そもそも刀とは扱いが違うと気づかねばならないのだが、誰もそのことを言わないのだ。　立つときも同様。　竹刀の場合、あまり右左にこだわる必要なないと思う。　だけど、その昔の「武士の作法」なのだと言う。　立ち合いの最初の場面。　９歩の間から礼をした後、竹刀を腰に当て（帯刀と言う）３歩前に出て竹刀を構えて蹲踞する。　そこからスタートなわけだが、「武士の～」と言うなら、９歩の間で礼をしたときからスタートではないかい？と思うのだ。　近づいて互いに刃を交えて蹲踞なんて、格闘技でゴングがなってすぐに互いに拳を交えるのに似てるよね。　そして、開始で立ち上がって気合を発しなさい、と。　開始と同時に打ち込んでもいいじゃない？と思うのだが、それは推奨されていない。　これも「武士の～」なのか？　とまあ、ときどき「武士の～」となるものの、随所に「剣道の作法」なるものが現れてくる。　そのたびにわざわざ剣道を武道に重ねる必要があるのか？と思うわけだ。　まあ、それについてはまた別の機会にするが、あえて、「作法」というまでもなく、「決まり事」と言えばそれで済むことではないかなあ、と思うのだがどうだろう。

  2019年06月16日

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• 古流武術

  折に触れて護身術なんかで話題に上がってくる古流武術。　今回はちょっと剣術について書いてみる。　柳生新陰流といえば、かの柳生十兵衛宗矩を開祖とする古流武術なのだが、剣術が有名だよね。　だいたい昔の武術は剣術だけでなく、いろいろなのをやってたわけなのだが、未だに総合的にやってるところはあまりない。　まあ、現代においてはこれは仕方のないことだと言える。　昔はそれが主な生業だったわけだ。一日中稽古をやってたかどうかは知らんがな。　総合的というのも、剣術、体術、棒術、槍術、弓術、馬術、などなど．．．をやってたわけで、ずっと全部を受け継いでいくのも大変だ。　開祖のときにいったいどれだけの型があったのかは分からないが、少なくとも今あるほどにはなかったんじゃないかなと思ったりする。　というのも、一連の型の中に、どう考えても他とは毛色の違う型があるからだ。　代を継いでいく中で加えられたものもあるのだろう。　あるいは、継承の過程で形の変わったものもあるのだろう。　今、剣術というとそのほとんどが居合のイメージとなる。　が、これはあくまでも剣術の中の一部だ。後の先を取る抜刀術に他ならないわけだが、これだけが古流剣術ではない。　まあ、示現流などを見てもらうと、それが分かる。　そう考えると、開祖のときの形がそのまま残された流派がどれだけあるのだろうか？と思ったりもする。　形をそのまま伝えていくのも難しいものではあるが、これからはそうでもない。なんせ映像に残せるから。　形はそのまま伝えられるだろうけど、見えない部分を伝えるのは難しいだろうなあ。　５０年後に今ある流派がどのように伝わっているのか興味があるところだ。

  2018年10月18日

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• 無理して昇段しても．．．

  昇段試験で金を渡してまで昇段したいのか？　まあ、そういう人もいるだろう。いや、実際にいたな。　しかし、だ。　実力以上の段位を得たところでなにかいいことがるのか？と。　剣道では、審判をするのに６段以上が必要なんだっけ？　そういう意味では、６段は欲しいなと思うのも、無理はあるまい？　だけどさ、そこまでして６段を取ったとしよう。　稽古の中では、他にも５段、６段の人もいるだろう。そういった人と比較されたときに、「あの人、６段なのになんか下手だねえ」とか評価されたりするわけだ。　とか、「あれで６段なの？」とかね。　中には、７段以上の実力を持ちながら昇段審査を受けてないだけの人もいるだろう。そんな人と一緒になったら、余計にその実力差が目立ってしまうよねえ。　今回は居合の昇段審査の話で、８段を受ける人とかなので、正直、素人が見たところで、その差が分かるかと言われたら、まあ分からんかもな。７段も８段もいわゆる「うまい人」のくくりで片付けられてしまうもの。　だけどさ、居合って演武するのにその差って極めて主観的で、例えば、速さを求める人が見たらゆっくり抜く人は「なんじゃあれば？」ってなるかもしれん。逆に技の正確さを見る人からしたら速く抜く人は「スピードでごまかしとるかいな」となるんじゃないかな？　いずれにしても、実力以上の段位を持っていても、あまりいい印象はないだろうな。むしろ段位以上の実力を持っている人の方が、印象は良くなると思うんだがなあ。　実際のところ、「あの人８段だよねえ、８段ってあんなもんかね？」って言われるのと、「あの人すごいけど５段なの？」って言われるのとどちらがいいんだろうねえ。　段位って、その段位にあった実力がないと本人がつらいだけな気がするんだけどどうなんだろうねえ。

  2018年08月20日

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• 護身術

  　ひところ話題になった護身術だが、最近はあまり話を聞かないなあ、と。　しかし、金沢市役所で４人が刺される事件が起こったと思ったら、今度は神奈川でも包丁を振り回す事件があったとか。　一度、事件が起こるとしばらくは模倣犯と思しきものが続くんだが、その通りになっているところがなんとも。　まだしばらくは全国の市役所で警戒が必要かもよ。　ということで護身術。　はっきり言っていきなり包丁で刺されたのではどうにもなりませんな。今まで、いろいろな護身術を見てみたが、「いきなり包丁で刺されたら？」ってのは見たことがない。　そりゃそうだ。こんなん達人でも難しいよ。　護身術のほとんどは、そのシチュエーションとして「いきなり掴まれたら」とか、「いきなり抱き着かれたら」とかいうもの。ファーストアタックで命を落とす状況は想定されていないもの。　では、いきなり刺されたらどうする？　というか、いきなり致命的な状況になってしまうわけだが、よくあるのは、刺された包丁を抜いてはならないということ。大出血を防止するためなんだそうな。医学的にそれが正しい処置かどうかは知らん。　ということで、いきなり刺された．．．これでは避けるという考えは出てこんな。すでに刺されとるわけだからな。刺されそうになったら？　運よく１発目が外れたら、ここからはナイフを持った相手への対処となる。　ナイフを突いてきたときは「手裏に交わせ」とある。自分基準でいくと、相手が右手にナイフを持っていたら左に避け、左手に持っていたら右に避けることになる。手裏に避けることで相手の背後を取ることが容易になるからだ。　これは相手がナイフを振り回しているときも基本的には同じだ。　いずれにしても、相手との間合いが取れるなら、間合いを十分に取ることが重要。相手の攻撃を無力化することが護身術の要となるが、それは必ずしも、愛毛の攻撃に応じることではない。最も重要なのは「相手に攻撃する機会を与えないこと」だ。　なので、普段よく目にする護身術ってのはすでに掴まれたり抱き着かれたりしているので、「後の後」の応じ技になる。一番どうにもならない状況ということだ。　護身術というからには、そうなる前にどうしたらよいかをもっとアピールしてほしいよな。いや、まったくしてないわけではないけど、結局はこういった技の方が見栄えがするわけで、そちらが注目されてしまうわけなんだよな。　じゃあ、どうしたらいいか。　危険な状況を作らないってことだ。　そうせざるをえないというかもしれんけど、ちょっと工夫すれば防げるものは多いと思うぞ。

  2018年03月19日

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• なんで正座？

  剣道の稽古を見ていていつも思うのだが、なんでみんな正座するの？　まあ、礼をするときなどはともかくとして、稽古を見学するときも正座。けっこう長い時間正座しているのだが、これってどうなんだろう？と思うときがある。　だいたいにして、武道の作法の根拠は武士の所作に依るわけだが、武士も年がら年中正座をしていたわけではない。　昔の人が今の人に比べて長い時間正座ができたかといえばそうかもしれん。が、長時間正座をすれば足がしびれるわけで、不意の襲撃があったときに足がしびれたではまともに戦えるはずもあるまい。　となれば、長時間正座をするというのは特別な場合しかないと考えるのが自然ではないかな？　始礼と終礼のときはともかく、稽古中の見学のときまで正座する必要があるかねえ、と。　しかし、いつから武道では正座が当たり前になったんだろうと思うのだが、なかなかこれといったものが見つからないのだ。最近のものは正座が当たり前な感じなのでね。　動画サイトで三船十段の映像を見たことがあるけど、このとき周りに座ってた人たちは正座ではなかったような気がするので、少なくとも、昭和の初めにはまだ正座が当たり前な環境ではなかったのではないかと。なんせ、だいぶ年を取ってからの映像だったし、外国人も交じってたので戦後の可能性もあるな。　ともかく、武士の作法はというのがどうも気になるところで、これはいわゆる権威付けのためのものではないのかなあと思うのだ。　なんか格式ばった所作を入れるとなんとなく権威があるように見えるだろう？　そうは言いながら、竹刀を左手に持ち、座るときも左側に置くのだから、なんだかなあと。　それとも師弟の間では遠慮はいらぬということなのかな？　作法にこだわるなら右に持ち右側に置くものだと思うんだけどね。　竹刀は抜き身だから左だというようなことを以前聞いたような気がするけど、それもどうなのかね。抜き身なら目上の人には見えぬよう、後ろに回すものと思うんだけど。　なんでも、武士の話を結びつけるのでおかしなことになるわけで、「剣道ではこうです」と言い切ってしまえばなんの問題もないわけで。　何事にも決まりというものがあるので、剣道ではこう決めていると言えばいいわけだが、そこに武士がどうのこうのと持ち込むからおかしなことになる。　正座も然りで、「剣道では正座と決まっている」でいいと思うのだが、武士の作法がどうのというから「？」となるわけだ。確かに剣道のルーツはかつて百余派あったと言われる剣術にあるのは間違いないんだが、武士の作法？とはまた別の話。　なんでもかんでも武士と結び付けなくてもいいのではないかと思うんだけどね。　正座も、ちょっと考えてみてはどうかな？

  2018年03月14日

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• 剣道とはなんじゃ？

  子どもがやってる剣道の稽古を見ていると、先生方がよく口にする言葉がある。　「剣道は武道である」と。　剣道の成り立ちを考えると、それを否定するつもりはない。　が、武士道まで持ち出されると、ちょっと「？」となってしまう。　確かに、剣道の成り立ちを考えると、そのルーツには百余派あったと言われる剣術がある。竹刀は「竹の刀」と書くように刀の代用品である。　が、今一度、剣道の成り立ちを考えてみると、戦後と戦前でまったく内容が変わっているのだ。　戦前の剣道はまさしく剣術をその起源とした「戦うための技術を磨くもの」だったと思う。中でも警察剣道はもともと武士の集まりだっただけあって、それはもう強かったと言われている。　が、戦後はGHQにより、剣道は絶滅の憂き目にあう。　そのままの姿では継続が不可能と悟り、剣道はその形を変えていく。より競技性を強め、心身の修養を目的とするものに変わっている。柔道のように完全にスポーツ化しなかったのは、剣道連盟の意地と、その本質にあるのだろうか。　なにしろ、競技性を強めたとはいえ、お互いに刀を構えてたたき合うわけだ。しかも勝敗の判定がやたらと難しい。これではスポーツ化するわけにはいかなかったようだ。　まあそれはいいんだが、やはりどうやっても今の剣道は武士には近づかないと思う。　剣道の作法を言うのによく「武士の作法」というが、礼法は武士だけのものではない。というか、もともと武士の作法などではなく、貴族の作法だったものを武士がまねただけ。　正座なんて昔はやってなかったし。屋敷に入って座敷まで刀を持っていくってのもなかったし。刀を座敷まで持って入るなんて、ヤル気マンマンな態度でしかない。　今の剣道の作法は昔の武士の時代とは切り離された、剣道のための作法でしかない。　剣道を剣術と結び付けるのであれば、その本質にも触れねばなるまいと思うのだが、そこまでｈあしないようだ。　結局、剣道とはなんじゃ？と聞かれると、「竹刀で相手を叩く競技」となってしまうのではないかなと思う今日このごろ．．．

  2018年02月23日

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• 稽古納め

  毎度のことではあるが、うちの道場はかなり緩いので寒いときに精神修養だとか言って稽古をするという概念がない。　なので、１２月に入ると早々に稽古納めとなる。　いつもならまだ割と耐えられる気温なんだけど、この日はなんというか寒い。車の温度計は３度。　正直、先週で納めときゃよかったと少し後悔。　しかし、子どもに剣道をやらせておいて、寒くても行けと言ってるのに自分が寒いから休むとか言いにくいわけだ。　ということで、かなり気持ちは後ろ向きではあるけど稽古に出かけた。　この日は少し刀を抜いて、その後は寒いので体を動かそうということで、自由散打を。　約束組手とかではなく自由に打ち合うわけだ。突き、蹴り、投げるのなんでもあり。ただし怪我をさせないという条件付き。これは寸止めを意味するわけではない。が、ぎりぎりまで打ち込むので当たるとちょっとマズイよな。　この稽古の何が良いかって、まずは間合いを確認できること。体裁きの練習になること。　ボクシングや空手のようにフットワークをうまく使ってみたりとか、拍子を掴む練習をしてみたりとか、それぞれが自分の目的をもって稽古ができる。　ただ、どうしても腕は痛いよなあ。まあ、ここは仕方のいことだけどね。　寒い日だと、しっかり体を動かして、間合いを計る稽古をしてみたり。というか動いてないと寒くてたまらんのだ。　と、そんな感じで今年の稽古は終わり。　稽古始めは来月半ばから。　できることなら暖かくなってからやりたいなあ。

  2017年12月14日

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• 護身術

  最近、ニュースで見かけるのだが、警察とかで護身術の講習などやっているそうな。少し前には刺又とかを使って侵入者を捕らえる訓練とかを保育園だとか銀行だとかでやってたよなあ。　まあ、犯人役がわりと間抜けな人なのでみな首尾よく捕らえることができてたみたいだけどさ。　で、護身術。　腕を掴まれたらこうするとか、後ろから抱き疲れたらどうするとかやってて、それなりに効果は期待できそうな感じではあったけど、アレ、ちょっと心配。　講習を受けて「これで大丈夫」なんて思ってたらとんでもないことになりそうなんだよなあ。　例えば、腕を掴まれたとき。うまく振りほどいたとして、その後どうする？ここがポイント。振りほどいた後のことをしっかりやらないと。　まあ、腕をつかむなんで相当相手を舐めた行動なんだが、それをサクッと振り切ったりしたらどうなるだろう？まあ、相手もちょっと本気になるよねえ。ましてや、ちょっとお愉しみをなんてことで後ろから抱き着いてみたらするっと外されたなんてなったら、「コイツぶっ殺す」みたいになるんじゃないの？　でも講習では、そこまでしか教えてないから、逆上した相手をどうするなんて習ってないよねえ。　護身術というからには、やはり局所てきな対応だけでなくて、きちんと逃げ切れるところまでやってほしいなあと思うのだ。　実際、手首を掴まれて外すとかやってみるとけっこう気持ちがいいもんで、「なんかこれで大丈夫」なんて思ってるととんでもないことになりそうなんだよね。　これがために変な余裕ができて逃げ遅れたり。実際つかまれてうまく外せなくてぱにくったり。　もしかしたら、実際の講習ではきちんとそこまで教えてるのかもしれないけど、ニュースでは抱き着かれて外したりとか絵になる部分だけを取り上げてるから、これを見てると「これだけできたらOKじゃん」って思わなくもない。だけど、実際のところ、本当の意味で護身術を使うとなると相当な力量差がないとね。　生兵法は怪我の元というけど、習っただけではとても使える状態ではない。それを何度も繰り返し練習して身にしみこませないとね。　で、ここが一番肝心なんだが、アクションを起こしたらとにかく逃げrう、と。なにがしかの術を駆使して相手から離れることができたときは、相手も一瞬動きが止まるもんだ。その瞬間を逃さず逃げ出すことが重要だ。

  2017年07月14日

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• 柔道の黒帯で差別？

  柔道で段位を取ると黒帯を締めるのだが、やはりカッコいいよね。　で、その黒帯。　実は２種類ある。　一つはお馴染みの真っ黒なやつ。　もうひとつは白い筋が入ったやつ。　何が違うのかというと、白い筋が入ったものは女子が締めることになっている。　で、そこに国際柔道連盟が噛みついた。　「こりゃ男女差別だろう」と。　確かに、女性だから真っ黒な帯が締められないのであれば差別と言えるか。　でもな．．．　柔道ってもともと男女を分けてるよな。　というか、元は男性しかいなかったわけで、そこに女性が入ってきたときになんかの区別が必要と感じたから白い筋を入れたんだろうねえ。　そこに差別的な意図があったのかもしれないけどね。　で、なんでそれがいけないの？　真っ黒じゃないと帯の価値が下がるか？　例えば、女性だから５段以上は取れないとかなら、女性でも６段以上を取らせろと言ってもいいかもしれない。　だけど、ぱっと見た目で男女を区別するために帯の色を変えているとしたらそれが差別にあたるかどうか。　まあ差別だろうな。　白帯は区別してないもんな。　で、これって実際に女子選手から出た意見なのかなあ。　実際に柔道をやってる女子選手から、「真っ黒締めたいんだけど」っていう出張が出たなら考えてもいいんじゃないかな。　でも協会のお偉いさんが「なんかあれ、差別じゃない？」ってノリならほっときゃいいじゃないか。　まあ、統一しておけば、うっかり帯忘れたときに融通できるか？　って、帯忘れるやつなんていないか。　今まで、意識してなかったけど、もう一度、なんで女子選手は白い筋が入っているのか考えてみてもいいんじゃないかねえ。　それで、「これは差別だ、ケシカラン」となれば変えるでいいんじゃないの？

  2017年03月14日

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• 崩しって難しいねえ

  最近、柔術の稽古のときに意識しているのだが、相手を崩すというのがなかなかに難しい。　崩すというのは、相手を不安定な状態にさせることをいうが、柔道では組んだ状態から前後左右上下に相手を動かして自分が技を仕掛けたときに対応できない状態に置くわけだ。　柔術の中でもそこは同じなのだが、突きも蹴りもありの状態では常に安定と不安定の連続の中にあるので、その見極めが難しい。　例えば、相手が殴ってきた場合、構えているときは安定している。　突きを繰り出している途中は不安定となる。　突き終わったときはまた安定している。　このとき狙う機会は３回ある（もっとあるか？）。　突きを出す瞬間、突いているとき、突き終わる瞬間。　ここで仕掛けたら相手はどうにもならない。　ただ、突いているとき以外は不安定というよりも居ついている状態もある。　居ついた状態から動いた瞬間が不安定な状態。　なんて言葉で書くと簡単そうなんだが、実際はお互いが動きながらの中で見つけなきゃならんですからな。　柔術の稽古は型稽古なのでいわゆる約束組手になる。　その中で、相手の技に掛からない方法をちょっと研究していて、今はこの崩しをテーマにしている。　やってみるとなかなかおもしろくて、いかに相手に悟られずに崩していくか。　しばらくはこれが続きそうだ。

  2016年12月15日

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• 剣道は格闘技？

  　剣道は格闘技。　なんか違和感のある言葉。　でも、ときどき聞くんだよね。　剣道は武道。　最近の剣道を見ているとちょっとしっくりこないなあ。　剣道はスポーツ。　これは違うと思うけれども、言いきれない自分がここにいたり。　なんだかんだいって、剣道もスポーツ化しているかね。　一定のルールの基に試合というものがあると、どうしても競技化してしまうんだよなあ。　昔も試合ってのはあったと思うんだけど、今のように「面、小手、胴、突き」が２回決まれば勝ちになるってのは、今の剣道ができてからだよね。　試合があると、それに勝つことが目的になってしまったりしてもそれは仕方のないこと。　でも剣道の先生方は、それじゃイカンと言われるのだ。　じゃあ試合をしなきゃいいじゃんと思うのだが、そうもイカンらしい。　剣道はスポーツだ競技たと言いたくないけど、武道と言い切れない現実もあって「剣道は格闘技」なる言葉が出たのかなと思ってみたり。

  2016年03月15日

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• 職人芸．．．にはならんなあ

  　とあることから、居合をやることになった。　柔術をやっていたことから刀は使っていたのだが、基本的には柔術の中で使う小物の扱い。　数年前から居合をやってはいたのだが、なんというかまあなんとなくって感じだ。　それが今年から真面目に取り組むことになり．．．　ということで、今までろくにやってこなかった刀の手入れも必要になっていきた。　と言っても真剣ではないので、打粉でポンポンとか油を塗ってとかは必要ないのだが、目釘の点検だけはしなければならない。　演武や稽古の途中で目釘が抜けるとシャレにならんからな。　で、一度、交換用に目釘を購入したのだが、これがまたいいお値段がするのだ。　なんと１個２００円。　竹でできていて長さ２ｃｍくらいで直径が５ｍｍくらいの円柱状のものだ。　しかも通販だと送料がかかる。　ということで、近くの武道具屋さんに行ってみたが、置いてないとのこと。　で、店の主人曰く「私は自分で作ってますよ。やってみちゃどうですか？」と。　子供の竹刀の使わなくなったのがあるので、それで作ってみるかな、と思ってたら、子供用の竹刀の竹ではだめらしくて大人用の竹刀がよいとのことで、竹刀一組のうちの１本をもらった。　で、実際に作ってみると．．．　これがけっこう大変。　道具がそろっていたらさほどではないのかもしれんが、手元にあるのはカッターとのこぎりとやすり。　ひとまず必要な長さを切り、幅を整えたらカッターでおおまかに角を取ってひたすらやすりがけ。　ほどよい大きさに仕上げるのに約半日を費やした。　こりゃ、１個２００円じゃ安いかな？と。　まあ、そう頻繁に取り換える必要もなさそうだし、材料はまだ十分にあるし。　ぼちぼちと在庫を作っていくとするか。

  2015年10月26日

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• 他人の口に蓋はできず．．．

  　古流武術などやっていると、ときどき出くわす「門外秘」。まあ、どこの流派も手の内を公開しているところってそうそうないわけだ。　基本的な部分というか表面的なところは公開して差し支えないものもあるわけだが、やはり外に出してはいけない部分もあるわけで．．．　その大事な部分をネットに載せてしまうとは．．．　毎年、連合会の団体が親睦を兼ねて研究会と称して合同稽古のようなものをやっているのだが、その中で「これは絶対に外に出してはならんよ」と前置きしたものをわざわざネットに載せてしまったんだよな。まあ、それを見せたのもまずかったのかもしれないけど、お互い「古流武術」を名乗る団体なわけで、そのあたりは心得ていると思ったんだろうねえ。　残念ながらこの件については参加者にそういう意識が共有されていなかったというわけだ。　なんで古流武術において手の内が外にでるのを嫌うのかというと．．．答えは簡単。野球で言えば「予告投球」みたいなもんだからだ。戦いの中では相手がどう攻めてくるか分からないから不意を突かれたりとか裏をかかれたりするわけだが、攻め手が分かっていればその分対応し易い。　だから、手の内は明かしたくないわけ。実際のところ、どこもそんなに変ったことをやってるわけではないんだけどね。でも、相手に「何かある」と思わせるこおができればそれだけ有利になる。現在の格闘技などのように「試合で勝った負けた」ではなく「生きるか死ぬか」の状況では１ｍｍでも有利な方がいい。試合なら負けても「次こそは」なんて言えるけど、実戦では「次」はないのだから。　そうは言っても、現代において「門外秘」などあまり意味のないことかもしれない。が、ここまで鮮やかに禁止事項を破ってしまうとはね．．．他人の口に蓋はできずってことか。

  2014年11月14日

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• 間合いがね．．．

  　日曜は古流武術の演武会に参加、月曜は剣道の大会の見学となんとなく３連休を意識させないスケジュールだったのだが、やはり間合いって大切だよなあと実感。　演武会のときは、普段畳の上で稽古のため、畳を目安に間合いを計っているのだが、演武では板の間になる。ちょうど真ん中に剣道用の×があるので、相手と「あの×から２歩下がるでいきますよ」と確認しておいたのだが、実際に演武となると、なんと×から１間くらい離れているではないか。　こんなに間を開けられるとやりにくいんだがなあと思いながらもなんとか終了。さすがに１間以上も一足で飛びこむことはできないので、ちょっとずるして間合いを詰める。　剣道の大会では「どうも間合いが近いよなあ」と。見ているとお互いが間合いを詰めていくのだが、同時に踏み込むので結局いいところで打ててないんだよな。しかし、もし相手が踏みこまねばいいところになるわけで、ここでも間合いを計るのが難しいようだ。　やはり間合いって大切だよなあ。ここで全てが決まるといっても過言ではないからな。普段の生活の中でもこういった間合いが必要なんだろうな。間合いを詰めるか、それとも少し開けていくか。

  2013年09月24日

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• 古武道の謎

  　古武道をやるのに「筋トレをやっちゃいけません」というのをよく聞いたりする。理由は「武士は筋トレなんぞしていなかっただろう」ってこと。一見もっともなのだが、絶対に何か勘違いしとるなあと。　当時の武士の生活が再現できれば、そりゃ筋トレも要らんでしょ。武道の稽古は必ずやっとたわけだし。そもそも稽古自体が筋トレみたいなもんだし。まあ、ここは真似できるかな。　そして、どこに出かけるにも基本徒歩。家にいるときもごろりと横になっているわけでもなく、基本正座が胡坐。　また、武士といえば大小を差しているわけで、３ｋｇくらいの重りを持っているようなもん。　こういったことを考えたら基本的に腕立てをしなきゃならんとかスクワットがなんてことは必要ないよなあ。だからといって何もしていなかったか？鍛錬と称して重たものを持ってみたりとかやってたわけでで、これってバーベル上げるのと変わらんでしょ。　なにより刀や槍を振り回したりとか弓を引いたりって筋力は絶対必要なわけで、今みたいに腕立てをするではなくて、素振りをして鍛えたり、弓を引いて鍛えたり。つまり、稽古の中で鍛えてるわけだ。また、先にかいたように、正しい姿勢を保ったり徒歩で出かけることでも体を鍛えている。　こういった生活を再現できるなら「筋トレしなくてもよい」になるんだろうなあ。でも無理でしょ。まず第一に「どこでも徒歩」。都市部の人なら車はいらんかもしれんけど、電車とかに乗るでしょ。　どこかで楽をしているわけだから、やはり筋トレとかで補う必要は出てくると思うのだ。そのあたりを全く無視して「武士はしていなかった」なんて言うのもどうかね。

  2013年07月02日

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• 野村がスイスオープンで優勝

  　柔道オリンピックの金メダリスト野村が国際大会で優勝。３８歳という年齢、約２年ぶりの国際大会出場ということを考えるとすごいことだ。　野村と言えば「投げて勝つ」というイメージなんだが、最近の選手にはあまりいないタイプと言えるだろう。野村は６０ｋｇ級なので投げやすいではないかというかもしれないが、１００ｋｇ級でも同じこと。柔道はそもそも投げられるはず。　最近の柔道は力に頼りきっていることと、そもそもの考え方がおかしな方向に行ってるために投げ技がでにくくなっている。勝つために練習をしているので、おかしなことになる。まずは「投げる」を極めていけばいいのに、逃げることばかりをやっているので試合でも思いきった技が出て来ない。　せめて稽古（練習ではナイ）をきちんとしていればなと思うんだけどね。組んでの稽古ではどんどん技をかければよいのだ。逃げられたり返されたりしても、次は逃げられない、返されない技をかけるよう工夫をしていけばいいのだ。変な小細工ではなくて速さと強さでね。　その上で、試合をする以上はやはり勝たねばならんのだろうから、勝つための工夫をすればいいんだが、どうも「勝つために．．．」の方が勝ってしまってそのための練習だけをしているようにしか見えないんだよね。例の暴力問題なんかも結局はここいらに原因があるのではないかと思うんだけどね。　多分、柔道を始めたころは基本をきちっとやってたと思うんだけど、試合に出るようになると、勝つためのなんたらが増えてきてるんではないかなあ。でも野村の試合を見てると「投げて勝つ」に忠実なのがよく分かる。これが３８歳という年齢にもかかわらず国際大会で優勝できる理由だと思うんだけどね。　若い世代がこの姿勢を見習って頑張ってくれたら日本の柔道もまだまだいけるんではないかな。

  2013年03月25日

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• 武術の稽古に体罰ってあるかいな？

  　最近は仕事の都合や家庭の都合でなかなか柔術の稽古に参加できないのだが、柔道での体罰問題があってふと思ったことがある。　そもそも、武術の稽古に体罰って必要なんか？ってこと。というか、武術の世界では体罰などどうでもいい話のような気がする。だって体罰など必要とする場面がないもの。まあ、道場においては師の存在が絶対に近いわけ。師は弟子を選ぶことができるわけで、もちろん弟子も師を選ぶことができる。ただ、選んだからといって必ず師弟関係になるわけではないってこと。　だから師のやり方がイヤなら辞めればいいわけだし、弟子が気に入らなければ破門にすればいい。いちいち殴ったり蹴ったりしてやらせる必要はないんだよなあ。　だけど、柔道の世界では体罰と言われる暴力があった。が、本来それは選手のわがままというもの。オリンピックを目指すのはいい。代表チームで監督が目指すカラーを出せないのであればその選手は力量がないということ。一説によると、松本だとか谷だとか結果を出している選手にはそういった体罰と言われるものはなかったという。　本来、武道において勝つか負けるかってのは重大な問題だ。だって命のやりとりをするわけだから。「１本取られて負けました」と言うことはできないわけだ。その時点でこの世に存在していないから。実際はそうではないけど、そのくらいの覚悟が必要ってことだよな。　監督はチームの勝利をオーダーされていて、そのために選手を鍛えていく。その中で稽古に遅刻するなんてありえないよね。「負けてもいいから攻めていけ」と言われて躊躇しているんじゃそりゃ「おまえがここにいる資格はないだろう」と言われても仕方がないよなあ。　じゃあ、だめだと思った選手を替えりゃいいだろうって話になるんだが、どうもそう簡単にできるもんでもないようだ。だから、今いる選手をんなんとかそのステージに留めようと監督、コーチが必死にならなきゃいけないわけだ。代表選手に選ばれるくらいだから、いまさら技術的にどうこういうレベルの話ではない。それを超えた精神的な部分の話になるんだろう。　せっかく体罰問題によってチームのあり方を問われたわけだ。ここで一つ思いきった改革が必要ではないかな？もう、監督がコーチが叩いたり蹴ったりして追い込んでいく必要などないのだよ。それは選手自身のこととして、チーム内で徹底的に競わせてさいごに代表を選ぶという形でいいんじゃないかな？監督は人選する立場でコーチはそのためのデータを採取する対千葉になればいいわけだ。教えを乞うのは選手がこれと思った師のところにいけばいいだけだ。　そのくらい割り切って考えてもいいとおもうんだけどね。

  2013年02月23日

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• 柔道がつまらなくなる？

  　柔道のルール改正によって、もろ手刈りなど脚を取る技が禁止となり、また、組んでから試合をすることとなったため、組手争いがやりにくくなるということで、選手には不満があるようだ。　しかし、元々はと言えば、タックルまがいの技を禁じるための措置なわけだし、柔道は組んでから始めるのが本来の形。日本人選手に言わせると、組んでからとなると力で勝る外国人選手に有利というわけだ。　まあ、確かにその言い分には一理ある。まともに組んでとなると力のある選手に有利なのは間違いないだろう。だけど、きちんと組んだら有利なのは日本人選手と前々から言われてたような気がするんだけどね。日本人選手が勝てないのはきちんと組ましてもらえないからと。　私が思うに、柔道も武道なのだから、組み手争いってのがそもそも余計なのだ。まあ、柔道には基本、突き蹴りはないからねえ。だから組手争いなんて悠長なことができるわけで、実際は殴り合い蹴り合いのなかで掴んで投げるんだと思うんだけどね。となると組んだ瞬間には投げないと。組手が十分にならないと投げられないじゃなくて、一瞬で十分な組手に持っていくんだよ。　そう考えると、今回のルール変更はむしろ本来の柔道の形に近づくものではないかと思ったりもするわけだ。確かに、柔術では突き蹴りによって相手を崩したところをさらに間接を極めて投げたりするわけだから、そういった行為がルール上できない柔道ではいかに一瞬で相手を崩すかってのはなかなか難しいかもしれない。その一瞬の隙をついて相手のふところに飛び込み投げるってのは日本人の得意とするところではないかなあ。

  2013年01月25日

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• 他流派から学ぶ

  　昨日はいくつかの古流武術の団体が集まって研修会を行った。今回は私がいる道場が引き受けのため、急遽話がきて日程調整が厳しかったがただでさえ人数が少ない道場のため、頭数をそろえるために参加することに。　今までに何回かあったんだけど、他所でやっていたので、都合があわないときは気軽に欠席していたもんで、実は今回が初参加。しかも進行はうちの師匠なもんでいったい何をやるのかまったく見えず．．．行き当たりばったりに近い形でやるからな。　昨日のテーマは「型から実戦へ」ということだったらしく、いくつかの型をやりながらどこにポイントをおいて稽古をするのかって感じで進んでいった。まあ、実戦へといっても実際に使ってしまうとマズイわけで、日常生活の中での使用を推奨するものではなくて、「見た目が型通りにできていればいいってもんじゃないよ」ということらしい。まあ、そりゃそうだ。　型通りにやるだけなら踊りと一緒で、武術としては役に立たない。そもそも状況が刻一刻と変わっていく状況の中で相手を倒したりしなきゃならないわけで、たかだか数十種類の型を持って対応できるわけじゃない。型に否定的な人は「型は相手が決まった攻撃をするから成立するもので実際には必ずそのように来るとは限らないので約に立たない」なんて言うけど、これは型を表面的にしか見ていない。確かに型自体は決まった攻撃パターンに対して対応する術なわけだが、実戦ではそのとおりに来ないことは百も承知の話。それでも、型としてまとめた理由はなにかって考えないと型の意味がなくなってしまう。　とまあ、そんなことを説明しながら昼休憩をはさんで３時間ばかしやったわけだが、ひごろ真面目に稽古していないだけに３時間もやるとけっこうキツイ。いや、日頃もやるときはきちんとやってるつもりではあるんだが、今回参加していた団体さんはかなりの稽古量をこなしているところ。やっぱり心構えが違うよ。　しかし、他流派の動きを見ていると、それぞれに特徴があるもんで、なかなか面白かったり。突きや蹴りにしても微妙に打ち方が違っていたり。個人差ってのもあるけど、流派の特徴もやはり出てるよなあ。普段は演武会で見るくらいなので、さほど意識もしていないんだけど、こういった場で間近に見るといろいろと目に付くところがあるもんだ。　しかし、日頃数人でやってる道場に３０人くらいがいると人が多すぎて気持ち悪いな。まあ、都会に行って人の多さにびっくりする田舎もんみないなもんか？

  2012年10月22日

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• 

  薙刀と言えば弁慶ですが．．．

  　本屋で見つけてちょいとハマった１冊．．．いやすでに６巻まで出てますが．．．薙刀をやる高校生の物語。【新品】【ポイント5倍】【5000円以上で送料無料】【全巻】あさひなぐ＜1-6巻 最新刊＞こざき亜...価格：3,300円（税込、送料別）　薙刀って武道の中ではなんとなくマイナーな感があるのだけど、実はけっこう歴史があったり。武蔵坊弁慶が使っていたのが薙刀。もともと馬上での戦いが多かった中世まではなくてはならなかった武器だ。　鉄砲が導入されて、槍による団体での戦法が出てきてからは一騎打ちが少なくなり薙刀の出番は減ってきた。江戸時代になってからは武家の女子が習うものとされたために武術界の第一線からは退いた形になってしまった。　が、刀と比べたら威力の差は言うまでもない。騎馬での一対一の勝負が基本だったころは、刀だと馬がぶつかるくらいに接近しなきゃ戦えないところを薙刀だと遠くから人馬を斬ることができたものな。　まあ、それはともかく、この漫画派と言えば、何を血迷ったか薙刀部に入った運動神経のか細い初心者の女の子が腕を上げて行くという、ストーリー的には鉄板ものだが、メインキャラの女の子が微妙に面白い。なんとなく身近にいそうな感じだ。　ついつい見てしまったので勢いで買ってしまったが、なかなか面白いぞ。

  2012年10月19日

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• 剣道は武道だと思ってたんだけど．．．

  　柔道はオリンピックなど見ても分かるように、すでに武道とは言い難い状況にあるわけだが、剣道ももはやスポーツになってしまったのかね。　上の子に剣道を習わせているんだけど、夜に稽古があるので送迎が必須。で、１時間半くらいなもんで稽古も見ているわけだが、やっぱりスポーツなのかなあと。小学生がやることなので、ある程度仕方ないかなとは思っていたんだけど、結局「試合に勝つために」いろいろと練習をしているんだよなあ。　「試合で勝つ」っていう目標があっても悪くはないけど、そのために稽古するってのもどうなんだろう。試合に出て勝つかどうかはそのときの結果なわけで、剣道をやるにあたってもっと大事なことがあったりするんではなかろうかと思うんだけど、どうもそのあたりが先生によって温度差がアリアリ．．．　まあ、試合で勝ったらうれしいには違いないんだろうけど、試合に勝つためのテクニックを身につけることが果たして剣道を学ぶ上でどれだけ重要なんだろうかと思うのだ。どうもそのあたりが気になってしまうんだよなあ。　礼儀がどうとか、あまりに精神的なものに傾倒するのもどうかとは思うけど、武道としての剣道をもっと前面に出してもいいんじゃないかなと思うのだ。剣道をやる子どもも少なくなってきているようで、そこいらも難しいところみたいなんだけど、ちょっと気になるんだよな。

  2012年09月02日

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• 柔よく剛を制すの精神はどこにいってしまったのか？

  　今回のオリンピックに限らず、最近の柔道はひたすらパワーとテクニックの勝負になってしまっている。テクニックと言っても、力で攻めてくる相手をどう捌くかってことではなくて、どうやったらポイントが取れるかっていうことだ。　石原都知事が海外の選手の試合を見て「西洋人の柔道はけだもののけんかみたい」なんて言ったようだが、これは日本人選手にもあてはまること。なんだかんだいって相手選手と同レベルな試合を展開しとりますよ。　特に目立つのが服装。上着のすそがヒラヒラなのに平気。審判が服装を正すよう何度も言ってるのにちょっと襟元を整えるだけでヒラヒラのまま。ちょいと帯の中に押し込むのはまだマシな方。上着が乱れてる方が投げられにくいからなんだろうけど、すでに心が乱れてますな。戦場で言えば鎧兜が取れかかった状態で戦っているようなもの。こんなすでに負け戦だよ。　柔道の本質は不利な状況で相手を制すること。柔道の前身である柔術は槍、刀がなくなり徒手空拳でいかに戦うかというもの。その流れをくんでいる柔道も然り。服装を乱さないと勝てないようではまだまだ修行が足りないということ。　そして礼儀作法。「けだもののけんか」と「武道」との違いはこれしかないだろう。では海外の選手が礼儀作法をしらないのかというと、むしろ海外の選手の方が表面的には礼儀作法を重んじているように見える。このへんは歴史的なものもあるので一概に言えないところもあるのだが。　そういう武道の肝心なところを忘れてしまっている日本の柔道が強くなるはずもないのだが、そろそろ基本に立ち戻るころではないのかな。

  2012年08月07日

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• ＪＵＤＯでメダルが取れませんな

  　かつては柔道王国なんて言われた日本も最近はなかなか。ＪＵＤＯでは日本も勝てません。まあ当たり前と言えば当たり前なんだけど。　スポーツとしてポイントを獲得する競技なのでどうやってポイントを取るかなんて考えているわけだが、これでは勝てるわけがないですな。体力とか体格では欧米の選手が絶対に有利。こんなやつらとレスリングもどきな試合をやって勝てるわけないよ。　「柔道なら」って言っても、最近は欧米のほうが武道の何たるかを研究してるものな。うんちくを語らせたら連中の方が詳しかったりするんじゃないの？おそらく、今の日本の柔道家よりも海外の柔道家の方が嘉納治五郎の精神をより理解してるかもしれないなあ、なんて思えたり。　今さらＪＵＤＯの試合で「心の入った技を」なんて言うつもりはないけどね。相手の隙を突き相手の動きを制するのが本来の柔道の技だと思うんだけどねえ。気合いというか気迫が大事だと思うんだけど、今のＪＵＤＯでは威嚇というか脅迫というか．．．喧嘩じゃないんだからさ。　審判も自分の立ち位置がさっぱり分かってないよね。本来はレフェリーではなくて「立会人」。仕合を見届けるのがその務め。勝負を見極めると同時に無益な殺生を止めるためにいるのだ。だから責任重大。それだけの力量のある人でないと務まらないよな。それが審判。外野に注文付けられて判定を覆すような審判は不要。ビデオがあろうと何があろうと審判の目に映ったものが事実。このくらいでないと。　でも、今はＪＵＤＯでも柔道でも日本は弱体化してきてるね。「金メダル目指してなんて言ってるようではこの先はないかもね。

  2012年08月02日

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• 柔道では受身が大事　

  　中学校で武道、ダンスが必修化されたとこで柔道が危険とさんざん言われていたのだが、このたび文部科学省は「安全対策として柔道では受身の指導を徹底して行うことが重要」という報告をまとめた．．．そうだ？　何をいまごろって感がしないでもないが、柔道など投げを伴うものには受身が取れる、取れないで安全度がまったく違うのは当たり前だろう？　なんで、柔道で最初にいやってほど受身の稽古をするのかってことを文部科学省が今まで考えてもいなかったのか？って思えるところが不思議で仕方ないのだが、本来、武術において受身って必要ないのだ。だか型稽古が中心で組み手なんかしないだろう。武術の目的を考えたらこれも当たり前のこと。　柔道で受身をやるのは、もともと危険な柔術を安全に稽古するために考えられたものだから。それでも、最初のころには受身ってものはなかったんじゃないかと思うから、おそらくはもっと後になって出てきたものではないのかなあ。それとも稽古の中でごく当たり前にあったので、特に取り上げられてなかったのかな？柔道では当初から乱取り稽古があったから、投げられたときの対応策はあったと思うんだけど、特に「受身の稽古」なんての聞いたことがないからなあ。　問題は授業という限られた時間の中できっちり受身ができるかってこと。何を目的にしているのか分からないが、時間的に考えたら、受身と型稽古をやるだけでも時間は足りないだろうな。乱取りなんかやってる場合じゃないだろう。礼儀作法とかを教えるのであれば、型稽古までで十分だ。乱取りなんかする必要はどこにもない。　それにしても今頃になって「安全対策で受身を徹底的に指導」なんて言ってる時点でどうかとも思うんだがな。

  2012年07月05日

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• 剣道の打ちこみの方法にやや疑問あり

  　剣道の稽古風景を見ていていつも疑問に思うことがある。構えるときに両脚の踵を上げることだ。こういう構え方はちょっと他の武道には見られないような．．．空手の構えで確か「騎馬立ち」っていうのが両脚の踵を上げるんだっけ？剣道ではこの両脚の踵を上げる構えが基本なわけで、常にその構えになるというのだからそうとう脚に負担がかかるような気がするのだ。　だって、普段も立つときは踵を上げないだろう？歩くときだってつま先だけで歩かないだろう？短距離のときって踵を付けないんだっけ？　まあ、両脚の踵を上げた状態でいるってことは普通の状態ではないと思うのだ。そして、踏み込みのとき、この両脚の踵を上げた状態で「後ろ足で蹴って前に出る」と言う。これ、相当脚力が必要だよなあ。速く出るにはそれだけ蹴る力が強くなきゃならんわけだから。　私は剣道をやっているわけではないので、そこで教えられていることにどうこう言うつもりはないんだが、大人であれば体重が６０－８０ｋｇぐらいなわけだろう。それをつま先で蹴って出て素早く動くっているのはかなりキツイよなあ。しかし、見ていると先生方はみなそうしているわけだ。　剣道の場合、両足のつま先を前に向けて構える。他の武道では後ろ足をやや斜め前にして構えることが多い。多分、この差なんだろうなと。しかも剣道の場合、前後の動きに特化しているためあまり横への動きがない。いや、全くないわけではないんだけど、基本は前後ってことだ。　そうは言っても、つま先立ちで後ろ足で蹴って踏み込むのはかなり脚にも負担のかかるキツイ動きだと常々思うわけだが、これをマスターしなければならない剣道ってのは大変だな。だから「剣道３倍段」って言われるのかな＞

  2012年07月01日

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• 日本の武道　今、最大の危機に遭遇

  　日本の武道と言えば柔道に剣道、空手道。そして合気道。いわゆる現代武道としてはこれが大きなものでいいかな。ところが．．．「ユド、コクド、テコンドー、ハプキドー」と言う言葉を聞いたことがあるだろうか？　そう、お隣韓国の武道だ。どれも日本の武道の起源なんだそうだ。　もうね、「よくそこまで真顔で言えるよね」ってのが正直なところ。いや、そのカタカナ武道を韓国でやっていることを否定するわけではないよ。ハングルで書けないからカタカナになってしまったけど。　柔道は、明治になって日本の柔術の諸流派の技をまとめて改良したもの。講道館柔道がその端緒だ。それまでに日本で「ユド」なる武道が行われていたという記録はどこにもないんだが。　剣道は言うまでもないことだが、剣術の諸流派の型をまとめたとことから発展したもの。残念ながら、それまでに日本で「コクド」なる武道が行われていた記録もない。竹刀剣術で有名なのは北辰一刀流の千葉道場だと思うが、彼らは「コクド」を行っていたのか？　空手はもともと琉球で行われていた「手」からと言われている。これの起源が中国にあると言われてもそれは否定しない。中国の拳法等に類似性がよくみられるもの。それらを研究し琉球で編みだされたものが「手」であり、そこから「空手」へと発展したと見られる。まあ、その参考になった中国拳法の起源が「テコンドー」だっていわれりゃアレなんだがな。時系列的に無理があるだろう？　そして「ハプキドー」。どうにも日本の武道の起源になりたいんだそうだが、もういちいち解説する気にもなれないな。そこまでして起源だっていうならきちんと時系列的に説明しちゃどうだい？その「ハプキドー」とやらがいつから行われていて日本の誰がそれを学んで日本に広めたのか。日本の武道は「開祖」を大事にするもんで、「いつから誰が行ったか分からんが」って流派はまずないよ。たいてい「誰誰がどこそこで修行しとって神が降りてきた」とか「天狗が教えてくれた」とかなんだよな。　まあ、天狗っていうと「異人」を指した可能性があるから、それが韓国人だったっていうのならその主張も分からないでもないけどね。　とにかく「起源」だっていうならそういった説明をきちんとしなさいよ。やってることが似てるから自分らが起源って言われてもねえ．．．

  2012年04月09日

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• 中学校の授業で武道が必修課目に

  　中学校の授業で武道が必修科目になる。柔道、剣道、ダンス（なんで？）から１科目を選択するわけだが、どうも話を聞くと生とが選択できるものではないらしい。学校単位（聞いたところでは市町村単位らしい）で科目を設定するらしいのだが、ほとんどが柔道を選択しているのだとか。　それなのに、「安全に配慮した指導を」ということで、静岡県では「大外刈り禁止（頭を打つから）。立ち技の乱取りはなし。試合は座った状態で（なにそれ？寝技のみ？）」でやるらしい。そこまでして柔道やるか？　剣道は防具や竹刀を揃えるのにお金がかかるから敬遠されているらしいんだが、頭を打って死ぬことはないぞ。よっぽど無秩序な状態にならん限りは安全だと思うがな。というか、そんなに怪我とか心配ならダンスにしたら？　武道は身体への接触があるんだから怪我のリスクは付き物。これは大前提。「安全に配慮して」ってのは指導の基本だろう？だけど、先の例だと配慮の仕方が値がでしょ。大外刈り禁止っておかしいよ。じゃあ小内刈りはＯＫ？こいつもかけかた次第で大外刈り以上に危険だよ？大外刈りもきちんとかければ頭を打つこともないけどなあ。指導者としてはこのぐらいの技量を備えておかねばならんのではないかい？　いったい武道の必修化（ダンスは武道じゃないだろ）で何を学びたいのかがよく分からん。礼節を知るなら武道じゃなくてもいいだろう。それでも武道をやりたいなら剣道でいいんではないか？安全と引き換えだ、ちょっとくらいお金がかかってもそのくらい気にするなと言いたい。　それでも柔道をやりたいなら、１、２年の間は受身の練習だけ、２年の後半で寝技、３年になって初めて技の稽古。安全に配慮してやるならこのくらいするべきだな。そうすりゃ最後の２カ月くらいは乱取りができるよ。受身もろくにできないうちから技をかけさせようなんて考えるから変なことになるわけだ。　どうせ「受身ばかりやらせてたら授業にならん」とか考えているんだろうけど、武道をやらせるなら基本の重要さと単調な稽古に耐える精神を養うくらいの気持ちでやってほしいもんだ。

  2012年04月02日

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