山海屋本舗

[柔術] カテゴリの記事

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• 武術の基本を考える

  　目の前に座ってるひとがいきなり刀で斬りかかってきたらどうする？　まあ、今はこんなこと通常ではありえない話なのだが、４００年前の日本ではけっこうありえた話のようだ。正座をしてるということはもう少しあとかな？江戸時代に入るころまでは正座ってのは武士の間でもそう一般的な座り方ではなかったと聞く。畳敷きの間が普及したのも江戸時代に入るころからだから、正座もそのあたりから一般的になったと思ってよさそうだ。　戦国時代ころの古流武術と言いながら正座が基本になっているあたり、江戸時代になってからの影響が多分にあると思うのだが、それはさておいて、座って話をしていていきなり目の前の人が脇差など抜いて斬りかかってきたら？　というのをやったのだが、気になるところが多々あったわけだ。まず、斬りかかるところなんだけど、脇差を抜いて冗談から斬りおろすんだがまずここが「？」なわけ。斬りおろすなら袈裟じゃないかなあ、と。片手で捌くからね。脇差って意外に横向きに差してるから刀とは抜く方向が若干違うんだよなあ。と思ったけど、まあ抜いて踏み込むから上段からの斬りおろしでもいいかと。　で、受ける側の方なんだが、これが実に「？」だらけ。ちょいと他の人がやるのを見ててなんとなくイメージは掴めたけど細かい動きがいまいち。やってて「こんな感じか？」ってとこまでは分かったんだけどねえ。まあ初見のものなので今から考えていけばいいんだけど、どうしても基本的な動きから外れてしまうような．．．　こりゃしばらくは悩ましい状態が続きそうだ。

  2012年01月19日

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• 縮地ってなんだろう？

  　その昔、某少年紙で連載されていた「るろうに剣心」って漫画が実写化されたが、実にいろいろな必殺技なんかが出てきて、しかも微妙に実在の人物がモデルとなってたりしてけっこう楽しめる。実写版はまだだけど。　その中で、瀬田宋次郎ってのが剣心相手に披露した「縮地」ってのがあるんだが、実はコレ、実在のものだそうだ。もちろん、漫画のように部屋の中で姿を消したまま走りまわる技ではなくて、体感的に一瞬のうちに相手との間合いを詰めるもの。　相手の動きを感知できるのは動くときに必ず予備動作があるから。例えば、突きを出すときに構えの位置から突きだす拳を引いてしまうとか、踏み込むときに体が傾くとか。この予備動作を察知して相手が動き出すことが分かるのだが、この予備動作がないとどうだろう。　踏み込む際は前に出す足を上げるだけに反対側に少し体が傾いたりする。その動きを捉えることで相手が踏み出してくるのを予測するわけだが、その動きがなくいきなり踏みこまれたらその踏み込む動きが見えなくなってしまい、突然相手が近づいたように感じられる。これが縮地の理屈。だから宋次郎と剣心の戦いのときに剣心自身は宋次郎の動きを察知できずに消えたように感じたのだろうけど、それを傍で見ていた左之助には本当は見えてなければならなかったんだが、まあそこは漫画の話だからそれもありってことで。　縮地を行うために表情とかも重要。例えば、動き出す一瞬表情が変わったりするもんだろう。動くために力を入れる瞬間、目を見開いてみたりとか口元が引きしまったりとか。そういった動きも予備動作の一つとして動きを読むための重要な情報になる。呼吸も動き出すタイミングを計るために重要。だから、できるだけ相手に呼吸を気取られないようにするのだ。　縮地はそういったものを一切見せないので、まさにいきなり相手が移動したように見えるわけ。　なんで、いきなりこんな話をと思うだろうけど、剣道の稽古の様子を見ていてふと思ったわけだ。打ちこむときに「左足で蹴って」と言ってたんだよな。蹴るってことは力を入れなきゃならないわけで、蹴るための予備動作が現れてしまう。それではいくら速くに打ち込んでも察知されてかわされてしまうんではないかな？と。　この縮地ってのは、柔術でとある技の練習をしていてどうしても必要だなあと考えていたもの。演武で見せるのにこれができないとどうにも様にならないんだよな。ただ、体の動かし方とか、今までやってた方法ではどうしてもできなくて、いろいろ試してきた結果、なんとなく雰囲気が掴めてきたところ。ただ、今の段階では詰めのところで上手くいかないのでもうちょっと考えないとなと。　こういうのを考えるのに剣道ってけっこう参考になるんだよな。なにしろ一瞬の飛び込みで打ち込むことを実践するわけだから。そして、これを極めていけば宋次郎のように部屋の中を走り回ることができるように．．．なるわきゃないけどな。

  2011年12月09日

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• 護身術は過剰防衛の基にならないか？

  　護身術の本を読んでいて思ったのだが、名前こそ「護身術」なのだが、中身は武術、武道、格闘技の技をそのまま取り入れたもの。これを習得して実際に使ったとしたら過剰防衛にならないか？と。　空手とかボクシングとかやっていると、襲われたときの防衛行為が正当防衛ではなく、過剰防衛になることがあると聞く。となると、護身術とはいえ、そういった武道、格闘技を学んでいるのと同じことなので、護身術による防衛行為は過剰防衛にあたるのではないかと思ったりするのだ。　そもそも正当防衛とは「自分若しくは他者に対する急迫不正の侵害に対して、自己又は他人の権利を防衛するために、やむを得ない範囲において、侵害相手方に対して何らかの形での侵害行為（殺害等）をした場合、それが仮に構成要件に該当し、違法性を指摘され、そのことについて責任を負える状態であっても、本人に対して犯罪の成立を否定し、罪に問わない刑法上の制度」ということなのだそうで、具体的にはいきなり襲われ、逃げることも叶わないときに自分の身を守るために相手を殴って怪我させても傷害罪に問われることはないよってこと。　でもね、「やむを得ない範囲」ってけっこう厳しく認定されるようで、たまたま手に持ってた傘で突いて怪我させたなんてときに「それ傘を使わなくても大丈夫だったんじゃない？」って言われたら過剰防衛になったりする。実は、武道や格闘技の心得があるってことがこれに当たるわけだ。つまり、武道や格闘技って「武器」と同等の評価をされるってこと。　これは「武器対等の原則」ってのがあり、相手が素手なのに武器を持って対抗するのはどうなの？ってこと。体格差とかもあるので、一概には言えないが、やはり素手の相手に武器を使うのは正当防衛とはいいにくいようだ。　そこで護身術。中身的にはまさに武器。身を守るためってのは分かるんだけど、そのために返って不利になるのもどうかなと。まあ「自分の身が危険にさらされるよりはマシ」って書いてあったけど、そのために犯罪者のレッテルを貼られるのもなあ。　そこで、護身術の究極の技はやはり「逃げる」につきる。つまり、いかに逃げられる状況を作りだすかが護身術の奥義ではないかと思うんだよね。護身術の本を書く人も過剰防衛を聞かれて「自分の身を守る方が大事だろう？」なんて安易な回答を出さずに「いかに正当防衛の範疇で身を守れるか」を示してあげるべきだと思うんだけどね。一般的な人にとっては犯罪者になるってのは社会的に死んだも同然だよ。　

  2011年11月16日

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• 柔道で日本が勝てなくなった理由は？

  　ちょっと前まではオリンピックとかの世界的な大会でも柔道では日本が上位を占めるのはあたりまえだったのだが、ここのところ、どうも日本には不利な状況が続いているようだ。私的に残念なのはカラー道着が導入されたことだが、それは日本が勝てない理由とは直接関係ないのでとりあえず置いておこう。　柔道で日本が勝てなくなった理由はルールが日本に不利になったとかいうこともあるかもしれないが、突きつめていくと「スポーツになったから」だと思うのだ。もちろん、試合で勝ち負けを決めなきゃいけないわけだから客観的な判断基準が必要。剣道との違いはここにあるだろうと思うのだが、剣道は面を叩いても一本になるとは限らない。が、柔道では「背中から畳に着いたら」一本だ。まあ、まだ微妙なところはあるけど、とにかく「投げて相手が背中から落ちたら」一本なのだ。　まあ、基本に戻ればそれでいいのかもしれない。背負い投げでなげようが、わえわからんけど捕まえて投げようが背中から落とせば一本だ。となると追い求めるのは「どうやって投げるか」ではなくて「どうやって背中から落とすか」が注目される。　こう考えると技を覚えることがさして重要でなくなってしまう。極論すれは筋力を鍛えて重量を増やしていけば投げられにくいし、投げやすくなる。力任せだろうがなんだろうが、とにかく捕まえて持ち上げて落とせばいいわけだからな。こんなパワー勝負で日本が勝てるわけがないのだ。　講道館の創始者嘉納治五郎はヨーロッパから帰国する船中でロシアの軍人を投げ飛ばしたという逸話があるが、これが本来の柔道のハズ。これを「柔よく剛を制す」なんて言うそうだが、小さい人が大きい人を投げることを言うのではない。力まかせで勝つのが柔道の本質ではないと言ってるのだと思うのだ。大きい人が小さい人を投げるのはいいのだが、力任せではだめだってことだ。　が、この本来の柔道から外れて「スポーツ柔道」になっているので、日本が勝てないわけだ。今一度、本来の柔道の立ち戻って日本も活躍してほしいところだが、勝つことだけにこだわっている指導陣ではだめなのかもしれないなあ。

  2011年11月09日

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• 柔道の本当の姿とは

  　嘉納治五郎に関する本を読んでいるのだが、そこに柔道の創設期の姿が書かれている。それを読むと、今の柔道とは大きくかけ離れた姿が見えてくる。　そもそも柔道とは当時の柔術の一派であったのはな違いない。なので、当然、突き、蹴りにも対応できるようなスタイルだったのだ。柔道の基本は両手で相手を掴んだところから始めるわけだが、まさにこれは基本。といっても、「ここから始めなければならない」ではなくて、初心者を導くためにしているだけだったのだ。　武術として考えてみりゃ当たり前だよなあ。相手を掴むってことは何かするから（投げたりとか）掴むわけで、そこからスタートしておしくらまんじゅうみないなことはしないよな。じゃあなんで組んだところからスタートなの？って話だが、相手の動きに柔軟に対応できる感覚を磨くためのようだ。　しかし、今のように力任せなスタイルでないのは言うまでもない。それなら力の強いものが勝つことになり、勝つためには筋トレなどで力を付ければいいってことになる。それでは柔道にはならないよなあ。「柔よく剛を制す」とは言うけど、力任せでは剛が制すことになってしまう。　しかし、このように姿が変わってしまったのはつい最近の話ではなく、嘉納治五郎が存命の間の話のようだ。その原因を本人は「乱取り稽古と試合のため」と言っている。「乱取り」ってのはお互いに組んで自由に技を掛け合うものだが、その乱取りが重視され形稽古が軽視されたために本来の姿とは違う方向に行ってしまったのだと。気が付いたのなら直せばいいじゃないかと思うのだが、それができない理由も言っている。つまり、講道館柔道が急激に普及したため、指導者の育成が間に合わなかったということだ。もともと、嘉納治五郎本人が直接指導していたので、乱取りをしながら技についての理論を説明する形の稽古もできたのだそうだ。が、門下生が急に増えたため本人が直接指導することができなくなり、代稽古をせざるを得なかったわけだが、指導者が未熟なままだったためにきちんと本来の姿でできず、誤った形が広まってしまったと。　それが、現在の柔道につながっているわけだが、現在の柔道はまさに「試合に勝つ」ことを至上命題としている。柔道が国内にとどまっていれば本来の姿に戻るチャンスもあっただろうけど、世界的に普及したために難しくなってしまった。なんせ、外国人は力があるものな。そいつらに試合で勝たなきゃってことで柔道の本来の姿をまったく見失ってしまったようだ。外国人に勝てないのは「力で劣るからだ」と未だに考えているようで、この考えに支配されている限り、日本人が国際試合で勝ちを納めることは難しいかもしれないな。たまに体格のいいヤツが出てきて互角にやりあえるかもしれないが、それは個人の資質であって柔道の本質がもたらすものではないってことだ。　嘉納治五郎の理念をきっちり体現できれば無差別級で軽量級の選手が重量級の選手に勝つことも十分に可能なはずだ。　柔道で勝ちたいなら今一度、嘉納治五郎の理念に立ち戻るべきだろうな。

  2011年11月04日

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• 居合と柔術

  　２週間ぶりに柔術の稽古に行ってみたが、この日は結局ずっと刀を振っていたというオチ。とはいえ、柔術と剣術（今やってるのは居合だが）は別物ってわけではなくて、「武術」だけに関係の深いものであるということだ。　そもそも、居合ってのは剣術の中で抜刀の部分に特化したものではないかと思うので、これも広く剣術と捉えていいだろう。実際、居合も抜いてしまえばあとは剣術と同じだものなあ。先の先を取るなら居合ではな最初から抜刀している剣術に分があるのは当然で、居合とは後の先の返し技が主体と言っていいだろう。自分がまだ刀を抜いていないときに開いてに斬りかかられたというのが基本となっているからな。　で、柔術とどういう関係があるのかっていうと、そもそも柔術は柔道や空手のように互いに徒手空拳なわけではなくて、たいていは武器を持った相手に対抗するという構成になっている。そういう意味ではこれも居合のように後の先の返し技と言えなくもない。もっとお、居合が刀対刀であるのに対して、柔術は武器対素手となるわけだが。　で、柔術をやっていくとどうしても剣術を理解しないといけなくなってしまう。槍術も知りたいところだな。まあ、基本は刀を相手にするのでまずは剣術というところか。ということでたまたま同流派に居合もあるので、居合をやってみようということになったわけなのだが、これも教わりに行ってるわけではなくて、ほとんど我流。同流の師を知っているので、あらかた独学で覚えてから教わりに行って間違いを直すかって感じだ。　が、やはり居合と柔術、動きが似ているんだよな。普通に考えりゃそのとおりだ。なんせ、刀の攻撃をかわして刀で斬るか、突き、蹴り、投げを出すかの違いだからなあ。剣術を学ぶことで柔術の動きも見えてくるし、柔術を通して剣術の考え方も分かってくるしね。それが同流派ということになればどちらも同じ人が考えたわけだから、根本的な思想も同じなわけで、理解するのもそう難しいことではないようだ。　まあ、結果オーライな感じになってしまった居合だが、やってみると普通に刀を振るのがいかに難しいかが分かる。ということは、普段柔術で何気にやっている突きや蹴りも多分もっと奥があるんだろうなあと。ここができてくると、技全体がカッチリ決まってくるんだろうけどね。そのあたりを居合が気付かせてくれたのがなによりの収穫か？

  2011年10月20日

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• 柔術

  　久しぶりに柔術ネタ。昨日、稽古に行って久しぶりに柔術の稽古。ここ最近はずっと居合をやっており、思うところもあって機能も刀を振るつもりでいたのだが、師匠がおらず、いつも若いのに教えてるのが早くに帰らねばならないとあってこの日は柔術の方をやることに。　この日は結局一手しかできなかったのだが、投げについてイメージがつかみきれなかったのが原因。基本は型稽古なので、きちんと形をつくればいいわけだが、力の方向を間違えると投げることができないのだ。　一連の動きをやってみてしっくりいかにとなると、パーツごとに分解して確認するのだが、例えば、「腕を上げる」といってもそのやり方は人それぞれ。自分がかけられて動きを実感し、他人がやるのを見てイメージを掴むのだが、それを自分で再現できるかとなるとそうもいかないらしい。投げるためには相手を崩さねばならないわけだが、中途半端にやるためにいざ投げようとするところで自分が崩れてしまっているのだ。　若いのが一生懸命投げようとしているわけだが、明らかに投げる側が崩れているので「それじゃ投げられんよ」と。どうにも「投げる」ということに囚われてしまっているようなのだ。おそらく、無意識のうちに柔道の「投げ」をイメージしているのではないかと。二人とも柔道の経験はないようなのが、テレビとかでもよく見るだけにそのイメージがあるのかな？と。　柔道の「投げ」は背負うタイプと腰に乗せるタイプがある。どちらかというと背負うタイプの投げがメジャーなので、「投げ」と言うとどうしてもそのイメージが出てしまうのかなあと思ってみたり。　だけど、今回の技はどちらかというと腰に乗せるタイプ。背負いのイメージでやるとどうにもできなくなるわけだ。今回は投げるときに自分の体が崩れてしまっているのでどうにもうまく投げられないわけで、最初の踏み込みが肝心だよと説明。口で言うのは簡単なんだが、実際にやるとなかなか掴みにくいようだ。何度もかけさせては「その位置じゃ崩せてないだろう？」と言うのだが、崩れていないのは分かってもそれがなぜなのかまでは及んでない様子。実は、柔道に若干似た技があるため、一度その技をかけて見せた。　まあ、柔道ってのは元々柔術から発展しているので、似たような技もあるわけで、その点は参考になるのだが、技の体系が違ったりするので、そこを押えてやらないと間違った形で伝わってしまうので注意が必要。とはいえ、投げると言う点では同じであり、そのためのアプローチもさほど変わらないはずなんだよな。　しかいｓ、昨日はずいぶんと悩んでいたようであーでもないこーでもないとやってたのだが、まあ悩んで分からないときはとりあえず教わった形どおりに何度もやってみるのが一番。そのうち「これか！」っていうのが出てくるもんだ。

  2011年10月06日

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• 居合刀

  　柔術に使うために模造刀を購入したのが５年以上も前の話。なんせ腰に差したまま投げられたりとか、抜きかけた状態で押えられたりとかで刀身を曲げたことは数知れず。よくここまで折れなかったなあと。なにしろ土産物屋で４千円で購入したものだったからなあ。　しかし、最近になって居合もやりだしたもんでちょっと困ったことが。　刀身が「への字」どころか「Ｓ字」に曲がってるもんで青眼に構えたときにその曲がり具合が気になってしまって．．．　よく漫画なんかでぐにゃぐにゃに曲がった刀が描かれてたりするけど、大げさに言えばあんな状態。居合をやるのにそろそろ新しいのを買わなきゃならんなと思っていたところだ。　そこで．．．いよいよ新しいのを購入することにした。通販でけっこういいところがあるよという話を聞いていろいろと調べてみたのだが、やはり模造刀とはいえいいものはそれなりなお値段がするものだ。　前に居合を教わりに行った時（本当は見学だったんだが．．．）なにか初心者にちょうどいいのはないだろうかと聞いたのだがそのときに返ってきた言葉が「岐阜の方で知ってるところがありますよ。１本、５、６万円くらいでいいのがありますよ」と。岐阜って関市のことかなあと思いながらも当時は柔術で使うってのも頭にあったのでそんなに高額なものは買えんと思ったもんだ。　今回もさすがにそこまでのものはキツイなということでいろいろと吟味した結果、３万円くらいはださないとそれなりなものが買えないなということが分かった。まあ、今の刀も１０年近くは使っているわけだから、そのくらい使えばそう高い買い物でもないか？と思い購入することに。　現物が届いて実際に持ってみると．．．軽い。これだとたしかに速く振れるだろうなあと思うが、練習用と考えたらちょっと軽いかな？と。このあたりが通販では確かめられないところ。とはいえ、今持っているのと１００ｇくらいしか変わらないはずなんだがな。　真剣になるとさすがに桁が一桁違うもんでとても手が届くしろものではないけど、きっと練習してそれなりになったら欲しくなるんだろうな。まだまだ先の話だろうけどな。

  2011年07月13日

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• 演武にお勧めな技

  　柔術をやってていつも思うのだが、演武で見せなきゃならないとなるとけっこう技の選択に頭を悩ませてしまうってことだ。なにしろ、見るのは関係者がほとんどなもんで少々地味な技でもいいんだけど、一般の人も見てたりする。あまりに地味な技だとなにやってるのかさっぱり分からないという事態になってしまうので、それなりに見栄えのするものがいいかなあと思ったりもする。　地味な技というか基本的なものって傍から見たら本当に何やってんだ？って感じにしか見えないんだもんなあ。派手に投げたりって技だといかにもって感じなんだけど、そう豪快に投げたりするような技ってなかなかないんだよな。　そんななかで２、３手披露する技を考えるとなるとけっこう大変。下手をすると参加者で技の取り合いに。だけど、ここ最近はだいたい誰が何やるって決まってきてるんだよね。この人が出るからきっとこの技やるからこれはやめとくかってな感じでね。だんだんパターンが決まってくるからなにかいつもと違うのをやってみたいなと思うんだけど、柔術の技って似たようなもんが多いんだよ。それを続けてやってしまうと「何が違うん？」てな状態になってしまうしなあ。　他の団体がやるのを見てて、そういうときはお互いに同じ技をやればいいんだと思うときもあるけど、最近はそれをやらせてくれないしな。まず、間違いなく「違うのをやれ」と指示がくるのだ。できるだけ派手で見栄えがよくて．．．イタクナイヤツ．．．ってのが選択のポイント。武道場も普通に板張りだったりするから投げ技は気を付けないと痛いんだよ、本当に。いや、まあ痛くないと技とは言えんのだけどな。　頭から投げ落とすとかってのはちょっと危険なのでできないしな。動きの少ない技は見てて面白くないしな。で気が付いたら前と同じ技になっていたり．．．

  2011年06月30日

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• 鍔

  　日本刀で一番目が行ってしまうのはやはり刀身なわけで、刃渡りの長さだとか、反り具合だとか波紋だとかいろいろと見てしまうわけだが、鍔もなかなかあなどれない。なにしろ鍔のコレクターもいるくらいだからな。　鍔ってのは刀を持つ手を保護する役目があるわけだが、時代とともに装飾的なものも増えてきて、様々な模様があったりするわけなのだが、家紋と同じで動物であったりとか草木であったりとか実に風流なもんだ。　先日、図書館に行くことがあって、鍔の本を見つけてしまったので、どんなもんがあるのかなと見てみると．．．あるある。形も大きさも。よくもここまでいろんなものがあるもんだと感心するくらい。中には「本当にコレ、刀に付けてたの？」って思ってしまうようなデザインのものも。私的にはちょっと恥ずかしくてダメだなと。　そう、大きさや形も重要なんだよなあ。なにしろ、手の保護が目的なわけだからあまり小さいとその用をなさないしね。また、忍者刀なんかはよく塀を登るのに刀のつばを踏み台にして登ったり。なわけで四角い形してたりするよね。　また、手の保護といっても、相手の刀を受け止めるのはもちろんだが、自分の手が滑ってしまうのを防ぐってのもあるんじゃないかな。突いたときに鍔がないと自分の手が滑って切ってしまいそうだもんな。　というわけで小さすぎるのも困るけど、大きすぎても腰に差したときに邪魔だよなあ。特に大小を差したとき。どのくらいの大きさがいいかって一概には言えないけど、まあ刀を右ったときに手が隠れるくらいか？ってことはだいたい直径が１００ｍｍくらいかなあ。しかも真円ではなくて楕円というか。やっぱりそんな形になってるよねえ。　今使っている模造刀は土産物屋で４千円で購入したものではあるけど、鍔は交換可能。鍔だけどこかで買ってきて交換するって方法もなるんだけど、鍔だけでも刀本体と同じくらいの値段だったり。まあ、今度もう少しいいのを買ったときに考えるか。

  2011年06月27日

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• 鋳造と鍛造

  　居合の練習用の模造刀を探し始めて数日間、ネットでアレコレと見ているわけだが、たいていの場合は亜鉛合金やアルミのダイキャスト製の刀身を使っている。これは金型に原料を流しこんで形を作る、いわゆる鋳物なわけだけど、使う原料や方法により強度などに差が出てくるようだ。　まあ、モノを斬るわけではないので、これで十分なのだが、そうは言いながらやはり強度があるにこしたことはない。なんせ下手くそなもんですぐに刀身を曲げてしまうんだよな。もっとも、今使っているのが曲がった理由はそれだけでもないのだが、やはりときに無理な抜き方をして曲げてしまうことがある。青眼に構えるとその曲がり具合がはっきり見えて悲しくなってしまうくらいだ。　ということで、予算の許す範囲ということにはなるが．．．できるだけしっかりしたものが欲しいなと思うわけだ。　一番真剣に近いものと言えば、やはり真剣を刃引きしたものだろうな。磨げば真剣に早変わりってなもんで、これほど真剣の感覚を味わえるものはないだろう。といっても、玉鋼を鍛えて作るとなるとその費用はまあ真剣なみですよ。それではとても練習用にと使えるシロモノでもなくなってしまうよなあ。　なので、基本的に鋳造のものでいいんだけど、とある通販のサイトで目にとまったのが、「刀身は市販居合刀中最強の材質を使用し、折れやすいダイガスト製刀身は一切使用しておりません。」というもの。もしかして一振りずつ鍛えてるのかな？と思ったけど、よくよく見ているとやはり合金製の刀身。「鍛造鉄やステンレスとは違い」と書いてあるところをみるとやはり鋳造のようだ。鍛造ではないと書いてあるのだから合金を鍛えているわけでもないんだよなあ、と。　ただ、「いいものを使ってますよ」と言いたいのだろうということは分かる。少なくとも今使っているものよりは曲がりにくいんだろうな、と。　お値段的にも安いわけではないので現在検討中。

  2011年06月18日

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• 居合の謎

  　居合と言えば漫画やテレビの中ではシャキーンと抜いてビュンビュンと振ってカチッと刀を納めたら敵が真っ二つに．．．なんて表現されてたりするけど、まあ、途中の経過はともかくとして、抜刀してから納刀するまでの型、あるいはその集合体を指すわけだ。　ただ、剣術と言われているものも日本刀を使う以上、抜刀してから納刀するまでの流れは同じなわけで、どちらかというと、抜刀してからの動きを重視しているものが多いのかな。　それに対して居合ってのは納刀のところにずいぶん重きを置いているようで、演武など見ているとやたらと納刀のところが長い。なんでそこまで時間かけるの？ってくらいにこだわっているわけだが、居合も武術である以上、相手があってのもの。敵を斬らねばならないからね。　ただ、実際にやってみるとずいぶん謎な部分がないわけではない。例えば．．．　前から敵が斬りかかってくるから抜刀して受け、払いながら相手を横凪ぎに切る、なんて言われてその型をやるのにどうにも斬りにくいなってときがある。これが横から斬りかかってとか後ろからとかあるわけだけど、「なんでそうするの？」って動きがちょくちょくあったりしてね。　まあ、ここいらは明治になってから変わった部分が多いのではないかと思うんだけど、やってた人の個性もあると思うんだよな。体の大きさとか刀の長さとか。それによって見た感じが変わってくるし、それを見て表現した人の個性にもよるし。　ただ、やたらと作法めいたことをするようになったのはやはり明治以降ではないかと。江戸時代には後半も一応実践で使うことがあったわけで、そんなところでやたらと作法めいたことはしてなかっただろうしね。　わずか１００年あまりでおそらくはかなり形を変えてしまったと考えれるわけだが、その中で「なんでそうなるの？」って動きも入ってきたんじゃないかなあ。なんせ実際に斬ることがなくなってきたからね。「こうだ」って言われると「そうですか」ってことになるわけで、じゃあ実際にやっていて斬れるかどうかなんてないものなあ。　これからはどんなに変わっていくんだろうね。

  2011年06月16日

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• 居合刀

  　実際のところ「居合刀」っていうカテゴリーはないと思うんだけど、よく使われているのでここでは使ってしまおう。要は模造刀なんだけど、その中でも居合の稽古に使えるものをこう呼んでいるようだ。　確かに作りは真剣に近く、柄や鞘などそのまま真剣に使っても遜色ないものだが、刀身は鍛造したものではないのが一般的。中には真剣の刀身を刃引きしたものもあるようだが、まあそんなものはとても手に入れることができるわけもなく。　今までは柔術の中で必要もあって模造刀を使っていたのだが、なんせ刀を差したままで投げたり投げられたりとけっこう手荒な使い方をしてたもんで刀身もぐにゃぐにゃ。曲げては伸ばし曲げては伸ばしでもはや「くの字」どころか「Ｓ字」状態。青眼に構えると気持ち悪く曲がってるのが分かるんだもんな。　鞘は割れてテープで補修してるし。柄はまだ大丈夫だけど柄糸は緩くなってきてるし。まあお土産物屋で４千円で購入したものだし、すでに５年以上使っているし。最近は居合の稽古も取り入れ始めたのでそうなるとさすがにぐにゃぐにゃの刀ではまずいよなあ、と。もう十分元も取れたことだし、居合の稽古用に一振り欲しいものだとここ最近は考えていたところ。　ただそれなりなものを購入しようと思うとやはりお値段もそれなりなものになってしまう。通販でという方法もあるが、できれば実際にモノを見て買いたいなあと思っていたのだが、先日、稽古に行ったところ刀を購入したヤツがいて見せてもらうとまあなかなかよさそうだ。どうやら通販で購入したようで、そこを聞いてさっそく見たところ．．．　なかなかよさそうなのだが、ちょっと疑問なところもあり．．．　まあ、もうちょっと考えてからの方がよいかな？

  2011年06月13日

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• 型の意味を考える

  　前回に引き続き、稽古の前半は居合をやっているのだが、型の稽古をしているときに、一体その型がどういう意味を持つのかを考えるとその型が分かってくる。居合なので基本は後の先の返し技であることが多い。その動きを理解することはけっこう大事なのなと。　まず、相手の攻撃の型により抜刀の意味合いが違ってくる。抜いてどうするのか？ということだ。イメージ的には「抜いて斬る」だよね。ではどこにいる相手を斬るのか？ってことになるのだが、必ずしも相手は目の前にいるとは限らないのだ。横にいる場合もあるし後ろの場合もある。そのときに、相手の方を向く余裕があればいいのだが、そうもいかないときもある。　そういったことを想定していろいろな型があるわけだが、流派によりいろいろとその流派独特の動きがあるんだよね。ここも、その動きを考えていくといろいろ分かってくるのだが、基本的な動きというのはどれも同じはず。「抜刀する」⇒「斬る」⇒「納刀する」の過程をたどるのはどの流派も同じだ。そして「斬る」の部分はそんなに大きく違わないのだが、「抜刀する」と「納刀する」には流派ごとに大きく変わってくる。　特に居合の世界では「納刀する」が重要視されているようで、それはもう作法といっていいほどにいろいろなしきたりがあるようだ。ここの部分は後になっていろいろと付けくわえられたというか改変されたんじゃないかなあと思ったりもするんだけどね。「抜刀する」の部分もそうだね。実戦ではどういった状況で抜刀しなければならないか分からないわけだから、抜刀のときにあれこれと儀式めいた作法があるのは考えられんよ。　「納刀する」の部分はとりあえず危難も去って心を落ち着かせる部分でもあるからそのための作法が入ってくることはあるかもしれないな。ただ、敵も去って一人でアレコレとやっている様もちょっとアレかなあと思ってみたり。そうなると「ここいらへんって見せるための作法なの？」って思わずにはいられない部分もあったりする。　実際にやってみるとそういったところがいろいろと見えてきてそれはそれで楽しかったりするのだが、一つ言えるのは「抜刀」も「納刀」も難しいってこと。ここで刀を痛める可能性大なんだよね。きちんと鞘の形に沿って刀を出し入れしないと小傷が付いたり曲がってみたり。　なかなか時代劇なんかでやってるようにはいかないもんだんだよねえ。

  2011年04月07日

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• 膝が笑うとき．．．

  　来月演武会があるもんでぼちぼち真面目に稽古をせねばならんということで、台風が気にはなったが稽古に出かけた。なにをやるか考えながらやってたんだけども、今回の演武会は武道場ではなくてお寺の本堂（と案内に書いてあったような）。　お寺とか神社でやるときはスペースが限られることが多いので、あまり激しい立ち合いはできない。一度、厳島神社の拝殿でやったとき柱にぶつかりそうになったりしたからな。そうでなくても刀を振り回して柱を斬ってはいかんよな、とか冗談にならん冗談を言ってたり。　今回は初見なのでどんな場所なのかがさっぱり分からない。ということで、できるだけスペースを取らずにできるものをと考えると．．．居捕りかな？と。でも、私的にはあまり座りたくないんだよなあ。膝は痛くなるし中腰での動きが多いので脚はツライし。かといって派手に投げる技では動きが制限されるとイマイチになってしまうし．．．　ただ、演武の構成を考えると今回は２手でヨシなので座るか立つかどちらかにしたいところ。いろいろとやっていきながら、それなりに候補を考えていった。あとはみんなで被らぬよう調整をして．．．とそこまではよかったのだが、稽古が終わってみると脚がプルプルに。　やはり微妙な姿勢での動きが多かっただけにかっこう脚にきてたみたい。膝や足の指の皮がすりむけたりってのは毎度のことなんだが、今回は膝がプルプルまで。　来週にはやる技を決めて手合わせをしておかないとな。きちんとやってないと、失敗するだけならまだいいんだけど、下手すると怪我してしまうからな。

  2010年08月12日

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  護身術

  　最近は物騒な事件も多いのでどうやってわが身を守るかってことも気になるところ。そこで護身術でも習ってみるかってのはちょっと考えもの。護身術って思ってるよりもずっとシビアなもんだ。　昨日は柔術の稽古に行って、たまたま師匠も来なかったもんで息抜きというわけではないが、護身術をちょっとばかしやってみた。結論から言うとだ、相当練習しないとなかなかできるもんじゃないってことだ。　まずやってみたのは相手が蹴ってきたときの逃げ方。とある本を見ながらやったのだが、それによると手で相手の脚を捌きながら相手の手裏に逃げるというもの。設定がまっすぐ蹴るとなっている。が、タイミングをうまく合わせないととてもできたものではない。踏み込んでいかなきならんわけだが、このタイミングが早すぎると相手に動きを悟られるし、遅いと蹴られてしまう。　これを普段格闘技も武道もやったことのない人にやれっていうのはかなり厳しいものがあると思う。　実はこれにはもう一つ問題があって、仮にこれができたとして、「じゃあ次はどうする？」ってことなのだ。ここが重要なわけで、相手の蹴りをかわして手裏に回ったとして、その次にどうするのか？逃げるといっても、逃げられるもんではないと思うし、仮に逃げられるのであれば最初から逃げればすむこと。その本を見ていても相手の攻撃をかわす方法がたくさんあるのだが、「その次にどうする？」がないのだ。　おそらく実際の護身術の講習なんかでも「相手にだきつかれたらこう捌く」とかは教えるんだろうけど、捌いたあとどうするまできちんとやらないとそれは護身術ではなくて、単なる格闘術になってしまう。　そう考えると護身術ってのは意外に危険なもんだということが分かる。積極的に相手の攻撃能力を奪ってしまうのであればこれは単純に格闘技を習得することになるし、危険から身を遠ざけるのであれば相当高度なスキルが必要。　もし護身術を習いたいなら「こういうときはこう捌く」だけではなく、「捌いたあとどうする」ってことをきちっと教えてくれるものをチョイスしたい。護身術を教えるなら捌き方よりもむしろその後の危険から身を遠ざける方法をしっかりと伝えるべき。中途半端な護身術は怪我の元だ。ロシヤ（ロシア）戦闘護身術　拘束と連行の方法　Vol2価格：5,040円（税込、送料別）送料無料!!【DVD】田中光四郎 日子流護身術/田中光四郎 タナカ コウシロウ価格：5,880円（税込、送料別）総合実戦護身術功朗法2 歩きながら敵を制す価格：5,292円（税込、送料別）少林寺拳法 ～究極の護身術～(DVD) ◆20%OFF！価格：3,192円（税込、送料別）【送料無料選択可！】セルフディフェンス&ビューティー 美の護身術 / 趣味教養価格：4,485円（税込、送料別）【DVD】総合実戦護身術 -功朗法-即戦の防衛術価格：5,250円（税込、送料別）とっさに使える！護身術価格：1,995円（税込、送料別）

  2010年06月10日

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• なんでそうなるの？

  　久々に柔術の稽古に出かけた。片山伯耆流をやっていることはいつも書いているとおろだが、古流武術っていうのは刀から槍から棒から小具足からいろんなことをやる。言ってみれば、武器の使い方や防御の方法といった、戦いのマニュアルなのだ。　柔術といっても、基本はそういった武器が相手なので、私らも刀も使えば棒も使う。そのために、剣術も片手間にはなってしまったが習っているわけだ。本当なら片山伯耆流の居合を習うのがいいんだけど、そっちに足を突っ込んだらとてもじゃないけど時間が足りない。　たまたま柳生心眼流の先生が、師匠の知り合いにいてこちらに柔術を教わりにきていたこともあり、そこで、いろいろと教えてもらっていたので、お礼かたがた見学に行ったのがはじまり。流派は違うけれどもやってみるとこれがなかなか面白い。まあ、刀も凝るといいものが欲しくなるわけだが、居合刀もそれなりなものを買うとなるとやはりそれなりにいいお値段がするものだ。以前、この先生に私らが練習するのにいい刀はないかと聞いたところ「岐阜の方にいいのがありますよ。５万円くらいですよ」とさらりと言われたことがある。私から見れば５万円もする刀となると超高級品なのだが、先生からするとまさに入門用のようなのだ。　片山伯耆流でも最近はイタリアの連中と知り合ったもんで、刀を見せてもらったりしたんだが、やはり私らが持ってるような一振り５千円とはモノが違う。日本にくるときは模造刀を持ってきているのだが、本国には真剣を置いているんだとか。まあ、剣術をやっていると真剣を持ちたくなるのは分かる。　それは置いといて．．．　昨日教わっていた技で、「なんえそうできるの？」っていうのがあった。だいたい古流武術にはテキストみたいなもんがあるわけではなくて教わったものを自分で書きとめたりするのが基本。片山伯耆流には先人というか創始者が買いとめたものが残っており、非常にありがたいことではあるのだが、そこに書いてあるとおりにやろうとすると「？？？」となってしまうのだ。まあ形どおりにやることはできる。が、「これをどうやって実戦で使うんだ？」と。どうイメージしても実戦で役に立つとは思えないのだ。　もちろん、古流武術においては実戦を想定するときに、その当時の状況を考えないといけない。現在にあてはめてはいけないのだ。というのも、技の一つ一つが当時の戦い方の中から造られてきているからだ。創始者のことも考えなければならない。大きい人もいれば小さい人もいるし、ふくよかな体格のこともあれば貧相な体格のこともある。それによって同じことをやろうとしても必然的に形が変わってくるからだ。　例えば、相手の喉を突こうとするときに背の高い人だと中段突きでいけるかもしれないが、背の低い人は上段突きになるかもしれない。そういった微妙な違いをくみ取りながらやらないと「上段に突く」と書いてある（教わった）から上段に突くのだとなると、人により突くポイントが変わってしまう。これも「上段に突く」をそのまま伝えればいいのかもしれないが、やはり人間「どこを突くのか？」も気になるところで、たまたま背の高い人が上段に突いて目のあたりをヒットしていたときに「これは目を突くのだ」と言ってしまったら当初の「喉を突く」から変わってしまう。　だから、技の形だけでなく、その背景を読みながら考えないと技が違ったものになってしまうのだ。そんなことを考えながらやっても「なんでそうなるの？」と。いろいろと試しているうちに「こういうことか」と。これなら実戦でも耐えられそうだというところに行きついた。古流武術はあくまでも「実戦のマニュアル」だから実戦で役に立たなければ意味がない。　しかし、その代わりと言ってはなんだが．．．居捕りの稽古だったもんで膝は痛いし刀を使うもんでその他もろもろも痛いし．．．

  2010年04月15日

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• 忍者と古流武術

  　忍者と言えば、服部半蔵だとか猿飛佐助だとか霧隠才蔵だとか超人的なパフォーマー達を想像してしまうが、ここは実在の忍者の話。というか、正確には忍者の残した書物の話。　物語の世界では、忍法を書き記した巻物を口にくわえて「ニンニン．．．」と言えばとんでもないことができたりするわけだが、実在する忍法帖というのはいわゆる忍者の心得だとか建物に忍び込む方法だとか、そういったものらしい。　しかし、それらが果たして本物なのかどうかはかなり怪しい。なんせ、そういったものは門外不出の品であるからだ。しかし、一族には当然伝承していかねばならないので、たいていは口伝という形を取るのだが、そうはいっても人間忘れてしまうもので、つい忘れないよう紙に書き記してしまうものだ。ただ、そうやって書いてしまうと、他人に見つからぬよう隠しておかなければならない。そして、いわゆる秘伝として一族に伝えていくのだ。　これが形骸化してくると、なんとなくその家の家宝のようなものになってしまい、ろくに中を見ることなくただただそのものを残していくことが重要になってしまったりする。だけど、ひも解いてみたら実は野外でのご飯の作り方なのかもしれないし、どこどこの国の訛り特集であったりするかもしれないのだ。　実は、古流武術もこれに近いものがあって、一流派の中身はやはり門外不出のものだ。手の内は知られてはならないからな。これは生死を分ける重大なことなので、流儀の大事なところはやはり一門の中でも限られた者だけに伝えられていく。こちらもおおよそ口伝という形を取るのだが、中には忘れないよう紙に書いてしまった人もいるのだ。　だから、古流武術については文書にて残されているものはなかなか人目に触れることがない。基本的に古流武術の書き物というのは個人の練習帳だ。そこに手順だとか要領だとかが記されているが、なにぶん個人の主観によるところが大きいので、そこに書いてあることで本当にその技が再現できるかどうかは疑問だ。　現に、私も最初のころは言われるがままに技を習うたびに書いていたのだが、それを見てもいったい何のことやらさっぱり分からないということがよくあった。それからはあまり書かなくなったのだが、今にして思えば、２回目、３回目と教わったときに書くのが一番いいようだ。その方が、その技を理解して必要なことを書いていくので無駄がない。　もっとも、昔はそうもいかなかったわけで、一度見せてもらったらそれで覚えなければならなかったりしたもんだ。だから手控えで書きとめて稽古の参考にしたりしたんだろうけど、それはあくまで個人のもので人に見せるものではなかった。　このように、文献が残らなければ衰退してしまった武術や忍術なんかは再現することができない。が、現実にはあまり文献に残ることがないので、結果、後世に伝わらないまま消え去ったものも多いだろう。　で、なんで忍者の話になったかって？　今日は柔術の稽古の日だったのだが、師匠が忍者好きなんだよ。

  2010年02月24日

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  戦国時代ブーム

  　最近、戦国時代に関するものがブームになっていたようだ。戦国武将とかお城とか。大河ドラマに出たりすると観光客が増えたりという話も。　そういう岩国も一応戦国時代ではメジャー級の武将がいた。それは吉川広家。毛利両川といわれた吉川家の当主だ。もちろん、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康といったクラスではないのだが、歴史上非常に重要な鍵を握っていた人物だ。なにしろあの関ヶ原の戦いの勝敗の行方に大きく関わった人物だからな。　ところで、その戦国武将たちに関係するのが武具。刀や槍、甲冑なども見逃すわけにはいかないだろう。中でも武士の魂とも言われた日本刀。これは刃の長さで３種類に分けられる。おおむね２尺以上のものを刀１～２尺のものを脇差、１尺に満たないものを短刀に分類される。　厳密な区分はないので、だいたいこのくらいということだ。中には２尺に満たないものを刀として使っていたものもあるし、２尺以上のものを脇差として使っているものもある。が、だいたいこの長さの区分で見分けることができる。　しかし、ぱっと見で区別しにくいのが太刀と刀（打刀）。どちらも長さは２尺以上のものをいう。平たく言えば、刃を下に向けて腰に佩くのが太刀。刃を上にして腰に差すのが刀。その使用上の性質上太刀は刀に比べて反りが深いとされるが実際のところ並べてみても良く分からんものが多い。それでも拵えが明らかに違うので、拵えに収めているときはなんとか区別がつく。　博物館や美術館では太刀は刃を下に、刀は刃を上にして展示してある。太刀も刀の腰に着けていつときに銘が外側にくるように刻まれている。刃だけが展示されているときはこういった見分け方もできる。　しかし、こういったのは目に見える決まりではないので、絶対ではないのだが、日本刀を見るときの参考になるのではないかな。天正拵　長曾祢虎徹　【居合刀】　掛台、布袋付き　高級仕上げ時代拵　和泉守兼定　【居合刀】　掛台、布袋付き　高級仕上げ肥後拵　同田貫正国　【居合刀】　掛台付名刀　五郎入道正宗　【居合刀】　掛台付三本杉　孫六　兼元　【居合刀】　掛台付妖刀　伊勢千子村正　【居合刀】　掛台付

  2010年02月11日

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• 稽古始め？

  　今年も柔術の稽古が始まった。というか、本当は先週が稽古始めだった．．．はず。　しかし、先週の水曜はというと夕方からけっこう雪が降っていて寒かったので、当然のように私はパス。別に寒いのが好きなわけでもなく、寒さに強いわけでもなく．．．スキーをするから寒くて雪のあるところに行くだけの話。　で、今日、私的には稽古始めなわけだ。たまたまこないだの日曜に師匠とばったり会って、「今週は稽古やるから来いよ」と言われたもんで、これは行かねばまずいな、と。いや、言われなくても今週は行くつもりだったんだけどね。　行ってみて話を聞くと、どうやら先週は雪のため稽古は中止となっていた模様。というわけで、今週が稽古始めということになった。　最初は雑談をひとしきりして、久しぶりに天神明進流。技を一手ばかしやったのだが、ながいことやってなかったので、一瞬どんな技だったか忘れるところだった。じつはこの技、けっこう奥が深かったりして、できるようでなかなか決まらないのだ。体の位置や体捌きなどを細かく調整して無駄のない動きを探していくわけだが、これがなかなか「これだ！」っていうところにいかない。　なんとなく、「う～ん」とフラストレーションをかかえつついまいちすっきりしないなあ、と。昔、教わったのを思い出しながら「確かこんな感じだったよなあ」と。これ、体捌きがけっこう難しいんだよな。しかし、決まればその威力はとんでもないもんで、それだけに稽古では気を付けてやらないと気を抜いてたら怪我するからな。　まあ、稽古始めにしては中身の濃いものになったのでそれなりに充実感もあったが、しばらくやってないと体がずいぶんなまっているもんだ。これは暖かくなってきたら真面目にやらなきゃならんな。

  2010年01月20日

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• 稽古納め

  　久しぶりに柔術ネタ。といいうか、久しぶりに稽古に行った。　が．．．　寒い！　とにかく寒い！　先週も行かれなかったもののけっこう寒かった。が、今週はそれに輪をかけて寒かった。　ここのところずっと半棒術をやっていたみたいで、今回も半棒術ということにした。というより、最初は刀を振っていたのだが、どうにも寒くてとりあえず運動量の多いものにということで半棒術にしたわけだ。　半棒術では３尺ちょっとの棒を使う。棒の長さが６尺だから半棒ということなんだろうな。この３尺という長さが実に微妙．．．いや、絶妙。いろいろと多彩な攻めができる。片手でもよし、両手でもよし。昔の人もよく考えたもんだ。　しかし、ひしぎのときもそうだが、稽古には十分な注意が必要。なんせ棒でたたくわけだからな。片手で扱っているときは勢いあまって相手に当たらないようにしないと痛いのだ。　そんなこんなで２時間ばかしやって今年の稽古は終わりということに。普通、武道関係のところは年末くらいまでやってりするんだろうけど、寒いし忙しくなるし。来年も冬の間はせめて月に１度は稽古にでるようにしないといかんな。

  2009年12月17日

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• 間合いが大切

  　昨日は久しぶりに柔術の稽古に行った。演武会以来だからかれこれ１カ月以上か。久しぶりと言えば、どうやら柔術をやりたいという人が現れたようで、もしかしたら今回来るかなと期待してみたが、残念ながら今回は現れず。　来月に古流武術の研究会をやるそうで、そのテーマとなっている半棒術を少しやった。半棒とは杖の約半分の長さ。杖は流派によるがだいたい５～６尺くらいのもので、その半分なので約３尺。ただし、きっちりと決まった長さはなくて、だいたい３尺。体に合った長さが求められる。　で、この半棒で何をするのかというと．．．叩く、突く、拉ぐとまあ痛いもんですよ。これは稽古であっても同じことで油断すると大変なことに。　今回改めて思ったのだが、やっぱり間合いって大事だ。というのも、間合いを誤ると全く違った技になってしまったり。本当に一歩の踏み込みの差なんだけどね。最初はそのあたりがうまくつかめずに「なんか違うな」と。分かってくると「なるほどね」となるんだがな。　この間合いを考えていくと、やはり最初に構えたときの間合いが重要。自分の動きが分かってないとこの最初の間合いが上手くとれない。近すぎると当然のことだが、相手に攻撃されてしまうわけだし、遠すぎると自分も攻撃に入れない。これって面白いもんで、距離が遠いと非常にやりにくい。相手の出方も分からないし、自分も攻めあぐんでしまうのだ。　相手の間合いを読んで自分の間合いを保つことが大事なわけだが、そこでものを言うのが力量の差。やっぱり真面目に稽古せえんばならんということか。

  2009年10月29日

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• 古流武術演武会

  　昨年は都合で参加できなかったので３年ぶりの東広島。町の様子もずいぶん変わってきたもんだ。最初のころは、本当に道路があるだけってな感じで、店らしい店もなく、朝ご飯を食べるのにコンビニで弁当を買ってみたり。　それが、今ではけっこう店もあって、賑やかになっているからな。でも、怪しい骨董屋はなくなっていたな。　演武会の方もずいぶん様変わりしていて、若い連中がずいぶん増えてました。特に、女性。これって戦国武将ブームと関係あるのかな？以前は、居合で少しいたけど、今回は柔術でもけっこうやってたもんな。　形式も今回は少し変わっていて、「模範演武」ということで、技の解説などしながらやるんだとか。もちろん、今までどおりのも「一般演武」ということであったのだが、この「模範演武」のおかげでずいぶん技の中身が分かりやすかったな。これは古流武術としては画期的な試みと言えるだろう。　なにしろ、「隠す」のが古流武術の本来の姿。それをいちいち解説しながらやるってのは、軍隊が最新式の潜水艦を公開で解体するようなもの。　そもそも、古流武術で技を隠さねばならないのは全てが「一撃必殺」だから。見られたら対応策を考えられるから「一撃必殺」にならないだろ？古流武術のほとんどは「門外不出」なんてことになってるけど、まあ、そういうことだ。マンガやドラマの中で出てくるような「奥義！」なんていってるもんとは違うのだ。　マンガなんかの「奥義」はまさに一撃必殺の最強の技なのだが、本当の奥義はそんなものではない。もともと古流武術の技は単純なものが多く、どれも似たりよったりなのだ。だから、見られてしまうと威力がなくなってしまう。それゆえ「門外不出」なのだ。　それを解説付きで見せてしまうというのはとんでもないことだ。が、やってしまうあたりがこの会のアバウトというかオープンなところなんだろうな。　なんとか無事に終わったが、久々に板の上で投げられたので体のあちこちが痛かったり．．．

  2009年09月13日

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• インフルエンザの脅威

  　演武会が２週間後にあるってことで、さすがに稽古にも気合が入ってくる。なにしろ、演武会でやる技が正式に決まったのが、昨日の稽古の場だ。そこから相手と合わせていかねばならないので、けっこう大変。　技については、たいてい一度はやっているので、少しやれば思い出す。が、演武するとなるとそれを見せねばならないので、ただ形ができていればいいというわけにもいかない。来週には一応、リハ形式で通してみなければならないのだが、このあたりの段取りをつけるのがなかなか。　それはいいのだが．．．　はたして、２週間後に演武会があるのかどうかがちと心配。今、世間では新型インフルエンザが大流行り。行事なんかも中止になったり延期になったり。演武会自体はもともと超マイナーな行事なもんで、その場にいるのは関係者ばかり、というかほとんど出演者。　あまり一般のお客さんは見られないのでそういう意味では問題ないのかもしれないが、出演者だけでも１００人くらいにはなるしなあ。中には小学生とかもいるので、大丈夫なのかな？と。　かといって、マスクして演武するわけにもいかんだろうしな。いや、色とかデザインとかを考慮すればそれなりに見えたりするか？　まあ、演武会自体は無理してまで開催するようなものでもないので、状況によってはサクッと中止ってこともあるだろうけどな。それにしても、いつもならまだインフルエンザの心配などしていない時期なのに、すでに大流行の気配。これに季節性のいつものがやってきたらどうなるんだろう？　なんか今年は本当におかしな年だな。

  2009年09月03日

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• 物騒な世の中で

  　道を歩いていて突然ナイフで切りつけられたらどうする？　ということで、柔術の稽古が始まったりしたわけだが、やっぱり基本は「逃げる」ってことですな。はっきり言ってこんな輩をまともに相手してたら命がいくつあっても足りません。　問題は逃げることができないとき。こればっかりは相手しないわけにはいかないということで．．．　とは言っても、ナイフをブンブン振り回されたら対処するのはちょっと難しい。うまくタイミングを計ることができればいいんだけどね。まあ、稽古でやってるときはお互いになんとなくの了解があったりするからできたりするわけなんだけど、実際はというと、相手が何考えてるか分からないからな。　こういうときに、先の先を取って一気に攻撃に出るか、後の先の返し技にするかという判断になろうかと思うのだが、後の先の返し技というのは実際には相当腕に自信がないとできないわけで、やはり先の先を取って一気に攻撃に出るのがいいのかなと思ってみたり。　どういうことかというと、相手が攻撃モードに入る前にやっちまえってこと。例えば、相手がナイフを見せて「オレの方が有利だぜ」なんて思っているときはまだ相手も油断があったりする。そこを突くのだ。　大事なのは、この一撃が成功したらさっさと逃げることだ。こういう危険な輩からはとにかく遠ざかるに限る。変に色気を見せて「取り押さえてやろう」とか考えることはない。　じゃあ、相手がすでにバトルモードに入っていたら？　ことのきは、後の先の返し技しかないので覚悟を決めよう。なんせ、相手の出方をまって自分の攻撃を決めるわけだからな。　てな感じで、ちょっと妙な稽古になってしまったが、やっぱり武術をやっていると、たまにこんな稽古になったりするんだよな。よくあるのが、「この技って本当に実戦で使えるのか？」ってこと。　結論から言うと、「型はあくまでも型」ってことだ。つまり型にはまれば使えるよってこと。自由な動きの中でその型にはまった動きを捉えることができるかどうか。先に出た「後の先」に通じることなのかなと。

  2009年07月02日

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• 演武会

  　今日は宮島で演武会。といっても、今回は完全にお客さんで。２年前には柔術で参加したのだが、今回は特に参加するという話もなかったので、本来なら行くこともなかったのだが、イタリアから稽古に来てる連中が居合で参加するというので、それを見に行ったのだ。　初めて（といっても実は２回目だが）演武会をお客さんとして見にいったのだが、なんだか感じが変だ。いつもなら胴着を着てここにいるのになと思うと、ずいぶんリラックスした格好で演武を見ているような気がする。　その代わりと言っちゃなんだが、ずっといいポジションで見ることができた。参加しているときはあまり他の流派を見ることがないからな。そういう意味ではなかなか良かったかもしれんな。しかし、今回は英心流あ多かったこと。どこが本家でどこが元祖か分からないがとにかく出てきたら英心流。同じ技をやっているので、何度も「これ見たことある」が出てきたのだが、やはり、それぞれの道場で微妙に変わっているんだよな。　今回は、久し振りに「？？？」な流派を見た。居合ではあるのだが、「あなたがか本当に古流ですか？」と思ってしまったり。まあ、そのくらい異色な流派だったのだが、いったいなんだったんだろう？　まあ、今回はゆっくりと他の流派の演武をみることができたので良かったのだが、ちょっと謎だった流派を少し研究してみなければならんな。

  2009年06月07日

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• ここはどこですか？

  　昨夜はイタリア人たちと合同の稽古。今まではイタリアンが多かったので、我々が混じってやることもあまりなかったが、今回は３人ということで、我々が一人ずつ彼らについてやることになった。　私は一番の難関、イタリア語オンリーなヤツだ。とは言え、柔術のことについては多少なり英語が通じるらしい。というのも、私もイタリア語なんぞさっぱり分からないので、結局、英語で話すしかないのだ。それでも技のことなんかは微妙に通じているらしい。というか、英語が通じるというより身振り手振りで雰囲気が分かるらしい。　しかし、英語でと簡単に書いてはいるが、英語能力がほとんどない私にとってはかなりツライところ。きっとこの日も不思議な英語を連発していたに違いないのだが、それでも初日に比べたらずいぶん楽になったような気がする。それでも、いよいよとなると通訳が必要。まずはイタリアンがイタリア語でなにやらはナシをして、通訳役が英語で私に。で、和脚が英語で返して、それからイタリア語でなにやら．．．　まあ、技のときは分からなきゃ実際にやってみればいいわけだからさほど問題はないけど、雑談のときがね。ただ、イタリア語っていっても、なんとなく「こんなこと言ってるのかな？」と思えるときがある。なんだかんだ言っても、どっかで馴染みがあるんだね。英語に似ている言葉もあるし、その辺から想像していって、会話をしてみたり。　ときどき、意味を取り違えたりするみたいで、気が付いたら全然違う話になっていたり。そんな感じで約３時間。ここまで密度の濃い稽古も久し振り。終わったらもうぐだぐだに。本当はいつもこのくらい稽古しなきゃならんのだろうけどな。

  2009年06月04日

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• イタリア人がやってきた

  　ここ数年、恒例行事のようになってきたが、今年もイタリアチームがやってきた。今回は３人。５月末に日本に着いて、昨日から早速稽古を始めた。私も昨日は彼らの稽古に付き合ったのだが、実に、熱心なもんだ。　なにしろ、昨日は片山伯耆流だけでなく、天神明進流、浅山一伝流など、いろいろなのをやっていたが、２時間余り、気を抜くことなく熱心に稽古をやっていた。　しかし、今回の面子はというと、イタリア語オンリー、英語ならＯＫ、日本語バリバリという３名だ。でも、基本は英語。私は英語も怪しいもんだが、それでも、とりあえず思いつく単語を並べてなんとか言いたいことが伝わったかなという状況。　で、この日は午前中稽古をして、昼ご飯を一緒に食べて退散しようかと思っていたら、突然先生が「今日は一日休みか？」と。市内でどっか連れていけというのかなと思ったら、「午後は津和野にこいつらを連れて行こうと思うがどうか？」　思わず「は？津和野ですか？」と聞き返してしまった。　津和野は岩国からだとまあ、車で２時間くらいだ。午後からっていっても、１２時まではきっちり稽古をする。そこからご飯を食べて出たらどう考えても到着は３時すぎ。マジで行くんですか？と思ったが、どうやら本気らしい。　まあ、こういうケースでは基本的に「ＮＯ」という意思表示はなのがお約束なもんで、結局津和野ツアーに付き合うことに。私が一台車を出して、イタリアンを２人乗せて行った。たまたま休みだった妻もツアーに付き合うことになって４人で乗ってたのだが、妻は純粋に日本語オンリーなもんで、ほとんど話をしない。私も運転をしてるときに英語はちと危険なので、あまり話をしなかったのだが、それでもときどきは何がしかの話題で盛り上がりながら津和野へ。　今回は、ちょっと珍しいスポットに。まず行ったのが、定番中の定番ではあるが、太鼓谷稲荷神社へ。その後で、乙女峠というところへ行った。ここは隠れキリシタンに由来のある場所のようで、山城風な遺構に教会がたてられていた。しかも、普通の教会ではなく、和洋折衷な建物だ。そこを５時過ぎに出て、岩国へ。　結局この日は晩御飯まで付き合うことになった。　今回の面子はなんどか来たことのある連中なので、一応、みんな顔は知っている。が、一番、人の好いヤツがイタリア語オンリーなもんで、なかなか話ができないのが辛いところ。なんせ、向こうはイタリア語で話してくるし、私は怪しい英語で話しているからほとんど言語を超越したところでコミュニケーションをとっていたり。　でも、話しかけようとすると、分からなくても聞く努力はしてくれるからねえ。で、どうにもならなくなったところで、日本語もできるのに助けを求めていったり。　今週末まで岩国にいるので、また会うわけだが、ちょっとくらいはイタリア語も勉強せねばならんのかな？

  2009年06月02日

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• 真剣勝負？

  　柔術っていうのは、徒手空拳の武器を持たない格闘術のように思われがちだが、実はそんなことはない。柔術といえど、武術なのだから武器も当然使ったりする。ただ、刀があれば当然刀を使うし槍があれば槍を使う。それらは剣術もあり槍術もあり。戦場にて、槍を失い、刀を捨て、それでも敵と戦わなければならぬときの手法が柔術だ。　これは戦場でなくても同じで、武士は刀を身に付けているので、いざってときはやはり剣術がものを言う。そうはいっても、江戸時代になるとやたらめったら刀を抜くわけにもいかなくなり、柔術というのはなにかと役に立っていたのではないかと思う。　今では、柔術だとか剣術だとか分かれていたりするけど、古流の流派は基本的に剣術から柔術からすべて込みのものが多い。というのも、武術というだけあって、「戦うための方法」をまとめたものだからだ。　私が今、習っている片山伯耆流も居合が目立っているが、柔術もあれば、当時は槍術もあったとか。やはり時代の流れで不要なものは廃れてしまったようで、今は居合と柔術しか見ることができない。　で、柔術なんだが、武器としていろいろ使うが、なぜか脇差を使ったり。これって剣術の範疇では？なんて思ったりもするのだが、ここいらが現代的な思考なんだろうな。そうはいっても、柔術で想定するのはたいていの場合、相手は刀。それに対して徒手空拳というのはなんとも心もとないものだ。　そこでつい思い出す言葉が「三十六計逃げるにしかず」。いや、まったくその通りだと思うぞ。

  2009年05月30日

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• 日本刀

  　柔術で刀が要るというので金毘羅に旅行に行った際に購入した４千円の日本刀（もちろんウソ物）。もう５年くらいになるかな？その間、柔術で使っていたために鞘は割れ、刃はＳ字に曲がり．．．そんな刀を居合の練習にも使っていたりするもんだから、青眼に構えたときの違和感がアリアリでどうにもならない状態。　で、この夏、柳生心眼流の稽古をつけてもらわねばならんねということで、また香川に行こうかという話をしているのだが、そうなると、今の刀というわけにもいかず。やはり居合用に一振り持っていた方がいいよなとは思っているのだが、なかなか先立つものもなくてね。　つい先日、片山伯耆流居合の演武があり、そのときに真剣を使っていたので、いくらぐらいなもんか聞いてみたら、６０万円と。もちろん、私が練習に使うのにそんな高価なもんは使えないのだが、また、４千円のをってわけにもいかんだろうなあと。　まあ、今度はちと高いものをとも思うんだけど、いくらくらいなもんにするかというのも迷うところ。以前、香川の先生に頼もうと思ったら「５万円くらいで安いのがありますよ」なんて言われたもんだが、さすがに５万円は．．．　なんて思いながらも、いろいろと調べてはみるんだが、やはり居合で使うならそれなりのがいいとと言われたものも気になるしな。なんだかこのまま悩んでいるうちに時が過ぎてしまいそうだ．．．

  2009年05月17日

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• 一子相伝の意味

  　柔道や剣道などの武道においては、段位制というのがあって、精進すれは段位が上がり、それが強さを計る一つの目安にもなっている。柔道で言えば、２段を持っているとなかなかの腕前と見ることができる。　しかし、古流武術においては段位制はなく、その流儀を習得したかどうかは免許や目録といった形で示されていた。だいたいどの流派でも皆伝をもってその流儀のすべてを習得したことになっていると思うのだが、流派の承継とは少し違うみたいだ。　皆伝というのはすべてを習得したということではあるが、それでその流派の宗家を名乗ることができるかどうかはまた別の話のようだ。　武術に限らず流儀の承継においてはよく「一子相伝」なんて言葉を聞くが、その流派を正当に受け継ぐのが何人もいたら困るわけだ。武術など、無形のものについては、とかく形が変わり易い。剣術で抜刀して一振り入れて納刀するだけでも、二人がいたらやはりどこか違ってくる。で、問題はどっちがどの流派として正しいのか？ってなったときだ。　まだ、この時点ならどっちが、という判断もできそうだ。が、そこから一代下るともうどっちが正しいかなんで分からなくなる。そのために、宗家というものがあって、宗家が正しいというのが流派においては大前提。だからこそ、宗家にあたる人が何人も出てしまっては困るわけで、皆伝を一人にしか出さないという一子相伝の考え方が流派を守るためにあったのだろうと思う。　そんな話を先週、柔術の稽古に行ったときに話てたりしたんだが、なかなか形を承継するのは難しいもんだ。先に話したんだが、剣術で抜刀して納刀するだけでも「ここのところどうだったっけ？」って感じになるもの。　それを考えると宗家を継いで流派を守るってのは大変なもんだと。

  2009年05月16日

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• 片山伯耆流居合演武

  　昨日は岩国で錦帯橋まつりがあって、その中のイベントで「片山伯耆流居合道演武」が行われた。居合の演武は、いつもは屋内で見ることがほどんどで、宮島の厳島神社での演武会も拝殿で行われるから屋外のようで屋内かな？と。　今回は吉香公園内の牡丹園、岩国徴古館の前で行われたので完全な屋外。まあ、ここいらでは片山伯耆流の居合自体、なかなか見られるものではないからな。　演武は５本、１０分少々のものではあったけど、やはり迫力がありますな。この流派の特徴は、抜刀のときに鞘をひねって下から上に斬り上げる動作があること、残心のときに刃を水平にして切っ先をやや下げること、納刀は鞘を水平にして行うこと、といったところだろうか。　理念としては、戦国時代に端を発しているわりに「戈止之剣」という珍しいものである。この時代の剣術と言えば、「いかに相手を殺すか」がテーマであったわけだが、この片山伯耆流は「いかに相手を殺さないか」、つまり、相手を倒して勝つのではなく、相手を倒さずして勝つという思想がこの流派の根底にある。　この流祖である片山伯耆守久安はもともと京都の人のようである。が、豊臣家に師事し、その関係でか、豊臣家が滅した後、吉川家を頼って岩国に来ている。そして、吉川家に客分として迎えられ、晩年は岩国ですごしていたようだ。その後、片山伯耆流は岩国領にて伝えられているのだが、明治になり武助の代で継承を断念している。　今、伝えられている居合は熊本に伝えられた星野派のものと、大阪、京都に伝えられているものである。実は、イタリアにも伝わっていたりするのが不思議なところ。　久々に、片山伯耆流の居合を見ることができたのだが、やはり継承というのは難しいものだと。なかなか次の世代がいないようなんだ。せっかく、本家本元のこの岩国の地にあるのだから、うまく次の世代に繋がっていけばと思うのだがな。

  2009年04月30日

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  古流武術

  　どうも冬の間は寒くて滞りがちになる．．．いや、スキーがあるのでなかなかできないのだが、久し振りに柔術の稽古に行った。　あいかわらず人が集まらず、どうやら師匠もけがして（本当にこの人は怪我するのが好きだな）いるようで、この日は来てなかった。本業も忙しいのかな？　寒いし、柔術をやる気にもならなかったので、刀を振って帰ろうかと、柳生心眼流のおさらいを少々。居合のときはやはり型が肝心だと思う。所作もそうだよな。でも、変わっていくものだなと最近は実感している。　それは鞘の握り方であったり、抜刀の方向であったり納刀の所作であったり。　そのあたりをきちんと押さえておかないと、型がどんどん変わっていってしまうのだ。これは無形のものなので避けることができないのだが、やはり「古流武術」を名乗るのであれば可能な限り元の形を残していきたい。剣も基本に立ち返ればどの流派であれ違いはないと思うのだが、その上にそれぞれの流派ならではの考え方が入ってくる。だからこそ、いろいろな流派がその特徴をもって伝えられているのだろうと思う。　柔術は片山伯耆流をやっているので、居合も同じく片山伯耆流をやってみてもいいのだが、これにはちと迷いがある。というのも、今、身近に二つの違う流れがあるからだ。そのどちらを習得するか、となるとなかなか決断ができんのだ。　柳生心眼流居合術はたまたまその先生が柔術を習いに来ていたので、一度は見学に行こうと思って行ってみたら稽古をすることになってしまっていたのだが、剣術もいずれはやっておかねばと思っていたし、とりあえず、片山伯耆流と縁もなさそうなのでまずはここで剣術を知っておこうと。　そのうち、心と懐に余裕ができたら片山伯耆流を教わってみるのもよいかもしれないな。加藤清正の愛刀 同田貫正国2尺8寸 （最高級居合刀） 刀掛台・刀袋・手入れ道具 （目釘抜き入り...片手巻　明智光秀の愛刀 （最高級居合刀） 刀掛台・刀袋・手入れ道具 （目釘抜き入り）がセット...剛刀の雄！！ 同田貫2.8寸　正國 （最高級居合刀） 刀掛台・刀袋・手入れ道具 （目釘抜き入り）...新撰組斎藤一の愛刀 鬼神丸国重写し 鬼の包丁朱呂鞘拵え 幕末武用刀 （最高級居合刀） ◇送料無...逆反柄　薩摩拵え （最高級居合刀） 刀掛台・刀袋・手入れ道具 （目釘抜き入り）がセットです

  2009年03月26日

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  稽古始め

  　今年に入ってようやく道場に足を運んだ。稽古自体は１月の半ばころから始まってたんだが、都合によりなかなか出向くことができず．．．　で、久し振りに行ってみると．．．誰も来ない。ここが少数精鋭の道場のツライところ。なんせ普段でも２、３人ってことが多い。師匠も常に来るわけではないので、油断すると一人ってことがけっこうあったりする。　柔術だけだと、こういうときに稽古がやりづらいのだが、一応、居合も最近始めたので一人のときは刀を振っている。　ということで、今回も居合の方をやっておくことに。基本の型だけでも思い出しついでにおさらいしておこうと思ったのだが、長いことやってないと細かいところを忘れてたりするもんだ。なにしろ、足さばきが慣れないとけっこう難しいもんで、何回か繰り返してぼちぼちと思いだしながら１時間ばかしやっていた。　今、使っている刀は居合のために買ったものではなくて、柔術で使うために買ったので、お土産屋さんで手にはいるようなもの。なんせ、柔術で使っているとすぐに曲がってしまうから高いものを使うには相当な覚悟と勇気が要る。実際、今の刀も曲げては直しの繰り返しで微妙な形になっている。　やはり、居合用に一振り欲しいなとは思うのだが、これがまた凝りだすとキリがないからな。で、最終的には「真剣を．．．」ってことになると１００万からの買い物だ。昔の武士はよくこんなもん持っていたよな。しかもそれを惜しげもなく使ってしまうあたりが．．．　久し振りでずいぶん体もなまっていたが、スキーシーズンが終わったらちと本気でやらねばならんな。日本刀　石目　【模造刀】　三点セット日本刀　刀匠　村正　【模造刀】　掛台付日本刀　刀匠　兼定　【模造刀】　掛台付日本刀　名刀　五郎入道正宗　【模造刀】　三点セット

  2009年02月25日

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  武士道とは．．．

  　北海道からの帰りに空港での暇つぶしと思って本を買った。本屋でふと目に留まったのがコレ。面白いほどよくわかる武士道　これは、江戸時代に書かれた「葉隠」を中心に江戸時代の武士の生き方や考え方などが書かれている。別に、精神論的な部分にさほど興味があるわけでもないのだが、一応、古流武術をやっている身として、当時の武士の生き方、考え方というのは知っておいて損はないなと、まあ軽い考えで。　基本的に、武士の精神論ってのは現代の社会にはマッチしにくいものではある。かといって、全く参考にもならないかというとそうでもない。　特に、現代人にとって理解しにくいのが「葉隠」の中で書かれている「武士道とは死ぬことと見つけたり」ってフレーズではないかな？　これは当時の武士の置かれた状況を理解しなければ、非常に分かりにくいと思う。このやたらと哲学的なフレーズ、じつは現代の日本でも肌で感じられるような状況になりつつあると思うのだ。　この本では、「死というものをどう捉えるか？」という観点から書かれている。決して、死ぬことが武士道の極意だなんていうことではない。やはり、当時の武士の中にもかような解釈をする者がいたとかいないとか。　私的には、どちらかというと当時の武士の生活習慣などが書かれている部分に興味があり、そちらをつい熱心に読んでしまったりもするのだが、まあ、なんだ。武士ってのは生き方が下手くそだ。良く言えば実直で誠実なのかもしれんが、それが生きていく上でマイナスの方向に働いてしまうことが多かったのは明治時代に士族が没落していったことにあらわされている。やはり、武士ってのは特権階級なのだなと。権威に守られて初めて普通に生活できる身分であったのだから、これは仕方のないことだ。　そんなわけで、帰りの飛行機の中もあわせてほとんど全部を読んでみたのだが、けっこう退屈せずに読めたと思う。というか、この量を読み切るだけの遅れがあったからなんだけどな。空港のロビーで半分以上は読んだからな。　　　　　　　　

  2009年01月06日

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• 稽古納め

  　すでに年の瀬第１弾！　柔術も昨日が稽古納め。他の真面目な（？）道場ではきっと年末ぎりぎりまでやったり、正月に寒稽古なんて言って川や海に飛び込んだりしてるんだろうけど、うちとこではそんなものはありません。師匠が「そんなんやるのイヤだろ？」ってね。　ま、確かにイヤですよ、正月早々そんなことするのは。こんなことで精神が鍛えられるならなんも苦労せんよ。　ということで、きっと稽古始めも来月の半ば過ぎくらいだ。この緊張感のなさというか緩さは古流を名乗る道場ではきっとＮＯ．１に違いない。　そうは言っても、武術なんてものは日々修行だ。なにも、道着を着て道場であれこれやるだけが修業ではないのだ。道場で技を練り、日々の生活で心を鍛える。ちとえらそうなことを書いたが、武術というのは、技もさることながら、己をコントロールすること。いくら、鋭い技を持っていても、それをむやみやたらと使ってしまうようでは武人失格。「抜かずの剣」にて他を制してこそだ。　それが、武術の基本であり奥義であると思うのだがな。抜けばかならず見切られる。だからこそ「一撃必殺」。同じ技を二度見せることはないからこそ古流は強いのだ。　そうは言いながら．．．相変わらず稽古はゆるゆるだったりして。「怪我しちゃいかんからな」なんて言ったりしながら、ギリギリの線がけっこう低いんだよな。いや、本当に怪我するんだよ、油断したらというか、本気になったら。　演武会では、ギリギリの線がけっこう高くなるから当然、稽古でも演武会が近づくとだんだん線を高くしていく。しかし、当日は緊張したりして、油断するとつい実戦レベルにまで上がったり．．．　だから、技を選ぶときは何かあってもダメージの大きくないようなものを選ぶんだけどね、やっぱりちょいとやってしまったりするわけだ。武器も使うからアザができるのはごく普通のこと。ちょいと打ち身がひどかったり捻ったりってのもときどきあるよな。　まあ、やっぱり武術だ。そういう風に技が組み立てられているわけだからな。それを効果がでないようにしながら真剣にやっているように見せねばならんのだから難しいわけだ。　と、昨日は片山伯耆流を少し真面目にやって稽古は終了。　どうでもいいのだが、最近は稽古に参加する人が少なすぎ。そろそろ新人が欲しいところだな。

  2008年12月11日

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• 古流武術を続けるには

  　久々に柔術の稽古に。　といっても、稽古は毎週あるのだが、なかなか行かれないのがちと辛いところ。　ここ最近の悩みはやはり人数が少ないということだ。たいてい、２、３人での稽古になるので、少数精鋭と言えば聞こえはいいが、他流派がけっこうな門人を抱えて演武会に出ているのを見ると、やはりもう少し人が欲しいなと思ったりもする。　なにしろ現有人員は総勢でも１０名足らず。演武会でも３組作るのがけっこう大変。人がいればいいってもんじゃないけどね、普段の稽古が２人ではちとさびしいもんだ。　とは言っても、人が増えればいいってもんでもない。流派の維持という点ではどちらかというと少ない方が良いのは分かっているからだ。なにしろこの数人の状態でも油断すると形が変わったりするからな。　で、どのくらい増えるといいだろう？という話になったのだが、結論としては「増えて２人かな？」ってところ。要は、稽古の基本が組み手になるためだ。　しかし、問題はここから。今どき古流武術って流行らんしね。しかもグレイシー流とかの現代柔術と同じイメージでやってくると間違いなく期待外れに終わってしまうからな。　しかも、道場はけっこう町はずれなところにあるので、稽古に行くのにもそう便利なところではない。　そして、これが一番重要なんだが、中途半端に技を外に出されると困るってことだ。うちとこは古流武術の道場にしてはたぶんオープンな方で、技の基本的なところは本にまでなってたりする（一応市販されとるらしい）。　だからそれを見て独自に研究するのは構わないんだろうけど、中途半端に習って、さもすべてを会得したかのように他に伝える輩がいたりするらしい。　そう考えると、なかなか人を誘うにも考えていかねばならないのが面倒なのだ。　都市部の方だと人口が多いのでそういう人に当たる確率も高いだろうけど、田舎ではなかなかそういうわけにもいかんもんな。

  2008年10月30日

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  ナイフで襲われたらどうする？

  　昨日の柔術の稽古は演武会の後とあって、参加者が少ない．．．　まあ、これはいつものことだ。こういうときはたいていぐだぐだのまま終わるので、とりあえず何か一つやっておこうということになったのだが、なかなかコレというのがなく．．．　と、そこで「何か実戦でもビシっと決まる技を考えるか」ということになり、まずは実戦を想定することに。　となると、やはりナイフか？ってことで、ナイフで襲われたときを想定してどんな技が使えるかを考えてみた。しかし、我々の場合、明らかにナイフの使い方が一般とは違う。これは日ごろの稽古で型が決まってしまっているので仕方ないのだが、突きにしろ打ち降ろしにしろ分かりやすいのだ。　当然、それに対応する技の稽古をいつもやっているので、たいていの技を掛けることができる。これじゃ意味ないだろうってことで、扱いに慣れてない人がどういうナイフ捌きをするのかを考えてみた。　例えば、ナイフを突き出してグルグルやっているとか。もしくはブンブン振り回しているとか。そうなると、手数も限られてくる。　そして、相手も自分もナイフを持っていたら？これだとまた攻め方が変わってくる。こういうときはやっぱり先手必勝かな？と。　じゃあ、相手が刀だったら？まあ、こういうシチュエーションはそうそうあるもんじゃないが、正直なところ青眼に構えられると手も足も出ず。自分の間合いに入っていけないのだ。こうなったら、逃げるしかないよなあ。　このときに、やはり間合いを保てるかどうかが肝心だな、と。銭形平次もよく刀を相手に十手でやりあえたもんだ。やっぱりお金を投げるからなのか？【送料無料】0.6026.TG2 USB対応 フラッシュメモリ＜スイスメモリ＞2GB : ビクトリノックス・ジ...アウトドア時に大変便利！ビクトリノックス　ハントマン（1.37　13）ビクトリノックス：フォーリスターNL BK / ブラック / 0.83 63.3111mm 12機能 ライナーロックビクトリノックス　クォーターマスター　NLBK【防災・地震・非常・...VICTORINOX SWISS ARMY TOOLS スイスチャンプ スイスチャンプ BK 4516678031551ビクトリノックス　VICTORINOX　アウトライダーNL【ビクトリノックス】ワークチャンプ2 NL在庫限り33%off　ビクトリノックス　フィシャーマン・セットビクトリノックス VICTORINOX ボイジャービクトリノックス：マリーナNL BL W / ブルー / 0.89 93.2W

  2008年09月11日

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  柔術と柔道はやはり違うのか

  　柔術のときに、技を受ける側が突き、もしくは打ち落としで始まるものが多い。これは相手が殴りかかってきたときを想定しているのではなくて短刀や脇差で攻撃してきたときを想定しているのだと思われる。　中には刀で攻撃してきたときを想定している技もあるが、稽古のときにそれぞれに想定されたモノを使っていないと、間合いが狂ってしまう。短刀でも１尺もあれば刃渡りは６、７寸はある。ただの突きと短刀を持っての突きでは当然、間合いが変わってくる。　それと同時に恐怖心もまったく違う。相手の攻撃を受け流すのにただの突きなら当たっても痛いだけだが、短刀はうまく受けられないと痛いではすまない。　実際、柔術は刀や槍などの武器を持った相手を想定しているから、技をかける側の動きはやはりそれらの武器をいかに封じるかがポイントとなっている。　しかし、刀を相手にして簡単に避けられるものではないことは実際に見ているからよく分かる。以前、柳生心眼流を教わりに（本当は見学だったはずだが）行ったときに、２人で行ったのだが、その相方を座らせて目の前で抜刀したのだ。　そのときは「絶対に動かないように」と言われていたのだが、それを受けた本人いわく「動けなかった」と。　熟達した人の剣閃を見極めるのは非常に困難。横から見てた私にはその動きは見えたけれども、あの速さではとてもかわすどころではなさそうだ。これはどのように抜いてくるかが分かっていての話。相手がどう出るか分からない状況でいきなりあの速さで抜刀されたらどうにもならんだろうな。　と、そんなのを相手にせねばならないのが柔術。一瞬の判断が生死を分けてしまうわけだが、それを考えると昔の人はよくこんなことをしたものだな、と。天正拵　長曾祢虎徹　【居合刀】　掛台、布袋付き　高級仕上げ肥後拵　同田貫正国　【居合刀】　掛台付時代拵　和泉守兼定　【居合刀】　掛台、布袋付き　高級仕上げ三本杉　孫六　兼元　【居合刀】　掛台付名刀　五郎入道正宗　【居合刀】　掛台付妖刀　伊勢千子村正　【居合刀】　掛台付

  2008年09月05日

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  柳生心眼流

  　ここのところ柔術の稽古には隔週でしか行けてないのだが、昨日はちょいと柳生心眼流を練習した。　というのも、どうやら今までやってた中に間違って覚えていたところがあったようなのだ。それはほんの少しの違い。でも、かなり重要な部分だ。　例えていうなら．．．　古流武術では突きは基本短刀突きと言われている。空手のように突いたときに拳が横になることはないらしい。ので、空手のような突きをするのは古流ではない、と。　まあ、そんな感じの違いだ。　が、実際にやってみるとこれがずいぶん違和感がある。かなり不自然な動きだ。だからこそ相手を惑わすことができるのかもしれない。　とはいえ、よくよく思い出してみると、稽古（本当は見学だったはずだが）に行ったときに言われたような気がする。実際、他の型ではそのような動きがあり、「こりゃまた難しいことをするな」と思っていたもんだ。　ただ、修正版でやってみると確かに違和感はあるけど抜刀の速度が速くなるような気がする。修正前とくらべて余計な動きがなくなったというか、変なためがなくなったというか．．．　演武会では居合の団体もけっこう出ているので、いろいろな流派を見ることができるのだが、抜刀の速さでは今のところこの柳生心眼流の先生が１、２を争うほど。柄に手がかかってからの速さは言うまでもないのだが、柄に手がかかるまでが速い。　演武会での居合は型をはっきりと見せるためかゆっくりな動作でやっているところが多いのではないかと思うのだが、彼らが一人斬る間にこの心眼流の先生、３人くらい斬っとる．．．　ま、私なら抜き切るまでに５か所くらいは斬られてそうだな。　そのくらい速く抜くわけだが、もちろん教わるときはゆっくりとした動きで見せてもらっているはず。しかも解説つき。なのになんで間違って覚えていたんだろう？と。　この柳生心眼流では４本ばかり基本となる型があるので、こいつをもう一度きちんとやり直しだな。日本刀　妖刀　伊勢千子村正　【模造刀】　三点セット日本刀　名刀　五郎入道正宗　【模造刀】　三点セット日本刀　刀匠　兼定　【模造刀】　掛台付新撰組　副長　土方歳三　和泉守兼定　【模造刀】　三点セット日本刀　真田幸村拵え（模造刀）　掛台付き柳生十兵衛　柳生拵(模造刀)　掛台付き新撰組　三番隊　組長　斉藤一　鬼神丸　【模造刀】　掛台付

  2008年08月28日

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• 柔道を再び日本の武道へ

  　オリンピックの柔道。女子４８ｋｇ級の谷と５２ｋｇ級の中村が銅、そして、男子６６ｋｇ級の内柴が金となかなか頑張っている。　が、谷の試合で柔道の現状が見えたような気がした。それは準決勝での敗退の場面。指導の取られあいでの敗戦。いったい柔道ってなんなんだろう？と。　最近の柔道界ではポイントを取る戦術が主流になっているのだとか。そのために思い切った技がでてこない。その最大の原因は「優勢勝ち」というのがあるからではないか？　本来、柔道では「一本」を取って勝敗を決するものであったと思うのだ。だから、「有効」という判定が不思議でならなかった。　相手の背中が畳に付くようにきれいに投げたら「一本」。ちょっと崩れたら「技あり」。で「技あり」を２回で「一本」になるのだが、「有効」はいくら取っても「有効」。「技あり」にはならない。　それに加えてつい最近まで「効果」というポイントがあった。これは「有効」まではいかないけどってときのものらしいのだが、これもいくら取っても「有効」にはならない。　だけど、試合が終わったときに「効果」ひとつでも取っていれば勝てるというスポーツになってしまっている。　これが日本柔道からきれいな技を失わしめてしまったのではないだろうか。　谷選手は最初めの覚めるようなキレのある背負いが武器だった。一瞬で相手の懐に飛び込み次の瞬間には相手が投げられているという、まさに柔道というものを体現している技を持っていたのだが、今回の準決勝ではその柔道がまったく影を潜めていたと言っていいだろう。　まあ、スポーツとして勝つことにこだわるならポイント狙いの戦術もいいだろう。しかし、武道としての柔道はやはり「一本」にこだわるべきだ。それが柔道宗主国としての日本が世界に示す柔道の形ではないだろうか。　谷選手は世界の状況がポイントを取って勝ちを狙うという時流に乗ってスタイルを変えたというが、こうなるともう世界のスポーツで日本の武道ではなくなってしまったと宣言するようなもの。　確かに、外国の選手には身体能力では劣ってしまうのかもしれん。しかし、柔道の基本精神は「柔良く剛を制す」というものではなかったかな？

  2008年08月11日

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  柔道はスポーツになったのか？

  　柔道着が変わる？というニュースをこの間見たような気がする。なんでも外国の選手が袖を短くしてみたりとか襟を厚くしてみたりとか、投げられにくくしてるからだそうだ。　こんな話を聞くと、「柔道もスポーツになっちまったんだね」と思ってしまう。　別に投げられにくく工夫するのは構わないんじゃないか？もともと組み手争いだってそのためだろう。投げられにくく、投げやすく。そのためにいろいろ工夫してきたわけで、胴着の改造もその一つだと思うのだがな。　もし柔道を武道というのなら、胴着の改造など気にせぬことだ。そんな小手先の小細工など意味のないことを教えてやればいい。考えてみりゃ分かることだが、合戦のときに相手がどんな鎧を着てようがどんな兜がかぶってようが、「それは斬りにくいからだめだぞ」なんて話にゃならんだろう。　その世界から生まれた柔道だ。道義を改造したくらいでどうこう言ってるようじゃ話にならんよ。つまりはきちんと技が身についてないってことだ。だって、外国人同士だとその改造胴着同士でやってるわけだろ？　結局、柔道が「一本」というポイントを取ることを目的とするスポーツになってしまったからこんな胴着の改造がどうこうという話が出るわけで、「相手を組み伏せる」という武術であれば道義などなんでもよいではないかとなるのではないかな？国際柔道連盟認定柔道衣☆　20％OFF！早川繊維【クザクラ/九櫻】二重織柔道衣　背継仕上【白帯...ブルー柔道衣（上下セット・最高級背継二重織） 2号 送料無料昇段祝、記念品、御礼贈呈用に最適です。九櫻（クサクラ）JGS本絹黒朱子帯（化粧箱入）5号 JGS5...

  2008年08月08日

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• 護身術

  　最近はやたらと物騒な事件が続いているおかげで、先日も大阪に行ったときは家族からもずいぶん言われたもんだ。　でも、実際のところ後ろからいきなり刺されたりしたらまあどうにもならんわな。ということで、このときはショルダーバッグはやめてバックパックにしてみたり。これならいちおう後ろの防備にもなるかな？と思ってね。　実は、行く前の柔術の稽古のときにも話題になり、師匠からは「いくら相手が先に手を出してもこっちがやったらお終いだからな」とキツく釘を刺されたり。まあ、空手の有段者なんかはなにかのときには不利になったりするとは言われてるけどねえ。　ひところ、護身術として武道、武術が流行ったりもしたけども、こういうのを考えると身体の安全という意味では「護身」になるかもしれんけども社会的にはあまり「護身」になりそうにないよなあ。　もっとも、武術自体が護身術として使えるとは私も考えてはいない。言うなれば、これらの武術が実戦で使われていた時代には究極の護身術と言えたかもしれんが、現代ではその意味をなしてないもの。　武術というのは刀や銃と同じく「凶器」なのだ。きちんと使えば間違いなく相手を殺傷できるし、使い方を誤れば自分が怪我をするのだ。よく「活人剣」なんて言ってうまく使えば人を生かすことができるぞなんていうけど、確かにそのとおり。でも、その誰かを生かすために、それに害をなす誰かを殺傷することには変わりないわけだし、なにより「うまく」使えないといけないからね。　武術も同じで「うまく」使えないと彼我ともに危険であることは間違いない。カルチャースクールに週に１回通ってすぐに身に付くようなものでもないんだがな。　そういう意味では護身のために武術をやりたいというのには賛成しかねる。下手すれば新聞の１面に大抜擢だからね。　よく、学校でやってる刺す又の訓練も年に１回くらいおまわりさんが犯人になってやってるんじゃ心もとないよな。生徒、児童の命運を預かってるわけだから毎日とは言わないけど、周に１度くらいは真剣に訓練をしてほしいなあ。

  2008年07月03日

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• 大阪古武道大会

  　久しぶりに大阪に行ってきた。目的は大阪で行われた古武道大会への参加。　それにしても朝イチの新幹線で行って会場に着いたのが開会式の１５分前だ。やっぱり前泊しときゃよかったかなと思ってみたり。　さすがにいつも広島でやってるのと違い、いろんなところからいろんなのが来てるわけですよ。甲冑に身を固めたおっさんもいれば浴衣きたおねーちゃんもいたり．．．更衣室前で浴衣のおねーちゃん見た時は別の会場で踊りでもあるのかと思ったもんね。　甲冑はともかく浴衣のおねーちゃんも実は演武会への参加だったのはちょっとびっくりだ。　まずは円心流の三宝斬りに始まって、しばらくは演武を見ていたが、やはり日頃見ない流派を見るのはなかなか楽しいもんだ。そうこうするうちに昼も近くなったので、弁当を食べて会場に戻ってみると．．．　実は、今回のお目当ての一つ、宝蔵院流の槍術を見逃してしまった。が、楊心流薙刀術は見ることができた。この手のはいつもの演武会ではなかなか見れないからな。実は、この楊心流が浴衣きたおねーちゃん達なのだ。　浴衣と思ってたのは実は振袖だったみたいだな。　それからしばらくしていよいよ出番。カメラを置いてるから真ん中あたりで演武をしてくれと言われてたのだが、会場が広すぎて真ん中ってのがよく分からんかった。なにしろ、最初の間がえらく空いて、それを詰めようと前に出たら相方が下がっていくんだもんな。どうもそれでフレームから外れたらしくて後で怒られてしまった。　それにしても、床が硬い。こりゃ気を付けて投げられんと怪我するなと思いながらやってたもんで、それもフレームから外れた原因の一つらしい。しかし、演武のためのスペースはもう少し狭くてもいいな。　こんなわけで、大した怪我もなく無事演武は終了。　後は、くいだおれ太郎に会って帰るぞってなもんで、道頓堀まで行ってきましたよ。　ちなみにこの大会、大阪府と大阪市の後援だったのだが．．．パンフにちゃっかり橋下知事のコメント．．．いやいや祝辞が載ってましたよ。

  2008年06月29日

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• 最終調整

  　昨日は柔術の稽古に。いよいよ週末には大阪で演武会とあってずいぶんと気合が入っていたというかなんというか．．．　今回は大阪ということで、参加者も東は関東茨木、栃木から西は長崎まで。流派もなじみのものから初見のものまでということでちと楽しみ。　今回は天神明進流を２手ばかりやる。いつもは自分のやりたいのを決めるので、できるだけ見栄えがよくて道具を使わなくて．．．まあ、そんな感じで技を選んでいるのだが今回はたまたま稽古を休んでた日に勝手に決められてた．．．　相方からメールで　相：「ＩＣＹＰさん○○と□□やってくださいってよ」　　私：「ほー、今回は片山伯耆流やらんのかね」　相：「先生がやるみたいですよ」　私：「で、おまえは？」　相：「△△と◇◇です」　私：「ん？天神明進流じゃないの？」　相：「はあ、先生におまえはこれをやれと言われたんですよ」　と、こんな具合で決まったらしい。　この技、どちらも刀を使うから居合マンたちの集いの場ではあんまりやりたくないんだよな。まあ、過去に勢いでやっちまったんだが、どうもそのときの受けが良かったらしくてまたやれって話になったみたいなんだが、刀は慣れてないとすぐにばれるからねえ。　確かに、見た目にはけっこうカッコいいもんで私的にもお気に入りの技ではあるんだが、相方とのタイミングが合わないとこれがまた難しくて．．．　ということで、かなりの時間を使って間合いの調整をやっとったもんだ。実際には間合いもくそもないもんだが、演武ではきれいに見せねばならん。そのためには、間合いが肝要。近くても遠くてもだめなんだよな。　だいたいの感じをつかんだところで、相方の受けをやった。実は、こっちの方が重要。なんせ自分が投げられるわけだからな。稽古は畳の上でやってるけど演武は板の上。体育館だから少しは柔らかいが、それでも畳とは大違い。投げられる方もきちっと投げられないと本当に怪我してしまうからな。　とそんなこんなで２時間半。軽くいつもの倍はやっとたがな。

  2008年06月26日

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• 古流武術は強いのか？

  　古流武術ははたして強いのか？　今週、柔術の稽古に行ったときに、新しく柔術をやりたいという人が来た。といっても、どうやら師匠の昔の知り合いのようだ（と言ってもけっこう若いぞ）。　どうもボクシング、柔道、レスリング、グレイシー柔術と格闘技をいろいろやってたらしい。　まあ、稽古が終って、少し話をしてたときに、演武ではなくて、本当の試合になったら古流武術は強いのか？と聞かれたのだ。　が、正直なところ、相手に本気で技をかけることはできないだろう。それは古流武術が演武という形式を取らざるをえない理由でもある。　もともと、古流武術というのは「己を生かす」ための方法論だ。つまり、戦うことが前提の世界で自分がいかにして生き残るかということを考えたときに武術というものができたのだろうと思う。　そこでは「ルール」というものがない。だから試合にならないのだ。　例えば、柔道なら「相手を背中が付く形で勢いよく倒したら１本」という基準があり、１本を取った時点で勝敗が決まり試合は終了する。剣道や、空手なんかでも試合のときには勝敗が決まり試合が終了する基準がある。　が、古流武術にはそのようなものはない。どうなったら「勝ち」になるという基準もない。なぜかというと、柔道や剣道などが「擬似的」にやっていることを本当にやってしまうからだ。　柔道では先に書いたように投げたら相手を制することができると「仮定」している。剣道でも１本になれば相手を「斬ったことにする」のだ。古流武術はこの「仮定」を本当に行うので試合になったら大変なことになる。　そして、そのようになったら本当に「勝ち」なのかというとそうでもない。　結局、古流武術では自分が生き残ればいいのだから、極端は話逃げたっていいわけだ。これでも「古流的」には勝ちということになるが、これじゃ試合にならないだろう。　話を戻すが、実際のところ古流武術は現代では役には立たないと思う。実際、使えんよ、こんなもん。だから、「強くなりたい」という理由で古流武術をやりたいと思うのならやめておいた方がいいかな？

  2008年05月22日

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  古流武術のカタチ

  　久しぶりに柔術の稽古。先週はイタリアチームがきていたので稽古を返上してＢＢＱパーティだったから連休半ばであまり気は乗らなかったがやることにした。　今回は師匠も出てこれなかったので、天神明進流の技で前から一度確認しておきたかったのを一手やった。　まあ、武術なので技も掛からなければ意味がないわけだが、なんせ古流武術というものはときどき不思議な技があったりする。　もちろん、その当時と現在の状況の違いというのを考慮せねばならん。服装も今は柔道や空手の道着を着てやってるし、まげも結ってないし。もちろん、考え方だってずいぶん違うだろう。　状況の想定だってずいぶん違う。今は１対１が基本。柔道だって空手だって剣道だってそうだ。もちろん、１対多数って状況を想定した技もあるだろうがそういった練習はあまりやらないだろう。　しかし、そういったことを考慮してなお、「なんでこんな動きになるんだろうね？」っていうものもある。本来、そういった役に立たないものは淘汰され消えていくはずなのに不思議と残っていたりするのだ。　が、ときどき、いわゆる「こけおどし」のためにあるものもあるようだ。まあ、ちょいと鼻っ柱の強い門弟に「こんなものもあるんだぞ」ってね。当然、うまく掛かるわけなどないのだから、それを見せられた門弟は「自分はまだまだ未熟だった．．．」なんてしょんぼりしたりしたんじゃないかね？　と、今回のはそういう類のものではなかったのだが、どうも伝わっていく過程で技の形が変わったんじゃないかってのが師匠の見解だ。が、まあ習ったとおりを伝えるからそのようにせよとのお達しがあるので、私らもそれを変えるわけにはいかない。　まあ、この流派も最近はやってなかったのでいつか確認しておかねばならんなと思っていたところなので、ちょうどよかった。日本刀　名刀　五郎入道正宗　【模造刀】　三点セット伊達政宗　山城大橡藤原国包　【模造刀】　掛台付新撰組　一番隊　組長　沖田総司　清光　【模造刀】　掛台付新撰組　副長　土方歳三　兼定『茶石地』　【模造刀】　掛台付日本刀　刀匠　村正　【模造刀】　掛台付日本刀　刀匠　兼定　【模造刀】　掛台付新撰組　二番隊　組長　永倉新八　氏繁　【模造刀】　掛台付日本刀　山本勘助拵え（模造刀）　掛台付き日本刀　宮本武蔵　武蔵拵　【模造刀】　掛台付新撰組　三番隊　組長　斉藤一　鬼神丸　【模造刀】　掛台付

  2008年05月01日

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  浅山一伝流

  　ここのところ寒くて．．．いやいや、いろいろと都合が付かなくて行ってなかった柔術にの稽古に久し振りに行ってきた。　しばらく行ってないと、ただでさえ堅い体の可動範囲がさらに狭くなっとる．．．　今年に入ってほとんと剣術ばかりだったのだが、今回は体術を。剣をやってた理由は実に簡単で単に人が集まらなかったから。とはいっても、ぼちぼちとやってはいたんだけどね。　どうやらここ最近は浅山一伝流をやってるようで、今回もその続きとなった。この浅山一伝流についてはあまり詳しくないのだが、古流武術にしてはずいぶんとやりやすい印象がある。あまり派手さはないが、意外と使えそうな技があったりする。　まあ、剣術もいいんだけどたまには体術もやってないとね。というか、体術の方がメインなんだからもうちっとやらねばな。【送料無料】【五月人形】京名匠　鎧　粟田口作　裾裏長鍬形之鎧【送料無料】【五月人形】京名匠　鎧　一水作　一枚物長鍬形之鎧久月監製　早乙女義隆作　五月人形　2/3本仕立鎌倉時代後期赤絲縅大鎧　緑毛氈平飾り五月人形 真多呂 一冑 鎧飾り 平飾り よろい飾り鎧飾り 平飾り 五月人形 真多呂 よろい一冑作 ...五月人形の代名詞　鎧飾り【一冑作】二分の一　極上妻取鎧飾りセット【五月人形】京都　平安武久作　鎧飾り　「智尚」久月監製　平安一水作　五月人形　本金箔押正絹緋縅裾裏白檀15号大鎧　木製平台飾り【送料無料】五月人形鎧平台飾りセット平安一水作久月監製　早乙女幸隆作　五月人形　2/5本仕立平安時代後期国宝伝畠山重忠奉納赤糸縅大鎧　木製...五月人形 真多呂 一冑 鎧飾り 平飾り よろい飾り鎧飾り 平飾り 五月人形 真多呂 よろい一冑作 ...久月監製　利光作　五月人形　本金箔押正絹白糸褄取縅12号大鎧　本仕立和紙小札　本金金彩かき...

  2008年03月13日

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  技の伝承とは

  　今年に入ってまったく行ってなかった柔術の稽古に行った。が、なぜか突然の寒波襲来。　寒い。　とにかく寒い。　昼間、雪が降ったりしていたので、稽古を休みにしようかとも思ったりしたが、そういうときに限って天気が回復してみたり。　人が来なきゃ早めに切り上げるかと思いながら行ってみると師匠が来ていたり。　なかなかサボることができないようになっているもんだ。　とは言え、他に人が来ないので、柳生心眼流を一本と、柔術の方を少しばかりやった。　が、改めて、伝承の難しさというのが感じられた。　こういった武術というのはその性質から一般的に広まることは少ない。元々は非公開が原則なので、基本的に普遍性はない。　さらに、記録といったものがほとんどないので、技の形がオリジナルのものである保障はどこにもない。これは人それぞれ、体格も違うし受取方も違えば表現力にも差がある。　これは、現代の様々な技術を持ってしてもいかんともしがたいのだ。　例えば、柔道の背負い投げを考えてみよう。試合を見てれば分かる。技がかかったときにはっきり背負い投げと分かるものもあれば、「え？今の背負いなの？」っていうのもある。そして、それらの技を見た人が「これが背負い投げか」と理解したら、そこで背負い投げというもののイメージが違ってしまうし、をれを自分がやったときにはさらに違う形になってたりするものだ。　これは剣術でも同じことだろうと思う。例えば、斬って突くのが突いて斬るに変わってしまったり、似たような技があるときに技の名前がすり替わってしまったり．．．　古流武術はこういった過程を経て現在に伝わっていると思うのだ。　現在ではビデオなどの記録媒体が進化しているから、そういった変化を防ぐことも昔に比べれば困難ではなくなってきたのかもしれないがな。天正拵　長曾祢虎徹　【居合刀】　掛台、布袋付き　高級仕上げ肥後拵　同田貫正国　【居合刀】　掛台付時代拵　和泉守兼定　【居合刀】　掛台、布袋付き　高級仕上げ名刀　五郎入道正宗　【居合刀】　掛台付妖刀　伊勢千子村正　【居合刀】　掛台付日本刀　刀匠　長光　【模造刀】　掛台付日本刀　刀匠　兼元　【模造刀】　掛台付日本刀　忍者刀（大）　【模造刀】　掛台付

  2008年02月14日

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  柔術を見直す

  　間合いの話のついでにもう一つ。　古流武術は戦国時代の甲冑での組手が素になっているわけだが、これが、日本の柔術に突き・蹴りが少なくて投げ・極めが多い理由になっている。興味のある人なら美術館なんかで甲冑を見たことがあるとは思うが、あんなもん殴ったり蹴ったりしてもどうにもならんくらいは想像できるだろう。　ところが、柔術にも突きや蹴りがある。といってもその大半は受け側の方だ。どういうことかというと、受けが突き・蹴りを出して取り手がそれをかわして技をかける．．．これが柔術での突き・蹴りの使用法のほとんどと言える。　まあ、技の中にまったく突き・蹴りがないわけではないが、それで決まる技ってのは記憶にない。その後に投げが入り、動きを封じて技が決まる。柔術においては突き・蹴りは補助的なものでしかない。　となると、柔術において「突き」「蹴り」ってのはなにかってことになるのだが、「蹴り」ってのはまあ普通にイメージしてる蹴りに近いかもしれないが、「突き」はずいぶん違うと思う。これは素手て殴るのではなくて、短刀で突くものだ、と言われる。が、私は突いてくるのであれば、短刀だろうが、刀だろうが槍だろうが構わないと思う。　モノがなんであれ、要は突きをかわして技を掛けるということだろうと思うのだ。　柔術ではここをイメージしながらやらないと、技がおかしくなってくる。前回書いた、「間合いがとれない」のもその理由の一つと言えるだろう。新撰組　一番隊　組長　沖田総司　菊一文字則宗　【居合刀】　掛台付妖刀　伊勢千子村正　【居合刀】　掛台付新撰組　局長　近藤勇　長曾祢虎徹　【模造刀】　三点セット

  2007年11月13日

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