くたばれ!しんじゅくの森!
昨週末は子供連れで避暑をかねて、毎度いつもの秋川盆堀川に水遊びに行ってきました。場所は盆堀林道を八王子方面に南下して左岸から伝名沢が出会うところ盆堀川は都心からもっとも近い沢登りエリアとして東京の沢登り屋さんには有名なところその中の伝名沢は上流に25mの大滝を秘めた知られざる秀渓であります(美渓ではないが)ここは私は25年来に渡って毎年のように訪れてきたところですが2年前からなんだか、山腹で伐採は進むわ、林道は増設されるわ、ずいぶんと自然破壊がすすんできたな~と思っていたのですが原因がわかりました!出会いに着いてみたら、かつて何度もキャンプした沢に「立ち入り禁止!」の看板!しかも、林道を見上げる正面にでかでかと「新宿の森!」と派手な看板調べてみると新宿区が区民のレクリエーションのために、あきる野市が伝名沢両岸のの土地を10年間賃貸する契約を結んだとか。まあ要するに、都心に住んで緑と接する機会の少ない区民のために、あきる野の森を伐採して遊歩道や林道など造って歩きやすくしたよというような意図らしい。ネットで調べて出てきた区議会議員のブログなど読んでへどがでましたね。私は別に都会に対する憎しみはない。実を言うと15歳の時まで私は新宿区民であった。そしてあきる野市民であったこともある。しかし双方の立場から見てもこの出来事はやりきれない。私は別に自然破壊が悪いことだと言っているのではない。自然と人間が共生していく中では、当然自然へのインパクトもさけられないものだし、そのインパクトを認識しながら自然を利用させてもらうのが共生という言葉の意味だと思っている。共生していない人間の自然へのインパクトはなべて「破壊」であると認識すべきなのである。だから自然破壊を否定しない。むしろ「破壊」を「共生」とか「保護」とかいうオブラートで包んむ欺瞞が大嫌いだ。「自然を保護する」とか思い上がりもはなはだしい。むしろ「我々は自然を破壊している。こうやって山に登ったり、自然を観察する行為も自然破壊に他ならない。けれどもこの破壊の中から学ぶものがあるならこの破壊は無意味ではないだろう」なんて吐露してほしい。この流域が東京都民にとってもっとも近い沢登りエリアであるといいうことは、この流域は東京都民にとってももっとも身近に自然を感じられる場所だということだ。だから手軽に自然を体験できる場所として、山屋は沢登りにくるし。ハイカーはハイキングに来るし、ファミリーは水遊びにくるし、ライダーは林道ツーリングに来るのである。もともと自然好きな東京都民にとってそんな場所だったところである。それらは地元民の共生という態度には及ばないものの、自然とのつきあい方を学ぶ端緒にはなっていたはずだ。そこをいきなり、「ここは新宿区民の森です」新宿区の許可がないと立ち入れませんという看板を掲げて、樹木の伐採や林道の伸長が行われているのです。それって自然との共生ですか?むしろ「この土地は新宿区があきる野市から地上権を買い受けました。したがって、この土地を使用収益する権利は新宿区に属します。新宿の許可なく、当該不動産への占有は禁じます」とした方がしっくりきませんか?そんなことをいろいろ考えて多少憤りつつ、でもまあこれも人間だよなとか思いつつ子供を遊ばせました。そんなことをいろいろ考えて多少憤りつつ、でもまあこれも人間だよなとか思いつつ子供を遊ばせました。 いつもの伝名沢出合上部はは何人かの家族連れがいましたが、水がきれいでファミリーでも安全に楽しめます。実は、この伝名沢出合い下部の堰堤下は、ほとんど誰も知らない泳ぎスポットがあるのですが、何と今では樹木が狩り払われ、踏み跡も完璧などできてしまい、学生集団が堰堤上から飛び込むお遊び場になってしまっていました。20年以上通った者の知られざる穴場も、情報化社会の威力の前には無力ですね。でもそれはそれでいいです。簡単にこられる穴場がなくなったのなら、行くのに根性必要な穴場を探せばいいだけ。たかが自然遊びのアプローチに根性求められると世の中の99%くらいの人間は脱落しますから(笑)でも根性を文明で抑圧しようと山奥まで林道やケーブルひかれると、それはそれで否定しないけど山屋はさらに山奥まで逃げ込まねばならんので大変だけどね。なんか愚痴ばかりになって、川遊び報告ではないけれど、いろいろ語ってみました。川遊びする方はくれぐれも水の事故などないように、以前への畏怖と知恵と心構えをもっって遊んでくださいね(^o^)