おせちは温めますか
中国にいると、中国人になりきれない「私はやっぱり日本人」なつばめなのですが、日本に戻ってくると、「私ってかなり中国人化してる?」としばしば気付かされます。例えばおせち。「チビちゃんにおせち食べさせるので、取り分けて温めるわ」というつばめに母、目が点。「おせちを温めるなんて、聞いたことない」というのです。そういえばそうだったっけ~、とすでに日本人の感覚を失いつつあるつばめ。中国人は冷たい食事を食べることはとても少ないのです。食事だけではなく、飲み物もそう。うちの義父母は冷たい飲み物は体を冷やすと言って夏でも冷蔵庫に冷たい飲み物を常備することは皆無。つばめもそれに慣れてしまって、日本でお水を飲む時も、水道水にお湯をちょっと足して温水にして飲んでいます。そのほうがなんだかホッとするのです。冷たい水を飲んだりすると、体の奥がキーンと冷えるような気がして、飲む気になれません。チビちゃんにリンゴジュースをやる時も、お湯で薄めて少し温かめのをやっています。日本のお母さんはそういう風にはしないのでしょうね。以前は、日本に戻るたびに、しょうゆやみそ、だしの素にポン酢など、日本の調味料をごっそり買い込んで中国に持ち込んでいたつばめですが、最近そういうものを購入しなくなりました。以前はすぐなくなっていた日本の食品たちですが、最近は在庫の山。どうも中国に行くと、日本の物を食べたくなくなるのです。毎日中華がすっかり当たり前になってしまい、日本の味が恋しくなることもありません。日本から持ってきた調味料やカレー、シチューのルー、丼や炊き込みご飯の素、すしの子など賞味期限切れのストックがいっぱい。いつの間にかそういうものを食べたくならなくなったのですね。お茶もそう。日本茶、飲みたくならないんですよ。お茶づけも思い出しもしません。中国に来た当時は、しょっちゅうこういうものが恋しくなったものですが、約5年という中国での時間がつばめの食生活をも次第に変えて行ったのです。それでも日本に戻っておせちを食べ、お酒を飲むと、やっぱり日本っていいなぁ、と思います。しゃぶしゃぶも最高!日本の肉ってジューシーでやわらか~い!日本での一カ月、おいしいものをたくさん食べて帰りたいと思います。↓神社の砂利道を走るチビちゃん