北京冬季オリンピック前後のマナー向上 ~車が止まってくれる!~
北京冬季オリンピック前後に感じた、街のマナー向上について。最近、家の近くの道の脇に立っていたら車が歩行者を見て止まって道を譲ってくれて、ビックリ!よほど親切なドライバーに偶然めぐりあったのかと思いきや、帰りに道を渡って戻ってくる時にも再び同じことが起こって、二度ビックリ!わたしは中国に住んでかれこれ20年近くになりますが、中国で車に道を譲ってもらったことなんてほとんどなかったので、本当に驚きました。ふと見ると、道路に「礼让行人(歩行者にやさしく道を譲りましょう)」と書いてあります。なるほど、このおかげで、最近急に車が歩行者に道を譲ってくれるようになったのか。今日テレビを見ていたら、テレビでも「礼让行人」のCMが流れていました。これは政府主導のマナー向上キャンペーンの一環なんですね。2008年の北京夏季オリンピックの時も急激に町のインフラが整備され、マナーも向上しましたが、冬季オリンピックもまた、北京の街のマナー向上に寄与しているようです。2008年はインフラなどハード面の変化が目立ちましたが、今回はマナーやオリンピックマスコットの著作権?など、ソフト面の変化にシフトしてきた感じがします。人が暮らしやすい街へ。空気汚染がひどかった時は、北京に住んでいるせいで命が数年は縮まるかもしれないと覚悟し、防毒マスクを着けて暮らしているような状況でしたが、それからほんの数年後に、毎日こんな青空が広がり、車が人に道を譲ってくれる社会が実現しようとは誰が想像できたでしょうか。発展途上の中国は問題も山積ですが、いざ解決するぞと決めた時のスピード感には驚くべきものがあります。そのダイナミックなパワーに気おされないよう、なんとか北京に根を張って生きていきたいと思います。明日はパラリンピック開幕式ですね。北京はすでに最低気温が零下を脱しつつあり、春の気配が漂っていますが、張家口会場や延慶会場などはまだ寒いのでしょうか。パラリンピックが終わる頃には桃の花も咲き始めそうです。