春とともにやってくるもの in北京
春とともにやってくるもの。それは、黄砂と大風、そして、あちこちから聞こえてくる部屋の内装をするドリルの音。中国は4月2,3,4日と清明節の三連休でした。・・・が、一日目はどんより曇った空。外を見ると、車や地面にうっすらと粉砂糖をかけたように黄砂が積もり、風に吹かれて砂紋までできています。こんな天気では、とても子供を連れて外には出られません。鼻からも口からも砂を吸って、全身黄砂まみれになるなんていやだし。。。翌日はようやく晴れ。この日は風もなく、家族で遺跡公園へ出かけました。そして連休最後の日は大風。・・・にもかかわらず、夫の高校時代の友人たちとの約束があったので、オリンピック公園へ出かけました。ただでさえ風が強いのに、さえぎる物のないだだっぴろい公園はビュービューと風が吹き抜け、ふたり目ちゃんなど、息ができずにアップアップ。ゴミや草などが舞い上がり、砂も飛んできます。天気自体は晴天で、桃の花もところどころ咲き始めていたのですが、なんとなく殺伐とした気分。そんな北京の春がめぐり来るたび思い出すのは、日本の気候のやさしさです。公共の場は掃除が行き届き、空気も澄んで、四季折々の自然の美しさが楽しめる日本に生まれ住むこと自体が、なんだかとっても贅沢なことのように思えます。ふるさとは とおくにありて おもうものそしてかなしく うたうもの遠くにあるからこそ美化されている部分もあるのだと思いますが、黄砂や大風に吹かれながら美しき日本を思い出し、同時に、それでもこの北京で、中国でこれからもずっと生きていくのだとあらためて自分に言い聞かせるつばめなのでした。↓きれいに整備されたオリンピック公園の景観。でも人工的に整えられた美しさに接するたび、日本の自然の美しさを、なつかしく思い出してしまうのです。P1110474 posted by (C)つばめ