親も産後1ヶ月!
中国では産後1ヶ月を養生して過ごすことを「座月子」と言います。つばめもこの1ヶ月間、同じアパートの1階に住む義父母の家で過ごしました。つばめは日本で出産した経験がないので、日本の産婦さんがどのように産後1ヶ月を過ごすのか体験したことはないので比較しようがないのですが、中国ではこの1ヶ月間は非常に養生して過ごします。まず、「風に当たってはならない。」だからつばめが出産して退院する日は、4月のぽかぽか陽気だというのに、羽毛のロングジャケットに帽子を深々とかぶり、真冬のいでたちで病院を出て家まで帰りました。義父母宅に到着後は1ヶ月間、外出禁止。窓を開けて直接外気の風に当たるのもダメ。寝室の空気の入れ替えは、窓を開けるのではなく、隣のリビングとのドアを開けるのみです。こんな監禁生活!?を送り、1ヵ月後に外に出た時には退院時とは違うまぶしい5月の日差しに、1ヶ月の時の流れを感じました。次に、「冷水を触ってはならない。」「シャワーをしたり頭を洗ってはならない。」つばめは産後3日にシャワーを浴びて、産褥シッターさんに目を白黒されました。今はお医者さんは、「シャワーしてもいい」と言うのですが、伝統的には産後1ヶ月はシャワーを使わず、身体を拭くのみで1ヶ月を過ごすようです。髪の毛を洗うのは特にダメ。疲れるし身体を冷やすからのようです。つばめは義父母のうちでも普通にシャワーを浴び、髪を洗っていましたが、先にシャワールームをあたため、窓をきっちり閉め切って、短時間で終わらせるように、そして、髪は完全に乾かしてから出てくるように、しつこく言われました。他には、「歯磨きをしてはならない。」というのもありますが、今はだいたいの人は、歯磨きをしているようです。でもそっと磨くように、そして温水を使うように注意されます。産後は歯もガタが来ているので、強く磨くとよくないと義母に言われました。「重いものを持ってはならない。」お湯の入ったポットを持ち上げようとすると、義父が飛んできて、「そんな重いものを持つと、手首の関節が悪くなる。」と言われました。産後は体中の骨のつなぎ目がゆるんでいるので、重いものを持ったり、無理をしたりすると、のちのち関節などに後遺症が残ると考えられているようです。食べ物では、「生野菜や果物を食べてはならない。」「冷たい飲み物を飲んではならない。」つばめは産後、トマトやきゅうり、イチゴなどが食べたくて夫に頼んで持ってきてもらって食べようとしたら、産褥シッターさんたちに強く止められました。生野菜や果物は身体を冷やすと考えられているよう。冷たい飲み物もダメで、ヨーグルトを買ってきてもらったら、温めて飲むように言われました。とにかく、産後は身体を冷やすことはご法度のようです。飲み物といえば、産後は黒砂糖水を飲むのが中国では常識。どこのスーパーでも産婦用の黒砂糖が普通に売られてます。黒砂糖は身体を温めるし、血液とともに失った鉄分やミネラルを補給できるからだそうです。かくしてつばめ、産後、毎日お湯で黒砂糖を溶かして飲み、1ヶ月で黒砂糖を2袋も消費してしまいました。黒砂糖水が癖になりもう座月子が明けているというのに今も飲み続けています。家に閉じこもり黒砂糖水を飲み続けた1ヶ月も過ぎ、ふたり目ちゃんとともに6階に上がってきました。6階の和室でふたりの子供と並んで寝るのはこの上ない幸せ。左を見ると二人目ちゃんの小ささに胸がキュンとなり、右を見るとチビちゃんがことのほか大きく感じられびっくり。どちらもかわいくてたまりません。こんなかわいい二人の子を授かって神様に感謝の気持ちでいっぱいです。この1ヶ月、仕事が終わって夕食後、チビを連れて6階に上がり、朝まですべての面倒を見てくれていた夫にも大感謝です。ここまでしてくれるとは思いませんでした。産後1ヶ月も明け、次第に日常生活を取り戻しつつあるつばめ一家です。↓生後13日目のふたり目ちゃん よくこんな風にバンザイしています