最後まで貫いて
もっと 強く 強く抱いて もっと 私を…知って 響く 胸の鼓動 ふたり…出逢った瞬間に きっと…ほら あのときからよ 全て始まったの ダイヤを散りばめ 散りばめながら 何度も何度も 炎になって …この夜に… あなたの全てを感じてる… 誰よりやさしくなれる… 私の心を貫いた 愛が全てを変えた… 小学生の時から、ずうううっと好きな歌の、歌詞です。音もとっても綺麗な曲で、たとえて言うならば…真夜中、さぁ…っと風に吹かれる、草原の丘の上。藍色の空に、そっと透明な月が浮かんでる。かすかに…鈴虫の声がささやいて、側にある小さな池が、やわらかな光の月を映してる。空にきらめく星がひとつぶ…雫になって、池のほとりに茂った草の葉を伝って、ぽちゃん…水面に落ちるの。水面に、広がってく雫の輪。……そんな音の、曲。水面に広がる雫の輪のように、ねぇ、私の胸の中に、あなたへの想いが広がってく。ねぇ、出逢った日のこと、憶えてる…?私ね、あのとき、知ったのかもしれない。知ってたのかもしれない。あなたのこと、どうしようもなく愛しくなってしまうことを。この曲を聴いたときね、きっと私、大人になったら、そういう恋をするのかなぁって、なんとなく思った。でも、出逢った瞬間に、『あ、いいなぁ…』って思うことはあっても、強烈に、出逢った瞬間に、どうしようもなくなることっていうのは、体験したこと…なかった。初めて逢った瞬間、ものすごく嬉しい気持ちになったの憶えてる。ものすごくあなたに優しくしたくなったの。上司から、『おっまえ、お前にそんなに優しくしてもらったことないぞー』そう、言われちゃうくらいに…探せないんじゃないかって、思ってた。修二以上に、トモユキ以上に、ヒロちゃん以上に、この先愛せる人なんて、見つからないかもしれないって…思ってた。 こんな暗い闇の中で 愛は見つけられない… ずっと思っていた… 星くず散りばめ 散りばめながら 何度も何度も生まれ変わって… …この夜に… あなたの全てを感じてる… 誰より優しくなれる… からめた指先流れ出す 愛が全てを変えた… あなたの全てを愛してる… 誰より優しくなれる… 私の心を貫いた あなたの愛に溶ける―――――――――………『ねぇ、私、いまあなたが側にいたら、くちびる重ねてしまうかもしれない』今日も、メッセンジャーで、話してた。夜、ふたりっきりで過ごす、大切な時間。離れてるのに、側にいるみたい…ねぇ、私……あなたの側にいられて、すごくしあわせなの。もう、全ての覚悟なんて、とっくに出来てるの。どんな未来が待ってても、たぶん私、後悔しない。だって、自分で選び取った道だから。ねぇ、週末、会えるの…………誕生日を迎えてから、初めて、私の家であなたと迎える夜。いっぱい…抱いてくれる?今にも溶け出しそうだから。こぼれだしてしまいそうだから。そっと、私の想い、受け止めて…抱きよせて。飾らない、あなたの真面目さが、とても好きなの…………私の大好きな、大切な、いちばんきれいにきらめく星。『最近手をつながないのは…』『…?』『あんりといると、最近、変になる…』『…え…?』『恋人未満の関係を、越えてしまいそうになるから… 手がつなげない…』たぶん…今週末…私達…今まででいちばん、きっと、止められなくなる………そんな、気がするの………