シェークスピアの薔薇
今日は、暑いですね~アジサイはグッタリです。私もぐったり。。。ところが、薔薇の花は、さわやかに咲いています。どうして、こうも涼やかでいられるのでしょう。。。 うちのミニチュアローズ。グリーン・アイス。 シェークスピアの大好きなソネットを思い出しました。 Shall I compare thee to a summer's day? Thou art more lovely and more temperate: Rough winds do shake the darling buds of May, And summer's lease hath all too short a date; Sometime too hot the eye of heaven shines, And often is his gold complexion dimm'd; And every fair from fair sometime declines, By chance, or nature's changing course untrimm'd; But thy eternal summer shall not fade, Nor lose possession of that fair thou ow'st, Nor shall death brag thou wander'st in his shade, When in eternal lines to time thou grow'st; So long as men can breathe, or eyes can see, So long lives this, and this gives life to thee. 汝を夏の日と比べられようか? 汝の方がより麗しく情熱に溢れる 荒々しき羽根は五月の蕾を呼び覚まし 夏の盛りを約束してくれる期間は短い 時に天の輝きの眼差しは熱くとも 時にその 黄金の面も翳る すべての美しきものもいつかは消え去る 偶然と、流転する自然だけが不変なのだ だが汝の永遠の夏は色褪せぬ 汝の美しさも消え去りはせぬ 死さえもその陰を落とすことはない 汝の紡ぎ出す時を永遠の詩に留めることで 人々が息づき、見ることができる限り永遠に 永遠に詩は生き、そして汝に命を与える最も有名なソネットの一つですが、美しいですね。私が、はじめてこの詩に出会ったのは、大学生の時。午後の授業でとても暑かったような気がします。というか、今その時のことを思い出しました。なぜ美しい「あなた('thee')」を、あんなに暑苦しい「夏」というものと比べる必要があるのだろうと不思議に思ったのを覚えています。なぜ「春」ではないのかと。日本人はそう思いますよね。 英国の夏は美しいそうです。もちろん、6月に30度を超える日があったりして、汗ばむ陽気のときも多々あるようですが、しかしそういう日でも木陰で広い空を眺めたり、太陽を浴びながらサラサラと音を立てる木々の葉を見ていると、英国の夏の良さを感じられずにはいられないのでしょう。シェークスピアは、これを若い美青年に向けて書いたとも言われていますが、美しいものは、美しいのでしょう。。。。そう信じたいですね。なんだか、よくわからないまとめになってしまいましたね。そして、今日こそは、体操しようと思ったのでした。 この詩に歌われた thee はこんな感じだったのかしら・・・