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B.C.B.G.な暮らし

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京の大仏さま

あれ～京都の大仏さんってあったっけ～‘大仏さん’と聞いて思い浮かぶのは奈良の大仏さんに鎌倉の大仏さんでもね。京都にも奈良の大仏さんをしのぐ巨大な大仏さんがあったのをご存知でしょうか？この大仏さんは、何と造建以来、四度再建され、五度崩壊したという悲劇の大仏さんなのです。大仏さんが建っていたのは、東山七条手前を北に入った豊国神社横の方広寺。周辺には京都国立博物館や三十三間堂があります。修学旅行で回られたこともありますね。隣に豊国神社があることでわかるように、大仏さんは豊臣秀吉の命により着工され1593年に完成しました。この大仏さん、高さが１９ｍで(奈良の大仏は１６m)大仏殿の規模も高さ５０ｍ、前面８２ｍ、側面５７ｍと巨大なもので、奈良・東大寺の大仏殿を凌ぐ大きさだったと言われています。本体は鋳造（ちゅうぞう…金属を溶かして鋳型に流し込んで造る)ではなくって木造で造られ、漆を塗り金箔が光り輝くという権力を顕示することを好む秀吉らしい大仏殿だったようです。しかし３年後に関西を襲った慶長大地震で崩壊し、２年後に秀吉もこの世を去りました。（あまりの巨大さに圧倒される徳川家康にいちゃもんをつけられた有名な梵鐘です）「国家安康・君臣豊楽」の文字があります。家康を真っ二つにすることで、国を安じ、豊臣家を君となすことで繁栄を楽しむと解釈するという難癖をつけられて、ここから、豊臣氏滅亡のきっかけとなった大阪冬の陣が勃発したのですね。1602年に秀吉の子、秀頼によって大仏鋳造が行われるも、完成真近に出火し焼失しました。1622年には、徳川家康の進めにより、鋳造大仏は再建されましたが、またしても寛文大地震（1662年）で大仏、大仏殿ともに倒壊してしまいました。秀吉亡き後、天下を狙っていた徳川家康が何故？豊臣家に大仏の再建を進めたかは、豊臣家の財力を削減させる狙いがあったとも言われています。その後、木造金箔漆造りの大仏が再建されるも今度は、3年後に、落雷により炎上焼失してしまったそうです。その後、天保14年(1843)に木彫の大仏さんが再興されましたが、この大仏さんも昭和48年にまたしても火災により炎上、焼失してしまいました。その後、大仏さんは再興されていません。京都の大仏さまは、当時の権力の全てを握った秀吉の栄華の象徴だったと言われますが、本当に悲劇で薄幸な運命を辿った京都の大仏さん。なんとはかない運命でしょう。京都には、今でもこんなわらべ唄が残っています。京の京の大仏っあんは、天火で焼けてな～三十三間堂は焼け残ったありゃどんどんどんこりゃどんどんどんうしろの正面だ～あれ～83歳のコーラスの大先生は、京都の悲しい歴史を頭に思い描くようにして歌ってくださいとおっしゃいました。（京都人は、今でも淀君のことをよく思っていないそんな話もしてくださいました。）明日から、みんなの童謡で放送しています。よかったら聴いてみてくださいね。歌は、またまたあいりすぐるーぷです。下手くそだけど、一生懸命に歌ってきましたよ♪

2008.12.02

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法輪寺さんのお守り

みなさま。こんばんは～☆夜分恐れ入ります。今夜は娘が夜更かし？しているので、寝るに寝られず私も、起きております。９月９日の嵐山、法輪寺さんの重陽の節会のお話の続きです。この節会は、「菊まつり」と呼ばれ、親しまれています。本堂の中にある「菊慈童」は、800歳まで長生きしたと伝えられているというお話はいたしましたね。午後１時からの法要の後、お能が奉納されました。枕慈童という題目です。古い中国のお話に「枕慈童」と呼ばれるものがあるそうで、このお寺の菊慈童は、そこに由良しているようです。菊が咲き乱れる「不老不死の里」を訪ねた魏王の使いは、長髪の美少年と出会います。彼は、約８００年前、周王の枕をまたいだ罪で山に追放された童です。山に追放された後、周王から贈られた枕に書かれた経文を写したところ、その菊の葉に滴り落ちた露は、谷川の水を酒に変じ、それを飲んだ少年を不老不死の菊慈童にしたということなのです。菊慈童は魏王の使いを前に、川の水を飲んでは舞い、疲れて倒れては、また水を飲んで舞います。やがて、彼は、菊の花を浮かべた不老不死の水を使いに渡し、山中に消えていきます。。。お能には、静かなる迫力がありますね。能面の美少年に惹きつけられました。怖いくらいぞくっとした魅力があったのです。高い位置に描かれた細い新月形の眉、目尻のややつりあがった美しい目などに、優雅で妖精的な神秘性とでも言ったらいいのでしょうか。独特の歩き方に吸い寄せられます。白足袋を穿き、舞台に足の裏をぴたりとつけ摺り足で滑らかに歩くです。運び（はこび）と言うそうですけれど、その歩幅、速さ、重さなどの変化によって演技の表現するところが実に興味深いのです。不思議ですね。人間の現実の世界と、800年を40分に近い時間で生きる能の舞台とが、結局は同じものであるのですよ。リアルな世界と夢の世界が一体に。お能の世界は、「夢幻」ですね。現実の中に夢的なる世界が立ち現れ、夢の中でも、現実と向き合っていかなければなりません。きっと、二者は対立するものではなく、隣接し、時に交じり合っています。現実も夢のうちなのであり、夢も案外現実的だったりするものなのかもしれませんね。ふと、三島由紀夫の近代能楽集を思い出しました。この本もまた、同じような夢幻の世界に誘ってくれたからです。目が覚めたら、（能奉納の後ってことどす）「虚空蔵さんのおさがり」が参拝者に振舞われました。菊酒です。いただきましたが、菊の香りはいたしませんでした。ただのお酒でしたわ。そして、この日限定の、邪気を払い、長寿を祈念する「ぐみの香」が入った茱萸袋の授与も行われました。これが、噂のグミ袋です。思っていたより、大きいお守りでした。お香の香りが、ぷんぷんします。この香は、人によって好き嫌いがあるでしょうか。主人にとっては、大嫌いな香りでしたので、人がほとんどよりつかない、和室に置くことにいたしました。邪気を追い払ってくれるような気がいたします。

2008.09.16

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京都とパリ

ジュリアン･グリーンはこんな風に書いています。「パリは、想像力をかきたてる、階段の町である。(中略) その豊かさのほどときたら、小説家ならその手すりにふれる時はかならず、登場人物のひとりがささやきかけてくる言葉を聞き、その顔がちらりと見えてくるほどのものなのである」　そして、京都もまた、階段の街です。今年は、京都とパリが姉妹都市になって、５０年になるそうです。京都・パリ姉妹都市は、1958年に締結されました。当時の高山義三京都市長（故人）の回顧録によると、世界ペンクラブ会長で、美術館館長であったシャンソン氏がこう言って、パリの市会議員を説得したそうです。京都にこそ日本の文化がある。文化の交流を目的とするなら、京都をおいて他にない*(*ただし、現在は、東京もパリの姉妹都市です）そして、1996年、フランス大使館で開かれたレセプションでシラク仏大統領が京都市長に囁いたそうです。京都・パリ姉妹都市４０周年を記念してパリのセーヌ川に架かるポン・デ・ザール（芸術橋）を鴨川に架けてはどうですか？喜んだ市長は、早速、三条・四条間でのポン・デ・ザール建設を発表しました。（ホイホイとすぐ話にのる市長も市長です）確かに、一部には、歩道橋の要望はありましたけれど、誰もフランス風の鉄の橋になるとは、考えてもみませんでした。フランス風だと、アーチ橋のため、鴨川の他の橋より高くしなければなりません。四条からの眺望が心配です。そして、先斗町の料理屋の女将さんからしてみれば、川床が台無しになります。川幅も広く、深く、船の行き交うセーヌ川に架かる橋はすべてアーチ橋で統一され、中高層の町並みと調和を見せています。ところが、鴨川は桁橋で統一されることで、北山、東山を映し出します。(たまたま、通りかかったら、時代劇の撮影をやってました）もし、セーヌ川に三条大橋のレプリカを架けるとなったらパリっ子たちは、何と言うでしょうか。擬宝珠のついた橋が、パリに似合うはずがなく、きっと大反対運動が起こるにちがいありません。京都のポンデザール計画は撤回されました。都市開発は、もちろんパリでもかなり進んでいます。しかし、パリの街は厳しい建築基準が定められている為超高層ビルが、町のど真ん中にそびえたりはしないし、セーヌとエッフェル塔、ルーブルに凱旋門、コシュルジュリーなどの建築物など高さなどが、緻密に計算されていて、その枠の中はもちろんそこから見える景観にまで厳しい規則があります。しかし、京都はといえば、1990年代に、京都駅改修をはじめ、高層建築の制限を緩めた時期がありました。そのために、高層ビルが、視野をさえぎるようになりました。京都に観光にいらして、美観を損ねる建物、そして広告が、あまりにも多すぎることに気付いて、興ざめされたこともあるかもしれません。情けないことです。ようやく、昨年、やっとのことで、古都の景観を守るため、建物の高さや屋外広告物を規制する新景観条例が施工されましたけれど。でも、ちょっと遅かったかもしれませんね。京都には、年間、5000万人の方が、観光に来られるようです。アジアへの韓国客は、昔は日本が一番だったのですが、あっという間にシンガポールが上になり、中国が上になり、最近では韓国に抜かれているようです。10年後も、100年後も、1000年後も、今と変わりなく、そして今以上に京都を訪れたいと思っていただけるためには、長年の間に培ったきた文化力を維持し、さらに高めていかなければなりません。京都の産業とは、文化であるのかもしれませんね。文化とは、きっと”目に見えないもの”を見る力です。文化には、確かに目に見える儲けはありませんが、その代り、何世紀にもわたり世界から愛されるという金銭に替えがたいものがあるのかもしれません。なんていろいろと考えながら、京都駅ビルの階段ではなく、エスカレーターを急いで駆け上がったＭｉｔｔｉでした。つづく

2008.09.04

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送り火

毎年、お盆の最後に、五山の送り火を見ます。今年は、北京オリンピックと重なったので、昨年のような全国放送がありませんでしたし、ちょっとだけ静かなような気がしたのですが。たくさんの方が、集まって来られたようですね。場所取りする人。買出しする人。はたまたグループで騒ぐ人人・ひとの大賑わいです。夜８時の点火まで、日中３７度もある炎天下で待つのも大変なことですね。本来、送り火は祖先の霊が冥土に戻るのを、送るためのものです。昔の人は、送り火を見ながら、そっと手を合わせたそうですが。最近は、ちょっと風情がなくなってきているのかしらん。という、Ｍｉｔｔｉも・・・20時。大ワンセグでＫＢＳ京都の放送を見ました。笑わないでくださいね。大の字は、自宅でも観ることができるのですけれど、今年は、妹家族が来ていて、なるべく、火床に近いところで、鑑賞したいということで、妙と法だけを観ることに限定したのです。京都五山の送り火のうち、松ヶ崎の妙法は、二つの字が二つの山に分かれて、灯されて、二文字をあわせて一体となります。妙と法は、20時10分に点火されます。全ポイントから、一斉に炎が立ち上る様子は、残念ながら、デジカメの写真からは伝わりません。妙点火の瞬間を観ることができました。大きさでは、大文字よりも小さいのですが、画数が多いということで、火床の数は群を抜いています。ちなみに、五山の送り火を大文字焼きというのは京都では禁忌ですからね比叡焼き討ちを連想させるというのが理由だそう。法まで、意外に遠くて！（遠望すれば、問題はなかったのですけれどね）必死で歩きました。近くまで駆け付けた時は、（子連れなので大変でした）灯がかなり消えかけていましたわ。法送り火が消えていきます。お精霊さんとともに消えてゆくようです。いつまでも、消えないで。それは、毎年思うこと。この気持ちが皆様に少しでも伝わるといいのどすけど。五山の送り火が終わったら、夏も終わりと言いますが、不思議なもので、ほんまに秋を感じます。今夜は涼しいわぁ。お月さまがとても美しいです。おやすみやす。

2008.08.17

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8月1日

暑中お見舞い申し上げます。毎日、暑い日が続きますね。お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか。この暑さはしばらく続きそうですね。どうぞ、くれぐれもご自愛なさいますようお祈り申し上げます。私は、夏バテ知らずです。なんと言っても、よく食べるからでしょう。夏になると、不思議なことに、さらに食欲が出てくるのです。暑いですけれど、よく動いて、よく食べて、よく寝るのが一番です。そして、（たまには？）遊ぶことも忘れてはいけませんね。８月のお一日は、「八朔(はっさく)」と言われます。旧暦では、早稲の穂が実る初秋にあたり、農家では、豊作を祈願するとともに、初穂を恩人に贈って秋の実りを祝いました。田の実は、” 頼み ”に通じるということからだそうです。京都の祇園では、舞妓さんや芸妓さんが日ごろ、お世話になっているお茶屋や師匠に挨拶をして回らはります。白塗りに黒の五つ紋つきの正装の裾引き。夏のお正月みたいです。いくら暑くても涼しい顔で歩かれるのが芸舞妓さん達のすごさですね。いつもにも増して凛々しく美しいです。では、八朔のご挨拶どす。おめでとうさんどす。あいかわりませず、よろしゅうおたのもうします。Ｍｉｔｔｉ奴

2008.08.01

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土用の丑

おはようさんどす。連日、猛暑が続きますね。暑気払いいかがされてますか？スタミナ切れされてませんか。今日は、土用の丑。今年は、8月5日も丑の日にあたっています。Ｍｉｔｔｉが大好きな、みたらし祭（御手洗祭）の季節がやってきました。今年は、本日から、27日の日曜日まで行われています。京都はまたお祭りです。平安時代から、行われている夏越しのお祭り。下鴨神社境内の御手洗川を、曲橋手前から、足を膝まで浸しながら歩き、曲橋を潜り、潜ったところで蝋燭に火を灯し、御手洗の池（みたらし池）の社殿で献灯し、罪穢れを払い流し、無病息災を祈願します。そして、ひしゃくで、「鴨のくぼて」にご神水を注いでもらい、飲み干すと、無病息災、延命長寿が叶うと言われています。みたらし池の南庭は、葵祭の斎王代が禊をされるお祓いの場所でもあります。神前にお供えられているみたらし祭の神饌菓子は、今や、スーパーやコンビニでも見受けることのできる「みたらし団子」です。鎌倉時代後期に、後醍醐天皇が下鴨神社の境内のみたらし池の水をすくったところ、最初に泡がひとつ浮き上がり、少し間をおいて四つの泡が浮き上がったことから、その泡を団子に見立てて作られています。下鴨神社の「みたらし団子」は、一串に五つの団子(五十串)で、竹串の先にひとつ、少し間隔を空けて四つが刺され、人の頭と手足をかたどっているそうです。昔は、お供えされた団子を家に持って帰って、醤油を付けて火にあぶって食べて、厄除けにしたそうです。「心頭滅却すれば　火もまた涼し」と言いますね。滅却しなくても、御手洗川の水は痛いぐらいに冷たいですけれど。夏越の禊払いに、足を川に浸し、みたらし団子を頂き、無病息災を祈願し、土用の鰻でスタミナをつけます！これで、暑い夏が越せますわ～ヒートアイランドのエアコンに頼りすぎては、病気になってしまいます。（とか言いながら、エアコンなしだと、これまた病気になりそうですけど。）そんなわけで、暑いですけれど、まずは、錦市場に鰻を買いに行ってきます。

2008.07.24

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宵々々山へ。

こんにちは～なんだか、朝からバタバタしています。座る暇もありませんでしたが、ちょっとだけ、書きとめておきたくなりました。でないと、しばらく、ＰＣの前には座れそうにないから。今日は、朝から、またまたお祭りの花、桧扇のお稽古をしました。お生花用で注文したので、やはり、とても美しい葉ですね。先週、生けた盛花用とは違います。邪気を払う願いをこめながら、生けていただきました。今日は、5枚で。出生（生まれた時の性質）を生かして、軸付葉物として、扱います。葉では格をとりにくいので、花でとります。そして、軸はためることができませんので、それぞれの役枝にふさわしい自然の振りをよく見定めます。さてと、Ｍｉｔｔｉは、あまりゆっくししてられません。これから、軽めの夕食を作って食べた後は、シャワーを浴びて、夜の祇園祭にくりだす予定です。浴衣を着て行こうか、どうか迷ってるところ。。。でもね。それがね。いつものことなのですが、必ず、夕立ちに合うのです。この頃って、梅雨明けと重なるでしょ。明日（宵々山）も明後日（宵山）もあるので、毎日、着て行かなくてもいいのですけれど。着て行きたいものなのですよね。今日は、アジサイ柄のにしようかと思ってます。帯は、ブルー系の方がいいかしらん。庭のアジサイ、ちょっとひからびかけてますが、まだまだ元気ですよ～桧扇の葉がたくさん残ったので、”想い花”を生けました。心に映じた思いを花を通して生け表します。私の思い、届きますようにわ～ん。いやだなぁ～雷がゴロゴロしてきたわ～今にも降り出しそうです。では、またね。

2008.07.14

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ちょっと寄り道

お稽古の前に時間があったので、ちょっと寄り道しました。石塀小路を通り抜けます。幻想的です。ほんの少し、雨が降っています。傘はいらないのだけど、いつの間にかしっとりと濡れている。そんな感じの雨です。いつもは観光客が多いのに、こんな日はひっそりとしています。このあたりは、高台寺と下河原をつなぐ石畳の小路です。独特の雰囲気があります。かつて、映画が華やかだったころは、監督や俳優がこのあたりの旅館を宿としていたそうです。世間の喧噪を逃れるためでしょうね。道の曲がり具合が絶妙。偶然に出来上がったわけではなく街並みを美しく見せるために、最初から計画されていたようです。雨の日の６月の緑って、少しうっすらと灰色がかった緑色ですよね。そう思いません？雨のベールの向こうに輝きを隠しています。私は、雨がもたらすこの静寂が好きです。おやすみやす。

2008.06.28

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夜の散歩　～清水寺から

とても、素敵な夜でしたお月さまがとてもきれいな夜でした。　先週の土曜日のお話です。花灯路が開催される時は、　　　　　　あちこちのお寺で夜間拝観が行われています。昼間とは、違った楽しみ方ができますよ。　　　　　今年は、清水寺に行きました。清水さんには、お越しになられた方、きっと多いですよね。セーラー服を着ていた頃、裏山から侵入して、放課後によく遊びに行ったものです。そのほか、いろいろな思い出とともに思い出します　　　　懐かしいですわ。こうして、夜に訪れるのは本当に久しぶりです。本当に見ごたえがありますので、みなさまも、ぜひいつかお越しくださいね。お写真では伝えきれない美しさです。どこから撮っても絵になるような魅惑的な光景があちらこちらに散在しているので、マイデジカメのお気に入りルミックスで本当にたくさんの写真を撮影しましたけれど、パソコンでチェックしてみると、全滅でした。夜景用で撮ると、手ぶれもある上に、カメラのシャッター速度がかなり遅くなるからですね。まともに撮影できません。そこで今回は、同伴のカメラマン？？が、撮影した画像をいただいてきました。これは、ヒズカメラ。最近、購入したようで、使えるのがとっても嬉しそうでした。家族のイベントでも活躍中。私には重くて、持ち上げられません。ライトアップされたお寺が夜空に幻想的に映えて、本当に美しかったです。夜空を照らすレーザービーム。ちょっとやり過ぎかしら。三脚は、清水の舞台の上と、奥の院では禁止です。こちらは、奥の院を降りてすぐのところで撮影しました。舞台がとてもきれいに見えますね。これは、清水の舞台を下から撮影早咲きの桜が咲いていました。池面に映し出されている世界も素敵ですね。清水さんでのんびりし過ぎました。（よくあることです）出た頃には、午後10時。花灯路（午後9時30分まで）は、終わっていました。石塀小路も、灯りが消えています。午後11時に円山公園に。ひとけがほとんどありません。有名な円山公園の枝垂れ桜。桜が咲いていないのが残念です。うっとりするほど美しい桜の木なのです。あっ。誰かいます。誰かしら。桜の木をひとりじめしたような、そんな気分。夏の香りがします。　　おやすみやす。

2008.03.28

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東山花灯路

みなさん。お久しぶりどす。お元気どすか？今日は、京都で今、開催中のイベントをご紹介いたします。京都に春の訪れを告げる行事、東山花灯路今年の会期は３月１４日（金）から２３日（日）までです。京都花灯路は、年に2回、行われています。春は東山。秋は嵐山です。もともと、この行事は、桜と紅葉の時期を外して、閑散期の京都に足を運んでもらおうと言う意図で、２００３年から始まった新しい観光行事であります。この行事のおかげで、ますます京都にはたくさんの方が足を運ばれているような気がします。案内には、このように書いてあります。北は青蓮院、円山公園から八坂神社を通って、清水寺までのおよそ４．６ｋｍ白壁や土塀、石畳が続く風情のある路が、和の「灯り」と「花」で彩られます。足元をほんのり照らすのは、京焼・清水焼、北山杉、京銘竹、漆塗りなど伝統工芸による露地行灯です。そして、ところどころに、各流派家元らによる大型花器のいけばな作品が展示され、幻想的で華やかな、"思わず歩きたくなる路"を創り出します。午後６時から午後９時３０分まで。少し人出が多すぎるのが難点ですが、それでもやはり出掛けずにはいられませんね。いつも雨に降られることが多いのですが、どうか、日曜日までお天気が続いてほしいです。昨年、人気のない脇道を発見。こんな風に人が少なければいいのですが。。。実際はこんな感じ　人が多いです。これは、高台寺の近くのねねの道の近くです。みなさんも、春の宵の京都をそぞろ歩いてみませんか。京都にお越しやす。円山公園では、若手華道家による「現代いけばな展」というのが開催されています。これに出展される先生がいらっしゃるのですけれど、明日はその様子を見に行って、ちょっとお手伝いをしてくる予定です。きっと、アートな作品になることでしょう。楽しみです。野外での生け込みですので、日焼け対策ばっちりで、行かないとね。気をつけますね。では、また。おやすみなさいませ

2008.03.18

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節分は、くちなし色。。。

今日は、立春ですね。改めまして、今年もよろしくお願いいたします。節分の日は、どのように過ごされましたか。京都では、大みそか、年越しという昔の暦での行事が残っています。吉田神社に必ずお参りいたします。その様子は、昨年もお伝えいたしましたね。普段は、京都大学裏の静かな吉田山も、その日境内には約1000店もの露店が軒を列ね、多くの人で賑わいます。お祭りっていいですね。ここを訪れる度に、確実に１つずつ年をとっているのですけど、ふと、昔に戻ったような気になるのは不思議なことですね。こうして、元気で吉田さんにお参りできることは何よりもの幸せなことだなと思います。節分の日の３日間だけ、授与されるお札があります。くちなし色の家内安全セット。節分の間にだけ授与されます。このお札は京都ではかなり有名です。あと、もう一枚大切なお札があるのですが、それは帰宅してすぐに玄関に貼りました。くちなし色。梔子色。口無し色。昔は、淡いくちなし色の便箋で手紙を書くと、言葉なんて無くても、気持ちが届くと言われていましたくちなし色のマント風コートを着て行きました。この色、御札に合わせたわけではないのですけれどね。中にたくさん着こめるのでとても暖かいからです。同じ生地のロングマフラーがついているのですが、寒そうなのでファーのマフラーをくるり。そして、節分の日に欠かせないものと言えば、「焼いたイワシ、太巻き、豆まき」です。イワシを焼く時に出る煙とニオイで厄を払うとも言われていますね。家じゅうが臭くなって、またまた家族には嫌がられるのですが、私はこのニオイをかぐとなぜかすっきりしますわ。魔よけとしてイワシの頭を柊に刺し、門口に掲げます。リボンをくちなし色にしました。太い巻き寿司は今年の恵方に向かって無言で丸かぶりをすると、一年間幸せに過ごせると言われています。関西だけなのでしょうか。今年の恵方は南南東でした。くちなし、くちなし。。。無言で食べるのでついつい笑いがこらえきれなくなってしまうのは私。夕食が終わったら、豆まきをします。豆を入れる枡は「マスマス繁盛」の意味が込められているそうですね。豆も吉田神社の福豆を買うことにしています。こういうのは縁起ものですからね。豆まきの掛け声「鬼は～外。福は～内」は皆さんご存知の通りで、鬼を外へ追い払う意味が込められています。おもしろいのは、京都の商家さんでは、「福は～内、鬼も～内」という掛け声で豆まきされるということ。鬼とは大荷＝大きい荷物の事を指し、大荷を追いやっていたのでは商売にならないという理由から「大荷は～内、福も～内」と言われているそうです。近所から、苦情がくるくらい、大きな声で豆まきをしましたよ。ストレス解消になりますね。すっきり。どうか、今年も一年、幸せに暮らせますように♪

2008.02.04

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母と買い物

今日は、実家の母が、１２月に香港旅行に行くので、買出しの付添いに行って参りました。百貨店へ。（京都人はデパートと言いません）なんだか大層ですけどね。まずは、コートがないと言って、もう２か月くらい前から騒いでいました。そして、旅行の時に持ち歩くショルダー。手持ちのもので十分だと思うのですが、なぜか新調したがる母。常に、おしゃれのアンテナを忘れないでいることは、いいことでしょうか。市内のデパートというと、四条河原町にある、老舗の高島屋かそれに大丸。それから、京都駅ビルと同時にできた伊勢丹。阪急もあるのですが、ターゲットが若い子向けで、ミセスには向きません。伊勢丹は、最初進出してきた時、新参者だといって、京都人は少し敬遠しました。（伊勢丹の方、ごめんなさいね。私は、好きでしたよ。アニエスがあるので）今は、だいぶ、京都人にも受け入れられるようになってきたと思います。存在が、ようやく当たり前になってきました。でも、お歳暮やお中元は、やはり、高島屋か大丸でという人が未だに多いと思います。私もそうですね。”薔薇の包みの”高島屋が多いかな。小さい頃は、百貨店に行くというと、よそいきのワンピースを着て、靴は、エナメルの皮靴を履かせてもらってお出かけしたのを覚えています。それが、とてもうれしいのですよね。弟は、皮靴をはくのがいやだと言って、よく泣いてましたわ。そう。革の靴って、帰る頃には、足が痛くなるのです。女の子は、おしゃれのため、我慢しますけどね。お昼は、必ず、お子様ランチを食べます。旗がついているケチャップライス。懐かしいです。だから、この歳になっても、母と百貨店に行く楽しみは、お昼。”今日は、何、食べる～？　　おかあさ～ん？”　と、待ち合わせてしていきなり、口走るので、”まず、することをしてから！”いつも怒られます。”は～い。”と、Ｍｉｔｔｉ。今日は、大丸の三嶋亭でランチにしました。三嶋亭の本店は、寺町京極にあって、とても有名ですのでご存じの方も多いですね。明治の初めころ、文明開化の時代の創業のお店です。　三嶋亭　ここのすき焼きは、独特の手順で調理されます。まず、炭火に近い性質の熱がでるということで、昭和初期に採用された電熱器の上で、八角形の鍋を充分に温めます。次に砂糖を薄く広げ、その上に、人数分だけの、霜降り肉を並べて焼き、割下をかけて焼いてから、肉を一枚食べるのです。その後は、通常のすき焼きと同じように、葱や糸こんにゃく、豆腐などの具を入れ、肉とともに焼いて食べます。お肉は、丹波・但馬地方を中心に、全国から選りすぐりの和牛肉を仕入れています。京都人にとっては、おなじみのすき焼きのお店です。この三嶋亭のお肉を、大丸の地下で、食することができます。ショッピングの合間にはちょうどいいのですよね。すき焼き膳　1,785円サーロインステーキ御膳もおいしいです。お味は三嶋亭本店で食べるのと同じ。しっかり牛すき焼きを堪能できますよ。女性には、このくらいの量が適量かもしれませんね。本店でランチを頼むと仲居さん？があまりいい顔をしないような気がするので、こちらで食べるほうが気楽どす。まぁ。”京都人"を見るには　もってこいなんですけどね。お味噌汁もおいしいです。結局、今日は、高島屋。大丸。そして、伊勢丹と、３つの百貨店を梯子しました。しかし、その甲斐あって、満足のいく買い物ができ、母はとてもうれしそうでした。買い物をするのって楽しいですね。そして、お茶。栗のシフォンケーキ。最後に、地下でどっさりお惣菜と食材を買い込んで（買ってもらって）帰りました。３日分ぐらい、食糧を買わなくてもいいかも。へへ。今日は、ごちそうさまでした。母との買い物。楽しかったです。小学生の日記みたいですね。

2007.11.05

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おついたち

１１月１日、伏見稲荷大社の献花祭へ。伏見稲荷大社は、全国に大小約4万あるといわれる稲荷神社の総本社です。献花の儀は、華道の隆盛を祈って、神前に花を供える行事で、春は４月１日、秋は１１月１日。年に2回行われます。春は池坊、秋は嵯峨御流が献花を担当し、奉仕することになっています。ここ数年は、毎年、供華侍者として呼ばれるようになりました。すっかり常連さん。巫女さん姿をするので、“一応”若い人をということみたいですが。私たちが若い人なんて、お花の世界は、まだまだ先が長いということですね。（苦笑）私は、いちばん右。私たち、供華侍者は、２列に並んで、白と黄の菊を神前に供えます。献花者は、若松のお生花、一対を、竹の筒に生けあげます。厳粛な雰囲気の中、若松のお生花が、一本ずつ、生けられる様子は、何とも言えません。金と銀の水引が無事に結ばれると、神職の方が神前へ。その後、雅楽の調べにのせて、幽玄な舞が、本物の巫女さんによって披露されます。みなさまに見せてあげたいです。とても雅な世界なのです。このような空間の中にたたずんでいると、日常生活を忘れ、とても穏やかな気持ちになれます。今年も参列させていただいて、本当によかった感謝いたします。お楽しみは、お昼の稲荷寿司。中村屋さんというお寿司屋さんのもので、南座に来られた歌舞伎役者さんが、舞台の合間に一口で食べられるように考案されたお寿司。甘辛くたかれたお揚げさんがおいしい帰りは、秋の一般公開が始まっている、御所へ。紅葉のシーズンには、まだ少し早いので、意外に人が少なく、ゆっくりと見て回ることができました。こちらにも嵯峨御流の花が献花されています。巫女仲間で、お茶をして帰りました。とても楽しかったわ。大満足

2007.11.01

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夏の終わり

京都の夏の終わりを告げる“大文字五山送り火”お盆の13日にお迎えした先祖の霊をお送りするこの伝統行事は、夏の京都には、欠かせない風物詩です。８月１６日。最高気温３８度を超えるという、猛烈な暑さでした。体感的には、まだまだ夏が終わったとは言えませんが、大文字山に灯る炎を眺めていると、不思議なことに、夏の終わりを感じます。改めて、京都って、いい町だなと思います。ここ１０年ほどは、自宅で、家族だけで、あるいは、友人たちを招いて飲み会をしながらというパターンが多かったのですが、、娘が、見たことがない舟形を、ぜひ見てみたいというので、今年は、外に出て行ってみることにしました。（舟形は、高いところから見ないと見えないのですよね）午後8時東山「如意が岳」の大文字を筆頭に、妙法、左大文字、舟形、鳥居形と、およそ５分から10分、時間をずらして点火されます。うちの自宅から、見えるのは、右の大です。船岡山という、小高い山に登ってみることにしました。ここは、鳥居形以外は、見えるそうです。船岡山は標高１１２メートル、面積２万５千坪の優美な小山です。応仁の乱の時、この船岡山が西軍の陣地になり、船岡山周辺一帯はその後、西陣（にしじん）の名で呼ばれています。戦国の世を統一した織田信長が、本能寺の変で亡くなったあと、豊臣秀吉は、信長公の御魂を、この船岡山に祀ろうとし、以来、船岡山は、信長公の大切な地として伝えられています。左大文字と、舟形。下のほうが高い建物で、ちょっと切れてますね。妙と法は、完全には見えませんでした。左大文字夏の夜空に点火され、くっきりと浮かび上がる大文字五山の送り火を見て、何を思うのでしょうか。祖先を思い起こしたり、その時々にさまざまな人とみた夏を思い出したり、そして、今年、過ごした夏のこと。。。夜空を見上げるのは、いいものですね

2007.08.18

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京都ならではの、スタバ

夏は大好きです。今年の夏は、今年しかないと思うと、楽しまないと。。。と思うのです。残暑は続きますが、京都の夏は、あと、10日足らずです。そう思うと、ちょっと寂しくなりますね。鴨川の納涼床。5月になると、京都、二条から、五条の鴨川べりにずらりと並ぶ、木組みのやぐらです。ご覧になったころがあるかしら？そのたたずまいは、夕暮れ時は、格別です。提灯に灯がともされ、独特の風情があります。床は、蒸し暑い京都で、店に奥行きと、開放感を持たせるために生まれた空間のデザインです。400年の歴史があるのです。そんな納涼床を、気軽に楽しめることができます。昨年から、登場したのですが、スタバ、三条大橋店の納涼床です。私は、どちらかというと、アメリカ文化を敬遠しがちな人生でしたが、スタバだけは例外かもしれません。　違和感なくはまっていますでしょ？古都の風情にもなじんでいて、素敵です。座ってみての眺めは、こんな感じです。コーヒー１杯で鴨川の床の気分を満喫できます。常に混雑してますので、席は、1時間までだそうです。予約もできません。5月と９月が11：30～22：00、６～８月が16：00～22：00ですよ。夜も素敵ですよ。夏の日の夕暮れ、一人で、ほっこりタイムでした。

2007.08.07

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足つけ神事

みなさん、こんばんは～　Ｍｉｔｔｉどす。土曜の丑の日を含めて、毎年4日間、下鴨神社では、”みたらし祭”という行事が行われます”足つけ神事”とも呼ばれています。朱色の鳥居と提灯がそこだけ浮かび上がって、とても幻想的です。みたらし祭が終わったら、ようやく夏本番を迎えるという感じどす。というか、みたらし祭に行かへんかったら、夏が始まらへんと言うたほうがいいかもしれません。真夏の神事としては、魅力のある優れものだと思います。　下鴨神社には、御手洗池（みたらし／みたらいいけ）という池があります。この池は、実は、あのみたらし団子の発祥地だといわれています。土用の丑の日にこの池に足をひたせば、罪、けがれを祓い、疫病、安産にも効き目があるという言い伝えがあります。平安時代から、貴族も恒例にしていたお参りのようです。まずは、灯明代　200円を払って、ろうそくをいただきます。今年は、土、日と重なったので、かなりの混雑でした。それを手にもって・・・　まずは、橋の下をくぐり・・・　　　　　　　　　　　　　　ひぇ～　冷たっ！　　わき水ですからね。水は、最初膝くらいまで。意外と、水位が高いのですよね。カメラに気をとられていたので、スカートの裾が濡れてしまいました。なりふりかまわず？　スカートをたくしあげている人もいます。浴衣だと、ちょっと、セクシーですね。きゃ。ジーンズの人は、苦労したはりましたわ。老若男女問わず、きゃっきゃっです。毎年のことですが、楽しいわ。このお祭り。そして、竹筒のろうそくから、自分のろうそくに火をもらって、池の中をろうそくを持ちながら、しずしず歩いて。。。（この頃には、水の冷たさになれて、非常に心地よくなるのですよね）途中で火が消えるとショックです。そうかと、いって、ぐずぐずしていると、そうそくがどんどん短くなってくるのですよね。ひひひ。その火をついたろうそくを、奉納し、無病息災をお祈りします。最後にお社の下から湧き出すお神水をいただいて、心身ともに祓い清めます。暑い暑い京都の夏を、少しでも涼しく過ごす知恵なのでしょうね。こういう静かな夜のお祭り、なかなかいいものどすえ。期間中は早朝５：３０～夜の１０：３０までやっていますが、日が暮れてからのほうが、暗闇に灯るろうそくの灯りが幻想的でより楽しめます。たくさんの夜店がでていて、子供たちはこれも目当てです。みたらし団子を買って帰りました。みたらし池の地底から自然に湧き出る泡をかたどったのが、お団子の発祥とされています。一つ目が少し離れていて、五体を意味しているそうです。少し焦げ目をつけて焼かれた団子に、甘いしょうゆだれがとろ～り。みたらし団子の発祥地だけあって、ここのはおいしいどすえ～下鴨神社にこられたら、ぜひ、お立ち寄りくださいね。　　加茂みたらし茶屋さん。今年の夏も、元気に楽しく過ごせますように。。。

2007.08.01

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コンコンチキチン♪　コンチキチン♪

みなさま。こんにちは。3連休の最終日、いかがお過ごしですか？またまたご無沙汰ですね。ブログ回りもできてなくてすみません。今日は、祇園祭宵山。明日は山鉾巡行です。Ｍｉｔｔｉは、この3日間、毎日、お祭りに出かけています。ふぅ。さすがに、ちょっと疲れてきました。今日は、雨は降らないかしら？？？　浴衣、今日こそは着ていきます。サッカー日本代表のベトナム戦。非常に残念ですが、たぶん、ライブで観れないわ。どうか勝てますように！　　　　　　

2007.07.16

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鱧祭り

７月になると、京の街は、にわかに活気付いてきます。そう、文月は、祇園祭の月どす。祇園祭は、７月１日の「吉符入り」から始まり、31日まで。。。　　　祇園祭のさまざまな行事14日から16日の宵山(祇園囃子）と17日の山鉾巡行が祇園祭だと、思たはる方が多いと思いますが、お祭りは、1ヶ月間、続くのどすぇ。　　　　　　　　　　宵山。　　　コンコンチキチン♪　コンチキチン♪さて、祇園祭は、別名、鱧祭りとも呼ばれています。この季節、旬を向かえる鱧（はも）。鱧は梅雨の雨水を飲んで美味しくなるのです。昔、夏場に、海から生きた魚を運ぶのに、いちばん生命力が強かったのが、鱧だったそうで、そのためか、京都では、鱧が重宝がられました。そんな鱧の生命力にあやかって、鱧祭りと言われているそうですだから、この時期は、どこのお料理屋さんに行っても、鱧がでてきます。京都に日本中の鱧が集まるとまで言われていますが、そんなわけで、京都の鱧物価も急激に上がります。　　　　　　　　　　鱧おとし。穂じそと、茗荷をそえて。。。　　　　　梅肉でいただくと夏の暑さも吹っ飛びます。もし、京都にいらっしゃるご予定があるんでしたら、鱧を食べておくれやす。ところで、鱧といえば、骨がとても沢山ある魚です。そこで、京都の料理人は、その小骨を細かく切ってしまう鱧料理独特の”骨切り”という調理技術を生み出しました。身と骨は切っても、皮を切ってはいけないとか、３センチの間に、３０回は包丁を入れるとか。骨切りをマスターするまでに軽く７～８年はかかるそうです。私も、日本料理を習いに行っていた時に、骨切りをさせられたことがありますが、とても難しかったです。シャリシャリと骨を切る音を感じながら、リズムよく骨切りしていくのですよね。天ぷら用だったのですが、食べた時、ちょっと？骨がひっかかりました（苦笑）素人では、あきまへん。理想は、川床で、夕涼みをしながら、鱧料理に舌鼓を打つというのがいちばん贅沢どすねぇ。

2007.07.03

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智積院（ちしゃくいん）

今日は、Mittiの京都散歩どす。街角で見つけた素敵なお寺を紹介しますね！東山七条にある、真言宗、智山派の総本山、智積院です。成田山新勝寺（千葉県）や川崎大師（神奈川県）など、全国に３０００あまりの末寺を持つ大寺院です。　　　　　　　　　　古い石垣を土台にした高い塀と、　　　　　七条通りに向かって厳然として構える総門が待ち構えています。”利休好みの庭”と伝えられる庭園は、豊臣秀吉が愛児鶴丸の死を悲しんで、建てたのが祥雲禅寺というのですが、それが、智積院の前身だと言われています。その時代に原形が造られ、第七世運敞僧正が修復し、東山随一の庭と言われるようになったそうです。　　　　　　　　　　書院前庭園　　石のひとつひとつをいかに配置していったのか。　　　　　　　　　　　　その意味を読み解く楽しみがあります。　　　　　　　　　　　　時が経つのを忘れます。　　　　　　　　　　　　　　国宝の長谷川等伯一派による春夏秋冬の襖絵は凄いの一言です。　　　　　楓図、桜図、松に秋草図、雪松図、松に黄蜀葵図。　　　　　これらの障壁画はまさに豪華絢爛。　　　　　華やかな桃山文化です。　毎年6月15日には、青葉まつりというのが行われます。　　　　　　　　　　青葉まつりは、真言宗の宗祖・弘法大師空海と　　　　　中興の祖・興教大師覚鑁のご誕生を祝う行事です。新緑の青葉が、ちょうど美しい季節なので、「青葉まつり」と言われるそう。今年は、Mittiも巫女さん姿で参加してきました。　　　　　　　　　　山伏さんたちの、ほら貝が鳴り響く中、白菊を一輪、献華してまいりました。　　　　　こういった行事に参加させていただくのは、とても勉強になりますね。　　　　　華の道のおかげです。ありがたいことです。さてさて、近所のおすすめランチです。　　　　　イルパッパラルド　　　　　まるでイタリアにいるような気分にさせてくれるお店です。　　　　　　笹島シェフ（料理の鉄人にも出てはりました）が、　　　　　独立前にいらっしゃった頃の方がよかったといえば、よかったですが、　　　　　ピザが秀逸！　評判のマルゲリータ（ピザ）はとてもおいしいです。今回は、智積院でお昼をごちそうになりましたので、立ち寄りませんでしたが。。。何度も足を運びたくなるお店です。おすすめ

2007.06.25

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深泥池

さて、いよいよ、華展まで一週間を切ってしまいました。イメージがほぼ固まってきましたよ。時間があれば、自然観察に出かけます。深泥池に行きました。深泥池と書いて、”みどろがいけ”と読みます。京都の人にいうと、　　　え～みどろがいけに行くの～？　って言われそうです。昔から、いろいろな伝説が残っている場所です。たとえば。。。ひひひ。　　　深夜。１台のタクシーが京大病院から一人の客を乗せた。　　　年の頃は四十前後。肩まで伸びた髪が印象的な、　　　陰にこもった感じのする女性だったそうな～　　　客は深泥ヶ池と行き先を告げた。　　　しかしその池のそばまで来た時、後部座席の客は消えており、　　　運転手は、慌てて警察を呼んだが、結局転落した形跡も見あたらなかった。　　　その日京大病院で亡くなった、深泥ヶ池辺りに住んでいた女性患者がいたそうである。ぞぞ～寒いですね～みどろがいけの名前の由来は、行基がこの池から『弥勒菩薩像』を発見したことから始まるらしいです。この地はちょうど洛中から鞍馬街道へ向かう分岐点であり、まさに人里から異界への境界線上だったのですね。そんな、深泥池にＭｉｔｔｉは、一人で行ってきました～！これも、華展のための自然観察です。全然、怖くありません！お昼間ですしね。うん。そういう話は信じない方なので。。。と心の中で、自分に言い聞かせていました。　　　　　　　　　　　　京都盆地は、気候的には、暖温帯に属しますが、　　　　　　ここには、北日本あるいは山岳地帯に当てはまる冷温帯に成立するはずの　　　　　　高層湿原が残っています。　　　　　　天然記念物に指定されています。　　　　　　　　　　　　白いかきつばたが。。。珍しいです。　　　　　　　　　　　　水面には、あさざ（浮き草）が。。。これを華展で使いたいのです。　　　　　　　　　　　池の東岸を歩いてみました。　　　　　　人気が全くありませんでした。ひっそりと静まりかえっています。　　　　　　まさに異界への入り口といった感じです。　　　　　　　　　　　不思議のひとつ。浮島　　　　　　（山が池面にうつりこんでるので、わかりにくいですね）　　　　　　池の中央に広がり、池の3分の１をしめています。　　　　　　この浮島の下には、水の層があって、水面に浮いているそうです。　　　　　　島であって、島でない。幻の島。　　　　　　この浮島は、分析の結果、約14万年前から、存在していたことがわかりました。もっと奥に行きたかったのですが、やめました。もと来た道を戻ろうとすると、向こうから、男の人が来て、なんとなく、話しかけられそうな雰囲気だったので、目を合わさずに、逃げました。やっぱり、ちょっとこわい、深泥池。でも、昔のままの自然が残っていて、とても美しいです。ぜひ、一度は、お越しやす～～～～～～

2007.05.21

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葵祭　～上賀茂神社にて～

5月15日、葵祭に行ってきました。平安中期の貴族の間では、「祭り」と言えば葵祭。。。御所から、下鴨神社へ。今年は、行列の最終地点である上賀茂神社で待ち伏せしてみました。ここに帰って来るのは、午後3時30分ごろです。上賀茂神社は、伊勢神宮に次いで高い位を与えられた京都最古の神社です。凛と澄みきった高貴な美しさをたたえています。　　　　　　　　　　川がゆったり流れ、いつ訪れても、心洗われます。　　　　　Ｍｉｔｔｉ家は、毎年の初詣は、下鴨神社と、上賀茂神社に御参りしています。　　　　　　毎年のことですが、娘達は、5，6時間目の授業は葵祭見学だったようです。　　　　　人が、いっぱいで、鳥居の中に入ることができませんでした。　　　　入り口付近で行列を待つことにしました。それにしてもたくさんの人です～吉田兼好の徒然草にこんな、くだりがありました。高校の時に勉強して印象に残っていて、思い出し、読んでみると、おもしろいです。137段です。さやうの人の祭見しさま、いと珍らかなりき。　　・・・（中略）「渡り候ふ」と言ふ時に、おのおの肝潰るゝやうに争ひ走り上りて、落ちぬべきまで簾張り出でて、押し合ひつゝ、一事も見洩さじとまぼりて、「とあり、かゝり」と物毎に言ひて、渡り過ぎぬれば、「また渡らんまで」と言ひて下りぬ。　　　　　　こういう人たちが、下鴨神社の葵祭を見物している現場は、大変ちんちくりんである。　　　　　　・・・（中略）　　　「いま通り過ぎます」と報告があったときに、　　　あれよあれよと内臓が圧迫してしまうぐらいの勢いで、　　　お互いに牽制しながら走ってやってきては、　　　落っこちそうになるまで、すだれを押し出して、押しくらまんじゅう。　　　一瞬でも見逃すまいと凝視して、　　　「がー。ぴー」と何かあるたびに奇声をあげて、　　　行列が行ってしまうと「次が来るまで」と言い、見物席からいなくなってしまう。見張りがおいておけるご身分の方はいいですよね。私が、立っていたところは、最初、西日が当たっていたのに、とても大きな樫の木の日陰になりました。待ち時間は、長いようであっという間。　　　　　　　　　　今から約1400年前ごろ、大凶作に見舞われ、都では病気ががはやりました。天皇が占わせたところ、この災いは賀茂の神々のたたりであるというので、天皇が勅使を遣わし、祭礼を行ったのが葵祭の起源だそうです。　　　　　　　　　　　　　　　斎王代。葵祭のヒロイン。　　　　　斎王代はかつて賀茂神社に仕えた未婚の内親王「斎王」の代理。　　　　　　　　　　参列者は、頭に葵の葉をさしたはります。最終地点でしたので、御所や、下鴨神社、街道でみる、かしこまった雰囲気とは違いました。どことなく、お疲れがでているようです。そうでしょうね。だって、8キロの道のりを歩くのですよ。（馬に乗っている人もいますけどね）　　　　　　　　　　　　　　　女官の方が、一人で、馬から下りる。　　　　京都乗馬クラブの方だそうですよ。みんなとても上手。　　　　友人もクラブに入っていて、葵祭りに参加したことがあります。　　　　私も、何回か誘われたことがあります。　　　　いいな～　やっぱり、乗ってみたい。最終地点ならではの、こんな風景も見ることができました。祭りの楽しさはこういうところにもありますね。さらに、徒然草では、こんな風に綴られています。暮るゝほどには、立て並べつる車ども、所なく並みゐつる人も、いづかたへか行きつらん、程なく稀に成りて、車どものらうがはしさも済みぬれば、簾・畳も取り払ひ、目の前にさびしげになりゆくこそ、世の例も思ひ知られて、あはれなれ。大路見たるこそ、祭見たるにてはあれ　　　日暮れ方になって、ずらりと並んでいた牛車も、　　　すき間なく列をつくっていた人たち　も、いったいどこへ行くのか、　　　あっという間にいなくなってしまう、　　　牛車の走る騒音がなくなり、　　　桟敷のすだれも畳も片づけられて、都大路が見る間に閑散としていくのを見ていると　　　わたしは人の世のはかなさを思わずにはいられない。　　　このように都大路を見てこそ葵祭りを見たと言えるのである。　　　　　　　　　　お祭りの終わり。牛車が消えていきます。　　　　　　　　　　馬も木陰で休んでいます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お疲れさまでした。　　　　　　　　　　　　　　今年は、お天気に恵まれました。　　　　　　　　　　　　　　素敵な五月の午後を過ごすことができました。　　　　　　　　　　　　　　　　　

2007.05.16

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大田の沢へ

今年も、見に行ってきましたよ。ちょっと早いかな～なんて思っていたのですが、それが、ちょうど見どころでした。上賀茂にある、大田神社という小じんまりとした神社です。この神社は、賀茂八摂社の境外摂社のひとつで、上加茂神社に関連する神様である天鈿女命(あめのうずめのみこと)と猿田彦命(さるたひこのみこと)を祭神としている神社です。いつ頃建立されたかははっきりしませんが、上加茂神社の創建が天武天皇の飛鳥時代の678年とされていることからおそらくこの頃の年代の創建だと考えられています。この地方を開墾した加茂氏に関連して昔は五穀豊穣を願ってこの土地の地主神をお祀りしたのが始まりだとも言われています。　　　　　　　　　　　　　大田神社のカキツバタは日本三大自生地のひとつとしても知られています。有名な句がありました。平安時代の歌人、藤原俊成がこんな風に、詠んでいます。　　　　神山や、大田の沢のかきつばた、ふかきたのみは　色にみゆらむ　　　　　　　　神様に願いをかけて、人を想う気持ち（恋）は、　　　　この花のように何と一途（一色）で、　　　　美しく可憐で、純粋なのだろうか・・・　　　恋する気持ちは、いつも変わらず。。。　　　　　　　　　　鮮紫です。　　　　　　　　　　　　　　いつ見ても、なんともいえない美しさです。　　　　　　　　　　パープル♪　パープル♪　パープル♪　　この時、横にいたのは、サンガサポの友人です。　　　　　　”ねえ～今週は勝てるかなぁ～～～？？？”

2007.05.11

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今年の桜

今年の桜もいよいよ、散っていきますね～素敵な桜をたくさんみることができました。まず、横浜で桜をみました。　　　　　　　　　　山下公園にて。エキゾチックな町並みにもマッチするのですね。ぶらぼー！　　　　　　　　　　大好きな祇園　　　　　　　　　　高野川　　　　　　　　　　賀茂川　　　　　　　　　　嵯峨の大覚寺　　　　　　　　　　大沢の池　　　　　　　　　　そして、最後は、やっぱり平安神宮　　　　　　　　これで最後、これで最後と思いながら、　　　目に焼き付けるようにシャッターを押しました。　　　　　　来年、また会えるのに。　　　お別れするのは、なぜか物悲しいのですよね。　　　今年の桜は、今年の桜でしかないからでしょうか。。。　　　　　　　　花の盛りを見るためには、　　　　　　　　５０回の春でも短いもの　　　　　　　　だから、森のあたりに僕は行こう　　　　　　　　雪のように白い花を見るために。。。　　　桜が小さな風に舞っていきます。　　　手の中に一枚落ちてきた桜　　　散る桜残る桜も散る桜～～～　　　　　　

2007.04.16

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月並みなお花見

みなさまのコメントを読みながら、谷崎潤一郎の「細雪」を思い出しました。幸子と、その夫、貞の助、妹の雪子と妙子。それから貞の助夫婦の一人娘の悦子はそろって、毎年お花見に行きます。行く先は、“月並み”な京都。枝垂れは染井吉野より、すこし遅いです。もうちょっとですね。。。その日のために、女性たちは、羽織、着物、帯の心配から、その日の天候、花の咲き具合にいたるまで、贅沢で余計な心配を重ねたあげく、行くのですよね（笑）出かけるのは、土曜の午後でまず、南禅寺の”瓢亭“で早めの夜食をとり、毎年欠かしたことのない、祇園の都をどりを見物してから帰りに祇園の夜桜を見ます。その晩は、麩屋町の旅館に泊まって、あくる日は、嵯峨野から嵐山へ行き、中の島でお弁当。午後には、平安神宮の神苑の桜。このコースをみていますと、かなりの強行軍。それも人出が多いところです。しかも桜見物だけでなく、京料理に都をどり、盛りだくさんですね・着飾ったまま、これだけのスケジュールを疲れもみせずにこなせる家族がいったいどれだけあるでしょうか。。。これほど優雅なお花見を一生の間に一度でもできれば、幸せだなと読みながら思ったのを思い出しました。最後のクライマックスの平安神宮　　　　彼女たちが、いつも平安神宮行きを最後の日に残しておくのは　　　　この神苑の桜が洛中における最も美しい、最も見事な花であるからで・・・　　　　　　　　　まことにここの花を措いて、京洛の春を代表するものはないといってよい。とても”月並みな"　枝垂れ桜なのですけどね。大きな傘を開いたような濃いピンク色の花を糸でたらしたかのようにいっぱいにつけた桜の木。美しいのだけれど、きわめつけで、どうしようもなく俗でもあります。幸子は、この桜を夕刻にかかる薄明かりの中で、眺めるという心にくい気配りをします。桜は、朝と夕刻が最も美しいと思います。しかも、見る人は、2日にわたる行楽で体は疲れ、感覚だけはさえているという状態。本当に心憎いクライマックスですね。細雪の世界。　絢爛豪華な世界なのですが、実は、意外に月並みな花鳥風月的好みのうえに成り立っていますね。しかし、その月並みさは、長い日本文化の伝統に上に積み重ねられた実は奥行きの深いものなのでしょうか。　　　　

2007.04.02

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おひなさま

節分の次の日の仕事はなるべく早く、お雛様を出すことです。天気が悪い日が続いていたりすると、とても億劫になるのですが、今年は、2月とは思えない陽気ですね。京都でずっと暮らしていて、こんなに暖かい立春を迎えるのははじめてです。ちょっと、気持ちがわるい。。。京都特有の底冷えがなくて、過しやすいのですけどね。お雛様をかざる。。。毎年のことですが、大騒ぎです。まずは、スチールの段を組み立てて、、、これがお仕事。汗がでてきます。そして、その上に緋色の毛氈（もうせん）を。さぁ～並べるぞ～部屋は箱でいっぱいになり、まるで引越しのダンボールを片付けるかのようです。　　　　　　　　　　　　こんな風に目隠しして、しまってあります。親王飾りからはじめて、三人官女。五人囃子。右大臣。左大臣。仕丁と並べていくのですが、誰が何をもっていたか、どの順に並べるのかすぐに忘れてしまうのです。そして、京都では、（また始まりました。。。）　　雛人形の親王は、女雛を向かって左、男雛を向かって右に飾ります。京都御所にならったものなのですが、明治時代まではこの飾り方が全国標準だったそうですよ。この飾る位置は、中国の唐の時代からの「左上位」の文化が平安時代に伝わり、男雛を位の高い左側（向かって右）に据えたことによると言われています。芝居の舞台左手を「かみて」、右を「しもて」と呼ぶのもこの名残だそうです。ところが昭和天皇の御大典時の立ち姿の位置はなぜかこれとは逆だったようで、（西洋風ですね）この時の天皇・皇后両陛下の位置にならったものが全国に広まったそうです。しかし、京都では、平安時代以来の飾り方を換えずに守り通しているのですね。どちらでもいいのですけどね。　飾り終えるととても気持ちのいいものです。　お内裏さまもお雛さまもとてもうれしそうに見えます。　去年より、ちょっと、お年をとられたような。そんな気もいたします。　そして、確実に、髪の毛もすこしずつ、伸びてますね。。。ふっふっふっ　　　　　　

2007.02.06

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京都の節分

こんばんは。今日は、京都の節分の話を少ししてから寝ることにします。２月３日の節分は、冬と春の分れの日。京都ではこの節分を「年越し」とする風習もあります。だから、この日に年越しそばを食べる人も多いのですよ。まず節分には鰯（いわし）の頭を柊（ひいらぎ）の枝に刺して、門口に掲げます。うちもこんな風に少しグロテスクなリースにしました。鰯がどこにいるのかわかりにくいですね。　　　　　　　　　　鰯を焼いて、厄除けのために家の中を煙で払います。　　　　　だから、節分には焼いた鰯を食べ、そして太巻寿司を恵方の方角に向って無言でかぶりつきます。これがMittiがもっとも苦手とすること。つい途中でしゃべってしまいます。しかし、今年は最後まで無言でがんばりました。珍しい。きっと主人が出張でいなかったからだわ。京都では節分に「四方参り」と云って北東の吉田神社、南西の壬生寺、南東の伏見稲荷大社、北西の北野天満宮へお参りする風習がありますが、今では表鬼門の吉田神社、裏鬼門の壬生寺へお参りする人が多いようです。うちでは、毎年、吉田さんにお参りすることにしています。　　　　　　　　　　吉田神社は859年に、藤原氏が、奈良の春日神を自宅に勧請し、　　　　　氏神として祀ったことにするそうです。藤原氏の京都での氏神とされました。　　　　　　　　　　参拝者が持参した1年前のお札はここで、1ヶ所に集められ燃やされます。　　　　　これを火炉（かろ）祭といい、節分の日の午後11時に点火され、　　　　　その火は3日3晩燃えつづけます。　　　　　例のお正月のゴミ＆去年のお札を持っていきました。　　　　　これですっきりです。　　　　　　　　　　　　　　　鬼たちに出会い、鬼たちが手にしている御札で体を触れてもらうと、　　　　　その人には福が来るといわれています。　　　　　出会えるとラッキーです。今年は黄色と赤に遭遇しましたよ吉田神社では節分祭の期間中、「福豆授与」ということで福豆を販売しています。その福豆を求めるともれなく抽選券がついてくるというわけで・・・　　　　　　　　　　家に帰って、豆まきをしました。　　　　　外も中も豆だらけ。　　　　　ちゅらさん家と同じく、思いっきり楽しみましたよ。　　　　一連の節分の行事が終わるとほっとします。　　また、来年の節分まで無事に過ごせますように。。。　　　　　　　　　　最後にＫ大時計台。　　　　　吉田神社の参道に正門があります。　　　　　考えてみれば、この大学。京都の思いっきり、表鬼門にあるのですね。　　　　　いいのか。わるいのか。。。　　　　　　　　　今夜もすっかり遅くなってしまいました。　　　　　　　　　　　　　　　　　ボナノッテ。。。　　　　　

2007.02.05

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Ｂrａｖｏ！　　Ｋｙｏｔｏ！！！

お越しやす。Ｍｉｔｔｉどす。11月最後の週末、みなさまいかがお過ごしどすか？華やかな桜の季節もはんなりして、何ともいえませんが、紅葉が辺りを赤く染めるこの頃は、格別です。あらためて古都の美しさに恋をしますよ今日は、高台寺をご案内いたします。　　　　　　　　　　　　　なだらかな長い石段（台所坂）をのぼります。　　　　　一番上には門が見え、その向こうに高台寺が。。。豊臣秀吉がなくなった後、その菩提をとむらうために秀吉夫人の正室、北政所（ねね）が1606年に開創した寺院です。どの兵にも分け隔てなく接する事で、家臣らにも信頼されていた彼女。この時代には珍しく政略結婚ではなく、秀吉とは恋愛で結ばれたそうですね。亡き夫、秀吉を偲び建てられたこの寺院はねねらしい優しい寺院です　　　　　　　　　　　　美しい庭園は小堀遠州作だそうです。　　　　　　借景と共に眺める紅葉は見事で、　　　　　　10月20日から12月3日にかけて行われる夜のライトアップ　　　　　　によって池に映し出される紅葉も神秘的ですよ。　　　　　　　　　　　　時雨亭。重要文化財。千利休考案した茶席　　　　　　伏見城より茶室の茶亭の傘亭、時雨亭などが移築され、　　　　　　秀吉の桃山時代の栄華が伝わってきます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　臥龍池（がりゅうち）を望めば、様々な色の紅葉が。。。　　　　　　　　　　　　方丈前庭園。　　　　　　いつまでも、いつまでも座っていられる場所。　　　　　　時がたつのを忘れます。　　　　　　何もかも忘れます。　　　　　　　　　　　　何度でも行きたくなる。季節を変えて。目的を変えて。　　　　　　是非、京都にお越しやす～　　　　　　　お待ちしております～　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｍｉｔｔｉ　京都　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｐ．Ｓ．　　　さあ行こうぜ！　胸を張って、紫の勇者達。。。♪　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＫＹＯＴＯ！！！　がんばってね！　　　　　　　　　

2006.11.25

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Qu'll fait bon !!!

なんていいお天気でしょう！こんな日は、家でじっとしているのもったいないです。と、また、掃除機をほったらかして、外に出かけたＭｉｔｔｉ。昨日までの憂鬱はどこへやら。。。ご心配をおかけしてすみませんでした。なんとか、復活です。くよくよしてもしょうがない～　おいしいタルトのお店、キルフェボン京都店にまたまた、行ってきましたよ。（ブログで紹介するのは初めてですね。私のお気に入りのお店です）　　　　　　　　　　　人気のお店です。高瀬川に面していて、とってもいい立地にあるせいでしょうか。休日には満席がずっと続いていて、３０分以上待つこともザラですというわけで、開店(１１時)と同時にお店にはいりましたよ。平日、朝からお茶。２５種類以上ものタルトが並ぶガラスケースの中。あれも食べたい、これも食べたいと目を輝かせながら、タルト選びに夢中に。うふ。　　　　　注文したのは、季節のフルーツタルトゼラチンをまとって、ツヤツヤピカピカです！！おいしそぉ～！　紅茶もポットサービスですので、３杯は、飲めますよ。写真を撮るの忘れていましたが、ニルギリにしました。もう少しで、あと1ピース注文しようかと思いました。。。。が、なんとか、踏みとどまりました。幸せです～♪　気分も爽快！　　　さて、お次はどこに行こうかしら。。。？

2006.11.24

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伏見稲荷さん

１１月１日、伏見稲荷大社へ。。。例年より、暖かい１１月の澄みきった青空の中。供華侍者として、おつとめを果たしてきましたよ。青竹にいれた若松のお生花を神前に供える献華式に行ってまいりました。伏見稲荷大社は、京都の正月、初詣ならここというくらい。全国に４万はあるといわれる稲荷神社の総本山です。　　　　　朝の空気は、ここちよく、お神楽が厳かに鳴り響く中、身も心も引き締まる思いでした。なんと、気持ちのいいひと時だったことでしょう。こんな時間の流れ方が存在するのかというくらいでした。　　　　　　　　　　献華式はこちらで。みなさまにご覧いただけないのが残念。千早（ちはや）を着せていただいているからでしょうか。すこし巫女になった気分。。。うふ♪　　　　　　　　　　　Ｍｉｔｔｉどす～　こんな経験をさせていただくのも、お華の道にいるからこそなのでしょうね。ありがたいです。感謝いたします。終わった後は、まちにまったお昼。中村屋さんのお寿司です。うち、これ、大好きなんどすえ～　　　　　一口サイズでパクパク食べられます。　　　　　南座に来られる歌舞伎役者さんも御用達とか。。。　　　　　楽屋で気軽に食べられるからだそうなんです。　　　　　味付けは、京都のお寿司にしては、濃い目でしょうか。　　　　　Ｍｉｔｔｉは、全部食べましたよ！お昼の後は、境内を散策。きつねくんが、あちこちに。。。ところで稲荷大社のシンボルは、何故キツネくんなのか、というお話ですが、これには様々な説があるようです。農耕とりわけ稲作にとって大敵とも言えるネズミを退治してくれるキツネは、人々にとって益獣であり、田の神さま・山の神さまが遣わされた有難い神の使いであると言われたり、また､仏教の荼枳尼天（だきにてん）が狐にまたがった姿で表現されることから、荼枳尼天イコール稲荷なので、イナリも狐が象徴とされた、というもの。さあ、どちらなのでしょう？人里近くに出没はするものの、なかなか住処を明かさない。機敏な動作で小動物を捕らえ、たまには子供も一緒になって現れるが、犬のようには決して懐かない。そんな自然児のキツネくんが神様のお使いであるという思いが昔の人々の心に生まれても不思議ないのでしょうね。　　　　　　　　　　本殿、奥宮、その先には長さ約４キロにもわたる鮮やかな朱の道、「千本鳥居」　　　　　　　　　　　　　　　途中で2本の道にわかれ、また1本になります。。。　　　　　　　　　　赤。赤。赤。それにしても、神々しい！この限りなく続く赤の鳥居の中は、ヒンヤリしてとても、気持ちいいです。独特の雰囲気をもった鳥居のトンネルです。両側には鳥居がぎっしりあって、外の光さえなかなか入ってこないほど。。。何ともいえず、神聖な雰囲気が漂っています。　鳥居をくぐりぬけるたびに、気持ちが自然と晴れ晴れとしてきます！家族へお土産。　宝玉堂さんで、稲荷せんべいを買って帰りました。　　　　　　　　　　　　　　　小キツネせんべい。おいしいどす。

2006.11.01

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イノダコーヒー

水曜日の夕方に立ち寄る喫茶店。一週間前も、そのまた一週間前も。。。　　　　　　　　　　学生の頃から、よく行っていた喫茶店です。この近くの英会話学校に通っていたので、週に1回は必ず立ち寄っていました。私にとっては、思い出がいっぱいの喫茶店。さながら図書館や勉強室の延長、のような感じで、コーヒー１杯で何時間いたことでしょうか。女子大生はおしゃべりですからね（笑）でも、お店の人もそれが当たりまえ、というような雰囲気で、とても居心地がいいのです。ここには、いつもゆったりとした時間が流れているような気がします。開業は昭和１７年。終戦後、物資不足の時代、代替品が横行する中、本物の珈琲を提供する店として評判になり、文化人や京都の町の旦那衆が集まり、まさに「サロン」だったようです。そういった文化の香りをどことなく、残しているような気がします。創業当時は谷崎潤一郎さんや、現代でも、著名人にも愛されつづけている喫茶店です。多くの映画や小説などの風景にも使われ、京都の観光名所と行っても間違いではないくらいポピュラーです。残念ながら、5，6年前の火事で、昔のままの本店は、なくなってしまいました。でも、現在の建物も、テラス席も含めての広い空間で、ゆったりと朝からコーヒーをいただけるスタイルは変わってはいないかもしれません。おもしろいのが、地元の人（京都人）ではない、という判断をされると　　　「お砂糖とミルクは入れてもいいですか?」という言葉をかけてくださるそうですが。。。私には経験がありません（笑）どこで、区別するんでしょうかね。私が、いつも頼む、アラビアの真珠。　　　　　　　　　　　　　お砂糖とミルクがはいってます。　　　　　疲れている時は、ミルクが欲しいのです。お砂糖も。手元にある本は、例によって　　”失われた時を求めて”○年前もそうでした。もしかして、○年後も、この本を読み返しているのでしょうか。時の移り変わりを感じるような、感じないような、そんな喫茶店です。　　　　　　　　　　もうそろそろ、外のテラスは寒いでしょうね。　　ヒュー。

2006.10.25

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ヴェルディ　～日曜日のブランチ～

皆様、お元気ですか～１０月になりましたね。私のいちばん大好きな月です。お祭りもあるし、運動会もあるし、遠足もあるし。。。そして。。。　へへへ（週明けから、気持ち悪いですね。失礼いたしました）今日は、お気に入りのカフェをご紹介します。タイトルをみて、またサッカ～かって思った方もいらっしゃるかも。ふふふ。とてもおいしいコーヒーを入れてくださるお店なんですよ。カフェ　ヴェルディです。　　　　それほど、目立たない外観なので、思わず自転車で通り過ぎてしまいそうなのですが、実は、秘かに評価が高まっているようなのです。ここは本当にすばらしいお店です。本当にコーヒーがおいしいです。　　　　　　　　　ずらりと焙煎された豆の瓶が並んで美しいです。とても、いい気が流れているような空間です。コーヒーそのもののおいしさも教えてくださいます。それというのも、豆をひと粒ずつハンドピックして厳選し、焙煎に心を砕き、注文後に豆を挽いて、一杯ずつ抽出して・・・というお手間あればこそのおいしさなのでしょう。　　　　　　　　　　私が頼んだのは、”ヴェルディブレンド”　シフォンケーキ盛り合わせと。。。　　　　　　　　　　飲み口はコクがあるのに、すーすーと、それこそ水がしみこんでくるみたいです。　　　　　普段は、カフェオレが好きな私も、ミルクをいれるのを忘れてしまうのですよね。軽食もオーダーしました。　　　　　　　　　　とろとろタマゴのサンドウィッチ　　　　　750円　　　　　。。。手間暇かけて作られた自家製タマゴサラダのサンドウィッチ。　　　　　　大量に作れないため、タマゴサラダがなくなり次第終了だそうです。　　　　　　塩分控えめで、自家製マヨネーズをつけて食べます。　　　　　　　　　　本当に美味しいハムとチーズのサンドウィッチ 850円　　　　　。。。良質なミートの味がしっかり楽しめる高級ローストハムと、　　　　　　　　風味豊かなスイス製エメンタールチーズ。またまた、ちょっと食べすぎでした。お腹いっぱいです。今は、期間限定の豆があります。　”マウライ”　　　お店のＨＰより抜粋してみました。　　　マラウイ共和国は、アフリカ大陸、タンザニアの南、モザンビークの隣にある、　　　北海道と九州を合わせたほどの面積の国です。　　　　　　　　「ゲイシャヴィフヤ」は、　　　エチオピア原産の「ゲイシャ種」を示しています。　　　ゲイシャ種は、生産量が非常に少ない「希少種」となっています。　　　　　　今回入荷したものは、　　　マラウイ北部ルンフィ地区「ヴィフヤ」高地の標高1,600m～2,300mで栽培された、　　　秀逸な豆です。　　　木の実を軽く焦がしたような香ばしさと、　　　飲んだ後、口の中に、にふわっとした広がりを残す、甘い香りが特徴的で、　　　深煎りに仕上げているのに、苦味は軽やか。今度、飲んでみたいと思います。深煎りで、イタリアンブレンドなどと同じ類の濃いコーヒーなのですが、非常にふわりと軽やかで上品な印象だそうです。なくなり次第、販売終了ということですので、早く飲みに行かないとね。このカフェ、とてもお気に入りなのですが、。。。難点を言えば、知り合いに必ず会うことですわ。。。挨拶ばかりしないといけないので、ちょっと落ち着きません。　　　　　　　カフェ・ヴェルディ　　　　　　　　＜住所・電話＞京都市左京区下鴨芝本町49-24 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アディー下鴨１Ｆ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 TEL (075) 706 - 8809 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 FAX (075) 706 - 8819 　　　　　　　＜営業時間＞　　8：00～19：00 　　　　　　　　　　　　　　（日曜祝日は8：00～18：00）　　　　　　　＜定休日＞　　　毎週月曜日（定休日が祝日の場合は翌日）　

2006.10.02

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秋のお彼岸さん

「暑さ寒さも彼岸まで」というように、お彼岸さんは季節の区切りですね。仏教における彼岸は、悟りの世界のこと。此岸（しがん）から彼岸へ渡るための「六波羅密」（昔、習ったのを思い出してみました）　　「此岸」は煩悩や迷いに満ちたこの世、　　「彼岸」は悟りの世界です。　　悟りの世界に渡るためにあるのが六波羅蜜の教えです。布施　◎他人へ施しをすること持戒　◎戒律を守ること忍辱　◎苦しさを耐え忍ぶ。忍耐精進　◎精進努力すること禅定　◎心を安定させること智慧　◎真実を見る智慧を身に付けることお墓参りに行けない方、これを見るだけでも違うかもしれません。気持ちだけね。　とそんなわけで。。。お彼岸のお花を生けました。花態にとらわれず、景色生け風で此岸と彼岸を表現しましたよ。　　　　　　　　　　これは実家の仏間用ところで、お花のお稽古に行く途中、ちょうど、グッドタイミングで、素敵なお寺の前を通りました。“常林寺さん”　　　　　　　　　　　　　　　　明山摂取院常林寺と号する浄土宗の寺院。　　　　　創建時より、知恩院とゆかりが深く、　　　　　知恩院の役番としての地位を占めていたそうです。　　　　　勝海舟の宿坊にもなっていた、お寺だそうですよ。　　　　　　　　　　　　「萩（はぎ）の寺」と呼ばれています。　　　　　　紅白の萩の花が、境内一面に咲き乱れていました。　　　　　　とても、綺麗です。　　　　　　　　　　　　毎年９月の敬老の日には、「萩供養（はぎくよう）」が催されます。　　　　　　　　　　　　　ミヤギノハギというそうです。これは、秋のお稽古の時には、お華の先生方が必ず言及される歌。　　　山上憶良。万葉集巻八第一五三八番　「秋　野の花を詠める歌｣　　　　　萩の花　尾花　葛花　なでしこの花　をみなへし　また藤袴　朝顔の花　　　　　秋の七草のまずはじめに、萩の花があげられていますね。私の好きな歌は。　　　　　　　　秋の野に　咲ける秋萩　秋風に　なびける上に　秋の露置けり　　　　大友家持　　　　　萩の咲き乱れる様子がとてもよく表現されていると思います。　　　　　先っぽの方にちょこんと秋の露がのっている様子。　　　　　とてもおもしろいですよね。　　　　　こんな風に、植物を観察できたらいいな～　　　　　秋風に吹かれる、萩の様子が　最後の露という言葉ひとことで　　　　　さらに、風情をだしているのですね。　　　　　　　　　　　　出町柳の夕日　　　　　春分の日と、秋分の日は昼と夜の長さが同じになり、　　　　　太陽が真東から昇り、真西に沈む日。　　　　　そういえば、なんだか急に早く日が沈むようになった気がしますね。　　　　　日中は暑いですが、夕方になると急に気温が下がります。　　　　　　　　　明日は運動会！　晴れたらいいな♪　　　　　　うちの子、黄組さんです。

2006.09.22

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大文字さん

8月16日、五山送り火。。。祇園祭とともに京都の夏を代表する風物詩の一つです。　　　　　　　　　こちらの写真は、お昼に、うちの天体望遠鏡で大の字の火床の様子を撮影したものです。　　　　人がたくさんいるのがわかるでしょう。　まずは、午後８時に左京区東山如意ヶ嶽の「大文字送り火」に火が灯ります。その後に続き、同10分左京区松ヶ崎の「妙法送り火」、同15分北区西賀茂の「舟型万燈籠送り火」、同15分北区大北山の「左大文字送り火」、同20分右京区鳥居本の「鳥居形松明送り火」、と、京都の町をぐるりと取り囲む山々に反時計回り（左回り）に次々と火が灯っていきます。それぞれの送り火が燃えている時間は、約30分と昔から変わらないそうです。　　　　　これらの五つの送り火を総称して「五山の送り火」と言いますが、テレビでは、『大文字焼き』が行われ……と言われることが多いような気がします。『大文字焼き』ではなく『大文字』や『大文字さん』と言う方が、京都人ぽいです。「これは先祖を送るために『灯す』厳かな火で、『山焼き』じゃないのです。というのが京都人の言いぶん。……とはいえ、若い世代には「私は京都生まれ・育ちだけど、子供の頃から『大文字焼き』って言ってたよ」という人も結構（いや、かなり？）多い。これも、全国ネット放送の影響力でしょうか？(苦笑)五山はおおむね京都の町の北方に位置しており、祇園祭が下京の町の人々の祭りであったのに対して、大文字の送り火は上京の人々の行事だったとも考えられています。御所の天皇から見えやすい山を選んで送り火がされたのでしょうか。。。私は、この送り火をもう何年見てきたことでしょう。その時々によって、一緒に見る人や、場所は変わるけれど・・・　　　　　　　　　　今年は、久しぶりに自宅から、送り火を眺めました（いろいろとわけあり）うちからは、８時、一番に点火される“大”の文字しか見えませんが、感慨深いものがあります。みながら、いろいろなことが思い出されます。そして、夏は終わったとなんとなく感じるのですよね。毎年のことですが、また来年も。。。と思います。さてと、Ｍｉｔｔｉは、明日からしばらく、ブログはお休みします。来週の月曜日まで。　　たぶん。お元気でね！　

2006.08.16

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みたらし祭り

土用の丑の日に、下鴨神社の御手洗池に足を浸す御手洗（みたらし/みたらい）祭、別名「足浸け神事」に行ってきました。　　　　　　　平安期の頃、季節の変わり目に、貴族は禊祓いをして、罪、けがれを祓っていたそうです。御手洗池に足をひたせば、罪、けがれを祓い、疫病、安産にも効き目があるそう。平安時代から、貴族も恒例にしていたお参りのようですね。このみたらし池は、実は、みたらしだんごの発祥地だと言われています。地底から自然に湧き出る泡をかたどったのが、お団子の発祥とされています。まずは、えとの守護神で自分の干支の社にお詣りします。その後、初穂料200円を納めてロウソクをいただきます。そして、靴を脱いで。。。　　　　　　　　　　　わかりますか？　ちょうちんの上は、太鼓橋。その下をくぐります。御手洗池の中に足を浸すと、心臓が止まるかと思うような地下水の冷たさ。身が引き締まる思いです。ひざ下くらいまで水位があるかな～　　　　　　　ゆかたを着ていくと、かなりまくり上げないといけないのですよね。ちょっとセクシーですが。。。（右の女性は、私ではありません）　　　　　　　　　　　竹筒のロウソクから、自分のロウソクに火をもらいます。途中で火が消えることもあります。ちょっとショックですね～この頃には、水の冷たさがなじんできて、とても心地よくなります。　　　　　無病息災をお祈りしながら、火のついたロウソクを奉納します。　　　　　最後にお神水をいただきます。ペットボトルにいれて持って帰らはる人もいます。　　　　　今日は、雨の中のお参りでしたので、体がすっかり冷えてしまいました。風邪をひかなければいいのですが。。。ぐすん。おかしな話ですけどね。　　　　　　　　　　今年の夏も元気で過ごせますように！

2006.07.23

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屏風祭

祇園祭の夜の楽しみの一つに、京都の旧家や老舗がそれぞれの趣向をこらして秘蔵の品を展示する「屏風祭」があります。たいてい、宵々々山（７月１４日）あたりからです。京町家の通りに面した部屋にあかりをともし、年代物の屏風や着物、家具や花などを思い思いにしつらえて、表から観賞できるようにしてあり、中には一般公開しているお宅もあります。私は、こういった町屋の表座敷にきれいに飾られている屏風を見て歩くのが大好きです。新町通り界隈に行くと、こういった町屋をたくさん発見できますよ。このあたりは、北観音山があります。私が好きな山です。　　　　　ちなみに山と鉾とは。。。　　一口に山鉾（やまぼこ）と言いますが鉾と山は別のものであります。　鉾（ほこ）・鉾は全般に大きく、車輪を付けて曳きます。・高く鉾柱を立て、生身の稚児や囃子方や音頭取が乗ります。　　山（やま）・山は比較的小さく、人が肩に舁いて回ります。(現在は車に乗せています）・大型の曳山（ひきやま）と小型の舁山（かきやま）があります。・常緑の松を据え人形などを置きます。　　　　　　　　　　北観音山の前を通りかかると、ちょうど、お囃子がはじまりました。。。こういった、山鉾に気をとられていると、見過ごしてしまいますが、素敵な屏風が町のあちこちに隠れてますよ。写真撮影が可能なところは、撮影してきました。生け花もとても参考になるのですよね。　　　　　　　　　　　　　　荒木装束店　　　　　　　　　　　　　　　　　野田家　　　　　　　　　　　　　　　　松坂屋　　　　加藤清正のもの、と伝えられる鎧　　　　　　　　　　　　　吉田家　　　　　　　　　　　　　　　藤井絞　　　　　　　　　　　　　　　やまいち　　長い歴史の中で京都の人々が培ってきた豊かな美意識が感じられます。また、開け放たれた町家の夏座敷はうだるような蒸し暑い京都の夏を忘れさせてくれます。思いがけないところでこういった屏風に出会える楽しさ。京の町が大好きです♪　　　　　　　　　　祇園祭の夜の町。北観音山と松坂屋。昔も今もいつまでも変わりません。。。　　　　　　　

2006.07.19

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傷心癒しの旅　

昨日は、日本　×　クロアチア戦でした。サッカーというのは、難しいものなのですね。。。あまり、思い出したくないな～頭の中にはいろいろあるのですが、うまくコメントできません。一夜明け、なぜかすっきりしない朝でしたが、こんな時、家にいてもいいことはない　と思い、外に出かけることにいたしました。”すんだことは忘れましょう。。。！”たまたま、アメリカへ留学している友達が一時帰国しており、誘ったところ、喜んで、付き合ってくれました。彼女は、大学時代の友人。しゃべっていると学生時代に戻ったようです。不思議なものです。。。久しぶりの再会でしたが、そんな風には思わないのですよね。行き先は、彼女の希望で銀閣寺へ・・・　　　　　　　↑　　　正式名は、東山慈照寺。　　　室町時代に花開いた東山文化のお寺　　　1482年、室町幕府八代将軍足利義政により、東大文字のそば月待山の麓に建てられた。今日は、修学旅行生が何人かいましたが、とても空いていました。午前中でこんなに空いているのは珍しいです。　　　　　　　　↑　　　中門をくぐると、銀閣、白い砂を盛った銀砂灘、向月台が見えます。　　　１時間以上、ゆっくり座って眺めていました（しゃべったてただけ？）　　　　そして、庭の裏の山をゆっくり登っていきます。　　　　　　　　　　　緑のもみじに、ヴェルベットのような苔。なんと癒されることでしょう！　　　　　　　　　　↑　　　　上から、全景を見渡します。気持ちいいですね～　　　　日常生活（サッカ観戦生活）から、完全にエスケープした感じです。　　　　　　　　そして、お昼は近くの“おめん”へ。。。　　　　　銀閣寺近くにある名物うどんのお店です。　　京都四条河原町、ニューヨークに支店あり。店名の「おめん」とは上州（群馬県）でのうどんの呼称だそうです。　　　　　　おすすめの名物「おめん」はつけ麺で、太めのうどんを、　　　ネギ、針生姜、芽きゃべつのゆでたもの、きんぴらごぼう、大根の細切り、青菜、茗荷、　　　たくさんの種類の薬味といっしょにいただきます。　　　ごまも思いっきりかけます。　　　けっこうおなかいっぱいになるのですよ。おいしい、おうどんに舌鼓をうち、話もはずんでいたところ。。。横のテーブル席から、”クロアチア”とか、”ブラジル”とか、”決定力”とかいうキーワードが。。。やめて～～～　　　　

2006.06.19

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大田の沢のかきつばた

今日は、かきつばたのお話です。　　　上賀茂神社の近くに大田神社という、こじんまりとした神社があります。　　　　　　小さいですが、上賀茂神社につぐ格があり、本社の祭神と縁の深い神様を祭っているそうです。どことなく趣があり、とても落ち着きます。この神社では、毎年5月中旬になるとかきつばたの群生をみることができます。国の天然記念物になっています。ちょうど、今が見ごろ昨日、早速、見に行ってまいりました。空は明るいのですが、すこしシャワーレインが振っていて、とても風情がありました。　　　　平安時代の歌人、藤原俊成がこう詠んでいます。　　　　神山や、大田の沢のかきつばた、ふかきたのみは　色にみゆらむ　　　　　　　　上賀茂神社の神山の近くに在る大田神社のかきつばたに、　　　　　　　　神様に願いをかけて、人を想う気持ち（恋）は、　　　　この花のように何と一途（一色）で、　　　　美しく可憐で、純粋なのだろうか・・・　　　　　　　　　平安時代には、すでに群生していたのですね。ほんとうになんともいえない美しさ～そして、人を恋する気持ちは、昔も今も変わらず。。。　　　　この界隈は、社家の町並みが続きます。ぶらぶらと散策するには、オススメスポットですよ。上賀茂神社の境内を流れる御手洗川は境内を出ると、明神川と名前を変えます。その明神川に沿って、土塀と石塀で囲まれた社家が立ち並んでいます。社家とは上賀茂神社に使えた神官たちの屋敷のことで、古くは15世紀からあったそう。　　　唯一、一般公開されている、西村家別邸は現存する社家の中で最も昔の面影をとどめています。ぶらっと立ち寄ってみました。　　　　　　　庭内へ明神川の水を取りいれて｢曲水の宴｣のための小川(曲水川)の水としたあと、再びもとの明神川へ返す工夫がされています。また、神事の前に身を清めた井戸や、神山を形取った石組などが残っていて当時の神官達の生活をうかがうことができます。　　　平日で、貸しきり状態でした。ひっそりとしています。とても、贅沢な時間です。　　　　　　　　　思わず、ため息がでます。　　　　

2006.05.18

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葵祭り

毎年、5月15日は、葵祭りです。葵祭りは下鴨神社と上賀茂神社のお祭りです。平安中期の貴族の間では、単に「祭り」と言えば葵祭のことをさすほど有名だったそうです。葵祭りは、平安時代以来、国家的な行事として行われてきたため、わが国のお祭のなかでも、とりわけ、王朝風俗の伝統が残されています。葵祭と呼ばれるようになったのは、江戸時代から、（応仁の乱以後、中断していたのですね）当日の内裏宸殿の御簾をはじめ、牛車（御所車）、勅使、供奉者の衣冠、牛馬にいたるまで、すべて葵の葉で飾るようになったからだそうです。ちなみに、葵の正式名はフタバアオイといい、水のきれいな所にだけ自生する植物です。長期保存が利かないため、葵祭の4～5日前に祭で使用する葵約1万本を一気に採集し、納入するのだそうです。今から約1400年前ごろ、大凶作に見舞われ、都では病気ががはやりました。天皇が占わせたところ、この災いは賀茂の神々のたたりであるというので、天皇が勅使を遣わし、祭礼を行ったのが葵祭の起源だそうです。このお祭りのクライマックス、行列を見に行きました。勅使をはじめ検非違使、内蔵使、山城使、牛車、風流傘、斎王代など、平安貴族そのままの姿で列をつくり、京都御所を出発します。総勢500余名、馬36頭、牛4頭、牛車2台、輿1台の風雅な王朝行列が、下鴨神社へ、さらに上賀茂神社へ向かいます。その道のりはんあと約8キロになるそうです。京都御所や、下鴨神社でみるのも、雅な感じでいいのですが見物客もすくない、鴨川ぞいの加茂街道で、行列を眺めるのが私の定番です。　　　↑　行列の先頭　　　↑　　斎王代　源氏物語の「葵」の帖では、光源氏の正妻の葵の上の車と愛人の六条御息所の車がぶつかり、どちらの随員も飲んでいることもあって、喧嘩になってしまいます。当の源氏はその行列の日には出かけず、祭の当日に若い紫の上を伴って見物に出かけます。（全くなんて奴でしょうね...）そうそう、いつもブログに遊びにきてくださっているＳＡＫＵＲＡ姫さんが教えてくださった源氏物語占い、結構楽しめました。お時間のある時にやってみてくださいね。源氏物語占いちなみに私は、　玉鬘　　でした。　　　　　　　　　　客観的に現実を読む視点が幸運にも不運にもつながる知性の女性。　　

2006.05.16

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お麩の料理

五条京阪の南に、町屋の佇まいの店があります。元禄元年（1688年）から生麩・湯葉を作っている老舗です。半兵衛麩（はんべえふ）と言う店で、きれいな地下水を使い、昔と変わらない味を守っています。　　　　　　　　半兵衛麩ここでは、昼間だけ、生麩と湯葉の軽いコース料理が食べられるのです。いつも混んでいて、今まで、何度かトライしましたが、なかなか予約がとれず、ようやくこのＧＷに行くことができました。これも友達のおかげです。時間帯をお昼時より少しずらすのがポイントかもしれません。それにしても、関東の友達の京都観光に関する熱意はすごいです。　生麩とは小麦からグルテンと呼ばれるタンパク質を取り出し、餅米を加えて蒸したもので、非常に弾力があり、京料理に欠かせない食材です。料理は、「むし養い料理」と呼ばれるコースのみ。ネーミングが京都らしいです。むし養いとは、腹の虫を抑えるという意味から、軽い食事のことだそうです。　　生麩の三種田楽、　　湯葉豆腐、　　湯葉の油揚げ、　　生麩の雑煮、　　百合根と銀杏を生麩で包んだもの、　　生湯葉の刺身など多彩で手の込んだ料理が並びました。特に　　生麩のしぐれ煮は、とても麩を食べているとは思えませんでした。まるでアサリを食べているようでした。不思議ですね。　　　　　　　　　　　麩だけの料理とは思えないほど、味にも変化があり、意外にお腹もいっぱいになりました。おみやげに生麩まんじゅうと、お味噌汁の麩さんを買って帰りました。　　　　　　　　

2006.05.12

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大好きな場所　～南禅寺～

GWには、関東から友達が京都観光に訪れるのが恒例になっています。京都に住んでいるとつい忘れがちな京都観光。友達が、思い出させてくれます。新緑の南禅寺に行きました。ここは、三大三門で有名な、とても大きな三門があるお寺です。そのスケールの大きさは、実際に見てみないとわからないかもしれません。歌舞伎「山門五三桐」で石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな」と大見得を切る舞台となったとか。。。楼上からの眺めは大変素晴らしく、京の街を見下ろすことが出来ます。南禅寺で好きな場所は、この三門以外にもいろいろとありますが私が大好きなのは、境内にある、水路閣です。琵琶湖から京都へ流れる運河は、琵琶湖疎水です。琵琶湖疏水は、日本人だけの手で作られた、大変貴重な建築遺産です。同時に、疎水脇に立つ蹴上発電所は、日本で初めて水力発電にトライしたそうです。初めての商用水力発電として、京都の市電にも使われたのです。琵琶湖疎水は遷都によって、衰退する京都に琵琶湖と宇治川を結ぶ水運を開き、水力などに利用し、同時に京都の産業復興を図ろうとしたのです。日本人技術者のみで行った最初の大工事だったそうです。この琵琶湖疎水の支流が南禅寺境内の奥にある、この水路閣です。古代ローマの水道橋を参考に、1888年に建築されました。橋上を琵琶湖疏水の支流が流れているのです。風化した赤レンガや、大小のアーチの連続がなんともいえません。まるでローマに来たかのようです。歴史的建物が立ち並ぶ境内に、なんとも美しくマッチした煉瓦造りのアーチ型です。京都は歴史に加えて、最先端の技術とモダンな考え方を併せ持った、とても刺激的な町だったのですね。水路閣にたたずんでいると、古きの中に新しきものを受け入れたがっている古い都の柔軟性のようなものを感じ取ることができます。京都に住んでいるものとしては、まだその素地は残っていると信じたいです。

2006.05.11

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おもてなしの心　～先斗町　禊川～

ゴールデンウィーク中に訪れたお店でもっとも心に残ったお店は先斗町にあります、　　　禊川です。以前から行ってみたいと思っていたお店です。築100年という元お茶屋さんの建物をそのまま使った情緒あふれる純和風のお店です。しかし、お料理は本格的なフレンチです。まず、ビックリしたのは、予約をした時に、“はじめてのお客様ですか？　嫌いな食材はありませんか？”と聞かれたことです。まるで、個人のお家におじゃましておもてなしをうけるような感じをうけました。凄いところですよね。後から知ったのですが、お客様リストがあって、その人その人に合った料理が出てくるんです。京都の町家特有の「ウナギの寝床」、入り口からず～と奥まで行くと落ち着いた玄関に出ます。そこには姉妹店である「メゾン・ドゥ・イッテ」の洋菓子が販売されており、「美味しそう～」と品定めしながらも、「奥はどうなってるの？」と…奥が見えないんです。「？」と思いながら靴を脱いで上がり、つきあたりを右へ入ると、上品な坪庭に２階まで吹き抜けたイキな純和風建築！まさに以前上等のお茶屋さんだったことを感じさせられます。見事な町家だけではまだまだお話は終わりません。料理！これがまた素敵でした。最高のお料理を食しようと、世界各国からお客様が口伝えでやって来るんです。先ほども言いましたが日本人はもちろんのこと海外のあらゆるお客様のリストがあるんです。その人の好き嫌いに合わせて素材が変わるんです。例えば私とアメリカ人とフランス人の肉料理は違って、私は鳥、アメリカ人は牛、フランス人は羊など、自分だけの最高の料理が出てくるんです。またフランス料理には見られない大小さまざまな京焼きの器に盛られた独創的な料理や、梅肉などを使ったソース、四季感を感じさせる繊細な盛りつけなど、和テイストいっぱいのフランス会席は世界中から絶賛されているようです。またワインも毎年社長自らブルゴーニュに買い付けに行き、最高の品が選びぬかれています。ワインリストには写真や事細かな情報がのっていて、安心して確実な美味しいワインをいただくことができます。すべてにわたって、「禊川」の「心づくしのおもてなし」が込められています。こんなお店ははじめてです。お客様一人一人にこの一時を楽しく食してもらいたい、最高の時間を過ごしてもらいたいという、なんともお客様思いの最高のお店です。確かに、実際、気づいたことなんですが、たぶん同じコースをオーダーしているのに盛り付けや、食材の調理の仕方、盛り付けてある器が微妙に違うのですね。心憎い演出です。横のテーブルの方のコースと同じだと、あとからあとから同じ物が出てくるという経験はよくありますよね。それで、ちょっと興ざめしてしまうのですが、このお店は違いました。五つ星　★★★★★　です♪お店の方が、ずっと見送ってくださっていました。何度振り返っても立っていらっしゃったので、申し訳ない感じがしながらも、うれしかったです。おもてなしの心を、改めて、教えていただきました。　　　　　　　　　　　　　　　

2006.05.09

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華の寺　大覚寺

私は生け花を教えています。生け花との出会いは”祖母”です。祖母が先生をしていたので、自然にお稽古をはじめるようになりました。祖母の家に行くと、大きなバケツにお弟子さんのお稽古花がいつもつけてあり、家中がその香りで満ちていたことを覚えています。今日は、わが嵯峨御流について・・・嵯峨御流のはじまりは平安時代にさかのぼります。舞台は、嵯峨御所といわれた今の大覚寺です。嵯峨天皇が、庭に咲く菊の花をさりげなく瓶にとられたのが始まりだとされています。　　　一木一草に宿った生命を愛でるこの心が、嵯峨御流いけばなの精神として1200年の時を超え、今日まで受け継がれています。　嵯峨天皇、弘法大師（空海）にゆかりが深く、また南朝歴代の御所としても日本史にその名をとどめる、旧嵯峨御所大覚寺で、嵯峨御流のいけばなは脈々と現代に受け継がれてきました。　嵯峨天皇のいらっしゃった離宮内には、中国の洞庭湖に見立てた、日本最初の林泉、大沢池をお造りにもなりました。大沢の池は人造湖だったんです。　　　　この地を、嵯峨天皇はこよなく愛され、また雪、月、花を友とされたのです。大沢の池には「天神島」「菊ガ島」の二島と、その間に庭湖石があります。嵯峨離宮の構成と大沢池の二島二石の配置は、そっくり嵯峨御流盛花のモデルとなっています。　嵯峨御流華道が、特に「御流」と呼ばれるはこのためみたいです。　　　嵯峨御流の特徴は何ですか？とよく聞かれるのですが、　　それは、風雅さがあること。だと思います。私などは、まだまだ精進が足りませんので奥深いところまで、わかりませんがとりあえず、一木一草との、語り合いを大切にしながら、お花を生けたいと思います。お花を生けるそのひと時は、唯一無心になれるような気がします。私にとって、大切な時間です。

2006.02.24

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