「神社の解剖図鑑②」(本間美加子 著)・・・神々の記憶は日本人のDNAに生きている。
「神社の解剖図鑑②」 2017年1月1日 初版発行 著者 本間美加子 監修 平藤喜久子 判型 A5版 159p 発行所 (株)エクスナレッジ 神々は現在も日本中に息づいており、その根は枯れてはいない。初詣でやお祭りや歳時には頭を下げて神社にお参りする。日本の神様は寛容で渡来の神や仏とも融合を図る。神々と仏の歴史の中での「習合」「分離」の変遷は面白い。神々の時代から仏教伝来で神仏習合が進み髪を仏の力で解脱させるという考えが誕生し神社の中に寺が建ち、さらに平安時代に「神は仏の仮の姿」とする本地垂迹説が提唱され、「権現」の神号が誕生する。そして明治政府が神仏判然令を発布し千年続いた神社と寺の習合は終わり「分離」された。