[サザエのあれこれ]の記事一覧 | 　　ぼんやり上海生活→海辺生活→炭酸生活

いつかはみんな

我が母サザエがスカイプをかけてきて、彼女の住む団地で起こった自殺未遂事件について話し出した。自殺をはかった女性は、そこの住人ではない。サザエのお友達夫婦が１０階辺りのエレベーターホールでその女性とすれ違い、「ここにはまだ上の階がありますか？」と聞かれ、変なことを聞くなぁと、ちょっと気になったと言う。お友達夫婦が１階に降り、エレベーターから出ると、向かいの棟の上の方から「やめろー！」と何度も大きな声でこっちの棟の上の方に向かって叫ぶ人がいる。びっくりして見上げると、そこにはさっきすれ違った「まだ上の階があるか」と聞いた女性が、飛び降りようとしているところだった。慌てて戻り、その女性をつかまえて止めたんだそうだ。そして、役員のようなことをしている我が父のところに連絡が来た。サザエは、お茶を一杯淹れ、その彼女に飲ませたそうだ。そして一言、「こんなことして痛い思いせんでも、ほっといたら何もせんでもそのうち死ぬんやが～。」と言っておいたそうだ。もぅ・・・でも確かにね。この女性は、飛び降りた時の痛みの方がマシなくらい、辛い日々を送っていたのかもしれない。でもサザエの一言で、「ほんまやな、アホらし。」と思ってくれたら、少しでも気が楽になってくれたら、いいなと思う。

サザエのびっくり年賀状

今年帰国し、新しい土地での生活が始まったが、住所変更のお知らせハガキをまだ出していなかった。住所変更と年賀状、１年に２度もハガキを出すほどマメではない私は、クリスマスカードと称して、住所変更のお知らせと季節のご挨拶の両方を済ませるべく、ここ数週間、締め切りの迫った作家のごとく、家に缶詰となっていた。部屋の中は、失敗作、印刷ミス、住所録数種、今年届いた年賀状に住所変更ハガキ、戻ってきた宛先不明ハガキ等、掃除機もかけられない状態で畳の上に散乱していた。出来た分から投函していき、何とか今日に間に合うよう追い込みをかけた。努力の甲斐あって？全て出し終えたのはいいが、すごいミスをまたもや犯していた。去年、オットの亡くなったおばさんに出して、冷や汗をかいた。今年は、去年の失敗から学び、親戚に関しては親に確認をとってから印刷した。ところが、投函を終えたその日の夜、出し忘れがないか、住所録と今年来た年賀状を合わせて確認していたときに気づいた。今年届いた年賀状で再婚の報告をしてきたオットの女友達に、再婚したこともすっかり忘れ、旧姓で、しかも彼女の実家に送りつけていた。その年賀状に写る彼女は、ウェディングドレスに身を包み、再婚とは思えない初々しさでダンナ様と手でハートを作り、「再婚しました！」と報告していた。慌てたオットは、もう一枚、彼女の新居宛てに、何をしでかしたか、とその詫びの文を添えて出した。この歳にもなると、あちこちで離婚したり再婚したり、ややこしい。そうして確認を続けていると、不思議なものが出てきた。届いたときには気付かなかったが、我が母サザエからの年賀状、３枚。？？？１枚は、長男宛て。２枚目は、チビ宛て。残りの１枚は、家族全員宛て。何かのまじないか。

オオクニヌシ

最近すっかりご無沙汰していた我が母、サザエ。（サザエの詳細は、カテゴリの「サザエのあれこれ」からどうぞ。）帰国バブル期に突入した私は、せっせと服を作り、靴をオーダーし、景徳鎮を買い、お土産を買いあさり、中国結びを習い(今頃。でも一回コース)、篆刻を習い始め(今頃。週一。)、勝手に疲れては、Jean Gerogesで食事をして BANYAN TREE SPA でマッサージ。まぁ、贅沢。それでもまだまだ、行かなきゃいけないところは沢山あり、毎日予定が２-３件ずつ入っている。日本の友人からも、あれ買って来て、これ買って来て、とメールが入りメモを取る。忘れない内に、と姉にメールをし、最後にこっちから買って来て欲しいものはないか聞く。でもサザエには、もちろん何もお伺いの連絡はしていない。ところが。テニス→篆刻→学校お迎え→体操教室→幼稚園お迎え→体操教室、の朝９時から１９時帰宅までノンストップコースの間のほんの５０分、テニスの後のシャワー＆軽食のための一時帰宅の貴重な時間に電話が鳴った。シャワーを浴びたら急いでご飯をほおばり、化粧をして、またすぐ出なきゃいけない、一分も無駄に出来ない、その忙しい最中に。私「もしもし？」サザエ「ニィハォ。こうめ(姉の娘)がさ、あんたから最後に上海から買って来て欲しいものあったら言いや、って言われたから考えてるねん、って言うてたから、そやなぁー・・・お母さんは麻のもんぺ作って欲しいと思って。オオクニヌシノミコトのやつ。」でた。しかもオオクニヌシノミコトって。それと同じもんぺって。知り合いか。見たことないっちゅーねん。古過ぎて雑誌にも載ってないっちゅーねん。だいたいあんたには、何かいるか？なんて一言も聞いてへんっちゅーねん。ここしばらくしゃべってもないのに、どこからでも情報仕入れよるな。しかもいつもタイムリー。大国主命、って漢字知ってるか？大国主いのち、ちゃうで。あぁ、もう。ブツブツ思っている間にも、サザエは延々しゃべり続ける。「だからなー、裾のところをキュってしぼってあるやつ、キュって。」知らんがな。「オオクニヌシノミコトのんやん。」知らんって。「色はな、あんたが去年帰って来た時に着てた紺色のワンピースあったやろ？あれ、あの色。」そんなん持ってないって。「えぇ？？着てたやん。これ作ってん、言うてたやん。」言うてない。「言うてたって。」言うてない。「えぇ？そやったかなぁー。」・・・。「ま、ええわ。紺とぉ、ベージュがええかなぁ。」あんな、私もう行かなあかんねん。考えまとめてから電話しーや。切るで。「ふん・・・。じゃぁまた夜でも電話するわ。」好きにしい。ガチャン。サザエのオーダー「オオクニヌシノミコトのもんぺ」ほんまかいな・・・。

サザエの鼻

サザエの鼻は、良く頑張っていると思う。 (我が母サザエ。詳しくは「サザエのあれこれ」を。)彼女の鼻が未だ無事、そこにあることを不思議に感じる。彼女の鼻は、数々の災難をくぐりぬけてきた。毎度、普通の人には考えられない状況に陥る可哀想な鼻。それは例えば・・・踏み切りの遮断機が鼻の上に落ちてくる、だとか、壁に掛かっていた時計が、壁に頭を向けて寝転んでいた彼女の鼻めがけて落ちてくる、だとか。お正月の初詣の帰り、家の近くまで来てポケットに手を突っ込んだまま走り出した途端、何もないところで転び、手をつくことも出来ず鼻で全てを受けとめてしまい、ずるむけになってしまった、とか。その後彼女は正月だというのに一週間ほど寝込んでしまった。正月が近付くと思い出す、彼女の鼻。今年はどんな一年だったのだろうか。来年は怪我せず、無事過ごせるだろうか。頑張って欲しい。

なべとフライパン

最近サザエから「なべ」のことで電話がかかってこなかったか？、と姉からメールが来た。(サザエについての詳細はこちらその１・その２・その３)）鍋と言えば。朝も昼も夜も１時間も続けて眠ったことがなかった長男に(結局それは生まれてから３年半続いたのだが)、子育ての地獄を教えられ、週の半分は出張でおらず、帰って来ても朝の３時や４時が当たり前のダンナ様に、結婚生活の難しさを肌で感じさせられ、頭にハゲをつくっていたちょうどその頃、ちょっとした物音で火がついたように延々泣き叫ぶ長男を２時間抱っこして歩きまわり、やっと寝た！とベッドに置いたその時、電話がなった。のどが切れるんじゃないか、窒息するんじゃないか、というくらい激しく泣き叫ぶ赤子の声をＢＧＭに電話の主、サザエは言う。「ちょっと、あんた！もうフライパンいらんで。鍋一つあればぜ～んぶ出来る！あんた、もうフライパン捨てていいわー！」サザエのどこからか仕入れてきた情報によると、鍋一つあれば、チャーハンも出来るし目玉焼きだって出来る。フライパンはもう必要ない、と言うのである。「あんた、一回やってみ！チャーハン！」と言って、電話が切れた。ハリが刺さったように泣き叫ぶ我が子を見ながら、２時間抱っこしてやっと得られる５分の昼寝とその５分でしなきゃいけなかったダンナ様の夕飯の準備を思うと、その情けなさに、怒りを感じるパワーもなく子供と一緒に泣いた。その約１０日後、また電話がなった。またサザエだった。「ちょっと、あんた！あんな、もう鍋いらんで！ ―(以下、省略)― 」彼女が新たに仕入れてきた情報によると、フライパン一つあれば、煮物から焼き物、何でも出来る、というのだ。「あんた、もう鍋捨て！」と言って、電話が切れた。―以下の苦悩、省略―そして今回、また新たにサザエが仕入れた情報は・・・またしても、鍋だった。でも今回は銅の鍋。高島屋に用事があり、サザエと待ち合わせした姉。サザエは会うなり、「あんた！銅の鍋がいいで、銅の鍋！一つで天ぷらでも何でも出来るから、今持ってるやつ全部ほかして買うねん！あんたも買い！」と興奮気味に話し出したそうな。姉は、「前にも全く同じセリフ言うてたなー、たしかフライパンや。」と私と同じことを思い出しながら聞いていたらしいが、サザエは高島屋の店員さんに銅の鍋の説明をさんざんさせておきながら、「やっぱりいらんわ。味噌汁つくる鍋が別にいるから、やっぱり一つで何でも出来へんわ。」と吐き捨て、その場を立ち去ったそうな。『店員さん、キョトンとしてはったわ』らしい。

サザエと水煮。

我が母、サザエ。恐るべし、サザエ。彼女がここに初登場したときも色々ネタは尽きなかったが、まぁあれは序の口。氷山の一角、であるのが恐ろしい。彼女とは国境を越え、海を越え離れているが、その恐ろしい言動は国境も海も越え聞こえてくる。ある日、「お友達から沢山いちごをもらってジャムを作った。最寄駅まで電車で持って行くから取りに来い」と姉に電話があったそうだ。姉は自転車で駅まで行き、改札越しにジャムをもらって帰るつもりで行ったら、「あ、忘れた。」と、帰って行ったそうな。電車まで乗って何しに来たんだ。そして次の日、今度は自分の家の最寄駅まで取りに来たらランチもご馳走する、と電話。特に予定もないし、ランチまでご馳走してくれるなら！とちょっとウキウキ、姉は出かけて行ったそうだ。美味しいランチをいただき、ご馳走様～♪のはずが、「あ、財布かえたらお金忘れた。」何故か姉がランチ代を払うはめになり、仕方なくジャムだけもらってもう帰ろう、と思ったら、「あ、ジャム忘れた。」何しとんねん！姉のメールを読みながらつっこまずにはいられなかった。走って取りに帰らせたらしいが、持って来たジャムは、これだけ紆余曲折を経たにも関わらず、「水の中にいちごが浮いてる」という恐ろしいシロモノだったそうな。それを渡しながらサザエは、「家でまた煮詰めてー。」と吐き、とっとと帰ったそうな。我が母、恐るべし。

サザエさんと姉。

私には一人、姉がいる。彼女と私は全然似ていない。一緒に買い物に行き、姉妹だと告げるとどこの店員さんも、皆びっくりするほど似ていない。性格も全く似ていない。彼女はひつじ年生まれ。のんびり、マイペースな感じだ。彼女のダンナ様もひつじ。娘、牛。息子、ひつじ。まるで六甲牧場のようだ。彼女は私と違い、料理が上手。お菓子作りは大得意。家はいつもキレイで、家事は完璧である。子供達にも寛容で、うちの坊主達以上に激しく飛びはねる娘にものんびり構えている。これも六甲牧場の場風？か。身長も、その差１０ｃｍ以上。趣味にも共通点なし。ただ一つ、声だけはそっくりなんだそうだ。まだ私達２人が家にいた頃、外から電話をかけてきた我が父が、私達のどちらかが電話に出る度聞いていた。「誰や。」姉には小学生の娘と幼稚園児の息子がいる。その姉が、娘だけ連れて遊びに来た。子供服を中心に、その安さに半ば壊れながら買い物をした。どんどん増えていく買い物袋に、一体いくら使ってるのか恐ろしくなった彼女は、「もう、何も見ぃひんで！」「もう、帰るで！」と繰り返しながら早歩きで売り場を去ろうとするが、その両側にずら～っと店が並ぶ。嫌でも魅力的な物が次から次へと目に入る。「ぃやぁ～ん♪」と、うっとりしては、次の瞬間ハッと我に返り「行くで！」と指令官に変貌。一つの売り場から抜け出る間、一人でこれを何度も繰り返す。その間、私の口は閉じたまま。私がいようが、いまいが、彼女は一人でほころんで、一人で自分を律していた。手のかからない人だ。約１週間これを繰り返し、沢山の服とその他もろもろを買って彼女は帰って行った。帰った次の日、チビちゃんのお世話係をしていた彼女のダンナ様は、お疲れが出たのか、熱を出して寝込んでしまった。辛そうに寝ているダンナ様の横で、彼女と娘は「ぃや～ん♪」だの、「可愛い～！」だのと大はしゃぎ。それを見ていた可哀想なダンナ様が、病床から「・・パパのは何枚買って来てくれ・・たん？」と聞いたそうな。それだけ沢山の服の山を見たら、自分のもその中に何枚かは入っているだろう、と思うのは当然である。自分は行かずに、チビちゃんのお世話係としてお留守番していたのだから当然である。ところが、彼女は一枚しか買っていなかった。そしてその理由を「パパのサイズはなかった。」の一言でサッサと片付けてしまった。なんてヤツ。彼女達が帰った数日後、サザエから電話があった。彼女達は、ゴールデンウィークに入る少し前から来ていたので、平日のチビちゃんとダンナ様の世話はサザエに頼んでいた。その間に、サザエはやってしまった。チビちゃんのロン毛がどうにも気になって制御不能になってしまったらしい。その結果、可哀想なチビちゃんの頭は、円盤のような頭になってしまったそうな。それを見た姉は、もちろん激怒。すごい剣幕で電話をかけてきたそうだ。「こんな頭で幼稚園なんかもう、行かれへんっ！！」と。「そりゃ当然だ。何でそんなことまでしたの～。普通は怒るよ。」と言うと、サザエは「幼稚園行かれへんって言うけど、もう行ったがな。んもぉ～・・・。」その頭でもう行かせたのか。恐ろしや、サザエ。元ロン毛の彼は、何も分からず円盤頭で屈託の無い笑顔を振りまいているのか。フビンでならない。その後、姉から電話がかかってくるまで恐くて電話出来ない、と言っていたサザエ。だが今は姉も水に流し、２人で注文をしてくる。「私が作ったジャージのトップス色違いで２枚と、お母さんがそれのワンピース作ってって。」めでたし、めでたし。

サザエさんと私。

「♪買い物しようと街まで、出かけた～ら、財布を忘れて陽気なサザエさん♪」陽気だか愉快だか忘れたが、サザエさん、そう近所の人は母を呼ぶ。買い物に財布を持たずに出ることなど、顔を洗うのと同じくらい普通のことだ。彼女はとても騒々しい。周りを巻き込むこと甚だしい。そして彼女はいつも突然、である。そしてそれは、‘陽気’や‘愉快’という言葉で流せないほど迷惑である。旅行に出かけるのに家を出て、空港に着くまでの間に鍋の火をつけっぱなしで来たかも！と騒ぎ出し、近所の人に鍵をかけていない小窓から泥棒のように入らせチェックさせる人である。近所の人も、火事になっては困る！と見に行かざるを得ない。彼女はあれやこれやと騒がしく、周りを振りまわしては大騒ぎする。そして今回も、たった1本の、数秒の電話で10日後以降の私の予定が全て、大幅変更を余儀なくされた。「あ、じゃんまる？ ○日から上海行くからよろしく～。おじちゃんたちと4人で行くわ。」なんでだ。なんで海外行くのに10日後なんだ。私はいつも暇を持て余しているとでも思っているのか。なんで‘おじちゃんたち’と4人なのか。うちに布団が旅館並にあるとでも思っているのか。でも彼女は気にしない。「布団ないんやったら買っといて～。」うちには既に客布団が２組プラス、以前彼女に押し付けられた客用敷き布団が２枚余分にある。敷き布団２枚でどうさせたかったのか。もうこれ以上置くところがないと言うと、「私らが帰ったら捨ててくれたらいいからー。」とのたまう。あんた、もったいないおばけに絞め殺されるよ。こうして私は、１０日後からじじばばツアーのガイド＆民宿提供という、有無を言わせない強引な計画に巻き込まれた。そして嵐の前日電話が鳴った。彼女達は１週間の滞在の内、最初の２日は５つ星ホテルに泊るという。「明日１８：３０にそっちに着くけど、野菜やらいっぱい持って行くから荷物だけ空港に取りに来てー。」翌日子供２人を連れて空港に行くと、びっくりするほど重たい荷物を５ー６個持ったサザエ夫婦がいた。私達にさっさと荷物を手渡すと、じゃぁ！と言ってこれまたさっさとホテル行きの車に乗って行ってしまった。さてと・・・と帰る前に気合を入れ直しているところに電話が鳴り、こんなことだろうと予想していた我がダンナ様が空港に来てくれると言う。ありがたや～、無事家に着いて荷物を開けてみた。・・・・やっぱり。予想はしていたが。そこには沢山の肉や野菜と共に、封の開いた２枚入りスルメの１枚残ったヤツ、抗菌マスク９袋、バンドエイド２セット、ポケットティッシュ６ー７個、封の開いたお茶・だし用パック２袋、洗剤のいらない食器洗い布巾、等色々詰められていた。自分の家の不要品処分か。それからサザエらは毎日買い物に出かけ、私は朝から晩まで歩かされた。彼女と叔母は激しく買い物し、父と叔父はあきれながらそれを見ていた。そして見かねた叔父が、１日ツアーを申し込んで蘇洲に行こう、と言い出したのが夕方５時半。これまた急な話だが、やはりそれはサザエの兄だからか。こんな時間に言って間に合うのか。そんなこと気にしないサザエはさっさと受話器を取り上げ、申し込んでしまった。翌日早朝から彼女らは蘇洲へ観光に出かけ、あ～今日はのんびりオフだ！と散歩がてら近所に新しく出来たチーズケーキ屋さんにチーズケーキを買いに行き、コーヒーを淹れ、ホッと一息ついたところに電話が鳴った。「あ、じゃんまる？わ・た・し。シルクのすんごい良い布団買ったから。」誰の家用？まさかうちじゃないよね・・・と何も聞けずにいると、「うちのと、あんたのとこの♪」もうやめてくれ。誰か止めてくれ。「ちょっとっ！布団はもう要らんって言うたやろ！絶対返品して来て！！！」そう叫ぶ私にそれでも彼女は、「んもぅ～・・・。ま、そういうことで買い物楽しんでま～す♪」と言って電話を切った。あんた、蘇洲へ観光に行ったんじゃなかったのか。そういうことって・・・どういうことだーっ！色んなものをしこたま買いあさり、昨晩荷造りを始めたが、これまたあれがない、これがない、といつものように周りのみんなを巻き込んで大騒ぎし、結局全部普通にそこにあり、またか・・・とみんなが溜息をつくのも気にせず、そのまま今朝、空港行きのタクシーに乗って帰って行った。空港に着き、無事チェックインを済ませゲートに着いたよ、と叔父から電話をもらったが、サザエはまだ残り少ない中国元で、娘の電話にでることなく、買い物をしていると言う。そうしているうちに、日本の姉からメールがきた。「サザエとおばちゃんからめっちゃやかましい電話かかってきた。今から飛行機乗りま～す、とか。」姉ちゃん、あとは頼んだよ。