東京見物
毎度のことだが、いつも、全て、ギリギリの私たち。目の前にぶら下がってからようやく動き出す。動くと言っても、ウォーミングアップなしのいきなり全力疾走。超・短距離型である。引っ越し作業はもちろんのこと、その土地その土地の「一度は行ってみたい百選」まで。勿論、百ヵ所も行ってる場合ではなく、その中の「選りすぐり三選」くらいで手を打つ。上海にいたときは、丸3年もいたのに帰国2か月前になってようやく北京、帰国1週間前になって西安、と周りのみんなの呆れ顔を横目に遂行した。そして今回、定年までここにいるだろうからその内・・・とのんびり構えていたら、まさかの1年でまた転勤。あれ??定年までおるんとちゃうかったん~っ!?とんでもない想定外に、またバタバタ行ってきましたマグロの競りと浅草観光。家族そろって行くにはもう今週末しかない!、といきなりホテルを予約し、朝5時から始まるマグロの競りに備えた。マグロが大好きな長男。先日テレビに「マグロうまい~」と言いながらマグロを食べる猫が出ていたが、あの猫と同じくらいマグロ大好き。朝5時でも嬉しそうに起き、10分ほどの道のりも楽しそうに歩く。それに反しチビは、「なんでこんな夜に起きて行くん!」「抱っこして!」とブツブツ文句を言いながら歩く。そして着いた築地市場。場内は広く、突然決めた見学に、大した予習もせず勢いだけで行った私たち。「あの外人に続け!」と金髪の観光客グループについて行った。その外国人観光客は、見事どこにも寄り道せず、一直線の最短距離で私たちを競りの場所まで連れて行ってくれた。スバラシィ!そして始まった競り。長男は、解体前の大きなマグロに「おぉ~!あれ全部食べたい~! 買って~!」と大興奮。片やチビは、場内に入るや否や、「くさっ!」を連発。「なんでこんな臭いところにおらなあかんのんっ!?」「くさっ!もうなんで!? お兄ちゃんがマグロ好きなんやからお兄ちゃんだけおればいいやん!」延々と続くクレームに、さすがのオットも居づらくなり、オットとチビの2人はホテルへ帰還。ニコニコ見学している長男を見た競りのおじさん。こっちにおいで!と声をかけてくれ、本当なら入れないマグロが並んだところで写真を撮らせてくれた。もう大感激の長男。満面の笑みで、次は競り落とされたマグロがどこにいくのか追いかけたり、マグロを解体しているところを見学したり、お店のおじさんに色んな魚を見せてもらったり、もう楽しくて仕方がない。マグロを解体していたお兄さんも、魚を色々見せてくれたおじさんも、とても親切に説明してくれ、私もとても楽しかった。このまま家に帰るなら色々買って帰りたい!と思ったが、このあと浅草に行く予定だったので、マグロなど、ホテルで少し食べれるだけ買って戻った。ホテルに戻ると、チビとオットは爆睡中。長男は、部屋にあったマッサージチェアーに揉まれながら最高の気分に浸っていた。しばらく休憩してからチビ達を起こし、買って来たマグロなどとホテルの朝食も食べ、浅草へ。浅草へずっと行きたがってた二人。浅草寺の風神雷神に会うこと、雷門の提灯の下に刻まれた龍を見ることが目的だったらしい。だが実際来てみると、そんなこと一瞬にして忘れてしまうほどの参道に並ぶ沢山の魅力的なお店の数々!もうあっちこっち、あっちこっちと忙しなく動き回り、買ってやるとも言ってないのに「あ~! どれにしようかな~!!」と楽しそうに、無駄な悩みに頭を抱えていた。串団子・お抹茶・揚げ餅・アイス最中。こんなに楽しい買い食いもしばらくおあずけか。随分かかってやっとたどり着いた浅草寺。お決まりのところでポーズ。私が大体毎回シャッターを押すのだが、それを見ていた外国人の金髪お姉さんが、撮ってあげる!と言って何枚か撮ってくれた。アナタ トテモシンセツ デス!!でも私、もう写真に写りたくない歳なのよ~。ということで、外国人の皆さまのお陰で楽しい東京見物ができました。ドモ アリガト!