泳げるのか
沖縄には、イエ島という島があると聞いた。先日聞いた「眠れない貴女へ」の中で聞いた話。ガレッジセールの川田広樹さんがドキュメンタリー映画を製作しているという。イエ島は伊江島と書くらしい。太平洋戦争末期、沖縄本島では4人に1人が亡くなったが、伊江島では2人に1人が亡くなったという。それは伊江島に軍事飛行場があったため、一層激しい攻撃を受けたという説明だった。そして伊江島で生き残った人の生き残った理由として、そこには親の力があったという。当時中学1年生だったある人は、父親からお前は長男だから何としても生き残れと言われ、馬に乗せられ、本島なら生き残れる可能性が高かったということからか、本島に逃げろと言われたそうだ。伊江島から沖縄本島は8キロくらいの距離らしい。そこを目指して夜中に出た。つまり馬が泳ぐということ。私は知らなかったが、馬のほとんどは生まれつき泳げるらしい。泳ぐ姿を見たことはないけれど、なるほど馬は泳げるのかもしれない。頭が胴よりかなり高い位置にあることもプラスに働くんだろうか。しかし、やはり馬もコワいらしく、島に戻ろうとしたらしい。そりゃそうだろう。そのため、持っていた手拭い?だったか鉢巻?だったかを、馬の目に被せて目隠しにして、本島を目指したという。その男性には、今孫が30人くらいいるということで、川田さんは、それを「命のバトン」と言っていた。当時の中学1年生がそんな体験をして生き残ったのか。先月、やはり沖縄に関するドキュメンタリー映画を観たが、川田さんの映画は秋に公開されるらしい。どうしたらいいのかわからないが、その映画を観たいと思う。もう一つ、実は私はまだ沖縄に行ったことがない。今までは、別に沖縄観光しなくても、という気持ちを持っていたが、今は、しなくてもじゃなくて、行かなきゃ、あるいは、行かねばならぬ、という気持ちを持っている・・・