それはOKなのか
その高校柔道部同期のTの試合を応援していた時、立ち技から寝技への展開で、相手選手が場外際で寝ていて外に出るような状況の時、オレが「T、そこ逃がさない!」と例によって大声で声援していた。試合はTが勝ったのだが、試合後の礼の後、相手選手が帰り際にオレの方を見て行ったのがわかった。きっとオレの大声がうっとうしかったに違いない。試合後の昂(たか)ぶった精神であれば当然ムカついたろうなと思う。無理もない。オレの声はデカいのだ(これは自慢じゃないよ)。というか、多分オレの応援は(本気モードであれば)ホントにうるさい。オレはその後考えていたんだが、その「逃がさない」という言葉は失礼だったかなって。逃がさないという意味は、そもそも逃げようとする相手をそうはさせないということなんだよな。それは分解していくと相手が逃げているということにもつながる。さらに続けると実力が低いという意味にも取れるな。オレが試合中に相手の陣営のヤツに「逃がすな!」と言われたらイヤだもんな。そうか。失言だったかもしれない。何て言えばよかったんだろ。そんなことをいつまでもウジウジと考える。それもオレの性格の一つなんだよな・・・