ヴィドック 2001年フランス映画
デジタルハイビジョン24pというシステムで全編を撮影した世界初の映画だそうです。『ロスト・チルドレン』『エイリアン4』『ジャンヌ・ダルク』で特撮を担当してきたピトフの映画監督デビュー作であります。公開は2002年1月です。さて、いきなり顔が球形になっている怪人と中年の男(ヴィドック)との死闘から物語がはじまり、しかも、「最後に素顔を見せてくれ」と死のふちにぶら下がったヴィドックが怪人の顔を見て炎の中に落ちるところからです。 その後の物語は、ニミエというヴィドックと共同で探偵社を営む男を訪ねたヴィドックの伝記を書こうとする若い作家(男性)が中心となります。 パリで起こっていた怪死、そしてその犠牲者が行っていたなぞの行動、集まれられていた処女、だれが何の目的で不可思議なことを行っていたのか?怪人の目的は?あの球形の仮面のなぞは? 主役のヴィドックはジェラール・ドパルデュー(『1900年』『終電車』『溝の中の月』『カミーユ・クローデル』『シラノ・ド・ベルジュラック』『グリーン・カード』『仮面の男』『宮廷料理人ヴァテール』)。彼の伝記を書こうとする作家エチエンヌは『愛する者よ、列車に乗れ』『ザ・ビーチ』のギヨーム・カネ。プレア役はモデルのイネス・サストレ(『エル・ドラド』『サブリナ』『愛のめぐりあい』)。 この監督の次の作品はキャット・ウーマンです。うーん、ちょっと評判はいまひとつでしたね。ヴィドックは実在の人物です。で、この人はもとは悪人で脱獄したりしていたのが悪行を悔いて悪を取り締まる側の人間になった人です。この人の自伝も書かれていますし、この人を主人公にした物語もいくつか書かれています。