石垣島の甲殻類3
石垣島で撮影した甲殻類の3日目は、オトヒメエビの仲間です。CRUSTACEA GUIDE OF THE WORLD という、洋書の図鑑によると、Distribution : Comoros and Hawaii only.General : The species is extremely rare.と、書かれています。コモロはアフリカ沖のインド洋に浮かぶ島国で、生きた化石シーラカンスが発見されたことで有名です。コモロとハワイでのみ発見されているとありますが、あまりにも場所が違いすぎるので、その間の東南アジアやミクロネシアでもいるのではないかと推測していましたが、極端に稀な種とあるのでまず、観察できるチャンスは無いだろうと思っていました。ところが、今回幸運にも遭遇することが出来、あまりのうれしさに、思わず水中で絶叫してしまいました。撮影中は、「今回失敗したら2度と撮影の機会はない」と思い、久々に、異常なほどの緊張感を感じての撮影となりました。プレッシャーで、シャッターを切る手が震えていたのを覚えています。大きさは、1.5~2cm程度と小さいですが、写真の個体の腹部には緑色の卵塊が付いているので、この大きさで成体のようです。体色がよく似た種にクメジマオトヒメエビがいますが、http://plaza.rakuten.co.jp/delpacifico/diary/20050725/こちらは、体長10cm程度の大型種で、大きさの違いにも驚きでした。おそらく、日本では初の発見であるとおもわれます。英名はEarle's boxer shrimp 学名はStenous earleiです。