ネズスズメダイ 幼魚
久々に魚の写真を。ネズスズメダイの幼魚です。非常に美しい魚なのですが、一般的にダイバーとは全くと言ってよいほど縁の無い魚です。なぜなら、干潮時には干上がってしまうのではないかというほどの波打ち際が彼らの住処だからです。同じような場所には、ミヤコキセンスズメダイやイチモンスズメダイなども見られますが、私の印象では、もっとも浅いところに住むスズメダイです。干潮時には深さ10cm無いような水たまりでもみかけます。幼魚は青いラインが非常に印象的ですが、多くのスズメダイと同様に成長していくにつれ、このラインは細く目立たなくなっていきます。はじめの2枚は、大潮の満潮時にリーフエッジ沖側からボートエントリーし、リーフ上を浅場に進んだところで撮影したものです。大きさは1.5-2cmぐらいだったと思います。満潮時なので水深は50cmぐらいはあるので、スキューバ装備で撮影が可能ですが、常に波による体の揺さぶられと格闘しながらの撮影となります。こちらの2枚は、干潮時にシュノーケル装備で撮影したもの。大きさは、1cmありませんでした。リーフ上にできたタイドプールにいる彼らのなかで、カメラをまともに水の中に沈められる深さが有る水たまりを探しての撮影です。波に体を揺らされることはありませんが、水深が無さ過ぎて浮力を利用できず、カメラの重量がダイレクトに負担になったり、狭い水たまりのため、カメラを動かすスペース自体が無かったりと、カメラの取り回しがほとんどできなくなるので、別のストレスがかかる撮影になります。